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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
毎日が日曜日SecondLife
『一日一膳』 『一日一名画』 日曜名画座
≪資料:
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ピクニック 1955年(アメリカ) ★★★★★ 昼下がりの情事  1957年(アメリカ) ★★★★★
主演:ウィリアム・ホールデン 主演: ゲイリー・クーパー  オードリー・ヘップバーン
あらすじ あらすじ
9月の第1月曜日--労働休日の朝まだき、カンサスの小さな町に貨車からおりたのはハル(ウィリアム・ホールデン)という青年であった。無1文の彼は、実業家を父に持つ大学時代の友人アラン(C・ロバートストン)を頼って来たのだが、沿線沿いにあるポッツ家の庭仕事をさせて貰うことで、やっと朝飯にありついた。半裸体で仕事を始めたハルの姿は、庭つづきのオウェンス家の人たちの注目の的となった。オウェンス家はフロー夫人(ベティ・フィールド)、姉娘マッジ(キム・ノヴァク)、妹娘ミリー(スーザン・ストラスバーグ)、それに同居人のローズマリー(ロザリンド・ラッセル)の4人暮らしだった。さて、この町では夏の最後の一夜を楽しむために、町中の人たちが総出でピクニックに出かける習慣があり、マッジはアランと、ローズマリーはハワード(アーサー・オコンネル)と。そしてハルもアランから自動車を借りて、ミリーと一緒に参加することになった。カンサスは禁酒の州だというのに、ハワードがウィスキーを忍ばせて来たのはどういうわけだろう。学校教師のローズマリイはそのウィスキーのおかげで陽気になり、ミリーを相手にダンスを始めたが、ミリーは踊り方を知らない。見かねたハルが踊って見せていると、マッジがやって来た。ハルとマッジの踊りは周囲の人たちも溜息をもらすほどだった。ローズマリイがハルにからみ出した頃、ミリーが悪酔いをして大騒ぎとなり、すべてがハルの仕業と誤解されてしまった。すっかりしょげ返っていたハルを慰めたのはマッジである。ひねくれ気味のハルにマッジの体が押しかかり、2人の唇が合わされた。ハルにマッジをとられた腹いせに、アランはハルを自動車泥棒だと訴えた。その夜、隣町のハワードの家に泊まったハルは、こっそりマッジを呼び出して結婚を申し込んだが、返事を聞かないうちに貨車が来たので飛び乗った。ハルを追ってマッジがバスに乗ったのは、それからまもなくのことである。 クロード・シャヴァッス(モーリス・シュヴァリエ)はパリの私立探偵である。御依頼ともあれば、アメリカの億万長者フラナガン(ゲイリー・クーパー)とX夫人の濡れ場を盗み撮るという仕事も、やらねばならない。依頼人のX氏がその写真を見て、フラナガンを殺すといきまく。これを聞いたのが、シャヴァッスの娘アリアーヌ(オードリー・ヘップバーン)である。彼女は父の扱う事件記録を読むのを楽しみにしていたが、チェロの勉強にコンセルヴァトワールへ出かけたものの、この事件が気になってたまらない。フラナガンの泊まっているホテルへ来てみると、X氏がピストルをポケットに忍ばせているところにアリアーヌは出くわした。アリアーヌの機転でX夫人は逃れ、危ういところを助かったフラナガンは、彼女と明日の午後を約束する。翌日、あんな浮気男とデートなどすまいと思ったものの、アリアーヌは結局ホテルを訪れる。食事と美しいムードミュージック、フラナガンのお定まりの手に、アリアーヌはすっかり参ってしまう。しかし、やがてフラナガンがパリを出発する時刻が来て、2人はいかにも世慣れた遊び人同士の如く、あっさり別れた。が、車が見えなくなると、アリアーヌはしおしおと音楽院へ向うのだった。何ヵ月後のある夜、アリアーヌはオペラで恋しいフラナガンに再会し、明日の逢瀬を約束する。翌日ホテルを訪れたアリアーヌに、皮肉にも今度はフラナガンが参ってしまい、彼女がことありげに話した男たちのことに、気が揉めてたまらない。偶然出会ったX氏に相談すると、彼の答は、シャヴァッスに頼め、だった。シャヴァッスが調査してみればなんと自分の娘アリアーヌである。事実を告げることもできず、シャヴァッスはフラナガンに、あの婦人は箱入り娘で当人の言ったことは全部作り話、あの娘を愛しいと思ったら、パリを離れることだと報告する。アリアーヌがホテルを訪れた時、フラナガンは荷造りを済ませていた。世慣れた風を装い、アリアーヌはリオン駅ホームまで見送るが、お互いに別れがたい。やがて発車の時、フラナガンは、遂にアリアーヌを列車に抱えあげる。プラットホームには、ふたりを微笑んで見送るシャヴァッスの姿があった。



評決 1982年(アメリカ) ★★★★  
引き裂かれたカーテン 1966年(アメリカ) ★★★★ 
主演:ポール・ニューマン シャーロット・ランプリング ジェームズ・メイソン 監督アルフレッド・ヒッチコック 主演:ポール・ニューマン ジュリー・アンドリュース
あらすじ あらすじ
フランク・ギャルヴィン(ポール・ニューマン)は、弁護士だが、昼間から酒を飲み、新聞の死亡欄で係争問題が起こりそうな事故死を調べては、その葬式にもぐり込み名刺を置いてくるという荒れた生活を送っていた。昔の彼は違っていた。一流大学の法科を主席で卒業し、権威ある法律事務所に勤務するようになった彼は、すぐにボスの娘と結婚しバラ色のエリート・コースを歩んでいた。それが先輩の不正事件に捲き込まれ、彼が買収工作の罪をきせられ逮捕されるという事態に陥ってしまった。クビになり妻とは離婚、全てを失った彼は、そのまま転落の一路を進んでいった。よき理解者の老弁護士ミッキー(ジャック・ウォーデン)ですら、今のギャルヴィンには手を焼いていた。そのミッキーが、ギャルヴィンにある事件をもってきた。その事件とは、出産で入院した女性が、麻酔処置のミスで植物人間になってしまったという、医療ミス事件だった。披害者の姉夫婦が、その病院、聖キャサリン病院と、担当の医師2人を訴えたのであった。原告側の証人である大病院の麻酔科の権威、グルーバーに面会し、完全な医師のミスであることを確信したギャルヴィンは、廃人となったデボラの不幸な姿を見て、ショックを受けると同時に、これまでにない怒りを感じるのだった。訴えられた聖キャサリン病院は、カソリック教会の経営で病院の評判が傷つくことを恐れたブロフィ司教(エドワード・ビンズ)は、ギャルヴィンに示談を申し出た。補償金頷は21万ドル。この仕事に執念を燃やしはじめていたギャルヴィンは、この大金を蹴った。事件は法廷にもちこまれることになり、教会側に雇われた被告側弁護士コンキャノン(ジェームズ・メイスン)が動き出した。ある夜、ギャルヴィンは、行きつけの酒場で、謎めいた範囲気をもつローラ(シャーロット・ランプリング)という美しい女と知り合った。離婚して今は独身という彼女を夕食に誘った彼は、その日ギャルヴィンのアパートで一夜を明かした。数日後、判事のホイル(ミロ・オシア)が、示談解決の余地はないかと相談を持ちかけるが、話し合いがこじれ、ギャルヴィンはミーロに悪い印象を与えた。そんなころ、ギャルヴィンにとって一大事態が発生した。彼の最大の頼みである重要証人のグルーバー医師が、コンキャノンの工作で寝返りをうち、何処かに姿を消してしまったのだ。今さら示談をむし返すことは不可能に近い。窮地に追い込まれた彼の唯一の支えとなったのはローラだった。有利の状況が見出せぬまま開廷の日が来てしまう。事件の焦点は、患者デボラが、なぜ、麻酔マスクの中で嘔吐し、そのために一時的に窒息死した状態になり脳障害を生ずるに至ったかという点にあった。患者が麻酔処置を受ける1時間以内に食事をした場合ならこの種の事故が起こりうる。しかし当夜のカルテには、患者が食事を取ったのは9時間前と示されていた。これなら麻酔処置の過失とはいえない。ギャルヴィンの最後の望みは、なぜか一切の証言をも拒否している当夜の看護婦ルーニー(ジュリー・ボヴァッソ)をくどき落とすことだった。しかし、ルーニーへのアプローチは、すべてコンキャノンに洩れていた。彼は常にギャルヴィンより先回りをしているのだ。誰かが情報を流している…。やがてギャルヴィンは、ルーニーが、当夜カルテに食事時間を書き込み2週間前に病院をやめている看護婦ケイトリン(リンゼイ・クルーズ)をかばっていたことをつきとめた。彼は、ニューヨークにいるケイトリンの居所を探し出しニューヨークに飛んだ。そのころ、コンキャノンの部下としてスパイしていたのがローラであったことを、ミッキーがつきとめた。それを知り愕然とするギャルヴィン。しかし、自分の行動を恥じ、今は真に彼を愛していると告白するローラ。翌日の法廷ではケイトリンが登場し、カルテの数字1を9に書き直したという決定的な証言を発した。ギャルヴィンは勝った。裁判にも自分にも…。
アメリカからデンマークへ向かう1隻の客船。この船には、コペンハーゲンで開催される科学者国際会議に出席するため米宇宙委員会のマイケル(ポール・ニューマン)と婚約者で秘書のセーラ(ジュリー・アンドリュース)が乗っていた。そして目的地へ着く直前の日、マイケルの所へ秘密の連絡文が届いた。発信地は東ベルリンだった。コペンハーゲンへ行くのを止めて、東ベルリンへ行くといいだしたマイケルに、不安になったセーラは事の真相を糺したが、心配する必要はない、2、3日コペンハーゲンで待っているようにと笑うだけだった。何か重大なことがあると直感したセーラは、マイケルを追って東ベルリンへ向かった。空港にたったマイケルは秘密諜報員のグロメク(ウォルフガング・キーリング)の案内で東ベルリン秘密諜報機関長のゲルハルトに紹介された。マイケルは東ベルリン亡命を決意していたのだった。これは、アメリカで開発の進んだ核兵器、ガンマ5の秘密の共産圏漏洩の意味を持っていた。驚いたセーラはマイケルを売国奴となじったが、心底から彼を愛しているゆえ東ベルリンを去ることはできなかった。そうしたある日、田舎へ出かけ1人の農夫にあった。農夫はアメリカ諜報員で、マイケルはスパイ活動のため東ベルリンへ亡命のかたちをとり潜入していたのだ。アメリカのガンマ5研究も、東ベルリンのリント博士の研究がないと完成しなかったのだった。つまりガンマ5については高度の科学的知識が必要であり、マイケル送りこみを計画したのだ。しかし農夫との出会いを、尾行してきたグロメクに見つかったからたまらない。マイケルは彼を殺し農地へ埋める破目になった。着々と進んでいた計画の破綻。早急にリントの研究を盗み東ベルリンを離れないと計画も水の泡だ。リントにうまくとりいり研究をメモし終えた時、ゲルハルトの追及の手が伸びはじめた。マイケルとセーラの必死の逃亡生活が展開された。ゲルハルトの作戦は綿密で執拗だった。新聞は連日写真入りで事件を報道、2人は夜だけしか動くことができなかった。海岸に追いつめられた2人、逮捕は時間の問題と思われた時、危機一髪、フェリーボートが近づいた。アメリカ諜報機関の秘密船だった。九死に一生、2人はスウェーデン行きの船にまぎれこむことができた。-甲板では、いまこそ結婚できると、愛を確かめあうマイケルとセーラの熱い抱擁の姿があった。





