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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
毎日が日曜日SecondLife
『一日一膳』 『一日一名画』 日曜名画座
≪資料:
goo映画から≫
父親達の星条旗 2006年(アメリカ) ★★★  地中海殺人事件(アガサクリスティ) 1982年(イギリス) ★★★  
主演:ライアン・フィリップ 主演:ピーター・ユスティノフ
あらすじ あらすじ
一人の老人が最期の時を迎えようとしている。ジョン・“ドク”ブラッドリー。1945年、衛生兵として硫黄島の戦いに赴き、そこで撮られた一枚の写真によって英雄と讃えられた男だった。しかし彼は戦争について、写真について沈黙を守り通した。それは何故だったのか?彼の息子が今、真実を辿り始める……。硫黄島に上陸したアメリカ軍は予想をはるかに上回る日本軍の反撃に遭い、苦戦を強いられていた。そんな中、山の頂上に翻った星条旗。その一枚の写真がアメリカ中を熱狂させ、旗を掲げている六人の兵士たちを英雄に祭り上げた。しかし戦闘から生還できたのは三人だけだった。ドク(ライアン・フィリップ)、アイラ(アダム・ビーチ)、そしてレイニー(ジェシー・ブラッドフォード)だ。祖国に帰った三人は政府の戦時国債キャンペーンに担ぎ出される。熱狂的な歓迎を受ける三人。しかし英雄扱いされればされるほど彼らの苦悩は深くなっていった。凄惨な戦場体験とのギャップ、例の写真が英雄的行為とは程遠いものであったという真実、そして実際に写っている兵士と英雄視された兵士の取り違え。特に感情的なアイラは酒に溺れていった。見かねた上官はアイラを戦場に送り返してしまう。レイニーも結婚を機にキャンペーンから外れ、最後にはドク一人が残った。この体験は三人のその後の人生にも深い影響を残した。アイラは不安定な生活を送り続け、ある日酔いつぶれた状態で死亡していた。レイニーはキャンペーンの伝を頼って就職しようとしたが既に過去の存在と見なされ、うだつの上がらぬままに一生を終えた。ドクは地道に葬儀屋を営み、残りの人生を家族に捧げた。そして今、その息子が硫黄島と写真にまつわる事実を調べ上げた。臨終の床で父は、一人の忘れられない兵士の話をした。その兵士の一番の思い出、それは束の間の平和な時、仲間たちで海に入り少年に戻ったようにはしゃぎまわった時の幸福な記憶だった。











出典:goo映画
goo 映画
イギリスの荒地で、ハイカーが婦人の死体を発見したと警察に通報する。その後、ロンドンの保険会社で、エルキュール・ポアロ(ピーター・ユスティノフ)が重役から模造宝石に保険をかけようとしたホーレス卿(コリン・ブレークリー)の捜査を依頼された。ポアロは彼に会い、「結婚の約束をした女優のアリーナ(ダイアナ・リグ)に20万ドルの宝石を与えたのだが、彼女が他の男と結婚したので、宝石を取りもどしたところ、それが模造品だった」と聞かされる。当のアリーナはアドレア海の孤島にあるホテルで休暇をすごす予定なので、ポアロもそこへおもむく。ホテルの女主人ダフニー(マギー・スミス)はタイラニア国王の元愛人で、手切れ金の代りにこのホテルをもらったという人物。アリーナとは昔、一緒に舞台に出たことがあり、二人は再会すると互いに笑いながら嫌味を言い合う。アリーナが新夫ケネス(デニス・クイリー)、ケネスと前妻との間の子リンダ(E・ホーン)とホテルに到着したのを待っていた人々がいる。彼女を再び舞台に復帰させようというプロデューサーのオデル(J・メイソン)
とマイラ(S・ミルズ)のガードナー夫妻。彼女の伝記を執筆したジャーナリストのレックス(ロディ・マクドウォール)。だが、アリーナは女優復帰を拒否、伝記の出版も拒絶した。そして、ラテン語教師のパトリック・レッドファーン(ニコラス・クレイ)と大っぴらにいちゃつき、人々の非難の目をあびた。彼女のことでパトリックが妻クリスティン(ジェーン・バーキン)と喧嘩しているのを、多くの人が聞きつける。
ある日、ホテルを一人で出たアリーナは、ホテルと反対側の浜辺で日光浴をしていた。パトリックとマイラがボートでその浜辺へ。パトリックは横になっている彼女のところへ行き彼女の死を発見する。ダフニーの依頼で、捜査にあたるポアロ。ちょうど、やって来たホーレス卿を含め、皆それぞれ犯行の動機を持っていた。ポアロは死亡推定時刻の11時半から12時までの皆のアリバイを聞き、誰一人としてアリーナを殺すことは不可能なことを知る。リンダとクリスティンは犯行現場とは反対側の海辺でスケッチをしていたし、ケネスは部屋でタイプを打っていたし、レックスは別の海上
にいた。ダフニーは従業員とミーティングをし、窓からオデルが庭で読書しているのを目撃していた。皆が、ホテルを去るという日、皆を集めて犯人を指摘するポアロ。
ポアロは犯人はレッドファーン夫妻だという。クリスティンはあらかじめリンダの時計を進めておいて、浜辺でリンダに時間を聞き、「12時5分前」という返事に急いで浜辺を去る。そしてアリーナのところへ駆けつけ、彼女をなぐり、彼女の水着を着て浜辺で横になる。遠くから見ただけのマイラが、彼女をアリーナと思い込んだのも無理はなかった。マイラがホテルに知らせに行った隙にパトリックがアリーナを絞殺。犯行動機はイギリスでアリーナと知りあったパトリックが、20万ドルの宝石を奪い、偽物とすりかえたことを誤魔化すためだった。そのためパトリックとクリスティンはわざと喧嘩を演じてみせていたのだ。さらに、ポアロはイギリスの荒地で発見された婦人がパトリックの前妻で、通報したハイカーがクリスティンであったことを語り、二つの犯行が類似していること、そして解決の鍵となったのはパトリックの何げない言葉であったと話すのだった。



地下室のメロディ 1963年(アメリカ) ★★★  チャーリー 1992年(アメリカ) ★★★  
主演:アラン・ドロン ジャン・ギャバン 主演:ロバート・ダウニーJr.
あらすじ あらすじ
五年の刑を終って娑婆に出た老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は足を洗ってくれと縋る妻ジャネット(ヴィヴィアーヌ・ロマンス)をふりすてて、昔の仲間マリオを訪ねた。マリオはある計画をうち明けた。カンヌのパルム・ビーチにあるカジノの賭金をごっそり頂こうという大仕事だ。相棒が必要なので刑務所で目をつけていたフランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイを仲間に入れた。賭金がどのように金庫に運ばれるのかをたしかめると、シャルルは現場での仕事の段取りをつけた。各自の役割がきまった。決行の夜、フランシスは空気穴を通ってエレベーターの屋根にかじりついた。金勘定に気をとられている会計係とカジノの支配人の前に飛びおりた覆面のフランシスの手にマシンガンがあった。彼は会計係から、鍵を奪ってシャルルを表から入れた。札束を鞄に詰めると、シャルルとフランシスは、ルイの運転するロールス・ロイスを飛ばした。金は借りた脱衣所にかくした。警察が乗り出したころ、シャルルとフランシスは何食わぬ顔で別なホテルに納まっていた。完全犯罪は成功したのだ。しかし朝食をとりながら、眺めていた新聞のある記事と写真が一瞬シャルルの眼を釘づけにした。無表情な彼の顔に、かすかな動揺が起った。




出典:goo映画
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ロンドンの芝居小屋の舞台を見つめる少年、チャーリー。舞台の上には彼の母ハンナ(ジェラルディン・チャップリン)がいた。突然彼女が体調をくずし、母の代わりに舞台に飛び出した少年の見様見真似の芸に観客は熱狂した。ハンナの発狂により、チャーリーと母と兄シドニーの、貧しくともささやかな幸福に満ちた生活は終わりを告げた。チャーリー(ロバート・ダウニー・ジュニア)は兄の勧めで名門カルノー一座に入り、看板俳優にのし上がった。コーラス・ガールのヘティ(モイラ・ケリー)との出会いもそんな頃だった。アメリカ巡業に旅立ったチャーリーは、そこで映画に出会い、ハリウッドからの招きを受けて映画界に飛びこんでいった。大プロデューサーのマック・セネット(ダン・エイクロイド)に認められ、リトルトランプとして世界中の人気者になったチャーリーは、莫大な富と名声を得た。しかし、ヘティの結婚や母の病気など私生活は順調とは言えなかった。それでも親友ダグラス・フェアバンクス(ケヴィン・クライン)、エドナ・パーヴァンス(ペネロープ・アン・ミラー)など良い仲間に囲まれたチャーリーは、次々と傑作を撮り続けた。ロンドンへの凱旋の途中ヘティの死を知ったチャーリーは、故郷への想いを断ち切った。アメリカに戻った彼は、サイレントからトーキーへの移行、世界恐慌などを前に次々と映画を撮り続け、リタ・グレイ、ポーレット・ゴダート(ダイアン・レイン)とのロマンスが世間を騒がせた。忍びよるファシズムの影に怒りを感じたチャーリーは「独裁者」を発表し、FBIから政治的危険人物としてマークされてしまう。ようやく最愛の女性ウーナ・オニール(モイラ・ケリー)と出会ったチャップリンだったが、父親認知裁判のスキャンダルに巻き込まれ、やがて吹き荒れる赤狩りの嵐の中、チャーリーは家族と共にアメリカを去り、政府は彼らの再入国を禁じた…。そして20年後、アメリカ映画界はチャーリーにアカデミー特別賞を贈呈するため彼を授賞式に招き、拍手の中でチャーリーは過去を懐かしむのだった…。



チャンプ 1979年 (アメリカ)★★★  チザム 1970年(アメリカ)★★★  
主演:ジョン・ヴォイト,フェイ・ダナウェイ,リッキー・シュローダー 主演:ジョン・ウェイン フォレスト・タッカー クリストファー・ジョージ
あらすじ あらすじ

元プロボクシングのチャンピオンだったビリー・フリン(ジョン・ボイト)は、ハイアレア競馬場の厩務員として働き、酒とギャンブルに浸りながら、再びリングに戻ることを考えていた。彼は、かつては妻アニー(フェイ・ダナウェイ)と1人息子のT・J(リッキー・シュローダー)と幸福に暮していたが、アニーの突然の家出で、脆くも幸福が崩れ、残された父と子でひっそりと暮しているのだった。T・Jは、そんな父をパパと呼ばず「チャンプ」と呼んて尊敬し、父が再びチャンピオンになることを願っていた。ある日、ギャンブルで大儲けをしたビリーは、T・Jのためにサラブレッドの若駒をプレゼントした。厩務仲間のライリー(ストローザー・マーティン)に引かれてやってきた馬を見てT・Jはこの上なく喜び、シーズ・ア・レディと名付けた。このT・Jの馬がレースに出ることになった日、TVのインタビューに自信満々で答えている過去3年間の優勝馬ジャスタセクの馬主ドリー(ジョーン・ブロンデル)が、アニーを連れて来ていた。今のアニーは、学者のマイク(アーサー・ヒル)と再婚し、自らはファッション・デザイナーとして世界中に名をはせ、大成功を収めていた。ここには、ファッション・ショーを開くためにやってきたのだった。感じの良いアニーに、T・Jは自分の馬に賭けるように話すが、レースがはじまって、ゴールに近づいた時、T・Jの馬は転倒してしまう。思いがけない事故で、駆けつけたT・Jとビリーの様子を双眼鏡で追っていたアニーは、T・Jが自分の子供だと知って呆然とした。7年ぶりの運命のいたずらだった。厩舎を訪ねたアニーであったが、ビリーに冷たく言い放たれる「T・Jの母親は交通事故で死んだ。もうここにはいない」と。数日後、それでもビリーは、T・Jをアニーに会わせた。母親と名乗れないながらもアニーはT・Jをしっかり抱いた。アニーの出現で苦しんでいたビリーは、それをまぎらすために賭けに夢中になり、その借金をうめあわせるためにアニーのもとに借りに行く。小切手を手にしたビリーは、翌朝、借金の代わりに馬がいいという店主を殴り、果ては警官まで殴り、留置場行きとなった。心配して面会にやって来たT・Jに、ビリーは涙ながらにアニーのところへ行け、と話した。アニーは自分が母であることを秘めてT・Jに接していたが、ある日、ついに事実を口にしてしまう。涙に濡れ、愛するッチャンプの胸に走り帰ったT・Jは、ハイアレア競馬場のスタンドで、しっかりビリーの腕に抱かれた。ビリーは、その時、遂に再びチャンピオンになることを決心し、かつてマネージャーだったジャッキー(ジャック・ウォーデン)を呼びよせ、本格的なトレーニングを開始した。37歳という年令と戦いながら、厳しいトレーニングを続け、遂にタイトルマッチの日がくる。場内には、T・Jの知らせで、はるばるニューヨークからかけつけたアニーの姿があった。そして、ビリーは遂に王者にカムバックした。しかし、観衆の歓声をききながらビリーの意識は遠ざかっていき、控室でT・Jを傍に呼ぶと静かに息を引きとった。チャンプと泣き叫ぶT・Jを、部屋に入ってきたアニーがしっかりと抱きしめるのだった。

