|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1985年(昭和60年3月13日、秩父三十四ヶ所・3回目 今日3つ目の6番・ト雲寺(荻の堂)は8番・西善寺から歩いて40分、横瀬川を渡ると見晴らしのいい丘の上に立つ。 お参りした後日当たりの良い縁側で休ませてもらいお昼を食べる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
藪沢という池のほとりの小堂に観音様を安置していたが、池に荻がたいへん繁茂していたところから『荻の堂』と呼ばれるようになった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
道すがらの懐かしい佇まいの校舎、横瀬小学校 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1985年(昭和60年)3月13日秩父三十四ヶ所・3回目 今日4っつ目の7番・法長寺へ向う。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 札所六番 向陽山 卜雲寺 (こうようさん ぼくうんじ) 【物語】 奈良時代、聖武の頃(天平時代)武甲山にいた山姥(やまうば)が里人を苦しめていた。行基菩薩がこの地を訪れた時、里人はこれを訴えて助けを求めた。行基は武甲山蔵王権現社に参籠し、山姥をこらしめて、再び当地に現れぬようにと諭して追放した。山姥は、以後この地で悪さをしないことを誓い、自らの前歯一枚、奥歯二枚を折って差し出したという。その証しに、行基は聖観世音を彫り、里人に与えた。里人は観音像を蔵王権現社に安置し、以後平安を得たという。【記事】 境内に登る坂の途中に地蔵尊の小さな祠があり、大きな台座に、かわいい地蔵様「お願い地蔵」があるほか、境内には商売繁盛を祈る正一位稲荷大明神が祠られている。 また、「ト雲寺」という珍しい寺名は、この寺の開基とされる嶋田与左衛門の法号が「ト運源心庵主」である事に由来される。 毎年6月16日に願い地蔵祭があり、子授け、入試合格、大願成就を願う人々で賑わう。11月23日のト雲稲荷大祭には花火や福引が行われる。 【ひと言】 参堂から見える竹林を背にした本堂は素朴でよいが、石段を登って境内から一望できる武甲山、そして山の麗につづく家並み、美しい木々の連なりなどの眺めもまたよい。 【御詠歌】 初秋に風吹き結ぶ荻の堂 宿かりの世の夢ぞ覚めける 【所在地】 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町苅米1430 【電話番号】0494-24-6236 出典:CANON ELECTONICS INC編纂より |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1985年(昭和60年)3月13日秩父三十四ヶ所・3回目 今日4つ目の7番・法長寺は横瀬川沿いに6番・卜雲寺と並ぶように建っている。立派な本堂は平賀源内の原図により建立されたと伝えられている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
法長寺は『牛伏堂』とも呼ばれ牛にまつわる民話がいくつか残っている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昭和60年3月13日 今日5っ目の10番・大慈寺へ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 札所七番 青苔山 法長寺 (せいたいさん ほうちょうじ) 【物語】 その昔、行基菩薩が自ら刻んだ観音像を背負って、この地に来た時、急に背中の像が重くなった。これを何かの霊験であろうと考えた行基は、そこに御像を置いて行脚をつづけた。 時を経たある日、牧童が草刈をしていると、一頭の牛が現れた。しかし、その牛は地に伏して動かなくなってしまった。牧童は牛を哀れに思い、いたわりつつここで一夜をあかした。夜明けには牛の姿はなく、十一面観音の像があった。これを聞いた村人たちは、牛は観世音の化身であろうと考え、堂を建立し、十一面観世音像を安置したという。この堂を人々は牛伏堂と名づけたという。 【記事】 この本堂は、江戸の科学者平賀源内の設計によるものとも伝えられ、神秘的な由来と科学的な設計という組み合わせを持つ寺であり、秩父札所の中で一番大きな建物でる。 【ひと言】 本堂前の左側に、牛伏堂にちなんだかわいい石造りの牛が、お地蔵様と同じようによだれかけをつけて座っている。 【御詠歌】 六道を兼ねて巡りて拝むべし又後の世を聞くも牛伏 【所在地】 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町苅米1508 【電話番号】0494-22-1921 出典:CANON ELECTONICS INC編纂より |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() 8番・西善寺 山門わきの六地蔵 |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昭和60年3月13日、秩父三十四ヶ所・3回目 今日2つ目の8番・西善寺は9番・明智寺から徒歩30分。 山門や本堂前には武甲山が力強くずっしりとそびえている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
庭には天然記念物指定、樹齢500年というコミネモミジの大木があり境内いっぱいに枝を広げ武甲山とあいまって雄大な景観だ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