出典:goo映画
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ピラミッド  1955年(アメリカ) ★★★★ 
ひまわり 1970年(イタリア) ★★★★★
主演:ジャック・ホーキンス 主演:ソフィア・ローレン  マルチェロ・マストロヤンニ
あらすじ あらすじ
5000年前、エジプトのファラオ大王(ジャック・ホーキンス)は 捕虜のクシャイト族長ヴァシュタル(ジェイムス・R・ジャスティス)に作らせた設計図より、死後自分の遺骸と宝物を永久に安置させる為の大ピラミッドの建設に着手した。工事は莫大な人力資材を必要としその為人民は塗炭の苦しみをなめなければならなかった。大王は側近の高僧ハマール(A・ミノティス)の諫言もきかず工事を続行させた。一方艶麗なネリファ(ジョーン・コリンズ)が統治する隣国キプロスがファラオに楯ついたので怒った大王はネリファを側室にしてしまった。大王の宝物に魅せられた彼女は大王死後のエジプト統治を夢み親衛隊長トレネーと通じた。大王の正室ナイラ(ケリマ)は大王が出兵している間にネリファの奸計にかかって殺されネリファは王妃となった。彼女は更に大王殺害に奴隷を差し向け王に傷を負わせたが大王はそれに屈せず帰還した。そしてネリファの陰謀を知ったがすでにおそく王は死んだ。やがて大ピラミッド内の墓所でネリファやハマール列席のもと、王埋葬の儀式が行われた。読経が終り石棺の蓋が閉された。ネリファの微笑。だが突然の轟音とともにピラミッド内の全通路は巨石によって閉ざされてしまった。かねて秘密の設計により、一同も王と行を共にするようになっていたのである。狂乱するネリファにハマールは静かにいった。「これは貴女様が偽り、企み、そして成就しようとして人殺しまでなされたところ、即ち貴女様の王国で御座居ます」



出典:goo映画
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貧しいお針子のジョバンナ(S・ローレン)と電気技師のアントニオ(M・マストロヤンニ)は、ベスビアス火山をあおぐ、美しいナポリの海岸で出逢い、恋におちた。だが、その二人の上に、第二次大戦の暗い影がおちはじめた。ナポリで結婚式をあげた二人は、新婚旅行の計画を立てたが、アントニオの徴兵日まで、一四日間しか残されていなかった。思いあまった末、アントニオは精神病を装い、徴兵を逃れようとしたが、夢破ぶられ、そのために、酷寒のソ連戦線に送られてしまった。前線では、ソ連の厳寒の中で、イタリア兵が次々と倒れていった。アントニオも死の一歩手前までいったが、ソ連娘マーシャ(L・サベーリエワ)に助けられた。年月は過ぎ、一人イタリアに残され、アントニオの母(A・カレナ)と淋しく暮していたジョバンナのもとへ、夫の行方不明という、通知が届いた。これを信じきれない彼女は、最後にアントニオに会ったという復員兵(G・オノラト)の話を聞き、ソ連へ出かける決意を固めるのだった。異国の地モスクワにおりたった彼女は、おそってくる不安にもめげす、アントニオを探しつづけた。そして何日目かに、彼女は、モスクワ郊外の住宅地で、一人の清楚な女性に声をかけた。この女性こそ今はアントニオと結婚し、子供までもうけたマーシャであった。すべてを察したジョバンナは、引き裂かれるような衝撃を受けて、よろめく足どりのまま、ひとり駅へ向った。逃げるように汽車にとびのった彼女だったが、それを務めから戻ったアントニオが見てしまった。ミラノに戻ったジョバンナは、傷心の幾月かを過したが、ある嵐の夜、アントニオから電話を受けた。彼もあの日以後、落ち着きを失った生活の中で、苦しみぬき、いまマーシャのはからいでイタリアにやってきたとのことだった。まよったあげく、二人はついに再会した。しかし、二人の感情のすれ違いは、どうしようもなかった。そして、ジョバンナに、現在の夫エトレ(G・ロンゴ)の話と、二人の間に出来た赤ん坊(C・ポンテイ・ジュニア)を見せられたアントニオは、別離の時が来たことを知るのだった。翌日、モスクワ行の汽車にのるアントニオを、ジョバンナは見送りに来た。万感の思いを胸に去って行く彼を見おくるこのホームは、何年か前に、やはり彼女が戦場へおもむく若き夫を見送った、そのホームだった。



陽のあたる教室 1995年(アメリカ) ★★★ ビートルズがやって来る 1964年(アメリカ)★★★★
主演:リチャード・ドレイファス 主演:ジョン・レノン ポール・マッカートニー  ジョージ・ハリソン  リンゴ・スター
あらすじ あらすじ
1965年、30歳のグレン・ホランド(リチャード・ドレイファス)は作曲の時間が欲しくてバンド演奏をやめ、新設のジョン・F・ケネディ高校の音楽教師になる。だが実際に教壇に立ってみると生徒にはまるで聞く気がなく、オーケストラの授業もてんでバラバラ。彼はそんな生徒たちに音楽に興味を持たせ、彼らの心を少しでも豊かにすることに次第に熱中していく。妻のアイリス(グレン・ヘドリー)は写真の仕事で家計を助けながら夫を温かく見守る。67年に息子が生まれ、ジョン・コルトレーンにちなんでコールと名付けた。だが彼は先天的な聾者で、息子にも音楽を教えたかったホランドは深く悲しむ。ベトナム戦争でグレンの元教え子にも戦死者が出る。ホランド夫妻は息子を聾唖専門の学校に入れ、自分たちでも手話を習いだすが、アイリスの熱心さとは裏腹に、グレンは逃避するように仕事に没頭するのだった。三年生の演劇祭の出し物がガーシュインをテーマにしたレビューに決まった。グレンは主演にロウィーナ・モーガンという才能あふれる少女を見いだし、歌手が夢だという彼女を励ます。上演が成功した晩、ロウィーナは夢を実現しにニューヨークに行くから、先生も一緒に行って作曲家になれと誘う。だがグレンは昔のバンド仲間に彼女の面倒を見てくれるよう手配し、自分は町に残る。80年、ジョン・レノン暗殺。コール(ジョー・アンダーソン)は父が口の不自由な自分には音楽が分かるまいと思っていることを激しく非難する。グレンはショックを受け、聾唖者のためのコンサートに取り組む。そのコンサートで彼は息子のためにレノンの『Beautiful Boy』を手話つきで歌うのだった。95年、教育予算の削減で芸術系の授業がカットされ、グレン・ホランドは辞職する。引退の当日、過去30年間の教え子たちが学校の講堂いっぱいに集まる。60歳のホランド先生は、自分が平凡な音楽教師でいるあいだにかけがえのない豊かな“作品"を世に送りだしていたことに気づく。
リバプールにポール、ジョン、ジョージ、リンゴー(全部本人)ら4人の若者が「ビートルズ」という楽団を作って国中を回り歩いていた。ポールの祖父ジョン(ウィルフリッド・ブランビル)は彼らをなんとかして世に出したいものと、思案していた。また、ノームは彼らのマネージャーで、大変な行動派だった。彼らには、金持面をした旅行者をさけ貨物車に逃げ出す位の青年らしさもあった。仕事はだんだん忙しくなり、ノームやジョンの働きでテレビ出演の機会も来た。若者たちは僅かな時間でも、解放されると遊び興じた。ジョンは現在だけが大事で、結果などは気にかけない。ポールは苦労人の心配屋、そんなことからジョンがかねてからリンゴーの“やわらかさ"を苦々しく思っていたので、彼を除こうと冷たくあたっていたのが、いつのまにかほかの若者たちにも影響し、リンゴーはついにいたたまれなくなって仲間から逃げ出してしまった。ノームは頭に来て、わめきちらし、ディレクターはショウがぶちこわしと絶望する。残された3人はすべてを放り出してリンゴーを探しに街にとび出した。やがてリンゴーは世間の冷たさや、仲間の良さが身に沁みてわかるようになった。浮浪者として警察に連れて来られたリンゴーは、そこで保護拘留されていたジョンに会い、彼は策略でテレビ局に逃げこむことに成功、皆でリンゴーを救け出し、観客の待ちあぐねたショウは幕をあけた。そして次の仕事場へと、猛烈な勢いで突進していくのだった。…



ピノキオ 1940年(アメリカ)★★★ 美女と野獣 1946年(フランス) ★★★ 
アニメ 主演:ジャン・マレー  ジョゼット・デイ
あらすじ あらすじ
旅に疲れたこおろぎのジミニイは村はずれの夜道で一軒の家を見つけて近寄った。そこは玩具道楽のジペト爺さんの細工場で爺さんは人間の子供と同じ大きさの人形ピノキオを作り上げ、天使に魂を入れてくれと願っているところだった。天使は降りてきてピノキオに人間の魂を入れ、ジミニイに彼の良心を監視するよう言いつけた。学校に通うピノキオを見つけたジョン狐は、甘言でだまして人形芝居一座に売り飛ばした。最初得意になっていたピノキオも篭の中に閉じ込められたのでびっくり、天使を泣き落してようやく逃してもらった。家に帰る途中ピノキオはまたもジョン狐にだまされ、ジミニイの止めるのも聞かず極楽島へ遊びに行ってしまった。ここで散々悪いことを覚えたピノキオは段々ロバのような形になってきたので、あわてて逃げ出し家に飛んで帰った。ジペト爺さんはピノキオを探しに旅に出かけ、怪物鯨に呑まれていたが、これを鳩の手紙で知ったピノキオは方々探し回った末、ついに鯨を見つけた。鯨の腹の中で再会したピノキオと爺さんは焚火をはじめ、煙にむせた鯨から飛び出してやっと海岸へたどりついた。爺さんは息を吹き返したがピノキオは生き返らず、必死に天使に願ったところ、パッチリ目を開いたピノキオは本当の人間の子供になっていた。