時は1878年。ニューメキシコに広大な牧畜王国を築き、“ペコスの王者”とあだ名されるジョン・シンプソン・チザム(ジョン・ウェイン)は、その日、相棒のペパー(ベン・ジョンソン)とともに、東部からやってくる姪のサリー(パメラ・マクマイラー)を駅馬車の駅で待っていた。その留守を狙ってか、牧場はメキシコの盗賊たちにおそわれた。そうとは知らぬチザムは、町で新興勢力の中心人物ローレンス・マーフィー(フォレスト・タッカー)と会っていた。マーフィーは以前からこの辺りに目をつけていて、数々の悪辣な手段をもって、縄張りの拡大を続けていた。盗賊を追って、チザムが英人牧場主タンストール(パトリック・ノウルズ)、ビリー・ザ・キッドの異名をとるボニー(ジョフリー・デュエル)たちと遠出した後で、マーフィーの弁護士マクスイーン(アンドリュー・プライン)と妻スー(リンダ・デイ)たちと同じ駅馬車でサリーが到着した。その夜パーティーが開かれ、彼女は若いビリーに心をうばわれたが、チザムはそれを許さなかった。その後、パット・ギャレット(グレン・コーベット)という男が町に入って来た。また、マクスイーン弁護士は、悪徳保安官たちとぐるになって無法を働くマーフィ一派に愛想をつかし、チザム側に身を投じた。その頃、チザムの使いに出たビリーが、エバンス(リチャード・ジャッケル)に襲われ、傷ついた。サリーは一睡もせず、彼を看病した。悪どい妨害に怒ったタンストールは、州知事に直訴に向かったが、その途中で殺されてしまった。チザムはさっそく犯人の保安官助手2人をとらえ、裁判にかけようとしたが、復讐心にはやるビリーは助手と保安官のブラディを射殺し、山中に逃げ込んでしまった。マーフィはまた、悪知恵を働かし、殺し屋のノディーン(クリストファー・ジョージ)を保安官に任命、ビリーの逮捕を命じた。サリーはようやくビリーの狂暴な血をさとり、ギャレットに心魅かれていった。一方、ビリーは仲間と強盗に押入り、ノディーンと対決した。マクスイーン夫人はこの急を告げるべくチザムの家へ走ったが、この銃撃戦の中で、夫はノディーンの銃弾に倒れた。建物にとじこもったビリーたちを引きずり出すため、マーフィは町に火を放った。その紅蓮の炎の中へ、チザムは牛の大群を暴走させて乗り込んできた。戦いはクライマックスに達した。チザムは逃げるマーフィの息の根をとめ、ビリーも宿敵のエバンスを倒した。戦いは終わったが、血に狂ったビリーは、ギャレット新保安官の制止もきかず、ノディーンを追って町を去った。硝煙と血の匂いのただよう町。チザムはその町を見おろすように、ひとり丘の上に立っていた。



蝶々夫人 1955年(イタリア・日本) ★★★   チャングムの誓い(NHK) 2004年 ★★★★  
主演:八千草薫 主演:イ・ヨンエ、チ・ジニ ヤン・ミギョン ホン・リナ
あらすじ あらすじ
明治の中頃、長崎に寄港したアメリカ軍艦の海軍士官ピンカートンは料亭を訪れ、芸者蝶々の美しさに一目で心を奪われた。彼女は土地の大尽山鳥に追われていたが、ピンカートンは迎えの女中を追い返して彼女をかばった。幇間五郎は二人の仲をいつでも取りもつと挨拶した。そして幾日かたって、ピンカートンは蝶々と結婚し、長崎の高台に新居をかまえることになった。新居には蝶々さんの世話をする鈴木という女がいた。結婚式にはシャープレス領事も参会し、蝶々の母や友人たちが集って賑やかな宴がつづいた。そのとき蝶々の叔父にあたる坊主がおどりこみ、「天魔の崇りがあるから一切の縁を切る」と、列席者たちを追いたてた。人々に見はなされた蝶々さんは、ピンカートンの愛情と、いつに変らぬ鈴木の心づかいに慰められて、淋しくとも幸福な日々を送った。桜も散り夏もすぎ、やがて冬が訪れる頃、ピンカートンの乗艦リンカーン号は一旦アメリカへ帰ることになった。夫を涙で見送ってから一年はすぎ、蝶々は赤ん坊を生んでいた。しかしピンカートンは帰らなかった。それから更に二年、米国からは何の便りもなく蝶々は悲しみに暮れていた。ある晴れた日、米艦の入港を知らせる砲声が轟いた。だが夫の代りに領事が訪れ、離婚の手紙を渡した。ピンカートンは米国で結婚した夫人と共に子供を引取りに来たが、「はずかしめられて生きるより死を選ぶ」と、蝶々は誰もいない座敷で父の遺した短刀で自殺した。 朝鮮王朝(李氏朝鮮)第10代国王・燕山君(ヨンサングン)の生母・尹(ユン)氏毒殺に関与したとして誅殺された軍官(武官と訳されている。以下同じ)・徐天壽(ソ・チョンス)と宮廷内の混乱の中で陰謀を知ってしまったために謀殺された宮女(女官と訳されている。以下同じ)・朴明伊(パク・ミョンイ)との間に生まれた娘・徐長今(ソ・ジャングム)が母の遺志(水剌間(スラッカン)の最高尚宮(チェゴサングン)になり、最高尚宮だけに伝えられる秘伝の書に母の無念をつづること)を叶えるため女官となるが、謀略により宮廷料理人から一度は奴婢の身に落とされる。しかし医女となり宮廷に復帰、母の夢・最高尚宮を経て、ついには王の主治医になり、"大長今"の称号を与えられるまでを描いたサクセスストーリーである。「悲しんではだめ、泣いてもだめ、簡単に諦めてもいけません」との母の教えを一生にわたって守り抜き、母の親友とは知らずにハン尚宮のもとで修業をし、尊敬・信頼関係で結ばれ、親友である李連生(イ・ヨンセン)との友情を育み、ライバルの崔今英(チェ・
グミョン)との料理対決、閔政浩(ミン・ジョンホ)との恋愛を通し、数々の策謀に翻弄されつつも強く生き抜こうとするチャングムの姿を描きながら、華麗な李氏朝鮮文化や韓国宮廷料理の数々、当時の朝鮮の医術も紹介されている。ただ大きく見れば、「勲旧派」としてのオ・ギョモ、チェ・ソングム(チェ尚宮→チェ女官長)、クミョン派 VS 「士林派」としてのチョンホ、ハン・ペギョン(ハン尚宮)、チャングム派の壮絶な権力闘争ドラマとも言え、かかる権力闘争がある種の「魅力」ともなっている。



父帰る 2003年(ロシア) ★★★★  チャイナタウン 1974年(アメリカ) ★★★★ 
主演:ウラジーミル・ガーリン イワン・ドブロヌラヴォフ 
ヴェネチア国際映画祭のグランプリ
 
主演:ジャック・ ニコルソン、フェイ・ダナウェイ
アカデミー賞脚本賞
あらすじ あらすじ

母(ナタリヤ・ヴドヴィナ)とささやかに暮らしている、アンドレイ(ウラジーミル・ガーリン)とイワン(イワン・ドブロヌラヴォフ)の二人の兄弟。ある夏の日、家を出ていた父(コンスタンチン・ラヴロネンコ)が12年ぶりに突然帰ってきた。写真でしか見覚えのない父の出現に、混乱する兄弟。しかも父は家長然とした態度でいろいろ仕切りはじめ、しばらく息子たちと旅に出ると言い出す。翌日の朝、父と兄弟の3人は釣り竿とテントを積み、車で遥か北部の湖に浮かぶ無人島を目指して出発した。目的地にまでは3日かかるらしく、父は息子たちに男としての強さを教育しはじめる。その余りに粗暴な教え方に、イワンは時折歯向かってみるが、その度に押さえ付けられるだけだった。アンドレイは次第に父を慕っていくが、イワンは憎しみが募るばかり。そんな中、無人島に到着。兄弟は一時間だけの約束でボートで湖に出るが、イワンが魚を捕ることにこだわり、遅刻。父は激怒し暴力をふるう。我慢できなくなったイワンは逃げて塔の上に登るが、追いかけてきた父が転落死してしまう。兄弟は泣きながら父の遺体を運び、無人島を脱出するが、陸地についたとたんボートが流されてしまい、遺体は湖の底へと沈んでしまうのだっ。






出典:goo映画
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私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)の事務所に、ミセス・モーレイと名乗るダム建設技師の妻が現れ、夫の浮気の調査を依頼した。ギテスは早速行動を開始した。まずモーレイ技師の身辺を洗い、彼がロサンゼルス川に異常な関心を持っていること、町をあげての新ダム建設には地盤がゆるくて危険だという理由で反対であること、そして若い娘のような恋人がいるらしいことをつきとめた。更に、モーレイは妻イブリンの父で町の実力者のノア・クロス(ジョン・ヒューストン)と、何かで対立しているらしかった。しかしギテスには、依頼された問題以外の争いや、水資源問題などどうでもよかった。だが、事件は意外な事が発端となった。モーレイの浮気がゴシップ新聞で暴露され、弁護士を共なったモーレイ夫人(フェイ・ダナウェイ)が名誉きそんで訴えるべく事務所に乗り込んできたのだ。しかも、夫人は最初に依頼してきた女とは違う人間だった。すると最初の女は何者で、何の目的があったのか。かつてチャイナタウンの警官だったギテスの第六感がはたらいた。数日後、モーレイが放水溝から溺死体となって発見された。貯水池に疑問を持ったギテスは、深夜、立入禁止の貯水池に忍び込むが、二人組の男に捕らえられてナイフで鼻を切られてしまう。こうなったら意地でもあとにはひけない。ギテスはイブリンに接しているうち、次第に事件の核心へと近づいていった。そこにはイブリンの父クロスが大きく浮かび上がってきていた。ギテスに問いつめられたイブリンの告白によると、モーレイと親しくしていた娘はキャサリン(ベリンダ・パーマー)といい、クロスの娘だった。そして驚くべきことに、キャサリンの母はイブリンだった。15のときに力づくで父親に犯されたイブリンは、キャサリンを妊んだままメキシコへ家出し、そこで知り合ったモーレイと結婚したのだった。今度の事件は義父と娘婿との対立だった。クロスは既にロス市郊外の砂漠地帯を手広く買い占めていた。モーレイが新ダムを建設し、砂漠へ水を流せばそれによって厖大な利益がころがり込む筈だが、理想主義者のモーレイが同調しなかった。事件は次第に解決の方向に向かったが娘を父の手から守るためにメキシコに逃げようとしてチャイナタウンにひそんでいたイブリンがクロスに発見された。イブリンをかばうギテスは操作に当っていたかつての同僚のエスコバー警部補にクロスの悪行をまくしたてたが、警部補は耳をかそうとはしなかった。その間にクロスがイブリンの車に近づき、キャサリンを降ろそうとしたため、イブリンが彼の腕を撃ち、車をスタートさせた。走り去る車に警官が発砲し、車は停まった。一同が駆け寄ると、イブリンは絶命していた。