秩父のランドマーク武甲山 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昭和60年3月13日 今日3番目の6番・卜雲寺へ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 札所八番 清泰山 西善寺 (せいたいさん さいぜんじ) 【物語】 ある時、一人の旅僧が現れ、当寺の御詠歌を知るかと尋ねた。老人が進み出て 「ただ頼め、誠の時は西善寺 来たり迎えん 弥陀の三尊」と詠んだ。それを聞いた旅僧は「誠にあり難い御詠歌である。」と言い、その僧が節付けして踊ると、里人もこれに習い唄い踊った。その後、里人達は折に触れ唄い踊った。その後、乱れた人心は平和を取り戻し、仕事に精を出し毎日を感謝の心でを送るようになり、また寺も栄えたという。 【記事】 本尊は十一面観世音・並びに阿弥陀三尊を祀る。 当山御本尊の御詠歌を信じ、その宝前でご祈祷した肌着を着用すると、天寿を全うし(ぼけ封じ)安楽往生(ぽっくり往生)が適うという。 又お嫁さんに、世話をあまり掛けずに往生できるといわれている。 当寺を別名「ぼけ封じ延命長寿の寺」「嫁・姑円満成就の寺」とも呼ぶようになった。 【ひと言】 山門を入ると、境内一杯に枝を広げる巨木が庭全体を覆うように立っている。 通称「西善寺のコミネモミジ」と呼ばれる見事な楓は、樹齢600年という老木であるが、その樹齢にもかかわらず、樹勢は衰えず、見るものに強烈な印象を与える。埼玉県指定天然自然記念物に指定されている。 ※11月1日から紅葉期間中、納経無き方は拝観料200円が必要です。 【御詠歌】 ただ頼め誠の時は西善寺きたりむかへん弥陀の三尊 【所在地】 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町根古谷598 【電話番号】 0494-23-3413 出典:CANON ELECTONICS INC編纂より |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昭和60年3月13日秩父三十四ヶ所・3回目 AM6:30家を出る。バスで所沢へ。 今日は9番・明智寺〜8番・西善寺〜6番・卜雲寺〜7番・法長寺〜10番・大慈寺〜11番・常楽寺〜12番・野坂寺の7ヶ寺踏破の予定。 所沢から電車に乗り換え西武線・横瀬駅下車徒歩10分今日最初の9番・明智寺に到着。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9番・明智寺は秩父らしい三菱セメント工場が頭上に迫る緩やかな斜面に建つ、右が観音堂、左が庫裏。民家と見間違うような簡素なお寺。 明治の廃仏毀釈の影響を受け寂れてしまったようだ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
納経は横瀬駅側の民家で受け付けている。 今日2番目の8番・西善寺へ向う。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 札所九番 明星山 明智寺 (みみょうざん あけちじ) 【物語】 建久2年(1191年)、横瀬に兵衛という貧しい少年がいた。少年は、病に伏した母親をいたわりながら生活していた。 ある日、少年が観音堂の近くで木の実を拾っていると、老僧が現れ、母の病を治したければ「観音経の『無垢清浄光、恵日破諸闇』の二句を唱えなさい。」と教えてくれた。少年は、早速母をつれて観音堂へ参拝し、母子とも一心に読経した。すると、内陣から「明々たる星」がとび出て母の頂きを照らし、たちまち母の眼はひらき、眼が見えるようになった。それを知った領主は、孝心深き少年に田畑を与え、本尊の霊感を後世に伝えようと寺号を明星山にしたという。 【記事】 本尊の如意輪(にょいりん)観音像は、さまざまなご利益を与えてくださると人々に信じられ、商売繁盛、出世祈願などが知られている。また、安産子育ての観音様として名高く、毎年1月16日と8月16日の縁日には、秩父地方ばかりでなく県内各地から多くの信者が詰めかける。 【ひと言】 手縫いのサルや千羽鶴などが多数奉納され、建物と同様、祈願する庶民と、それをかなえる観音様との、交流の細やかさがしのばれる。 【御詠歌】 巡りきてその名を聞けば明智寺 心の月はくもらざるらん 【所在地】 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町中郷2160 【電話番号】 0494-24-3125 出典:CANON ELECTONICS INC編纂より |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昭和60年3月13日秩父三十四ヶ所・3回目は 10番・大慈寺は7番・法長寺から30分程歩く。 9番・明智寺とともに子育・安産の観音様、急な階段見上げる仁王門はなかなか堂々として立派。両脇には仁王様が納められている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昭和60年3月13日 今日6番目の11番・常楽寺へ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 札所十番 万松山 大慈寺 (ばんしょうさん だいじじ) 【物語】 その昔、摂津の国より来た儒者が仏道をののしっていた。そこでこの寺の本尊が老僧に姿をかえて問答した。 「普門品のげに羅刹鬼国(らせつきこく)とあるが、その国はどこにあるのか答えよ。答えられなければ仏法は虚言(うそ)である」と儒者が満面朱のごとくにして、つかみかからんばかりに詰問した。老僧は「汝の問う羅刹鬼国とは即ち汝が分怒のさまをいうなり」といって笑って去った。儒者はこの一言で自らを恥じて仏道を信じるようになったという。 【記事】 左手に宝珠を持つ高さ40cmほどの「おびずるさま」は人気が高く、信者が自分の体の悪いところをさすり、その手で「おびずるさま」をなでると、身代わりとなって悪い所を引き受けてくれると伝えられ、霊感あらたかなのだそうである。 【ひと言】 参道から石段を登っていくと、楼門(ろうもん)形のどっしりとした仁王門をみることができる。山門の左右の窓からは、木彫乾漆の非常に美しい仁王さまをうかがうことができる。素朴で庶民的に親しみのもてる仏像「子育観音」は巡礼者に落ち着きと心のやすらぎを与えてくれる。 【御詠歌】 ひたすらに頼みをかけよ大慈寺六つの巷の苦にかはるべし 【所在地】 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町川西5151 【電話番号】 0494-23-4124 出典:CANON ELECTONICS INC編纂より |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||