出典:goo映画
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昔、年老いた商人がいた。末娘のベルは美しく優しい娘で、いつも意地悪の二人の姉にいじめられていた。彼女は腕白な兄の友達アヴナンから求婚されていたが、父の世話をするために拒んでいた。父は自分の船が沈んだので破産を覚悟していたが、その一せきが無事入港したと聞いて喜んだ。二人の姉は宝石や衣しょうをお土産にねだったが、ベルは唯バラの花が欲しいといった。父が港に着いてみると船は債権者に押収されてしまい止むなく夜道を馬に乗って帰って来る途中、何時の間にか道を踏み迷ってこれまで見たことも聞いたこともない荒れ果てた古城に行き当った。人影もなく静まり返った場内の異様な恐しさに逃げ出して庭に出るとそこには香しいバラの花が咲き誇っていた。ベルのことを想い出してその花を一輪手折った時、突如眼前に一個の怪物が現われて立ちふさがった。形は人間だが全身に毛がそそり立ち、物すごい形相をして彼をにらんでいる。野獣はこの古城の主であった。大切なバラを盗んだ罰に命をもらうといったが、もし娘の一人を身代りによこせば一命を助けてやると約束し父を魔法の馬に乗せて帰した。ベルはこの話を聞いて責任を感じ父の生命を助けるために白馬に乗って単身野獣の居城へおもむいた。野獣は醜怪なその容ぼうにもかかわらず優しく堂々たる言葉で毎夜七時に食事の時だけ会いたい。そして「私の妻になっておくれ」と問います、といったがベルは「いやです」と答えた。美女と野獣の生活はこうして始まったが、ベルは次第に野獣のやさしい心に幸福な自分を見出すようになって来た。会いたい人の顔をみられる魔法の鏡でベルが父の顔を見ると、父は心労のため病床にふし、家財はみんな差押えられていた。父想いのベルは野獣に一週間の約束で家へ帰ることとなり、野獣は信頼の形として宝庫ダイアナ亭の金の鍵と、何処にでも行ける手袋を与え、一週間経って帰って来なければ自分は心労のために死ぬであろうというベルが家に帰ると父は急に元気になったが、二人の姉妹のせん望と、ベルを思うアヴナンの野望とが一緒になってベルの金のかぎを奪い、兄とアヴナンは野獣を退治して宝物を奪う計画を樹てた。ベルのお迎えにに来た白馬に乗って城に着いた兄とアヴナンはまづダイア亭の宝物をねらった。一方、ベルは魔法の鏡で野獣をみるとベルを慕う余り苦もんする野獣の姿を見出して、直ちに魔法の手袋をはめて野獣のもとへ行くと彼は正にもん絶せんとするところであった。アヴナンは亭の屋根を破り、中へ潜入しようとした途端、傍に立っていた彫像ダイアナがその手にもつ弓をやをら持ち上げて放った矢に、背を射抜かれ、突如野獣に変身してしまった。あたかもその時ベルの介抱にもかかわらずついにもん絶したと思った野獣の姿はかき消すように消えて、こつ然と輝くばかりの美しい王子が現われた、それはアヴナンによく似た王子だった。王子は長い間魔法使いのために野獣にされていたが、今、ベルの愛のひとみは元の姿に帰れたと語り、あなたは私の妃だといってベルを擁し、雲の上をはるか王子の城へと飛んでいった。



ビクトリア女王 世紀の愛 2009年(イギリス・アメリカ) ★★★ 
日の名残り  1993年(アメリカ) ★★★★ 
主演:エミリー・ブラント 出演:アンソニー・ホプキンス  エマ・トンプソン
あらすじ あらすじ
19世紀のイギリス。ウィリアム国王(ジム・ブロードベント)は、いつ倒れてもおかしくない状態だった。多くの者が、国王の姪で王位継承者のヴィクトリア(エミリー・ブラント)を操り、権力を手に入れようと画策していた。夫の死後、個人秘書ジョン・コンロイと深い仲にあったヴィクトリアの母親ケント公爵夫人(ミランダ・リチャードソン)は、彼の言うままに、娘に摂政政治を認めさせようとする。しかし、母から自由になりたいヴィクトリアは拒否する。ヴィクトリアの叔父でベルギー国王のレオポルドは、甥アルバート(ルパート・フレンド)をドイツから呼び寄せると、次期女王の夫の座を狙ってヴィクトリアの元に送り込む。2人は一目で惹かれ合い、ヴィクトリアは彼が手紙を書くことを許す。国王の誕生パーティで、現首相メルバーン卿(ポール・ベタニー)はヴィクトリアの亡父を褒め、彼女に取り入る。国王は宴のスピーチで、ケント公爵夫人を罵倒する。そして彼女たちからヴィクトリアを引き離し、王位を渡そうとする。メルバーンはヴィクトリアの個人秘書になることを申し出て、自分の地位を固めていく。アルバートはドイツに帰国し、ヴィクトリアからの手紙の返事を待っていた。1837年6月20日、国王が逝去し、ヴィクトリアは女王となる。しかし知識のないヴィクトリアは、メルバーンの言いなりだった。アルバートは戴冠式に出席するためイギリスを訪れ、ヴィクトリアと再会する。女王への求婚は禁止されているため、彼女からの言葉を待つが、ヴィクトリアはアルバートを友人として必要としていた。政権が交代し、メルバーンが失脚する。ピール新首相はメルバーンの息のかかった女官の交代を注進するが、ヴィクトリアは感情的に拒否する。首相を無視したと世論に叩かれたヴィクトリアは、自分を利用しないアルバートの存在に気づき、彼にプロポーズする。2人は結婚し、3日間の幸せな結婚休暇を過ごす。しかし2人の前に、最大の危機が立ちはだかる。
出典:goo映画
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1958年。オックスフォードのダーリントン・ホールは、前の持ち主のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)が亡くなり、アメリカ人の富豪ルイス(クリストファー・リーヴ)の手に渡っていた。かつては政府要人や外交使節で賑わった屋敷は使用人もほとんど去り、老執事スティーヴン(アンソニー・ホプキンス)の手に余った。そんな折、以前屋敷で働いていたミス・ケントン(エマ・トンプソン)から手紙をもらったスティーヴンは彼女の元を訪ねることにする。離婚をほのめかす手紙に、有能なスタッフを迎えることができるかもと期待し、それ以上にある思いを募らせる彼は、過去を回想する: 。38年、スティーヴンスは勝気で率直なミス・ケントンをホー
ルの女中頭として、彼の父親でベテランのウィリアム(ピーター・ヴォーン)を執事として雇う。スティーヴンはケントンに、父には学ぶべき点が多いと言うが老齢のウィリアムはミスを重ねる。ダーリントン卿は、第二次大戦後のドイツ復興の援助に力を注ぎ、非公式の国際会議をホールで行う準備をしていた。会議で卿がドイツ支持のスピーチを続けている中、病に倒れたウィリアムは死ぬ。36年、卿は急速に反ユダヤ主義に傾き、ユダヤ人の女中たちを解雇する。当惑しながらも主人への忠誠心から従うスティーヴンに対して、ケントンは卿に激しく抗議した。2年後、ユダヤ人を解雇したことを後悔した卿は、彼女たちを捜すようスティーヴンに頼み、彼は喜び勇んでこのことをケントンに告げる。彼女は彼が心を傷めていたことを初めて知り、彼に親しみを感じる。ケントンはスティーヴンスへの思いを密かに募らせるが、彼は気づく素振りさえ見せず、あくまで執事として接していた。そんな折、屋敷で働くベン(ティム・ピゴット・スミス)からプロポーズされた彼女は心を乱す。最後の期待をかけ、スティーヴンに結婚の決めたことを明かすが、彼は儀礼的に祝福を述べるだけだった: 。20年ぶりに再会した2人。孫が生まれるため仕事は手伝えないと言うケントンの手を固く握りしめたス
ティーヴンは、彼女を見送ると、再びホールの仕事に戻った。



白夜の時を越えて 1998年(フィンランド) ★★★ 
ピロスマニ 1969年(ソ連) ★★ 
主演:Elina Hurme ティーナ・ヴェックストロム エレナ・レーヴェ  出演:アフタンジル・ワラジ アッラ・ミンチン ニーノ・セトゥリーゼ  
あらすじ あらすじ
第二次世界大戦後のヘルシンキ。この街で生まれた双子の姉妹、ヘレナとイレネは生後間もなく母親に置き去りにされ、母はドイツ兵と中央ヨーロッパに旅だってしまう。2人は祖母に育てられるが、ある日その祖母も急死し、養護施設に預けられる。施設に入った姉妹は他人を寄せつけず2人だけの世界に閉じこもる。お互いを強く思う気持ちが姉妹の人生を支える唯一の救いだった。そんなある日、2人のもとに母親が訪れ、2人は母親の連れの男のサーカス団の巡業に加わり北欧の各地を旅するのだった。 二十世紀初頭のグルジヤ。ピロスマニ(A・ワラジ)は長年奉公した地主の家を後に、トビリシの町へ旅立つ。転々と職を変え、流狼の日が流れていき、再びトビシリに舞い戻った彼は、友人ドミトリー(B・ツィプリヤ)と共に店を開くがピロスマニは商人には向かなかった。彼は昼間から乾し草を広げて横になり、客をながめたりしていた。まもなく、ドミトリーと仲違いをしたピロスマニに、店の品物を貧しい人々に分け与えて、店を閉じてしまう。再び流浪の生活が始まる。絵筆を手にした彼は、限りない愛情をキャンバスに託して大担に描き、明日なき日々を送る街の人々のささやかな支えとなる。だが、カフェで見染めた踊り子マルガリータ(A・ミンチン)への報われぬ愛は、ピロスマニを自暴自棄な生活へ追い込んでいく。彼は居酒屋を渡り歩く。そのころ、彼の作品が、この地にやってきたロシア人とフランス人2人の画家の目にとまり、彼はトビリシの画家たちの会合に呼ばれる。やっと幸せの陽がさし込み始めたかのようにみえたが、その会合はピロスマニを、むしろ打ちのめす結果になる。絵に対する情熱やクルジア国の理想の姿などを会合に出席した画家たちの前で述べた彼を、彼らは人生を安易に考えすぎていると批難し、軽蔑さえしたのだ。新聞には、そんな彼の言動をバカにし、風刺した記事がのり、ついには彼の親友たちまでが見放していくのだった。前より貧しく、孤独になったピロスマニは、それでもなお、自分の理想を抱き、変わらぬ信念で絵を描き続けていった。すべてから孤立した小さな小屋での、ただ一人の貧しい生活は、しかし、永遠に抱き続けた理想をまげることなく彼が死ぬまで続けられたのだった。