チャンス 1979年(アメリカ) ★★★   父の祈りを 1993年(イギリス・アメリカ) ★★★★ 
主演:ピーター・セラーズ シャーリー・マクレーン メルヴィン・ダグラス   主演:ダニエル・デイ エマ・トンプソン ピート・ポスルスウェイト
あらすじ あらすじ
ワシントンの古い屋敷の主人が、ある朝突然死んだ。残されたのは中年の庭師チャンス(ピーター・セラーズ)と黒人のメイドの2人。チャンスは、ここ数十年屋敷の外へは一歩も出たことがなく、読み書きもできず、ひたすら庭いじりとテレビを観る楽しみだけで生きてきた男だ。やがて管財人に屋敷を出て行くように言われたチャンスは、街の喧騒の中に飛び出すことになる。見るもの、出合ううものが珍しく、それらに気をとられていたチャンスは、1台の高級車にぶつけられ、中に乗っていた婦人に手当てを受けるため家に寄って欲しいと言われた。車の中でその美しい貴婦人イブ・ランド(シャーリー・マクレーン)に名を問われ、庭師チャンスと名のるが、彼女はそれをチョンシー・ガーディナーと聞き違えた。やがてその車が着いたのは経済界の大立物ベンジャミン・ランド(メルビン・ダグラス)の邸で、貴婦人は彼の妻だった。ランドは高齢で健康状態もすぐれなかったが、チャンスの子供のような無垢さに接していると気持ちが安らぐのを感じた。数日後、ランドを見舞いにやって来た大統領(ジャック・ウォーデン)は、そこでチャンスと会い、庭の手入れに例えた極めて楽観的な意見に耳を傾けた。大統領はさっそくTV放送のスピーチでチャンスの言葉を引用し、それをきっかけにチョンシー・ガーディナーの名は一躍全米に知れ渡るようになる。それからチャンスのTV出演などの奇妙な生活がはじまるが、彼の本当の正体を知る者はいなかった。やがてランドが大往生を遂げ、その葬儀の際チャンスはイブから愛の告白を受けた。そして大統領の葬送の辞で新大統領候補がチョイシー・ガーディナーであることが明らかにされるのだった。 74年、北アイルランド。定職も持たずに遊んでいるジェリー・コンロン(ダニエル・ディ=ルイス)はIRAを挑発したことで、彼らから目をつけられている。ジュゼッペ(ビート・ポスルスウェイト)はほとぼりを冷ますため、息子をロンドンへやる。同級生のポール(ジョン・リンチ)と合流したジェリーは、ヒッピーのパディ(マーク・シェパード)の寝ぐらに転がり込むが、彼らとケンカして訣別する。公園のベンチで寝ていたCBというホームレスの老人になけなしの小銭を恵んだ彼らは、高級娼婦の部屋へ忍び込んで金を盗む。その頃、ロンドンから約50キロ離れたギルフォードでパプが2軒爆破された。久々にアイルランドの実家に帰ったジェリーは、例の爆破をIRAの犯行とにらむ警察に容疑者として逮捕され、ロンドンに連行される。ヒッピー仲間のポールやパディ、キャロル(ビーティ・エドニー)も逮捕され、テロリスト防止法によって彼らは拘留された。しかもジェリーの父や叔母一家も同様に逮捕された。当局は厳しい尋問を繰り返したが、当夜のアリバイを証明する者は現れない。恫喝と暴力に屈したジェリーとポールは白紙の供述書に薯名してしまう。2人は無期懲役、父ジュゼッペは12年の懲役刑を宣告され、父子は同じ刑務所に投獄された。ジュゼッペはいちるの望みを託し、再審を訴え続けて市民団体に手紙を書き続けたが、ジェリーはふてくされて無為な日々を送っていた。ある日、IRAの闘士ジョー(ドン・ベイカー)が刑務所に送られ、例の爆破は自分の犯行で当局は真相を知っていながら隠していると告白する。無実を証明したいというジョーの協力を断固として拒絶した父は、次第に健康を害していく。ある日ジュゼッペは獄中で無念の死を遂げた。所内の囚人たちは、彼の死を悼んだ。事件から10年以上が経過し、ジェリーは父の汚名をすすぐため、再審請求運動に身を投じていた。女性弁護士ピアース(エマ・トンプソン)は警察当局の不正の証拠を握り、遂に法廷で再審請求を勝ち取る。事件から15年後、息子は父から信念と生きることの尊厳を学んだ。



チャーリーズチョコレート工場 2005年(アメリカ)  ★★★   ★★★ 
主演:ジョニー・デップ   フレディ・ハイモア   デヴィッド・ケリー   主演:  
あらすじ あらすじ
チャーリー少年(フレディー・ハイモア)は、失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして祖父母がふた組の、極度に貧乏な家で、けなげに明るく暮らしていた。ある時、家のすぐそばにある世界一のチョコレート工場の主、ウィリー・ウォンカ氏(ジョニー・デップ)が、幸運な5人の子供たちに工場内を見学する許可を与える声明を発表。ウォンカ製のチョコレートに入ったゴールデンチケットを引き当てたのは、肥満少年のグループ(フィリップ・ウィーグラッツ)、富豪のわがまま娘ヴェルーカ(ジュリア・ウィンター)、賞獲り少女のヴァイオレット(アナソフィア・ロブ)、ゲームおたくの少年マイク(ジョーダン・フライ)。そして最後の1枚がチャーリーの手元に転がりこんだ。工場見学の日、かつてウォンカ工場で働いていたジョーおじいちゃん(デイヴィッド・ケリー)に付き添われたチャーリーと、4組の親子を迎えたのは、15年も工場に引きこもっていたウォンカ氏その人。彼に導かれ、一同は不思議な工場の中の世界を案内されるが、その中で、グループはチョコの川に落ち、ヴァイオレットはブルーベリーに変えられてしまい、ヴェルーカはゴミ箱の中に落とされ、マイクは体を小さくされた上に、ペラペラに引き伸ばされてしまう。無事残ったチャーリーは、実は自分の後継者を探していたウォンカ氏から、工場を譲るという申し出を受ける。一度はそれを断ったチャーリーだったが、ウォンカ氏も自分の家族に仲間入りする条件つきで、申し出を受け入れるのだった。



忠臣蔵 1958年版(昭和33年)   ★★★   地の涯に生きるもの 1960年(昭和35年) ★★★
主演:長谷川一夫 市川雷蔵 主演:森繁久彌
あらすじ あらすじ
元禄十四年三月、江戸城松の廊下で、浅野内匠頭は度重なる侮辱にたえかね、勅使接待役指南の吉良上野介へ刃傷に及んだ。幕府では上野介派の老中柳沢出羽守が目付役多門や老中士屋らの反対を押しきり、上野介は咎めなし、内匠頭は右京太夫邸で即日切腹という処分を裁決した。赤穂で、悲報を受けた内蔵助は、家中の意見を篭城から殉死へ導き、その後始めて仇討の意図を打ち明けた。内蔵助は順序として浅野家再興の嘆願書を脇坂淡路守に託したが、出羽守はこれも受けつけぬ。上野介の実子上杉綱憲は家老千坂に上野介の警戒にあたらせ、各方面に間者を放った。内蔵助は赤穂退去の後は京都山科に住んだが、再興嘆願の件で江戸へ下って、瑶泉院を訪れた帰途、吉良方の刺客に襲われた。それを救ったのは目付役多門だったが、彼は事件以来、赤穂浪士たちを陰に陽に庇護しつづけてきていた。堀部安兵衛は小人数でも早く仇討をと急進的だったが、内蔵助からさとされ、思い止る。半歳後、内蔵助は祇園の茶屋で毎夜遊びほうけた。太夫は浮橋、五月ら。浪人から犬侍と罵られたりする。茶屋の仲居は千坂の放った間者るいだった。家再興の望みが断たれると、彼は太夫を身請けし、山科へ帰り、主税のみを残して妻子を離別した。妻りくは仏壇の位牌から彼の本心を悟った−−。るいは千坂から内蔵助を斬れとの命を受けたが、彼の澄んだ心にどうしても斬れなかった。他の間者が刺客を連れて襲ってきたが、主税らが追い払った。機は熟し、内蔵助らは江戸へ向った、−−途中、近衛家用人の暖かい援助を受けたりした。千坂は上野介が旅に出るという噂を立たせ、それを襲うだろう赤穂浪士を一挙に倒そうとした。内蔵助はそれを看破し、逸る同志を抑えた。−−赤穂の士は全員江戸に集り、決行の日は後十日に迫ったが、吉良屋敷の絵図面が必要になった。岡野金右衛門は大工の娘お鈴が恋人だった。が、彼女に絵図面の入手を頼むのは、真実の恋がその方便だと受け取られそうでいやだった。しかし、彼女は判ってくれ、絵図面は手に入った。るいは再び千坂の命で内蔵助の宿へ探りに行ったが、逆に彼らへ吉良家茶会の日取りを教えた。十二月十四日。その帰途、大高源五の身代りに清水一角に斬られたが、最後まで内蔵助の所在を明さなかった。決行当日、内蔵助は瑶泉院のもとを訪ね、ひそかに別れを告げたが、間者を恐れ決行のことを明らさまには言わなかった。彼女は彼を責めたが、彼が去って後、その歌日記で始めてことを知り、その成功を祈った。同じ頃、赤垣源蔵は兄と、勝田新左衛門は妻と、それぞれよそながらの苦しい別れを告げていた−−。四十七士はそば屋の二階で勢揃いすると、降りしきる雪をついて本所吉良屋敷へ討ち入った。乱闘が続き、ついに炭小屋に隠れる上野介の首級をあげた。翌日、江戸中の市民が−−お鈴など浪士ゆかりの人々が立ち並ぶ中を、四十七士は両国橋まで引き揚げてきた。その橋脇の駕篭の中で、白衣をつけた瑶泉院が合掌していた。
オホーツク海は秋になると荒れ始める。九月に入ると、まず昆布採りの漁師たちが知床半島から去っていく。次に、漁期を終えた鱒漁師たちが引揚げる。十月の末になると、最後に残った鮭漁の人たちも帰ってしまう。その原始の世界の中に、たった一人残っている人物がいた。留守番さん--というのがこの老人村田彦市に与えられた名前だった。人々の去ったあとの番小屋の中には、漁網が残されるが、それが飢えた鼠を呼んだ。その網を鼠から守るために猫が必要とされ、猫に飯をくわせろために人間が必要なのである。言葉では言えない孤独は、彦市に過ぎ去った人々を回想させる。--彦市はオホーツク海に直面するウトロ港に近いオシンコシン岬の番屋で生まれた。三十のとき、小さくて古くはあったが一艘の船を買って独立した。飯たきの娘おかつと、他の若者と決対のあげく、強奪する形で結婚した。おかつは、次々と三人の子供を生んだ。しかし、長男の与作は流氷にさらわれて死に、二男の弥吉は戦争で倒れた。おかつも、急性肺炎で死んだ。彦市は東京の工場で働いていた三男の謙三を呼びよせて船を与えた。その船で漁に出て行った謙三は、嵐に会ってそのまま帰ってこなかった。彦市は謙三の死を信じることができなかった。エトロフ島の見える番小屋の留守番さんを志願したのも、謙三の帰りを待つためでもあった。ある夏、都会の娘がこの地の涯を訪れた。謙三という恋人が死んだ場所を一度見たかったという。--彦市にとっては、こうした思い出と猫だけが無聊を慰めるものであった。猫たちはそれを知ってか、彦市に甘えた。だが、その猫さえもが大鷲にさらわれることもあった。彦市は老いた身に鉄砲をかまえて後を追った。たくましかった若き日のように。