 ヒア アフター 2010年(アメリカ)★★★ 
美女ありき 1940年(イギリス) ★★★ 
主演:マット・デイモン セシル・ド・フランス フランキー・マクラレン 出演:ヴィヴィアン・リー ローレンス・オリヴィエ アラン・モウブレイ  
あらすじ あらすじ
パリで活躍するジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人と一緒に休暇で訪れていた東南アジアで、津波に遭遇。波に飲まれて生死の境を彷徨ったものの、何とか一命を取り留める。だが、帰国した後も、呼吸が停止した時に見た不思議なビジョンを忘れることができず、仕事が手につかなくなってしまう。しばらく休暇を取ることになったマリーは、自分が見たビジョンが何だったのかを突き止めようと、調査を開始する……。一方、サンフランシスコでは、かつて霊能者として活躍したものの、死者との対話に疲れきったジョージ(マット・デイモン)が、過去を隠して工場で働いていた。彼は、人生を変えようと通い始めた料理教室で知り合ったメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)に好意を寄せるが、自分の能力が原因で、彼女は彼の前から去ってゆく……。そして、ロンドン。母親と双子の兄と一緒に暮らすマーカス(ジョージ・マクラレン/フランキー・マクラレン)は、突然の交通事故で兄を亡くす。母と別れ、里親に預けられたマーカスは、もう一度兄と話したいと霊能者を訪ね歩くものの、本物の霊能力者には出会えない。だがある日、彼は、ジョージの古いウェブサイトに行き当たる……。調査の成果を本に書き上げ、ブックフェアに参加するマリー。すべてから逃げ出して大好きなディケンズの博物館を訪ねるジョージ。二人の行き先はマーカスが暮らすロンドン。3人の人生が交錯し、何かが起きようとしていた……。 十八世紀未、結婚するためナポリに渡って来たイギリス娘エマ(ヴィヴィアン・リー)は、婚約者がおびただしい借金を背負って彼女と結婚する意志のないことを知った。大使ハミルトン卿(アラン・モウブレイ)は彼女の悲境に同情、やがて彼女は卿の夫人となった。三年後ナポレオン治下のフランスと開戦することに決した英国は提督ネルソン(ローレンス・オリヴィエ)をナポリに派遣、彼はナポリ王に出兵を要請するようハミルトンに頼んだが渋る卿をさしおいてこの願いを成就させたのはエマであった。以後ネルソンは度々の戦闘で片腕片眼を失ったが、エマはその彼の許へことある度にかけつけては献身的な愛情を捧げた。更に戦闘中ナポリで政変の起ったことを知ったネルソンは独断でかけつけ、二人は共に夫あり妻ある身を忘れて恋に酔ったが、このネルソンの行動は軍の怒にふれ、彼はロンドン帰還を命ぜられた。エマを伴って帰国したネルソンは世の指弾を買い、更にエマは彼の子を生んでも世間に公表出来ない身であったが、この頃ハミルトン卿も死に、ヨーロッパに平和は訪れて、やっと二人だけの生活がつづきそうな気運がきざした。しかし再びヨーロッパをおおった暗雲のため、ネルソンは推されて出征、エマは幸福が去ったことを知りつつ彼を送りした。やがてトラファルガア沖の海戦で英軍大勝利の報と共に、エマの許へとどいたのはネルソン戦死のしらせであった。



 ピグ・マリオン 1938年(アメリカ)★★★ 
ヒットパレード 1948年(アメリカ) ★★★ 
主演:レスリー・ハワード ウェンディ・ヒラー ウィルフリッド・ローソン 出演:ダニー・ケイ   ヴァージニア・メイヨ   ヒュー・ハーバート   
あらすじ あらすじ
花売り娘イライザは、誰の発話からも出身地を当てるという音声学の天才である言語学者ヒギンズと、ひょんなことから出会い、彼の家に押しかけ、淑女の喋り方を教授してくれと頼む。実験精神に富んだヒギンズは彼女を家に住まわせ、彼女のスラム街風の発声を矯正する。そして、事態は思わぬ方向へ…。ショーはこの作品に、ヒギンズがイライザと結婚する結末と、イライザがフレディと結婚する結末の二通りを書き、迷ったが、フレディと結婚するという皮肉な結末を選んだ。しかしその後作られた映画(さらにミュージカル)では、ヒギンズと結ばれる結末を暗示している。ヒギンズとピカリングの人物設定は、シャーロック・ホームズとワトソンのパロディだという指摘がある。 ニューヨークにあるタトン音楽院では録音による音楽史を編纂していたが、民謡部分を担当しているフリズビ教授(ダニー・ケイ)は黒人の作業員から世間ではジャズやブギが全盛であることを聞き新音楽探求に街へ出た。各一流楽団の演奏を聴き、翌朝音楽院へ集まって録音するように頼んでから、彼は最後に歌姫ハニイ(ヴァージニア・メイヨ)に会った。彼女はすげなく彼を追い帰したものの、情夫のギャング、トニイ(スティーヴ・コクラン)が警察に追われはじめたことを知ると、身の危険を感じて音楽院に逃げ込んだ。謹厳な教授連は異様な美女の出現に閉口したが、彼女は頑として居すわってしまい、かくて翌朝フリズビ教授の指導でジャズ音楽史の録音が行われた。うぶなフリズビはハニイに一目で参ってしまったが、トニイから矢のような呼び出しを受けていた彼女は、ニュージャージーの父の家で結婚式を挙げようと教授たちを連れ出し、警察の目をごまかして情夫に会う算段をたてた。しかし途中車が故障し、田舎の宿で一泊したことからハニイは初めて教授たちの純真さやフリズビの愛情に打たれた。ギャングらは宿に押しかけ、ハニイを連れ去ったが、彼女は頑としてトニイとの結婚を承知しなかった。業を煮やしたトニイはハニイを連れて音楽院に出かけ、フリズビらの目の前で式を挙げはじめた。この時録音のため集まってきたジャズ・メンは、フリズビの指揮によって、音楽による攻撃を開始し、ついにギャングらを一掃した。かくて教授たちは再び音楽史に戻り、フリズビとハニイには新生活が訪れた。



ヒッチ・コック 2012年(アメリカ)★★★ 陽のあたる場所 1951年(アメリカ)★★★ 
出演:アンソニー・ホプキンス   ヘレン・ミレン   スカーレット・ヨハンソン  出演:モンゴメリー・クリフト  エリザベス・テイラー  シェリー・ウィンタース
あらすじ あらすじ
「レベッカ」や「白い恐怖」などサスペンス映画を世に送り出したアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)。1959年、彼は新作「サイコ」の製作に向かっていたが、演出の面でも技術面でもあまりにも斬新な手法を用いるため、資金難などの壁に当たる。さらには彼にとって最大の理解者である妻アルマ・レヴィル(ヘレン・ミレン)との関係もぎくしゃくしだす。映画製作に情熱を注ぐヒッチコック。様々な思いを抱えるアルマ・レヴィル。映画史に残る不朽の名作の裏側とは……。 ジョージ・イーストマン(モンゴメリー・クリフト)は野心に燃える青年だった。母子2人きりの貧しい家に育ち、シカゴのホテルでボーイをしていたが、ウォーソーの町で水着製造工場を経営している伯父のチャールズ・イーストマンに会い、幸い彼の工場に職を得た。伯父の邸で社交界の花アンジェラ・ヴィカース(エリザベス・テイラー)に会い、心を惹かれたが、ジョージにとっては、身分違いの遠い存在に思えた。ジョージと同じ職場にいたアリス・トリップ(シェリー・ウィンタース)は、身よりのない娘で、ある夜映画館でふと隣合わせになったことから、2人の仲は急に深まった。会社では男女社員の交際が御法度になっていたので、2人は人目を忍んで逢瀬を楽しまねばならなかった。ジョージは伯父の邸のパーティに招かれ昇進の機会を与えられて、アンジェラと再会した。彼女はジョージの純真さに惹かれた。その日はちょうどジョージの誕生日だった。アリスは下宿でささやかな祝宴の準備をして待ちかねていた。彼女は妊娠していたのである。思い余ったジョージは彼女に堕胎をすすめたが、医者は引き受けてくれなかった。アンジェラとジョージは、ますます愛し合うようになり、2人は夏をアンジェラの別荘に過ごした。アンジェラの両親も2人の仲を許し、2人は許婚同様の間柄となったが、ある夜ジョージの元にアリスが電話をかけてよこした。彼は母の急病と偽って別荘を出、アリスと会った。彼女は結婚を迫り、承諾しなければ彼女との間を公にすると脅した。翌日ジョージは出世の妨げになるアリスを溺死させようという下心から彼女を湖に誘った。だがアリスのひたむきな愛情を知った時、ジョージは、彼女を溺死させる気持ちを失った。アリスはジョージの底意を感じとって恐怖にかられ、ボートの上に立ち上がったため、ボートは転覆して、アリスは溺死し、ジョージは岸に泳ぎついた。次の夜、ジョージは捕まった。裁判が開かれジョージは殺意のあったことを認めたが、犯行は否定した。しかし陪審員は彼を有罪として、死刑が宣告された。刑執行の直前、ジョージを訪ねたアンジェラは彼に永遠の愛を誓うのだった。



ビューティフルマインド 2001年(アメリカ)★★★★  百年の物語 2000年(平成12年)  ★★★ 
出演: ラッセル・クロウ エド・ハリス ジェニファー・コネリー     出演:松嶋菜々子 黒木瞳 山口祐一郎 原田龍二 菅野美穂
あらすじ あらすじ
プリンストン大学大学院の数学科から優秀な成績でウィーラー研究所に進んだナッシュ(ラッセル・クロウ)は、周りに変人扱いされながらも数学の研究に没頭。ある時、諜報員パーチャー(エド・ハリス)にソ連の暗号解読を依頼される。世界の危機を救うことに喜びを感じ、密かにスパイ活動を続けるナッシュ。そんな彼にとって講師の仕事はつまらないものだったが、聴講生のアリシア(ジェニファー・コネリー)と愛を交わすようになり、2人は結婚する。結婚後も極秘でスパイの任務は続いていたが、プレッシャーは大きくなり、命の危険を感じる出来事も重なる。やがてナッシュは幻覚に悩まされるようになった。大学に勤めながらの、静かで長い闘いの日々。そして彼は老人になり、思わぬノーベル賞の報せを受け取る。幻覚症状は治っていないものの、ナッシュは穏やかな心を手に入れており、受賞のあいさつで妻への感謝を述べるのだった。 山形の大地主の一人娘・戸倉彩(松嶋菜々子)は、東京で女子大に通い、何不自由のない幸せな生活を送っていた。大正9年、19歳の彩は里帰りした際に画家志望の小作人の息子・八代公太(原田龍二)と知り合い、交流を持つ。彩が東京に戻ってしばらくした後、公太も上京し、株屋で丁稚奉公しながら画家を目指していた。その頃、彩には、大戦の軍需景気で百万長者に上り詰めた横山平吉(山口祐一郎)との縁談が持ち上がっていた。株で失敗した父・直道(林隆三)の莫大な借金の肩代わりが条件とされた政略結婚に彩は拒絶を覚える。だが、戸倉の家や家族を守るため、自らの意志で嫁ぐ事を決める。決心したからには幸せな結婚生活を築こうと心に決めていた彩だったが、結婚式の夜、平吉を拒んでしまった事が要因となり、夫婦の間に小さな亀裂が生じる。さらに飾りとしての嫁の務め、姑・イト(草笛光子)に支配された生活、平吉の妾の存在に耐え切れなくなる彩。離縁を望むものの実家の借金のため彩は、荒んだ心もまま横山家の嫁として生きていく。そんな大正12年9月、彩に思いがけない転機が訪れる。関東大震災が起き、瓦礫に埋もれた彩は公太に助けられた。震災の混乱で平吉ともイトとも離れ離れとなった彩は、株で財産を手にした公太の家に身を寄せる。