出典:goo映画
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父と暮らせば 2004年(平成16年)  ★★★★ 近松物語 1954年(昭和29年) ★★★★
主演: 宮沢りえ 原田芳雄 監督: 溝口健二. 出演: 長谷川一夫, 香川京子
あらすじ あらすじ

1948年夏、広島。原爆によって目の前で父・竹造を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じ、幸せになることを拒絶しながら生きている。そんな彼女の前に、竹造が幽霊となって現れた。実は、美津江が青年・木下に秘かな想いを寄せていることを知る竹造は、ふたりの恋を成就させるべく、あの手この手を使って娘の心を開かせようとするのだが、彼女は頑なにそれを拒み続けるのだった。しかし、やがて美津江は知るのである。瓦礫の下から助け出そうとする自分を、なんとしても逃がそうとした父の想いを。自分の分まで生きて、広島であったことを後世に伝えて欲しいという父の切なる願いを。こうして、美津江は生きる希望を取り戻し、それを見届けた竹造は再びあの世へと帰って行くのだった。

京烏丸四条の大経師内匠は、宮中の経巻表装を職とし、町人ながら名字帯刀も許され、御所の役人と同じ格式を持っていた。傍ら毎年の暦の刊行権を持ちその収入も大きかった。当代の以春はその地位格式財力を鼻にかけて傲岸不遜の振舞が多かった。その二度目の若い妻おさんは、外見幸福そうだったが何とか物足らぬ気持で日を送っていた。おさんの兄道喜は借金の利子の支払いに困って、遂にその始末をおさんに泣きついた。金銭に関してはきびしい以春には冷く断わられ、止むなくおさんは手代茂兵衛に相談した。彼の目当ては内証で主人の印判を用い、取引先から暫く借りておこうというのであった。だがそれが主手代の助右衛門に見つかった。彼はいさぎよく以春にわびたが、おさんのことは口に出さず、飽く迄以春に追及された。ところがかねがね茂兵衛に思いを寄せていた女中のお玉が心中立に罪を買って出た。だが以前からお玉を口説いていた以春の怒りは倍加して、茂兵衛を空屋に檻禁した。お玉はおさんに以春が夜になると屋根伝いに寝所へ通ってくることを打明けた。憤慨したおさんは、一策を案じて、その夜お玉と寝所をとりかえてねた。ところが意外にもその夜その部屋にやって来たのは茂兵衛であった。彼はお玉へ一言礼を云いにきたのだが、思いも寄らずそこにおさんを見出し、而も運悪く助右衛門に見つけられて不義よ密通よと騒がれた。遂に二人はそこを逃げ出した。琵琶湖畔で茂兵衛はおさんに激しい思慕を打明けここに二人は強く結ばれ、以後役人の手を逃れつつも愛情を深めて行った。以春は大経師の家を傷つけることを恐れて懸命におさんを求めた。だがおさんにはもう決して彼の家へ戻る気持はなかった。大経師の家は、こうして不義者を出したかどで取りつぶしになった。だが一方、罪に問われて刑場へと連れられるおさんと茂兵衛、しかしその表情の何と幸福そうなこと−−。




父ありき 1942年(昭和17年) ★★★★  地下鉄に乗って 2006年(平成18年) ★★★  
監督: 小津安二郎. 出演: 笠智衆, 佐野周二, 津田晴彦   出演:堤真一 岡本綾 田中泯
あらすじ あらすじ
金沢で中学教員をする周平(笠智衆)は妻をなくして息子良平と二人暮し。修学旅行のボート事故で教え子を亡くした周平は引率教員として責任を感じて辞職し、生まれ故郷の信州に戻る。そこで良平は中学生となり寄宿舎生活を送ることになるが、周平は息子の将来のために人生をやり直す決意を固め、一人東京に出て工場勤めを始める。お互いにいつかは一緒に暮らしたいと願う二人だが、良平は仙台の帝大を出て秋田で中学教員となる。成長した良平(佐野周二)が東京を訪れ、父子は温泉宿で久々に二人の時間を過ごす・・・。
妻を失い、男手一つで息子を育ててきた男と、その父の平凡ではあるが、誠実な生き方を心から尊敬する息子の成長を追った物語。良平は、自分も東京に転職して一緒に暮らしたいと思うようになるが、父親に今の仕事を大事にしろと悟される……。戦時中に製作された映画で、小津を語る時に必ず登場する名作。
小さなメーカーの営業マン・真次(堤真一)は、その日、父が倒れたという知らせを受ける。父とは高校卒業と同時に縁を切って以来会っていなかった。知らせを無視して家路に着こうとする真次は、今日が若くして死んだ兄の命日である事に気付く。父と兄に想いを馳せながら地下道を歩く真次。前を行く男が在りし日の兄に見え、思わず後を追って地下道を出ると、そこはいつもの街ではなく、東京オリンピックを控えた昭和39年の東京だった。不意に時空を超えてしまった真次はさらに、終戦直後の昭和21年の東京へと誘われる。熱気溢れる闇市にまぎれ込んだ真次は、アムール(大沢たかお)とその恋人・お時(常磐貴子)に出会う。生死の瀬戸際に置かれたこの世界で必死に道を開いて行く彼らの姿を見、真次は彼らと気持ちを一つにしていく。そんな折、真次はこの昭和21年の世界に居るはずの無い自分の恋人・みち子の姿を見つける。彼女も時空を超えて呼び寄せられたのだ。姿の見えない大きな存在に導かれるように旅を続ける真次は、ついに戦時下の昭和に行き着く。戦地に向かう兵士を乗せた銀座線。真次はそこに若き日のアムールの姿を見つける。彼の肩のタスキには「祝出征・小沼佐吉」の文字。彼は真次が忌み嫌い、縁を切った父親だったのだ。何故自分は昭和の世界に呼び戻されたのか。何故みち子も同じ旅路にあったのか。真次はこの時空の旅の真の意味を知る事になる。



ちゃっきり金太  1937年(昭和12年) ★★★   忠臣蔵 四十七人の刺客  1994年(平成6年)★★★  
出演:榎本健一    監督:市川崑  出演:高倉健  中井貴一  宮沢りえ
あらすじ あらすじ
1867年、明治維新も近づく頃。江戸の一角では名うてのスリ、ちゃっきり金太(榎本健一)が活躍していた。巾着切りで儲けた金を、金太はすべて博打に費やしていた。ところがある武士たちから掏り取った財布の中には、薩摩藩の密書が忍ばせてあったのだ。追われる身となった金太。その場は逃げおおせたものの、岡っ引きの倉吉(中村是好)に現場を押さえられてしまった。だが、倉吉を押しとどめ金太を追う薩摩侍たち(南弘一ほか)。金太と倉吉は奇妙な縁で急ぎの道行きを続けるのであった 播州赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助と上杉藩江戸家老・色部又四郎の戦いは、元禄14年3月14日江戸城柳の間にて赤穂城主浅野内匠頭が勅使饗応役高家・吉良上野介に対し刃傷に及んだ事件から始まった。内匠頭は即刻切腹、赤穂藩は取り潰し、吉良はお咎めなしという、当時の喧嘩両成敗を無視した一方的な裁断は、家名と権勢を守ろうとする色部と時の宰相柳沢吉保の策略だった。赤穂藩は騒然となり、篭城か開城かで揺れるが、大石は既に吉良を討ちその家を潰し、上杉、柳沢の面目を叩き潰す志を抱き、早速反撃を開始した。事件発生後直ぐに塩相場を操作し膨大な討ち入り資金を作った大石は、その資金をばらまき江戸市中に吉良賄賂説を流布させ、庶民の反吉良感情を煽り、また赤穂浪士すわ討ち入りの噂を流して吉良邸付近の諸大名を震え上がらせ、討ち入りに困難な江戸城御府内にある吉良邸を外に移転させるなどの情報戦を駆使した。思わぬ大石の攻勢にたじろいだ色部も、吉良を隠居させる一方、仕官斡旋を武器に赤穂浪人の切り崩しを図り、討ち入りに備えて迷路や落とし穴などを完備した要塞と呼ぶべき吉良屋敷を建てさせるなど、反撃を開始する。京都・鞍馬で入念な準備に忙殺される大石はその傍ら、一文字屋の娘・かるとの恋を知る。かるはいつしか大石の子を身籠もった。追い詰められた上杉家は最後の策として吉良を米沢に隠居させようとする。その惜別の会が開かれた12月14日、運命の日。雪も降り止み誰もが寝静まった子の刻、大石以下47名が集まり、要塞化した吉良邸にいよいよ突入した。迷路を越え、上杉勢百数十名との壮絶なる死闘の末、遂に大石は吉良を捕らえる。追い詰められた吉良は大石に、浅野の刃傷の本当の理由を知りたくはないか、と助命を請う。だが大石は、知りとうない、と答え、吉良を討つ。吉良の死に重なるように、かるの腹から新しい生命が生まれた。




 チープフライト 2012年(平成24年) ★★★   チーム・バチスタの栄光 2008年(平成20年) ★★★  
出演:竹内結子 向井 理 桐谷美玲     出演:竹内結子 阿部寛 吉川晃司   
あらすじ あらすじ
大手航空会社のCA・相沢美晴はある日、新しく立ち上げることになったという新会社への出向を命じられる。その会社とは、LCC(ローコストキャリア)である「CHERRY'S航空」、世間では格安航空と言われる会社だった。バックオフィスの低コストぶりに愕然とする美晴を待っていたのは、なんだかテンションの高い星社長(船越英一郎)と年下のムカつく上司である「ローコストの鬼」加茂川(向井理)だった。さらに一緒にフライトすることになるCA候補生たちは、就職浪人のゆとり女子(桐谷美玲)、元看護士の田舎者(加藤あい)、元タクシードライバーのオバちゃん(宮崎美子)といった、年齢不問の素人だらけ! 「こんなメンバーでフライトできるか!」と、大手とLCCのCA業務のあまりのギャップに頭クラクラの美晴と、「CHERRY'S航空」は果たして無事に初フライトを迎えることができるのだろうか!? 拡張型心筋症に対する「バチスタ手術」は、きわめて難易度が高く、成功率も約6割が日本医学界の常識だった。ところが、これまで26件もの手術を連続成功させた集団が東城大学付属病院にはいる。天才的な手腕を誇る外科医・桐生(吉川晃司)の率いる「チーム・バチスタ」だった。しかし、そんな「チーム・バチスタ」が三例も立て続けに失敗を重ねてしまう。これは単なる事故なのか? 心療内科医の田口公子(竹内結子)は、原因の調査を当局から依頼された。「チーム・バチスタ」のメンバーを順番に聴取する公子は、ひとりひとりを動物に例えて報告書を綴っていく。執刀医の桐生の助手となる谷垣(佐野史郎)と酒井(玉山鉄二)、臨床工学士の羽場(田口浩正)、病理医の鳴海(池内博之)、麻酔医の氷室(田中直樹)、看護師の大友(井川遥)。そこには複雑な人間関係もあったが、成功した手術と失敗した手術の違いさえわからない公子は、事故とまとめて報告書を提出した。そんな公子の前に、厚生労働省から派遣された白鳥(阿部寛)が現れる。公子の報告書を一笑に付した白鳥は、「これは殺人だ、犯人はチーム・バチスタの7人の中にいる!」と断言、公子とともに再調査に乗り出した。白鳥の聴取は、相手を故意に怒らせることで本音を引き出そうとする過激なものだった。破天荒な白鳥の振る舞いに、公子は困惑する。それでも、白鳥と行動を共にすることで新たな側面も見えてきた。桐生が、視野欠損を患っていること。にもかかわらず、執刀を続け、メンバーたちが庇っていること。しかし、犯人は桐生ではなかった。真犯人は、患者が蘇生しないことに秘かな興奮を憶えている氷室だった。真相があらわになり、「チーム・バチスタ」は解散となるが、重荷から解かれてメスを置いた桐生の表情は爽やかであった……。



 ちゅらさん(NHKドラマ) 2001年(平成13年) ★★★★★    ちりてとちん (NHKドラマ) 2007年(平成19年 ★★★  
出演:国仲涼子 小橋賢児 堺正章 田中好子 平良とみ 山田孝之  出演:貫地谷しほり 和久井映見 青木崇高  渡瀬恒彦     
あらすじ あらすじ
上村恵里:国仲涼子 上村文也:小橋賢児 
古波蔵恵文:堺正章 古波蔵勝子:田中好子  古波蔵ハナ:平良とみ 
古波蔵恵達:山田孝之 柴田容子:余貴美子 城ノ内真理亜:菅野美穂

沖縄が本土復帰した日に沖縄県・小浜島で生まれた古波蔵恵里。恵里が小学校5年生のとき、父・恵文と母・勝子が経営する民宿に、東京から和也と文也、そして母親の静子がやってくる。不治の病にかかっていた和也の前で、恵里と文也は将来の結婚の約束を交わす。7年後、大学受験のため上京した恵里は、東京で文也に似た人とすれ違う。
  両親の反対を押し切り上京した恵里は、「一風館」というアパートで暮らし始める。容子さんが紹介してくれたこのアパートには、メルヘン作家の真理亜、北海道出身の柴田、元外科医の島田、管理人のみづえなど、一風変わった住人ばかりが揃っていた。沖縄料理店でアルバイトをしながら自分の進む道を探す恵里は、「看護師」という天職に出会う。そして恵里は、医師を目指す文也と偶然再会する。だが、文也には遙という恋人がいた。一旦は自分の気持ちを押し隠そうとする恵里だが、おばぁの励ましのもと、遂に文也に告白する。失恋の気分転換で、久々に小浜島に帰る恵里。だが、そこに文也が駆けつけ、二人は結婚を誓う。

 結婚から1年後、子供を授かった恵里と文也は和也という名前をつける。ところが和也が4歳の時、心の病気になってしまう。おりしも自らも悪性の腫瘍を抱える恵里だったが、和也を助けたいという気持ちから、文也に病気を隠して和也を連れて小浜島に向かう。ガジュマルの木の下で遂に倒れてしまう恵里。和也は、かつて小浜で亡くなった和也の魂に導かれるように走り、見事に恵里を助ける。そして文也の執刀のもと無事手術を終えた恵里は、家族三人で小浜に帰っていく

主人公の和田喜代美は、9歳の時に、福井県小浜市へ引っ越してきた。喜代美は、無口で真面目な出戻り若狭塗り箸職人の父・正典(松重豊)と楽観的な母・糸子(和久井映見)をはじめ、祖父・正太郎(米倉斉加年)と祖母・小梅(江波杏子)、それに弟・正平(橋本淳)や叔父・小次郎(京本政樹)など、大勢の家族に囲まれて育った。その9年後、喜代美(貫地谷しほり)は高校卒業を間近に控えていた。 同い年で同姓同名の親友・和田清海(佐藤めぐみ)が、才色兼備で誰からも好かれるのに対して、悲観的で将来の夢も展望も全く開けない喜代美は、清海に劣等感を抱いてしまうのであった。そんな状況を打ち破るため、高校卒業後、喜代美は大阪へ飛び出した。その地で、思いがけず出会ったのは、人を笑わせる仕事、落語家であった。祖父の言葉を胸に、喜代美は、希代の天才落語家・徒然亭草若(渡瀬恒彦)に弟子入りする。




 ちゅらさんU 2001年(平成13年) ★★★★   超高速参勤交代 2014年(平成26年)★★★ 
出演:国仲涼子 小橋賢児 堺正章 田中好子 平良とみ 山田孝之  出演: 佐々木蔵之介 深田恭子 伊原剛志  
あらすじ あらすじ
あれから約1年、恵里達家族は小浜で島の保健室をやりながら楽しく過ごしていた…が文也が最近よく考え事をする様になってきた。そして恵里は文也に地域診療を勉強しに東京に戻りたいという気持ちを打ち明けられる。恵里はそれに賛成なのだが、文也は和也の心の成長や恵里の為にそれをためらってもいた。 一方、沖縄・古波蔵家。恵文・勝子夫妻、おばぁ、恵達・祥子夫妻も相変わらずの暮らしをしていたが、恵達は島袋製作所で仕事をしロックとは程遠い生活をしていた。そんな時、恵里は祥子から電話を受ける「お願い!ねぇねぇ!助けて」―こうして恵里は文也を残し和也と共に那覇へと向かうのだった。古波蔵家の面々は那覇へと帰った恵里は文也に打ち明けられた事を家族に伝える為に帰って来たのだと思っていた。「私が呼んだんです!!―東京に帰りたいんです!」祥子は沖縄に帰って来て最初は順調だったが、段々とスランプを迎え始め祥子の経済的負担を軽くする為に島袋製作所で働き始めた頃から恵達は音楽から離れ始めた。しかし恵達に夢を追いかけて欲しい祥子は、家族だからこそだと思い恵里を那覇へと呼んだのだった。「ダメであるね。文ちゃんに似たらダメさ」勝子は祥子に賛同し意見が別れる恵文と喧嘩になってしまい、ここから男組・女組に別れる事になってしまった。しかしこれは祥子が一人悪者にならない様にする勝子の愛情でもあった......... 元文元年春、磐城国の湯長谷藩は徳川八代将軍吉宗の治める江戸幕府から、通常8日かかる道のりにも関わらず突然5日以内に参勤交代をするよう命じられる。湯長谷の金山を手中に入れようとする老中・松平信祝(陣内孝則)の策略によるものだった。わずか1万5千石の小藩にとって、ただでさえ貯蓄も人手もない上にあまりにも短い日程を強いられたこの参勤交代は到底できようもないものだった。あまりの無理難題に憤りながらも、藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は家老の相馬兼嗣(西村雅彦)に対策を講じさせる。そして、藩の少人数のみで山中を近道して駆け抜けていき、道中の人が見ているところでは渡り中間を雇って大人数に見せかけるという作戦を立てる。さらに東国一の忍びと言われる戸隠流の抜け忍・雲隠段蔵(伊原剛志)を道案内役に任じるが、一方で幕府の老中らはこの参勤交代を阻もうと手をのばしてくる……。



 ちゅらさん3 2004年(平成16年) ★★★  ちゅらさん 2007年(平成19年) ★★★ 
出演:国仲涼子 小橋賢児 堺正章 田中好子 平良とみ 山田孝之  出演:国仲涼子 小橋賢児 堺正章 田中好子 平良とみ 山田孝之 
あらすじ あらすじ
恵里は、文也・和也とともに東京の一風館に住み、訪問看護の仕事を続けている。このところ一風館は、ちょっとしたベビーブーム。柴田&容子さん夫婦に女の子が誕生し、恵里の弟・恵達夫婦にも赤ちゃん誕生の兆しが。ますます賑やかな一風館の中で、しかし恵里には一つだけ気がかりなことがあった。訪問看護先の患者さんのことだ。新しく担当となったその患者さんは夫を亡くした後、小学校5年生の一人娘と暮らしている。遙が手術を担当したのだが病気が重く、今は在宅で治療を続けている。その娘の方が、恵里にまったく打ち解けようとしないのだ。
  いつものペースで笑顔で母娘に接する恵里だが、娘には通じない。そしてある日、恵里は娘から「あなたには関係ないこと」と厳しい言葉を投げつけられる。果たして恵里は、彼女の心を開くことができるのだろうか…。
田孝之)だったが、子が産まれた瞬間に何かを感じて祝いの席に現れる。
前編 「おばぁの涙」
正月、那覇に勢ぞろいした古波蔵家の面々。しかし、家の貯金がなくなったことが発覚。恵文(堺正章)は、同じ会社の女性が彼女のおばぁの面倒を見たいのに金がなくて困っていたから渡したのだと言う。おばぁやおじぃが肩身の狭い思いをしなくてもいいのが沖縄の一番良いところだと語る恵文の優しさに、おばぁ(平良とみ)は思わず涙する。誰も見たことのないおばぁの涙に、恵里(国仲涼子)ら家族全員がもらい泣きをする。
後編 「ゆんたく三姉妹」
東京・一風館の柴田容子(余貴美子)は、夫・幸造(村田雄浩)や娘とともに、恵里(国仲涼子)のいる小浜に移住することになる。そんなとき、真里亜(菅野美穂)が恵里や容子との関係をヒントに書いた小説「ゆんたく三姉妹」が文学賞の候補にノミネートされる。発表の当日、恵里や容子も一風館にかけつけ、那覇の古波蔵家、小浜の上村家でもそれぞれ真里亜の受賞を祈るが…。



ちゃんぽん食べたか 2015年(平成27年)NHKドラマ ★★★★  地方紙を買うおんな 2016年(平成28年)TVドラマ ★★★  
出演:菅田将暉 西田尚美 遠藤憲一  出演:田村正和  広末涼子 水川あさみ 北村有起哉
あらすじ

昭和40年代初頭、ひとりのバイオリン弾きの子供が、天才少年と期待されて、たった一人で長崎から上京し下宿生活。折から70年安保の騒ぎのころにバイオリンに挫折。それでも音楽への道断ちがたく、気づけばフォークデュオ「グレープ」として歌い始めていた…。友人・先生・アルバイト先のおじさんなど、さまざまな人に囲まれて、少年が青年へと成長するまでを高校・大学時代を中心に描く物語。
天才バイオリン少年として、両親の期待を背負って中学から単身上京をした雅志(菅田将暉)は、高校2年生になった。一流のソリストを目指してバイオリンの練習を繰り返す日々だったが、音楽系の高校受験に失敗して以来、自分の目標に疑問を持ち始めている。新しいクラスでは、プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」を歌いながら好きな女の子に告白する少し変わったクラスメイトのために、オリジナルのラブソングを作曲するはめになってしまう。なかなかバイオリンに集中できない雅志のところに母親から激励の手紙が届き、雅志の心は揺れ動く。

(終) 体調を崩してしばらく実家の長崎へ帰ることにした雅志(菅田将暉)。心身ともに立て直し、一から出直すつもりであった。帰郷した雅志を両親は温かく迎えてくれる。一方、古田(本郷奏多)は、ドサ回りのバンド生活に嫌気が差していた。そんな時、古田は雅志の部屋で、雅志が書き溜めていた譜面を見つける。そして、突然長崎の雅志のもとを訪れる。雅志と古田は暇に任せて音楽を作り始める。やがてその曲が周りの関心を呼ぶことになり…。

小説家の杉本(田村正和)は、地方紙・金沢日日新聞の連載が決まり、東京から金沢へ移住。自らの作家生命を賭け、連載小説「遠い記憶」の執筆に専念している。作品の評判は上々、同紙文化部長の服部(佐野史郎)から連載の延長を依頼される。んな折り、東京に住む芳子(広末涼子)という女性から「『遠い記憶』を読みたいので購読したい」という手紙が新聞社に舞い込んだことを聞かされる。芳子はどこで自分の小説を読んだのか、そしてなぜ途中から読みたいというのか?杉本はささやかな疑問を抱くが、アシスタントのふじこ(水川あさみ)は手紙は服部の捏造ではないかという。杉本が候補になっている文芸賞の落選が決まり、執筆意欲を失わせないように、と。  居ても立ってもいられなくなったふじこは一人上京。芳子の存在を確認すると一旦は安心する。しかし、身分を偽り接近した芳子から何がしかの思惑を感じ取り、疑惑を払拭することはできなかった。数日後、芳子から「遠い記憶」がつまらなくなったから、と購読を断る手紙が送られてきた。小説は最近になって面白くなってきたはず。杉本には自信があったし、小説家仲間の東山(橋爪功)もそれを認め「失礼な」と鼻白む。杉本は芳子の一連の行動に一つの決断を下した。「この読者は、私の小説が読みたくて、新聞を購読したのではない」と。ならば、なにが目的で金沢日日新聞を購読したのか。杉本とふじこは、芳子が購読を希望した日付の新聞から詳細に読み返し、東京と北陸を結ぶある心中事件の記事を見つける。それは東京のデパート警備員・庄田(駿河太郎)と愛人でデパート店員の梅子(須藤理彩)の遺体が関野鼻で発見された、というものだった。  芳子が読みたかった記事は、この心中事件に違いない。確信した杉本は、銀座の高級クラブで働く芳子を訪ねる。杉本が「遠い記憶」の著者とわかり、素直にわびる芳子。夫の潮田(北村有起哉)は代議士の秘書のため、羽咋に単身赴任。自分は東京で、今は亡き姑の介護に追われていたという。その夫も秘書を辞め、15年ぶりに東京で一緒に暮らせるようになる。幸せになれますね、という杉本の言葉に、なぜか芳子は複雑な表情を見せる。  初対面の男女の何気ないやりとりだったが、杉本は帰り際そっと1枚の写真を置いて店を出る。確認した芳子を震撼させたその写真、そこに写っていたものとは?金沢へ帰った杉本は、ふじことともに心中事件、潮田の周辺などを調べ始める。庄田と梅子は本当に心中だったのか?他殺だとすれば、芳子がどう関わったのか?すべては真実が知りたいため…。小説家の業に突き動かされた杉本の前で明らかになる真実とは!?