氷点  1966年(昭和41年)★★★★
秘密  1999年(平成11年)★★★
主演:若尾文子 主演: 広末涼子  小林薫
あらすじ あらすじ
辻口啓造は父の遺した病院を継いでいる。博愛家でとおってきた彼が、娘ルリ子を殺害した犯人の娘を妻夏枝に秘密で養女にすることを思いたったのは、ルリ子の代りに女の子を育てたいという夏枝の望みを迎える風を装いながら、娘を殺された時刻に夏枝が眼科医村井と不貞を働いていたのでは、との猜疑の拭いきれないあせりのためではなかったのか。夏枝は何も知らない。彼女はその養女陽子を異常なほど溺愛した。そんなある日、乳児院に勤める啓造の親友高木に宛てた夫の手紙を見て、夏技は陽子の出世の秘密を知った。人格の一変した夏枝に、啓造も自分の偏狭さと軽卒を侮いた。長男徹は直感で陽子の秘密を知り、ただ一人の庇護者になろうと心に決めた。八年過った。その間に徹は妹の秘密を知ったが、陽子の方も母の冷い仕打に耐えて明るい娘に成長していた。徹はそんな彼女を異性として愛するようになっていたが、大学の親友北原に陽子を託す心づもりで、彼を夏休みに紹介した。二人はなんとなく直感で愛しあうようにみえた。が、夏枝の方が北原に興味を示し、歓待した。その頃、夏枝の親友で陽子も慕っている辰子が、啓造に陽子を養女に欲しいと申し出た。辰子の同情だった。夏枝は陽子宛の北原の手紙を陽子の意思と偽って返送したり、妹との写真を婚約者と写したものだと言ったりして二人を離そうとしたが、やがて陽子たちの仲が氷解したとき、夏枝は陽子の面前で北原に彼女の過去をぶちまけた。罪の血に絶望した陽子は遺書を認め、ルリ子が殺された川原で睡眠薬を呑んだ。その間、北原はその真実を求めて陽子を世話した高木に会った。高木は実はかつての仲間の不義の子を、犯人の子として啓造たちに育てさせていたのだった。それは彼の同情でもあった。皆、後悔した。悔いの中で、陽子の生命は再び息づきはじめていた。
スキーバスの転落事故で、病院に運ばれた杉田平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美。直子は息を引き取るが、意識不明だった藻奈美は一命を取りとめる。ところが、意識が戻った藻奈美の体には直子の人格が宿っていたのである!戸惑いながらも、世間的には父と娘として暮らすことになる平介と直子。だが、17歳の体になった直子はいきいきと若さを満喫する一方、平介は疎外感を感じるばかりか、医大に入学した直子の周りに恋の噂もあって気が気じゃない。そんなふたりの気持ちは、次第にすれ違うようになっていく。しかし、お互いの愛を確かめようにも平介は娘の体をした直子を抱くことは出来ないのだ。ある日、平介は事故を起こしたバスの運転手・梶川の息子・文也から、父親が家族の生活の為に過剰労働して事故を起こしてしまったことを聞かされる。家族の幸せが自分の幸せだと語っていた梶川の言葉に、平介は直子が藻奈美として生きていくことが彼女の幸せなのではないかと思うようになる。そんな折、藻奈美の人格が現れ出したのである。娘が戻ってきたと喜ぶ平介だが、同時にそれは直子の人格が消えることを意味していた。そして、複雑な想いの平介に運命の日はやってきた。平介と直子は、初めてデートした岬の公園で永遠の別れをする----。それから数カ月後。花嫁の父である平介は、藻奈美を文也に嫁がせようとしていた。ところが、彼は自分の喉元を触って髭の剃り残しを確かめる直子の癖から、実は藻奈美の人格は直子のままであったことに気づいてしまう。だが、彼女の幸せを考えた平介は、彼女を娘として送り出してやるのだった。



ビルマの竪琴  1956年版(昭和31年) ★★★ 
ビルマの竪琴  1985年版(昭和60年)★★★
主演: 安井昌二  三國連太郎 主演:中井貴一 石坂浩二

あらすじ

あらすじ
一九四五年の夏、敗残の日本軍はビルマの国境を越え、タイ国へ逃れようとしていたが、その中にビルマの堅琴に似た手製の楽器に合せて、「荒城の月」を合唱する井上小隊があった。水島上等兵は竪琴の名人で、原住民に変装しては斥候の任務を果し、竪琴の音を合図に小隊を無事に進めていた。やがて、小隊は国境の近くで終戦を知り、武器を捨てた。彼らは遥か南のムドンに送られることになったが、水島だけは三角山を固守して抵抗を続ける日本軍に降伏の説得に向ったまま、消息を絶った。一方、ムドンに着いた小隊は、収容所に出入りする物売り婆さんに水島を探して貰うが生死のほども判らなかった。ある日、作業に出た小隊は青い鸚鵡を肩にのせた水島に瓜二つのビルマ僧を見掛けて声をかけるが、その僧侶は目を伏せて走り去った。水島は生きていたのである。三角山の戦闘のあと、僧侶姿の彼はムドンへ急ぐ道で数知れぬ日本兵の白骨化した死骸を見て、今は亡き同胞の霊を慰めるため、この地へとどまろうと決心した。物売り婆さんからあの僧侶の肩にとまっていた鸚鵡の弟という青い鸚鵡を譲り受けた井上隊長は「水島、いっしょに日本へ帰ろう」という言葉を熱心に教え込んだ。三日後に帰還ときまった日、隊長は物売り婆さんに弟鸚鵡をあの僧侶に渡してくれと頼んだ。すると、出発の前日になって水島が収容所の前に現われ、竪琴で「仰げば尊し」を弾いて姿を消した。あくる日、物売り婆さんが水島からの手紙と青い鸚鵡を持って来た。鸚鵡は歌うような声で「アア、ジブンハカへルワケニハイカナイ」と繰り返すのだった。それを聴く兵隊たちの眼には、涙が光っていた。
 一九四五年夏、ビルマ戦線の日本軍はタイ国へと苦難の撤退を続けていた。そんな逃避行の最中、手製の堅琴に合わせて「はにうの宿」を合唱する一部隊がいた。井上小隊長が兵士の心をいやすため、歌を教えこんだのである。堅琴で判奏するのは水島上等兵であった。小隊は国境近くまで来たところで終戦を知り、武器を棄てて投降した。彼らは南のムドンに護送されることになったが、水島だけは附近の三角山で、抵抗を続ける日本軍に降伏を勧めるため隊を離れて行った。小隊はムドンで労務作業に服していたが、ある時、青いオウムを肩に乗せた水島そっくりの僧とすれ違った。彼らは僧を呼び止めたが、僧は一言も返さず歩み去って行った。三角山の戦いの後ムドンへ向かった水島は、道々、無数の日本兵の死体と出会い、愕然としたのである。そして自分だけが帰国することに心を痛め、日本兵の霊を慰めるために僧となってこの地に止まろうと決意し、白骨を葬って巡礼の旅を続けていたのだ。物売りの話から、井上はおおよその事情を推察した。彼はもう一羽のオウムを譲りうけ、「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンニカエロウ」と日本語を覚えこませる。数日後、小隊が森の中で合唱をしていると、大仏の臥像の胎内にいた水島がそれを聞きつけ、思わず夢中で堅琴を弾き始めた。兵士たちは大仏の鉄扉を開けよとするが、水島はそれを拒んでしまう。その夜、三日後に帰国することが決まり、一同は水島も引き連れようと毎日合唱した。井上は日本語を覚えこませたオウムを水島に渡してくれるよう、物売りの老婆に頼んだ。出発の前日、水島がとうとう皆の前に姿をあらわした。収容所の柵越しに、兵士たちは合唱し、一緒に帰ろうと呼びかけるが、水島は黙ってうなだれ、「仰げば尊し」を弾奏した。そして、森の中へ去って行く。翌日、帰国の途につく井上のもとへ、オウムが届いた。オウムは「アア、ヤッパリ、ジブンハ、カエルワケニハ、イカナイ」と叫ぶのだった。



秀吉(NHK大河ドラマ)  1996年(平成8年)★★★★ 火の魚(NHKドラマ)  2009年(平成21年)★★★★★
主演:竹中直人 沢口靖子 主演:原田芳雄  尾野真千子
あらすじ あらすじ
尾張国中村の百姓の子として生まれた日吉(後の秀吉)は諸国流浪中の明智光秀に出会い、光秀に触発されて武士になる夢を抱く。
やがて織田信長の下に足軽として仕官した秀吉は、弟・秀長との絶妙なコンビネーションで一夜城の建設や竹中半兵衛の調略等に成功し、織田家中の中でめきめきと頭角を現す。一方、一浪人にすぎない光秀の才能を嗅ぎ分けた信長は光秀を破格の厚遇をもって家臣として迎える。秀吉はそんな光秀にライバル心を燃やし、二人の出世競争が始まった。
豊臣秀吉(羽柴秀吉)を主人公にした大河ドラマは、1965年の『太閤記』以来、31年ぶり2作目。『八代将軍吉宗』の総集編が終わった後の予告で「これがドラマだ!」と強調、蓋を開ければ竹中直人のエネルギッシュな前向きの演技や、厳格ながらも人間味溢れる信長像を演じた渡哲也[1]、おね役の沢口靖子、秀長役の高嶋政伸、なか役の市原悦子、足利義昭役の玉置浩二[2]、千利休役の仲代達矢、光秀役の村上弘明などの脇役たちの存在感もそれぞれ光るものがあり、視聴率は当初の予想を大きく上回ることになる。平均視聴率30.5%、最高視聴率は37.4%と、歴代の大河ドラマの中でも上位に位置する高視聴率を記録した。この作品以降平均視聴率が30%を越えた作品は存在しない。
平成21年度(第64回)文化庁芸術祭・大賞(テレビ部門・ドラマの部)や第36回放送文化基金賞優秀賞、第50回モンテカルロ・テレビ祭・ゴールドニンフ賞(テレビ映画部門)などを受賞
島に住む老作家のもとに、原稿を受け取るため東京の出版社から女性編集者が通ってくる。小説家と編集者。歳は違うがプロ同士。互いに一歩も譲らず、丁々発止のバトルが繰り広げられる。あるとき小説の装丁を、燃えるような金魚の「魚拓」にしたいと思いついた小説家は、女性編集者に魚拓を作ることを命じる。魚拓をとるには、金魚を殺さなければならない。小さな命を巡って、二人の間にさざなみが立つ。やがて老作家は、女性の“秘密”を知ることになる。彼女は、不治の病に侵されていたのだ…。ぶつかりあい、いたわりあい、笑いあう。世間から取り残された孤独な老人と、時間を慈しむように生きる女性が過ごすひと夏。命が輝くユーモラスでほろ苦い物語を、瀬戸内・大崎下島を舞台に描いていく。