忠臣蔵の恋 2017年(平成29年)NHKドラマ ★★★  小さいおうち 2013年(平成25年)★★★★  
出演:武井咲  福士誠治 田中麗奈 佐藤隆太 出演:松たか子    黒木華     吉岡秀隆   妻夫木聡 
あらすじ あらすじ
礒貝十郎左衛門(福士誠治)という幼なじみとの再会。この時、きよ(武井咲)の運命は大きく動いた。しかしそれは殿の寵臣との身分違いの秘められた恋。二人は人目をしのんで会うようになるが、ある日を境に会うことさえ叶わなくなる。しかも参勤交代で国元の赤穂へ旅立つと、十郎左衛門は一年帰ってこない。そんな時、十郎左衛門が……。
愛しい十郎左衛門の妻になることを夢見て縁談を引き延ばしたきよだが、阿久利に対して咄嗟に口をついて出た方便に胸を痛める。それでもきよの願いを聞き入れた阿久利に、心から尽くしたいと思う。一方、十郎左衛門は内匠頭にきよとの結婚を言い出せない。不吉な日蝕で明けた元禄14年、内匠頭は朝廷からの使いを接待する勅使饗応役に任命される。指南役は吉良上野介。質素堅実に努める内匠頭は、吉良の嫌味に耐える中、饗応役を無事果たしたら十郎左衛門の婚儀について考えると約束する。きよは、祈るような思いで、江戸城へむかう殿と十郎左衛門を見送ったのだが………。
東京郊外にあった少しモダンな三角屋根の家で女中として働いていた当時の思い出を大学ノートに書き記していくタキ(倍賞千恵子)。昭和11年、タキ(黒木華)は上京し、時子(松たか子)と雅樹(片岡孝太郎)の夫婦とその息子が暮らす平井家で働き始める。優しい時子やかわいらしい息子のいるその家での穏やかな暮らしは、一人の青年(吉岡秀隆)の出現により変化する。時子の気持ちが揺れ、恋愛事件の気配が漂う中、タキはある決断をする。タキの死後、このノートを読んだ親類の健史(妻夫木聡)は、遺品の中からタキが封じ込めた秘密に関わる手紙を見つける……。     
ベルリン映画祭 黒木華が最優秀女優賞(銀熊賞)  



チア・ダン 2017年(平成29年)★★★  年(平成年)★★★  
出演:広瀬すず  中条あやみ  山崎紘菜  天海祐希     出演:   
あらすじ あらすじ
中学を卒業した友永ひかり(広瀬すず)は、県立福井中央高校に進学。中学から一緒だった同級生の孝介(真剣佑)がサッカー部に入部したことを知り、彼を応援したいという軽い気持ちでチアダンス部の扉をたたいた。しかしチアダンス部の顧問・早乙女薫子(天海祐希)は全米大会制覇を目標に掲げ、額を出す髪形にすること、恋愛は禁止というルールを課して厳しく指導にあたっていた。あまりのスパルタぶりに続々と退部者が出たが、ひかりはチームメイトの同級生・彩乃(中条あやみ)の存在もあり、部活を続けることに。全米大会制覇を目指し、チアダンス部の挑戦がはじまった。



追想 1956年(アメリカ)   ★★★★  翼よあれが巴里の灯だ 1957年(アメリカ) ★★★★ 
主演:イングリッド・バーグマン  アカデミー主演女優賞   主演:ジェームズ・ステュアート
あらすじ あらすじ
1928年。パリ在住のボーニン(ユル・ブリンナー)を首謀者とするチェルノフ(エイキム・タミロフ)ら4人の白系ロシア人は、ロシア革命のとき独り逃れたという大公女アナスタシアが生存していると宣伝、彼女を敵から救出する名目で旧貴族から資金を集め出した。そして4人は、セーヌ河に身を投げようとしたアンナ・コレフ(イングリッド・バーグマン)をアナスタシアに仕立て、ロシア皇帝ニコラス2世が生前、大公女のために英国銀行に預金した1000万ポンド、利子も含めて3600万ドルの金を引き出そうと企む。アンナは、前に病院に入っていたとき自分はアナスタシアと打ち明けたことがあり、自分の過去を殆ど記憶していないという謎の女だった。ボーニンらの巧みな演出で、アンナはアナスタシアとして在パリの旧ロシア宮廷の要人たちに引き合わされた。しかし要人の1人は彼女の真実性を認めず、狼狽したボーニンは最後の切札として彼女を、デンマークで甥のポール公と余生を送るアナスタシアの祖母・大皇妃(ヘレン・ヘイズ)と対面させようとする。ポール公は革命前、アナスタシアと許婚であった。だがボーニンの試みは失敗、そこで彼は大皇妃の侍女を買収して劇場でポール公とアンナの対面を計った。これは成功し、ポール公も信じはしなかったがアンナの美しさに打たれた。ところが翌晩、ポール公に再び会ったアンナは、自分を偽物のアナスタシアでなく唯の女として扱って欲しいと打ち明けた。一方、ボーニンも、ポール公に自分の欲しいのはアナスタシアの金だけだと明けすけに話した。経済力の足りぬポール公は、この話に乗り、大皇妃とアンナの対面に手を貸す。大皇妃と会ったアンナは少女時代のことを聞かれ、ドギマギして帰ろうとするが、大皇妃はアンナが時々する妙な咳に気づき、彼女が本物のアナスタシアと知った。かくてアンナはアナスタシア大公女として認められ、数週間後には、彼女の金目当てのポール公と婚約披露をすることになった。だが、この時になって、アンナとボーニンは互いに愛し合っていることを知った。しかしすべてを諦めたボーニンは想いを秘めて大皇妃に暇乞いに行った。ところが大皇妃は、ボーニンの心中を鋭いカンで悟り、2人を結ぶ労をとる。アナスタシア大公女婚約披露の席に2人の姿はなく、「芝居は終わった」という大皇妃の声だけが静かに響いていた。
1926年、ニューヨーク〜パリ無着陸飛行の最初の成功者に与える25000ドルのオーテエイグ賞の設定が発表される。若きリンドバーグ(ジェームズ・スチュアート)はそれを目指し、セントルイス飛行クラブ会長ナイト氏とともに、町の実業家を訪ねて資金の寄付をあおぐ。銀行の頭取など町の有力者たちは経済上の支援者となり、飛行機の名は郷土の名をとって「セントルイス魂号」と名づけられた。が、肝心の飛行機は、これから買わなければない。まず見つけたニューヨーク、コロンビア航空会社のベランカ機は、操縦者のリンドバーグが無名だという理由で、買取を拒絶される。失意のリンドバーグは次に後援者の紹介で、カリフォルニア州サン・ディエゴの小工場ライアン航空会社を訪れる。工場長マホニーと設計主任ホールは、幸い彼の申し出を快諾する。時に1927年3月、ラジオは、バード中佐ら数名のアメリカ側、ナンジェッセとコリーラのフランス側の飛行家たちが、多発機で横断飛行準備中と伝えていた。ぐずぐずしていれば、誰かに先を越される。リンドバーグの頼みで、マホニーらは大急ぎで飛行機を完成させる。それに乗ったリンドバーグは直ちにセントルイスへ戻る。が折も折、パリを発ったナンジェッセとコリーが、大洋上で行方不明となる。この不祥事に後援者たちはリンドバーグの身を心配し、横断飛行を中止しようとする。しかし固い決意のリンドバーグは、発進地ニューヨークのルーズヴェルト飛行場に向かう。5月19日、その日は天候が乱れていた。いよいよ20日、午前7時52分、雨で荒れた飛行場から多くの人の声援に送られ、リンドバーグは3600万マイル彼方のパリを目指して飛び立った。大圏コースをたどり正午までにノヴァ・スコティアの上空を通過、濃霧に悩まされながらも「セントルイス魂号」は、好調の飛行を続けた。だが前夜一睡もできなかったリンドバーグは、度々睡魔に襲われる。睡魔と戦う彼の頭には、最初の単独飛行のこと、空中サーカスで曲乗師をやっていたことなどが、走馬燈の絵のように続く。アメリカ大陸を後に、機は大西洋上にかかった。夜になりニューファウンドランド東方に来たとき雷雲層に入り、突然、機は凍結し始める。ようやく大迂回して機の氷を叩き落としたが、リンドバーグは完全に疲れ切った。しかし夜が明け2日目、遂にアイルランドの緑の海岸を発見、彼は最後の力を振い起した。そして不休51時間の末、遂に機は日没のパリに近づき、サーチライトの煌々と光るル・ブールジェ飛行場に、世紀の着陸を遂げる。所要時間33時間39分20秒。リンドバーグは何十万の観衆の歓呼に迎えられた。そしてニューヨークに帰った彼は、400万の市民に迎えられて輝かしい壮挙を讃えられた。



追憶 1973年(アメリカ)   ★★★  罪と罰−白夜のラスコーリニコフ−1983年(フィンランド) ★★★ 
主演:バーブラ・ストライサンド, ロバート・レッドフォード  アカデミー主題歌賞  監督:アキ・カウリスマキ  出演: マルック・トイッカ  アイノ・セッポ
あらすじ あらすじ

1937年の春、ケイティー(バーブラ・ストライサンド)とハベル(ロバート・レッドフォード)の2人は、大学の創作クラスで机をならべて勉強していたが、政治活動に熱中するケイティーとそれに興味を示さないハベルの生き方はまったく違っていた。やがて、学生たちは卒業し、各方面に散っていった。第2次世界大戦中のニューヨークで、ケイティーとハベルは偶然、再会した。ハベルは海軍大尉だった。2人は急速に親しくなり、アパートの1室で愛の生活を始めるようになったが、ケイティーの政治への興味は尽きず、積極的な活動家として活躍し、ハベルはそんなことに興味を持たなかった。除隊したハベルとケイティーは結婚した。彼女はハベルに創作を促し、著作に多くの助言を与えた。だが、ケイティーはハベルの大学時代の友人たち、キャロル・アン(ロイス・チャイルズ)、J.J(ブラッドフォード・ディルマン)夫婦を好きになれなかった。ケイティーとハベルは40年代の終わりハリウッドに移った。ようやくハベルの脚本が売れ出し、映画脚本家・小説家として有名になっていった。そして、ハベルの小説をプロデューサーのJ.Jが映画化する。収入も安定してきて、ケイティーが妊娠した。生活は平和そのものだったが、それは永くは続かなかった。ハリウッドにも共産主義者狩のマッカーシズムが荒れ狂い始めたのだ。ケイティーは反マッカーシズム運動に力を入れたが、創作に自信を喪失したハベルはマッカーシズムの嵐から身を避けようと考えた。そのためにはケイティーと離れ、元恋人のキャロルと近づくことが有利だった。ケイティーはハベルとキャロルの関係を知って別れることを考え始めた。別れることによって、ハベルがブラック・リストからはずされるかもしれない。ケイティーは離婚を申し出た。そして、2人は子供が生まれた後、離婚した。50年代初め、ケイティーがニューヨークで“原爆禁止”の署名を集めているとき、ハベルに離婚以来初めて会った。彼女はなつかしさのあまり、ハベルに近づいた。だが、1度切れた絆はつながらない。ケイティーは再婚していたし、ハベルは脚本家として一応の成功を収めていた。2人は、お互いの元気な姿を確かめ、いたわるように抱き合った。過ぎ去った愛の時が2人の胸に去来した。