 白夜行 TBSドラマ 2006年(平成18年)★★★★  白夜行 2011年(平成23年) ★★★
:主演:綾瀬はるか 山田孝之 第48回ドラマアカデミー賞4冠達成 出演:堀北真希 高良健吾 船越英一郎
あらすじ
2005年12月24日―
客を見送りに出た高級ブティック「R&Y」の経営者、唐沢雪穂は、サンタクロース姿の桐原亮司が腹部から大量の血を流し、苦悶の表情を浮かべている姿を見止め、驚愕する。亮司の背後にある歩道橋の上では、彼に向かって咆哮する笹垣の姿(「あほ。あほんだら」と叫んでいる)もある。駆け寄ろうとする雪穂を、最期の力を振り絞って制止させようとする亮司。慟哭をこらえて背を向ける雪穂を、亮司は微笑をたたえながら見送った亮司の脳裏には、14年間の想い出が――その殆どは苦悩に包まれたものであったが、鮮やかに蘇って来た。
1991年秋―
建設工事が中断されたままになっているビルの正面口、敷設されたダクトを利用した遊びに興じる子供達―、そこには、質店『きりはら』の一人息子、桐原亮司の姿もあった。だが、楽しい一時は早々に終止符を打たれる。塾へと急ぐ仲間を尻目に、亮司はたった一人で家路につく。彼の家は、貧しくはないものの、子供の教育には無関心だった。帰宅途中、川べりに目を落とした亮司は、寂しげな面持ちで川面を見つめる少女、西本雪穂の姿を捉える。雪穂に心惹かれた亮司は、11歳の少年らしい純な一途さで、雪穂の心を開くことに成功する。二人は、生まれて初めて、と言っても過言ではないぐらいの、喜びに満ちた時間を共有することになった。だがその幸福は、長くは続かい。大人の身勝手に翻弄された彼らは、太陽に背を向けることとなった。亮司は雪穂を守るために父親を殺し、雪穂もまた、亮司を庇うために母親を死に追いやってしまったのである。雪穂の機転と捨て身の決断が功を奏し、亮司の危機的状況は回避されたが、雪穂は、殺人犯の娘として、苦難の道を歩むことになる。一方、殺害現場の不自然さに疑念を抱いた笹垣刑事は、捜査本部が解散した後も、真相解明に向けての、執念の炎を燃やし続けていた...
物語は昭和55年。質屋の店主がビルの密室で殺された所から始まる。嫌疑がかかったのは妻の桐原弥生子とその愛人の松浦勇だったが、担当刑事である笹垣潤三に母親のアリバイを証言するのは10歳になる息子の桐原亮司だった。また捜査本部では被害者の店主が殺される前に西本文代という女の家を尋ねていたことを突き止める。しかし、職務質問に嘘で答えようとした文代を制したのは西本雪穂と言う名の10歳の少女だった。
その後文代の恋人が事故で死亡する。そこから質屋の店主殺しの証拠が発見されるが、その後を追うように文代もガス中毒死してしまい、事件は疑惑者死亡というまま解決を見ることになる。しかしどうしても納得いかない笹垣だった。なぜなら被疑者の息子と、容疑者の娘の姿がいつまでも離れなかったからである。
数年して雪穂は遠い親戚である唐沢礼子の養女となる。そして、お嬢様学校、清華女子学園に通う美しい女子高生になっていた。学園の中では「昔は貧乏だった、実の母親が殺人犯」などという噂があったがその噂もすぐに消え、次第に学園のスターになっていった。 一方、事件の後桐原亮司は家を離れひとり暮らしを始める。以前は年配の女性相手に性を売ることで収入を得ていたのだが、とあるパーティーで出会った20歳年上の典子と同棲するようになる。そんな中、笹垣は未だに質屋店主殺しの件にとらわれていた。やがて、自分の命までも狙われるようになったのだが、遂に笹垣は19年前に結ばれた確かな絆の存在に思い至るのだった…。



樋口一葉 1939年(昭和14年)★★★★ 彼岸花 1958年(昭和33年)★★★★
:監督:並木鏡太郎 主演:山田五十鈴 堤真佐子 :高田稔 主演:佐分利信 田中絹代 有馬稲子 山本富士子
あらすじ あらすじ
 台東区一葉記念館(一葉年表から)
明治 5年  (1872) 陰暦3月25日朝8時、樋口一葉「奈津」(なつ)は、父 則義、母 多喜の次女として、東京府第二大区一小区幸橋御門内(現千代田区)にあった東京府庁構内の長屋で生まれた。明治16年  (1883)11歳 下谷区上野元黒門町にあった私立青海(せいかい)学校小学高等科第四級を主席で修了後退学。(入学は明治14年9歳の時) 明治19年  (1886)14歳小石川安藤坂にあった中嶋歌子の歌塾「萩の舎(はぎのや)」へ弟子入りして、ここで和歌・書道(千蔭流)・古典を学んだ。 明治22年  (1889)17歳父 則義 死去明治23年  (1890)18歳9月末から、本郷区菊坂町七十番地を借り、母多喜と妹くにを住まわせる。自分は中嶋歌子の家に住み込みながら、母や妹とともに針仕事・洗張・蝉表 (せみおもて)などの内職をして生活した。 明治24年  (1891)19歳東京朝日新聞記者兼専属作家の半井桃水(なからいとうすい)について、初めて小説の手ほどきを受ける。この頃から、筆名「一葉」が使われはじめた。 明治25年  (1892)20歳桃水の主宰した雑誌『武蔵野』に小説「闇桜」がのり、次いで萩の舎の先輩であった田辺花圃(後の三宅雪嶺夫人)の仲介で、雑誌『都の花』に「うもれ木」が連載され、これが一葉の出世作となった。 明治26年 (1893)21歳『文學界』第三号に「雪の日」が掲載される。『文學界』によって星野天知(てんち)や平田禿木(とくぼく)、後に馬場孤蝶(こちょう)や戸川秋骨(しゅうこつ)、上田敏、島崎藤村、川上眉山(びざん)を知った。 この年の7月には、生活苦を打開しようと吉原遊郭の近く下谷龍泉寺町三百六十八番地へ移り、荒物雑貨、おもちゃ、菓子などを売る小店を始めた。  明治27年 (1894)22歳約9ヵ月で龍泉寺町の店を閉じ、本郷区丸山福山町四番地へ転居。明治28年  (1895)23歳1月から約一年間にわたり龍泉寺町時代の生活体験から取材した「たけくらべ」を『文學界』に連載し、この間に「大つごもり」「にごりえ」「十三夜」「わかれ道」などを発表した。明治29年  (1896)24歳11月23日午前、肺結核のため24年の短い生涯を閉じた。埋葬された樋口家の墓は、現在杉並区永福一丁目の築地本願寺和田堀廟所に移されている。

大和商事会社の取締役平山渉と元海軍士官の三上周吉、それに同じ中学からの親友河合や堀江、菅井達は会えば懐旧の情を温めあう仲。それぞれ成人してゆく子供達の噂話に花を咲かせる間柄でもある。平山と三上には婚期の娘がいた。平山の家族は妻の清子と長女節子、高校生の久子の四人。三上のところは一人娘の文子だけである。その三上が河合の娘の結婚式や、馴染みの女将のいる料亭「若松」に姿を見せなかったのは文子が彼の意志に叛いて愛人の長沼と同棲していることが彼を暗い気持にしていたからだった。その事情がわかると平山は三上のために部下の近藤と文子のいるバアを訪れた。その結果文子が真剣に結婚生活を考えていることに安堵を感じた。友人の娘になら理解を持つ平山も、自分の娘となると節子に突然結婚を申し出た青年谷口正彦に対しては別人のようだった。彼は彼なりに娘の将来を考えていた。その頃、平山が行きつけの京都の旅館の女将初が年頃の娘幸子を医師に嫁がせようと、上京して来た。幸子も度々上京していた。幸子は節子と同じ立場上ウマが合い彼女の為にひと肌ぬごうと心に決めた。谷口の広島転勤で節子との結婚話が本格的に進められた。平山にして見れば心の奥に矛盾を感じながら式にも披露にも出ないと頑張り続けた。結婚式の数日後平山はクラス会に出席したが、親は子供の後から幸福を祈りながら静かに歩いてゆくべきだという話に深く心をうたれた。その帰り京都に立寄った平山は節子が谷口の新任地広島へ向う途中、一夜をこの宿に過して、父が最後まで一度も笑顔を見せてくれなかったことを唯一の心残りにしていたと、幸子の口から聞かされて、さすがに節子の心情が哀れになった。幸子母娘にせきたてられて平山はくすぐったい顔のまま急行「かもめ」で広島に向った。




陽のあたる坂道 1958年(昭和33年) ★★★★ ひき逃げ 1966年(昭和41年) ★★★
 主演:北原三枝 石原裕次郎 芦川いづみ    監督: 成瀬巳喜男 出演: 高峰秀子 司葉子
  
あらすじ あらすじ
田代玉吉は出版会社の社長で、家族は妻のみどり、長男の医大生雄吉、少々ひねくれ者だが自由奔放な次男信次、それに足のわるい娘のくみ子。女子大生倉本たか子は、くみ子の家庭教師であり彼女のアパートの隣室に、高木トミ子と一人息子の民夫が住んでいた。ある日、父の玉吉と話をしていた信次は、ふとしたことから自分が父と柳橋の芸者との間に出来た子であることを知った。数日後くみ子はたか子を誘ってある喫茶店に行った。彼女はくみ子の夢中になっているジャズシンガーが、民夫なのでびっくりした。正月の元旦、信次はたか子の話からトミ子が自分の実母であると感知して、アパートをたずねた。しかしトミ子は不在で、留守居の民夫は裕福そうな信次に反感を抱いて、彼を部屋に入れようとしなかった。母のみどりは信次のことを心配して、やさしく彼をなぐさめた。信次の心の中には、たか子への愛情が芽生えていたが、持前のひねくれで、率直に言えなかった。当のたか子は雄吉とスキーにいって求婚されたが、なにか二人の間に隔りを感じ承諾できなかった。くみ子は医師の診断をうけ、足のなおるのがわかったので、民夫に結婚したいといった。その頃、雄吉はファッションモデルのゆり子と問題をおこし、そのいざこざを信次におっかぶせてしまった。しかし、信次が悪いのではないことを知ったたか子は、彼の情熱的な青年らしい真情を感じた。くみ子とたか子の計らいで、信次は民夫と会い、大喧嘩をしたがいつしか二人は兄弟愛に結ばれていった。その帰途、信次はたか子を踊りに誘い、強引に接吻した。一度は怒ったたか子も、彼の胸に抱かれるのだった。くみ子と民夫の明るい顔にも、田代家の前の坂道にも、暖かい春の陽ざしが、彼らを祝福するかのようにふりそそいでいた。 戦争直後、売春婦をしていた伴内国子は、心ある男に救われ結婚したが、今では夫を亡くし五歳になる一人息子武をたよりに、横浜の中華料理店で女中奉公に励んでいた。ところが、ある日武は、山野モーターズ重役柿沼久七郎の妻絹子が運転する自動車にひき殺された。絹子は彼女の若い愛人との情事の帰りであった。おりしも山野モーターズでは、会社の命運をかける新車売り出しの直前であった。当然、今、久七郎の妻絹子が自分の会社の車で事故を起したとなれば、新車売り出しの障害になるばかりか、久七郎自身の地位も危くなる。久七郎は妻のひき逃げをひたかくしにかくす一方、自分のおかかえ運転手菅井をまるめこみ、自首させた。事件は一応国子の弟弘二のはからいで示談にもちこまれ、落着した。むろん、こんなことで国子の心は晴れるはずもなかったが……。そんなある日、国子は、事故の現場で知りあった掃除婦の久子と再会し、その時事故を目撃していたという彼女から、ひき逃げした車の運転手が、女であったことを聞きだした。さっそく国子は久子を連れて再び警察をおとずれた。が、一度カタのついた事件を警察は再びとりあげようとはしなかった。こうして国子の悲しみは怒りに変っていった。意を決した国子は家政婦として柿沼家へのりこんだ。目的は、絹子がひき逃げした確証をつかみ、絹子の子供健一を事故死させ、自分が味わった悲しみを絹子にも味わせることだ。だが、確証はにぎったものの、国子の母性は、今ではすっかり、彼女になついた健一を殺すことはできなくなっていた。とはいうものの絹子を許すことはできない、ある夜、国子は、殺意を胸に絹子の部屋に忍びこんだ。が、意外にも、すでに絹子は、健一と共に紅に染まって死んでいた。罪悪感に悩まされたあげくの自殺であった。しかし、警察では、国子の行動に不審を持ち、拘留した。やがて、絹子の遺書が発見され、国子は釈放された。いきどころのない怒りと悲しみに、今は半狂乱となった国子は、地獄絵図を思わせる交通ラッシュの中に、むかえに出た弘二に抱きかかえられるようにして出ていくのだった。