食肉解体工場で働く青年ラヒカイネン(マルック・トイッカ)は、仕事が終わった後に突然一人の中年男を射殺する。彼は唯一の目撃者であり第一発見者の女、エーヴァ(アイノ・セッポ)の働く店を訪ね、自分を警察に売ってもかまわないと告げる。部屋に帰った彼を待ち受けていたのは、スネマン警部(オッリ・トゥオミネン)。巧みな論理で捜査を難航させるラヒカイネンだが、事件の起こった時間にアリバイがないため、エーヴァによる面通しが行なわれた。ところが彼女は、彼は犯人ではないと証言。エーヴァはラヒカイネンに自首を勧め、愛を告げるが、彼は拒否。やがてラヒカイネンが罠を仕掛けて警察に逮捕させた浮浪者が、警察の取り調べに疲れて偽りの自白をしてしまう。高飛びしようとするラヒカイネンだったが、突然引き返し、警察に自首。8年の刑となったラヒカイネンのもとに、エーヴァが面会にやってくる。ずっと待つと告げるエーヴァの愛を、ラヒカイネンはまたも拒否。彼女はただ彼の背中を見送るだけであった。

『 罪と罰−白夜のラスコーリニコフ−』はカウリスマキの幻の長篇処女作である。
 原作はロシアの文豪ドストエフスキーの代表作「罪と罰」。カウリスマキは難解と言われる不朽の古典文学に果敢に挑み、舞台をペテルブルグからフィンランドの首都ヘルシンキに移して見事に現代化させている。ドストエフスキーを処女作に選んだ理由について「ヒッチコックが彼の小説を映画化するのは難しすぎるといったので、私はあえてデビュー作にしようとした。フィンランドで映画を撮るのは大変なことだし、自分の能力も未知数だから、どうせ失敗するなら高いところから落ちたほうがましだと思った」と語っている。



ツーリスト 2010年(アメリカ)   ★★★   つぐない 2007年(イギリス)★★★ 
主演:アンジェリーナ・ジョリー ジョニー・デップ   出演:
あらすじ あらすじ
傷心を癒すためイタリアを訪れたアメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、ベネチアに向かう車中で見知らぬ上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声をかけられる。妖艶な彼女に誘われるまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、すべては仕組まれた罠だった……。謎の美女エリーズに翻弄され、知らないうちに巨大な事件・陰謀に巻き込まれていくフランクの運命は……?



1935年のイングランド。政府官僚の娘セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、屋敷で働く使用人のロビー(ジェームズ・マカヴォイ)に密かな恋心を抱いていた。ある昼下がり。2人の些細な諍いから、噴水に落ちた花瓶を拾おうとセシーリアは服を脱いで水に飛び込むが、その結果ロビーに下着姿を見られてしまう。気まずくなったロビーは謝罪の手紙を書くが、彼女に対する思いがこみ上げ、猥雑な文面になってしまう。彼は書き直した手紙を彼女に手渡すよう、セシーリアの妹ブライオニー(シアーシャ・ローナン)に依頼。しかし、ブライオニーが受け取ったのは最初の手紙。噴水の一件も密かに目撃していた彼女は、好奇心からその手紙を読んでしまう。手紙の間違いに気付いたロビーは、セシーリアに謝ろうとするが、却って互いの正直な気持ちを伝えることになる。暗がりで愛し合う2人。だが、その現場を目にしたブライオニーはロビーに対する嫌悪と恐怖を募らせていく。その夜、従姉妹のローラ(ジュノー・テンプル)が何者かに襲われる。現場から逃走する人影を見たブライオニーは、それがロビーだったと警察に証言。連行されるロビーの耳元でセシーリアは囁く。“戻ってきて。私のところへ。”4年後。刑務所から出征したロビーはドイツとの戦争の最前線にいた。セシーリアとの再会を夢見ていた彼だったが、負傷して意識を失ってしまう。一方、セシーリアとロビーに詫びる機会を窺っていたブライオニー(ロモーラ・ガライ)は、ついに姉に真実を語る。ローラを襲ったのは、ロビーではなかったと。口論になる2人の前に姿を現したのはロビー。彼はブライオニーに詰め寄ると“真相を書面に残してくれ。そして、二度と姿を見せるな”と告げる。1999年。作家となりテレビ局でインタビューを受けていた77歳のブライオニー(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の口から、もう一つの真実が語られるのだった。



劔岳 2009年(平成21年)  ★★★★
椿三十郎 1962年(昭和47年) ★★★ 
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主演:浅野忠信   香川照之 主演:三船敏郎
あらすじ あらすじ
明治39年。日露戦争を終えた陸軍は、国防のため日本地図の完成を急いでいた。最後の空白地点である雪山・剣岳への初登頂と測量は、陸軍参謀本部の測量手である柴崎芳太郎(浅野忠信)に任された。立山連峰に屹立する剣岳は、多くの優秀な測量部員にも未踏峰なほどの険しさで知られていた。しかし、ここでの測量を終えなければ、日本地図は未完成のままである。一方、創設から間もない日本山岳会の小島(仲村トオル)らは、ヨーロッパ製の最新道具を備えて、剣岳への初登頂の名誉を狙っていた。民間に先駆けられることは、国家の威信に賭けても避けねばならない。重い使命を背負った柴崎は、妻の葉津よ(宮崎あおい)から励まされながら、案内人の宇治長次郎(香川照之)と前人未到の剣岳へと調査に向かう。そこで出会ったのは、行者(夏八木勲)だった。「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」という彼の謎の言葉だけを胸に、登頂への手掛かりすら掴めないまま柴崎たちは下山した。翌年、測夫の生田信(松田龍平)ら7名とともに測量本番の登山へ向かう柴崎たち。しかし、立山連峰の過酷な雪と暴風雨、そして雪崩は、柴崎たちの行く手を厳しく阻む。絶望的な状況の中、前任の測量手である古田盛作(役所広司)からの手紙も苦悩する柴崎の心の慰めとなった。日本山岳会の小島たちも、剣岳の困難さを身をもって体験して、あらためて柴崎への敬意を深める。自分たちは登ることが目的でも、彼らは登ってからが仕事なのだ。もういちど仲間たちと連帯し、そびえ立つ剣岳に柴崎たちは挑む。そこでヒントになったのは、いつかの行者の言葉だった。ようやく頂上へと到達できた柴崎は、地図づくりの測量を果たすことに成功した。しかし、そこで彼が目にしたのは、古代の行者が残していた痕跡だった。剣岳に初登頂したのは柴崎ではなく、彼らだったのだ。柴崎の複雑な感慨も、無言のまま山は包み込む。




出典:goo映画
goo 映画
ある城下町の夜、薄暗い社殿で九人の若侍が密議をこらしていた。城代家老睦田に、次席家老黒藤と国許用人竹林の汚職粛清の意見書をさし出して入れられず、大目付菊井に諭されてこの社殿に集っていたのだ。その真中へよれよれの紋付袴の浪人者が現れて、九人をびっくりさせた。その上、その浪人者は、城代家老が本物で、大目付の菊井が黒幕だといって皆を仰天させた。その言葉の通り、社殿は大目付輩下の手の者によって取りまかれていた。あおくなった一同を制してその浪人者は、九人を床下へかくし一人でこの急場を救った。その時、敵方の用心棒室戸半兵衛はその浪人者の腕に舌をまいた。かしこまる若待をみた浪人者は、急に可哀そうになり力をかすことにした。城代家老は屋敷からはすでにどこかへ連れていかれた後であり、夫人と娘の千鳥が監禁されていた。浪人者はこの二人を救い出し、若侍の一人寺田の家にかくまった、寺田の家は黒幕の一人黒藤の隣だ。黒藤の屋敷は別名を椿屋敷と言われるくらい、椿の花が咲いていた。夫人の言葉にその浪人者は名を椿三十郎と名乗った。皆は、城代家老の居場所を探すに躍起だ。黒藤か菊井か竹林の家のどこかに監禁されているはずだ。三十郎は敵状を探るため、室戸を訪ねていった。室戸は三十郎の腕を買っているので、即座に味方につけようと、菊井、黒藤の汚職のことを話し、自分の相棒になれとすすめた。三十郎を信用しない保川、河原は、三十郎に裏切られたら大変だと、三十郎の動向をうかがうことになった。三十郎を支持する井坂、河原も、あの二人には任せておけないと三十郎の後をつけた。しかし室戸と三十郎に見つけられた四人は当見をくって捕えられた。三十郎は室戸の隙をみて、番人を斬り倒し、自分をしばらせて四人を逃がした。三十郎はこれで室戸から用心棒稼業を馘になってしまった。寺田の家に帰って来た三十郎は若侍をどなりつけた。その時、夫人が椿屋敷から流れてくる川の中から意見書の紙片を拾って来た。この川は寺田の庭の隅を通っているのだ。家老は黒藤の家に監禁されていると決った。三十郎は、黒藤の警固を解かせるため、むほん人の一味が光明寺に集っていると知らせに行くことになった。その留守になった合図に椿の花を川に流すというのだ。計略は図に当った。警固の一隊は光明寺に向った。だが、光明寺の門の上に寝ていたという三十郎の言葉に嘘がばれてしまった。光明寺には門がないのである。三十郎は捕えられた。しかし、臆病な竹林は三十郎の罠にかかって、川に椿の花を流した。若待必死の斬込みで城代家老は救われた。三十郎と半兵衛の一騎打は−−。三十郎は若侍九人の見送りをうけて静かに去っていった。



ツゥゴイネルワイゼン 1980年(昭和55年) ★★★   綴方教室  1938年(昭和13年) ★★★★ 
主演:原田芳雄 主演:高峰秀子 徳川夢声 清川虹子 
あらすじ あらすじ
ドイツ語学者、青地豊二郎と友人の中砂糺の二人が海辺の町を旅していた。二人の周囲を、老人と若い男女二人の盲目の乞食が通り過ぎる。老人と若い女は夫婦で、若い男は弟子だそうだ。青地と中砂は宿をとると、小稲という芸者を呼んだ。中砂は旅を続け、青地は湘南の家に戻る。歳月が流れ、青地のもとへ中砂の結婚の知らせが届いた。中砂家を訪れた青地は、新妻、園を見て驚かされた。彼女は、あの旅で呼んだ芸者の小稲と瓜二つなのである。その晩、青地は作曲家サラサーテが自ら演奏している一九〇四年盤の「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを中砂に聴かされた。この盤には演奏者のサラサーテが伴奏者に喋っているのがそのまま録音されている珍品だそうだ。中砂は青地にその話の内容を訊ねるが、青地にも、それは理解出来なかった。中砂は再び旅に出る。その間に、妻の園は豊子という女の子を産んだ。中砂は旅の間、しばしば青地家を訪ね、青地の留守のときも、妻・周子と談笑していく。そして、周子の妹で入院中の妙子を見舞うこともある。ある日、青地に、中砂から、園の死とうばを雇ったという報せが伝えられた。中砂家を訪れた青地は、うばを見てまたしても驚かされた。うばは死んだ園にソックリなのだ。そう、何と彼女は、あの芸者の小稲だった。その晩は昔を想い出し、三人は愉快に飲んだ。中砂は三人の盲目の乞食の話などをする。数日後、中砂は旅に出た。そして暫くすると、麻酔薬のようなものを吸過ぎて、中砂が旅の途中で事故死したという連絡が入った。その後、中砂家と青地家の交流も途絶えがちになっていく。ある晩、小稲が青地を訪ね、生前に中砂が貸した本を返して欲しいと言う。二〜三日すると、また小稲が別に貸した本を返して欲しいとやって来た。それらの書名は難解なドイツ語の原書で、青地は芸者あがりの小稲が何故そんな本の名をスラスラ読めるのが訝しがった。そして二〜三日するとまた彼女がやって来て、「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを返して欲しいと言う。青地はそれを借りた記憶はなかった。小稲が帰ったあと、周子が中砂からそのレコードを借りて穏していたことが分り、数日後、青地はそれを持って小稲を訪ねた。そして、どうして本を貸していたのが分ったのかを訊ねわ。それは、豊子が夢の中で中砂と話すときに出て来たという。中砂を憶えていない筈の豊子が毎夜彼と話をするという。家を出た青地は豊子に出会った。「おじさんいらっしゃい、生きている人間は本当は死んでいて、死んでいる人が生きているのよ。おとうさんが待ってるわ、早く、早く……」と青地を迎える……。
綴り方(作文)の得意な少女と両親の貧しいながらも幸福な日常のスケッチ。原作は1937年に出版されベストセラーとなった豊田正子による作文集。14歳の高峰秀子が主人公を演じる。正子(高峰)は優しい母(清川)、ブリキ職人の父(徳川)と長屋に住んでいる。貧しさ故に生活は苦しいが、正子は綴り方に日常を生き生きと記す。大木先生(滝沢修)は正子の才能を励まし、作文は文集に掲載されるがそれが元で一家は長屋にいられなくなってしまう。