ヒロシマに一番電車が走った 1993年(平成5年)NHK★★★ 一人息子 1936年(昭和11年)  ★★★
アニメーション手記・掘本 春野 監督:小津安二郎 出演:飯田蝶子 日守新一
  
あらすじ あらすじ
原爆を投下され、家族も友人もすべてを奪われ、破壊しつくされた広島。 人々はあの焼け野原で以下に生き抜いたのか? NHK広島放送局の募集に寄せられた300通を越える手記を元に制作されたアニメーション映画。 戦時中に人手不足から路面電車の車掌だった15歳の少女、春川弥生。原爆で母も友達も失いぼう然とする弥 生 に、都市の復興の証のように、復旧した電車に乗務する話がくる。 行方不明になった家族を必死に探す姿、原爆症との闘いなどを描き、 死と絶望の中で生き抜いた「ヒロシマの家族」の姿を浮き彫りにしていく。 体と心に深い傷を負いながらも、復興に泥にまみれて働く人々のために 電車の鐘を鳴らす弥生の姿は、人間 の可能性と強さを感じさせてくれる。 そして、それとともに15歳の少女にそんな過酷な現実を突きつけた戦争に対する怒りを私たちに教えてくれる。 早くに夫を亡くしたつねは、田畑を売り身を削って一人息子の良助を育てた。優秀な成績を誇る息子のため、つねは苦しい生活の中から進学のための資金を捻出。しかし13年後、東京で出世しているはずの良助は、夜学の教師となっており、妻子とともに貧しい生活を送っていた。しかも良助は教師をしていることも所帯を持っていることも、母親に知らせていなかった。上京したつねは厳しい現実を目の当たりにし、絶望感に包まれてしまう。



ひばりの森の石松 1960年(昭和35年)★★★ 白虎隊~敗れざる者たち 2013年(平成25年)★★★ BSJAPAN
出演:美空ひばり 若山富三郎 里見浩太朗   出演: 北大路欣也、黒木瞳、伊藤英明   
  
あらすじ あらすじ
縞の合羽を海風になびかせて、三度笠、長脇差一本腰にぶちこんだ石松。逃げまどう旅鴉を追っかけて三人の渡世人が斬りつけるのを見て助太刀におよんだ。石松は大暴れの末、旅鴉を逃がしてやったが後が大変。三人の渡世人は清水一家の大政、小政に、増川の仙右衛門で、逃げた旅鴉が仙右衛門の親の仇神沢の小五郎だというのだ。石松は小五郎をさがしに船着場に日参した。ある日、船着場で盲がフクロ叩きにあっているのを目撃、石松はその盲を救けたが、これが牛若の三次という大泥棒。しかし、三次から小五郎がドモ安一家に潜んでいることを聞き出した。石松は単身ドモ安一家になぐりこみをかけた。これを聞いた次郎長一家も助太刀に出た。仙右衛門は親の仇を討った。--石松は奉納金五十両を持って四国の金比羅さんに出発した。清水を出た途端、丸亀藩の姫と家老が悪家臣に追われて逃げて来た。石松は千恵姫を救ったが、家老の田宮鉄斎は殺された。そこで三次に会い、三次は丸亀藩に注進のため一足先に出発、石松と千恵姫の二人旅が始まった。船中ではやくざ通の町人におだてられいい気分だったが、讃岐の船着楊には、千恵姫の命を狙う安藤伊十郎らの悪家臣がずらり待ちぶせしていた。石松は千恵姫をかばって大活躍したが多勢に無勢、次第に追いつめられた。と、そこへ三次が案内する丸亀藩の忠臣が駈けつけ、無事千恵姫を救った。 会津藩主・松平容保が京都守護職を拝命し、悲劇の幕が開ける1862年から、戊辰戦争を経て会津の地に再び春の予感がし始める1868年頃までの、激動の約7年間を描く。幕末の会津。「白虎隊」に象徴される会津の人々の運命を、会津藩家老・西郷頼母と妻・千重子ら質素ながら仲睦まじく暮らす西郷家を中心に描いた。頼母は家老職の一方で、藩校「旧新館」の指導者として少年たちの鍛錬に尽力していた。文久2年(1862年)、会津藩主・松平容保が京都守護職に任ぜられる。会津藩の切迫した財政を知る頼母は、京都守護職を返上するよう強固に主張するが、義に厚い容保は聞き入れず、病弱の身をおして京へ向かう。新撰組を配下に置いた京都守護職は薩摩や長州の激しい憎しみをかうことになり、会津藩は否応なく、時代のうねりに飲み込まれてゆく……。



陽はまた昇る  2002年(平成14年) ★★★
必死剣鳥刺し 2010年(平成22年)★★★
主演:西田敏行, 渡辺謙, 緒形直人 出演:豊川悦司 池脇千鶴 吉川晃司    
あらすじ あらすじ
70年代前半、それまで右肩上がりだった日本経済が初めてマイナス成長に陥った。そんな中、家電メーカー業界8位の日本ビクター本社開発部門に勤める開発技師・加賀谷に、事業部長として赤字続きの非採算部門である横浜工場ビデオ事業部への異動と大幅な人員整理の厳命が下る。だが、人材こそ何よりの財産と考える加賀谷は、ひとりの解雇も出さないために極秘のプロジェクト・チームを結成。本社に悟られぬようにしながら、家庭用VTRVHSの開発に着手する。ところが数年後、家電メイカーの雄・ソニーがベータマックスを発表。足踏み状態の続くビデオ事業部は崖っぷちに立たされるが、それでも彼らはVHSに夢と希望を託し開発を続けた。そして、遂にベーターマックスを超える録画が可能な試作機が完成する。しかし、その時既にベータマックスは国内規格として採用されようとしていた。このままでは、自分たちの努力が水泡に帰してしまう。そこで加賀谷は大阪へ向かい、親会社である松下電器相談役・松下幸之助にVHS方式の採用を直訴。果たして、加賀谷の願いは聞き入れられ、その結果、ひとりの解雇者も出さずにVHS方式のプレイヤーの販売にこぎ着けることに成功するのだった。その後、加賀谷は脳梗塞で倒れた妻の世話のために、定年を前に退職を決めた。最後に彼が工場を訪れた時、従業員たちはVHSの人文字で彼を送った。

出典:goo映画
goo 映画
江戸時代。東北の海坂藩で近習頭取を努める兼見三左エ門(豊川悦司)には、決して消えることのない暗い過去があった。三年前、藩主である右京太夫(村上淳)の愛妾、連子(関めぐみ)を刺殺したのだ。当時、政治に興味を持つ連子が右京を通じて藩政に口出ししていることは周知の事実。冷酷で恣意的なその進言は悪政の元凶となっていたが、独善的な右京の存在もあり、逆らえる者はいなかった。連子の言葉ひとつで人命さえも奪われてゆく毎日。城下の空気は重苦しさを増していた。三左エ門が連子を刺殺したのはそんな時だった。最愛の妻、睦江(戸田菜穂)を病気で亡くした三左エ門にとって、それは死に場所を求めての行動だったが、下されたのは意外にも寛大な処分。一年の閉門後、再び藩主の傍に仕えることに。釈然としない想いを抱きつつも、亡き妻の姪である里尾(池脇千鶴)の献身によって、再び生きる力を取り戻してゆく。だが彼は、連子亡き後も変わらぬ窮状を目の当たりにして、日々、自問自答を続けていた。自分の行為の意味、そしてそれが藩の役に立ったのか…?そんなある日、三左エ門は中老の津田民部(岸部一徳)から、右京暗殺計画の情報を入手したと聞かされる。民部こそ、連子刺殺事件で三左エ門の斬首刑を止まらせた人物。今またこの重大事を明かしたのは、“鳥刺し”という技を持つ天心独名流の剣豪、三左エ門に対して、計画を阻止することで藩への貢献の機会を与えるためだった。そして、討つべき相手は直心流の達人、帯屋隼人正(吉川晃司)。右京太夫の従弟であり、臆することなく苦言を呈する唯一の存在だったが、今では決定的な対立が生じていた。“負の過去”と向き合う時が来たことを悟った三左エ門は、藩命に従うことを決意。自分の進む道を見極めた彼は、里尾の愛をも真正面から受け止める。やがて訪れる隼人正との決着の日。三左エ門を過酷な運命が待ち受けていた……。



眉山 2007年(平成19年) ★★★★
日と汐 1996年(平成8年)★★★
主演:松嶋菜々子 大沢たかお 宮本信子 松本清張原作 出演:神田正輝 南果歩 内藤剛志   
あらすじ あらすじ
東京で旅行代理店に勤める咲子(松嶋菜々子)は、故郷の徳島で暮らすただ一人の家族である母、龍子(宮本信子)が入院したという報せを受け、久々に帰郷する。“神田のお龍”と呼ばれる母は、正義感の強いチャキチャキの江戸っ子。周囲からの信頼は厚かったが、経営していた小料理屋を畳む時もケアハウスに入所する時も、相談なく決断してきた母の身勝手さに、咲子は反発を感じていた。まもなく咲子は、担当医から母が末期ガンだと知らされ愕然とする。残された時間はあとわずか。青年医師・寺澤(大沢たかお)との交流を深めながら、母を懸命に看病する咲子。そんなある日、咲子は板前の松山(山田辰夫)から、龍子から預かっているという箱をこっそり手渡される。そこには、死んだと聞かされていた咲子の父らしき男の若き日の写真が入っていた。咲子は母宛に書かれた古い手紙を頼りに、父を探しに東京へ戻る。そして彼女は、小さな病院を開業している父(夏八木勲)と対面する。自分が娘であることは告げられなかったが、父の記憶は鮮やかに蘇った。父は龍子を心から愛していたが、不倫の恋だったため、妻を捨てることができなかったのだ。再び徳島へ戻った咲子は、母の死期が近いことを知る。そして母と父を再会させるために、母を阿波踊りの会場へと連れ出すのだった。 目黒に住む33歳の劇作家・曾根晋吉は、芝村美弥子と、秘密で京都に宿泊していた。金属会社に勤める美弥子の夫は、神奈川県の油壺と三宅島を往復するヨットレースに参戦しており、8月17日の夫の油壺到着までに、美弥子は京都から油壺に戻る算段になっていた。8月16日の夜、晋吉は美弥子と、ホテルの屋上から、大文字焼を見物していたが、その最中、晋吉の気づかぬ間に、人混みの中で美弥子が消失する。彼女のスーツケースは部屋に残されたままであった。秘密の旅行ゆえ、事情を告げるわけにもいかず、困惑したまま晋吉は東京へ戻った。8月18日の新聞記事に晋吉は驚く。美弥子の夫・芝村の乗るヨットが、油壺に帰着する途中、三浦半島沖合で、ワイルドジャイブを起こし、同乗者の上田伍郎が死亡したという。美弥子のことを言えぬまま、入院した芝村に見舞いの電話をかける晋吉。ところが、美弥子の死体が晋吉の自宅近くで発見され、芝村と顔見知りだった晋吉は、警察に参考人として呼ばれてしまう……。



陽だまりの彼女 2013年(平成25年)★★★
 ピンポン 2002年(平成14年)★★★
主演: 松本潤 上野樹里 玉山鉄二 出演:窪塚洋介  井浦新  サム・リー      
あらすじ あらすじ
新人の営業マン・浩介(松本潤)は、ある日、取引先で幼なじみの真緒(上野樹里)と再会する。10年ぶりに対面した真緒は、バカにされていた中学時代と打って変わって、魅力的な女性になっていた。彼女のおかげでかつての純粋な気持ちを取り戻した浩介は、やがて真緒を愛し、結婚を視野に入れるようになる。しかし彼女はある秘密を抱えていた……。 卓球をこよなく愛し、勝つことへの絶対的な自信を持ちながら天真爛漫で気分屋のペコ(窪塚洋介)と、常に彼の背後に隠れ、「卓球は死ぬまでの暇潰し」と公言するクールで笑わないスマイル(ARATA)。幼なじみであり片瀬高校の卓球部員でもあるふたりは、夏のインターハイ地区予選大会に出場する。スマイルは、辻堂学院高校に中国から留学してきたチャイナ(サム・リー)と接戦の末に敗れる。ペコは、やはり幼なじみで名門・海王学園に進んだアクマ(大倉孝二)に、まさかの敗退。その時、顧問の小泉(竹中直人)に卓球の天賦の才能を見出されたスマイルは、小泉の指導の下、めきめきとその頭角を現わしていく。一方、アクマに敗れたこととスマイルの変貌を目の当たりにして腐っていたペコだが、ホームグラウンドである卓球場タムラの主人・オババの特訓を受け、じょじょに自信を取り戻してゆく。そして二度目の夏、ペコはチャイナに勝ち、強敵ドラゴン(中村獅童)も破り、決勝戦の相手はスマイルだった。数年後、予選大会で2位だったスマイルは社会人となり、優勝したペコは今や日本代表として世界と戦っていた。



美女と男子 2015年(平成27年)NHKドラマ20回 ★★★★
ひまわりと子犬の7日間 2013年(平成25年)★★★
主演: 仲間由紀恵 町田啓太 森本レオ 高橋ジョージ   出演:堺雅人   中谷美紀   でんでん   若林正恭   吉行和子      
あらすじ あらすじ
ヒロイン・沢渡一子(仲間由紀恵)はIT企業「斑目コーポレーション」の企画部門に勤めるバリバリのキャリアウーマン、のはずだったが、ある日突然、社長の斑目晴彦(草刈正雄)が資本提携した芸能プロダクション「ひのでプロ」への出向を命じられる。
「仕事はできるが、人の気持ちがわからない、上から目線の女」である一子へのショック療法だった。出向に強く抵抗した一子だったが、傾きかけた「ひのでプロ」を立て直すことができたら本社の中枢部門に復帰させるという条件で、思っても見なかった芸能マネージャーとしての第一歩を踏み出す。
売れないタレントばかりを抱えた「ひのでプロ」再生のためには新人発掘しかない、と考えた一子は、工事現場で働くイケメンの向坂遼( 町田啓太) をスカウト。遼をスターに育てるため、奔走する一子。初めてのオーディションで全くやる気を見せない遼に失望した一子だが、「ひのでプロ」社長・並木(森本レオ)の勧めで遼にエキストラを経験させることになる。
演技することの喜びに目覚めた遼は、大女優・中里麗子(真野響子)が主演するドラマで初めて一言セリフのある役をもらう。遼は一子に反発しながらも、やがてスターへの階段を上っていく。そして一子も、「人を喜ばせる喜び」を初めて知る。
対立を繰り返しながら、お互いになくてはならないパートナーとして意識しあう二人。さまざまな試練を乗り越え、芸能界の頂点を目指す、一子と遼の戦いは続く―。
ある冬の日、保健所に生まれて間もない子犬たちとその母犬が連れてこられる。母犬は近づく人があれば激しく吠え、子犬たちを命がけで守ろうとしていた。普段から殺処分される犬を一匹でも減らそうと里親探しに奔走する職員の神崎彰司(堺雅人)はこの様子を見て、この母犬と子犬の命を守ろうと決心する。殺処分までは7日間。このわずかな期間に、新たな飼い主を見つけて人のもとで暮らせる犬として譲渡できるようにするのは至難の業である。しかし神崎は母犬が子犬を愛する様子を見て、母犬はかつて人に大切にされていたのではないかと思う。神崎は妻を事故で亡くしており、命の尊さを知る娘からも母犬と子犬が一緒にいられるようお願いされる。神崎は規則を破り収容期間を延長。また太陽の下で暮らせるように母犬に「ひまわり」と名前をつけ、母犬の心をなんとか開かせようとするが、期限は刻一刻と迫っていた……。



ビリギャル 2015年(平成27年) ★★★
 蜩ノ記 2014年(平成26年) ★★★★
主演:有村架純   伊藤淳史   野村周平   松井愛莉     出演:役所広司  岡田准一   堀北真希  原田美枝子   青木崇高       
あらすじ あらすじ 京、ふたり 1990年(平成2年) NHK連続テレビ小説  ★★★★
名古屋の女子高に通う工藤さやか(有村架純)は、勉強は一切せず友達と朝まで遊びながら過ごす毎日。このままでは大学への内部進学すら危ういと心配した母・ああちゃん(吉田羊)は、さやかに塾へ通うことを提案する。金髪パーマ、厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートにへそ出しルックというギャル全開の姿で入塾面接に現れたさやかに一瞬面食らう教師の坪田(伊藤淳史)。しかし、見た目は派手でも素直な性格だとすぐに気付いた坪田はさやかと打ち解け、慶應大学への受験合格を約束するのだった。ところが当のさやかの成績は偏差値30の学年ビリ。学力テストをしても聖徳太子を“せいとくたこ”と読み、高校2年生にして小学4年生の学力しかない。そんな彼女の教室大爆笑の珍解答の連続にも「君の発想は天才級だね」と坪田は褒めるのだった。どうやって生きてきたのか理解できないほど知識の欠如を抱えるさやかであったが、坪田だけはこの愛すべきアホぶりの中に凄い可能性が秘められていると踏んだのだ。当初はノリで慶應大学合格という目標を掲げたさやかは、当然、絶望的な高い壁に何度もぶち当たる。だがやがて自分のために必死になる坪田の姿を見てガッカリさせないために、そして愛情を注ぎ応援してくれる母のために、さやかファンの不良少年・森玲司(野村周平)の励まし、ギャル仲間の友情にも支えられ、さやかは本気で勉強に取り組むようになっていく……。 郡奉行だった戸田秋谷(役所広司)は藩主の側室との不義密通および小姓を斬り捨てたことにより10年後の切腹とそれまでの間に藩の歴史である藩主・三浦家の家譜を編さんし完成させるよう命じられる。それから7年後、刃傷沙汰を起こしてしまったものの家老・中根兵右衛門の温情により切腹を免れた檀野庄三郎(岡田准一)は、幽閉中の秋谷の監視役を命じられる。監視の内容は、藩の秘め事を知る秋谷が7年前の事件を家譜にどう書くか報告し、秋谷が逃亡のそぶりを見せた場合には妻子ともども始末するというものだった。はじめは秋谷のことを懐疑的に思う庄三郎だったが、編さん途中の三浦家譜と『蜩ノ記』と名づけられた秋谷の日記には、前藩主の言葉を守り事実のまま書き留め、切腹が迫りつつも編さんに誠実に向き合い一日一日を大切に生きる彼の姿があり、感銘を受ける。そして7年前に一体何が起きたのか、事の真相を追ううちに、彼の人間性に魅せられていく。秋谷に深い愛情と信頼を寄せる妻・織江(原田美枝子)や心の清らかな娘・薫(堀北真希)らとともに暮らす中で、いつしか庄三郎と薫との間に恋が芽生えていた。やがて庄三郎は不義密通事件の真相に辿り着き、事件の謎を解く文書を入手するが、そこには藩を揺るがすようなことが記されていた……。



 ひらり 1992年(平成4年) NHK連続テレビ小説  ★★★★  ひよっこ 2019年(令和元年) NHK連続テレビ小説  ★★★★
主演: 出演: 有村架純 沢村一樹 木村佳乃 峯田和伸     
あらすじ あらすじ 

東京・両国を舞台に、相撲好きなヒロイン・ひらりと相撲部屋の面々の交流や、部屋に出入りする嘱託医との恋を描いている。主人公のひらりを演じるのは石田ひかりで、原作・脚本は好角家として知られ後に横綱審議委員会審議委員も務めた内館牧子が担当した。要領が良いひらりと、要領が悪い姉・みのりが恋のライバルになったり、ひらりの父方の祖父・小三郎と母方の祖父・金太郎が犬猿の仲だったり、ひらりの叔父・銀次郎がいつもキャベツを食べていたりなど、内館牧子作品の特徴が織り交ぜられている。
放送当時、民放のいわゆるトレンディドラマと呼ばれた、ドラマとタイアップした主題歌がヒット曲を連発した影響を受けて主題歌が使われた。本作の主題歌となった「晴れたらいいね」(DREAMS COME TRUE)が大ヒットした。1992〜93年の平均視聴率は36.9%、最高視聴率は42.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[3]。全151回。若貴ブームに沸く大相撲人気も追い風となった。1990年代前半以前の作品では珍しく総集編が製作されており、NHKで公開されている。

1964年東京オリンピック前後。茨城県北西部の久那郡[6][注 1][注 2]にある、福島にほど近い[注 3]山あいの村・奥茨城村[注 4][9][10]に育った米農家の長女・谷田部みね子がヒロイン。出稼ぎのために東京へ行った父・実が正月に帰宅しなかったことをきっかけとして集団就職で上京し、下町向島トランジスタラジオ工場の寮暮らしで働きながら父を探す。しかし、1年もせずにオリンピック後の不況で工場が倒産[11]。行くあてのないみね子を拾ってくれたのは、かつて父がハヤシライスを食べた赤坂洋食屋だった。ホール係として働きながら、様々な試練を乗り越えて成長していくみね子の姿を描く。タイトルは作中のセリフから「ねこ」にする案もあり、最終的に不採用になったが、主人公の名前「みね子」に引用された。ヒロインは、2013年前期の第88作『あまちゃん』でヒロインの母の少女時代を演じた有村架純が起用された。オーディションを行わずに主演者を決定したのは2014年前期の第90作『花子とアン』で村岡花子を演じた吉高由里子以来となる。また子役を用いず、高校3年生から大人に成長していくヒロインを有村が全編通して演じる。





  
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