「綴方教室」は、昭和初期、教育運動として盛んになりつつあった生活綴方運動の中で、東京の小学校教師、大木顕一郎の指導・編集・解説にて出版当時、葛飾小学校4年の豊田正子の26篇の「綴方」を収め、昭和12年に出版せられた本の題名。
昭和12年ラジオ放送で綴方教室を朗読する豊田正子さん



 ツレがうつになりまして 2011年(平成23年) ★★★
 角筈にて(短編集・鉄道員より)1999年(平成11年)テレビ東京★★★★
主演:宮アあおい、堺 雅人 主演:西田敏行 竹下景子 柄本明 橋爪功
あらすじ あらすじ

高崎晴子(宮崎あおい)の家族は、夫・幹男(堺雅人)、そしてイグアナのイグ。幹男は仕事をバリバリこなし、毎朝お弁当まで作るスーパーサラリーマンであった。そんな幹男がある朝、真顔で「死にたい」と呟く。病院での診断結果は、うつ病(心因性うつ病)。仕事の激務とストレスが原因らしい。結婚5年目。幹男の変化に気付かなかった晴子は、幹男に謝りながら、「会社を辞めないなら離婚する」と告げる。そして会社を辞めた幹男が主夫になり、家事嫌いの晴子は内心嬉しく思っていた。だが、幹男のバカ真面目で完璧主義な一面もクローズアップ、時々イラッとすることもあるが、晴子は以前より明るい性格になり、グチグチ文句を言わなくなった。ところが収入源がなくなり、高崎家は貧困街道まっしぐら。そこで晴子は編集部へ行き、「ツレがうつになりまして、仕事をください」と大胆発言。晴子は新しい仕事をもらい、幹男の体調も徐々に回復していく。もう二度とあの元気な幹男に会えないのか、と不安になったこともあるが、考え方次第で人生はハッピーになると知った晴子。そして、小さなつまづきのその先には、ある奇跡のような出来事が待っていた……。

貫井恭一(49才)は、東京大学を卒業し、一流企業でエリート社員として出世してきた。しかし、役員昇進を前にブラジルへの左遷となった。それは人生ではじめての挫折だった。2番になることは敗北だった。常にトップを歩いてきた人生だった。
しかし、その時に、彼ははじめて自分の人生を振り返りはじめた。そして「気づき」はじめた。小学生の時、母が亡くなり、事業に失敗した父は、彼を捨てて、別の女のもとにいった。父と角筈のバス停で分かれ、彼は親戚の家にあずけられた。それから二度と父と会えなかった。自分は父に捨てられた。親がいない子だからだめなんだと言われないように、自分の能力以上に一生懸命、一番になって生きてきた。自分の生きかたが、幼い時に父に捨てられたということに左右されていることに気付く。
妊娠した妻に「海外転勤があるから、すまんが子どもはいならない」と中絶させたことも、実は、自分は子を捨てた父の子であり、自分が親になる自信がなかったことが、心の奥の本当の理由であることに気付く。



 釣りバカ日誌3 1990年(平成2年) ★★★
 釣りバカ日誌1 1988年(昭和63年)★★★★
主演: 西田敏行 三國連太郎 石田えり 谷啓   主演: 西田敏行 三國連太郎 石田えり 谷啓  
あらすじ あらすじ
出世よりも釣りが大事という鈴木建設のグータラ社員・浜田伝助こと浜ちゃんは愛妻・みち子との間に子供ができないことに悩んでいた。その相談を受けた浜ちゃんの釣り仲間である社長・鈴木一之助ことスーさんは、浜ちゃんが真剣に悩んでいると思わず大笑い。怒る浜ちゃんにスーさんは週末の釣りに誘う。浜ちゃんは伊豆・星ヶ浦へヒラメを釣りに行こうと言う。それを聞いてスーさんはビックリ、そこはスーさんがかつて兵隊として半年ほど駐在していた思い出深い土地。そこで雪子という旅館の女将と出会ったスーさんはさらにビックリ、雪子は兵隊時代の恋人・妙子の娘だったのだ。そこで初めて妙子が既に死んでいることを知ったスーさんは、雪子に墓を建てるお金を贈る。それによって浜ちゃんは、雪子がスーさんの隠し子ではないか!? と早とちりし大騒ぎ。そんな時、星ケ浦リゾート開発の反対運動が起こり、雪子や浜ちゃんまでもそれに参加。ところがその開発を進めていたのは鈴木建設だった。とりあえず開発計画の方はスーさんの取り計らいで中止になるが、社員にもかかわらず運動に参加した浜ちゃんは就業規則違反として二週間の出社停止。しかし浜ちゃんはその二週間をスーさんと共に釣りを楽しむのだった。

釣りキチのサラリーマン・浜崎伝助は、ある日高松から東京本社へ転勤を命じられた。伝助が愛妻みち子と共に引っ越したのは北品川の釣り宿の2階だった。伝助を迎えた鈴木建設の営業三課では、なんとなく彼の怠慢病が蔓延してきている。昼に伝助は食堂で社長の鈴木一之助と知り合ったが、お互いに素姓は知らない。二人は意気投合し、釣りに行く約束をした。釣りの日一之助は伝助の家でもてなしを受けた。伝肋もみち子も一之助を孤独であまり裕福ではない老人と錯覚したのだ。一之助は教えてもらった電話番号から伝助が自分の会社の社員であることを知る。ある日、みち子は伝肋の忘れ物を会社へ届けに行き一之助の正体を知った。伝助とみち子は複雑な気持だった。やがてまた転勤の季節になり伝助は高松へ戻ることになった。伝助は車中から一之助に電話を入れて友情を誓うのだった。




 つりばか日誌(2)1989年(平成元年) ★★
 つりばか日誌(5) 1992年(平成4年) ★★★
主演:西田敏行 石田えり 三國連太郎 原田美枝子   主演:西田敏行 石田えり 三國連太郎 原田美枝子  
あらすじ あらすじ
鈴木建設のグータラ社員浜崎伝助は、社内では内緒だが社長の鈴木一之助と大変親しい釣り仲間であった。ある日、自らの老いと会社の問題に悩んだ一之助は、ふらっと旅に出てそこで弥生という女と出会い愛しさをつのらせていった。一方一之助の身を案じて居所を探し当てた伝助は女連れの一之助に腹を立てる。困った一之助は弥生を自分の娘だとごまかしてしまった。東京に帰った一之助は思わぬ所で弥生と再会した。弥生が一之助の娘だと信じ込んでいる伝助は、二人を釣りに誘い親子みずいらずの姿に満足するのだった。ところが、そのことが一之助の妻の耳に入ったため一之助の嘘を知った伝助は再びカンカン。そしてそんな時、弥生は他の人との結婚を決意していたのだった。すっかりさめきった一之助は、なんとか伝助とも仲直りし、また二人で釣りを楽しむのだった。 浜崎家の長男・鯉太郎もそろそろ満1歳、ヨチヨチ歩きを始め、みち子さんは目を離すひまもない。浜チャンこと伝助も今や釣りよりも鯉太郎というほどで、鈴(スー)サンこと鈴木一之助も困惑気味。おまけに浜チャンの母親たきが上京して来て、しばらく滞在することになった。数日後、みち子さんはたきに鯉太郎を預け、同窓会に出かけたが、たきがぎっくり腰で動けなくなり、浜チャンが鯉太郎を背負って会社へ行くはめになる。だがふとした隙に鯉太郎がいなくなってしまい、会社内は上へ下への大騒ぎ。ようやく鯉太郎は鈴サンのいる社長室で無事見つかるが、浜チャンはこの責任をとって左遷され、丹後半島でひとりすっぽん養殖場を担当することに。ひとりきりになり意気消沈する浜チャンだが、鈴サンに連れられてみち子さんと鯉太郎がやって来るとたちまち元気になり、早速鈴サンとブリ釣りに夢中になる。そしてみち子さんと鯉太郎も呼んで3人で暮らすことにする。今度は鈴サンが意気消沈するが、まさに引っ越しという日、養殖していたすっぽんが全部死んでしまったと浜チャンが戻って来た。こうしてまた浜チャンは本社に戻ることになり、釣りバカコンビは復活するのだった。



 つぐみ 1990年(平成2年) ★★★★
 つりばか日誌(4) 1991年(平成3年) ★★★
監督市川準 出演:牧瀬里穂 中嶋朋子 主演:西田敏行 石田えり 三國連太郎 原田美枝子  
あらすじ あらすじ
生まれつき身体が弱く、甘やかされて育ったつぐみはわがままな18才の少女。いつも死の恐怖と背中会わせの日常を送っているせいか、従姉妹のまりあはそんなつぐみに心を引きつけられていた。東京で大学生活を送るまりあは、つぐみとその姉の陽子に招かれ、高校まで過ごした西伊豆へ渡る。なつかしい思い出さながらに穏やかな日々を送る彼女らの前に、恭一という青年があらわれる。運命の出会いのように巡り会ったつぐみと恭一は自然に惹かれ合うが、つぐみに横恋慕する不良少年たちは、恭一に暴行を加え、さらにつぐみの愛犬を殺してしまう。不良達に復讐を考えるつぐみはすべての力を振り絞って大きな落とし穴を掘った。しかしそれによってつぐみは倒れてしまう。こうして夏も終わり、東京に戻ったまりあの元に、つぐみから遺書めいた手紙が届く。つぐみのことを心配するまりあ、そんな彼女のバイト先に電話が掛かってきた。不安そうに電話に出るまりあに受話器の向こうから「よう、ブス!」とつぐみが明るく語りかけてくるのだった。 仕事よりも釣りが大好きという気楽なサラリーマン、浜ちゃんこと浜崎伝助。子宝に恵まれないのが唯一の悩みだったが、愛妻・みち子が待望の懐妊を果たして大喜び。一方、浜ちゃんと釣り仲間でもあるスーさんこと社長の鈴木一之助は、甥の和彦の積極性のなさに頭を悩ませていた。そんなある日、浜ちゃんの家に招待された和彦は、そこで釣り船屋の八郎の妹、町子と出会い、彼女に一目ボレ。何とか町子のハートをつかむものの、周囲は二人の結婚に大反対。遂に二人は和歌山のとある漁師町に駆け落ち。浜ちゃんは、これはチャンスとばかりに二人を連れ戻すという口実で会社から特別休暇をもらい、釣りを楽しむ始末。しかしそれを見越していたスーさんも和歌山へ。そこで和彦と町子の堅い決意に脱帽してしまう。数日後、二人の結婚式が盛大に開かれた。そんな時、浜ちゃんのもとへみち子出産の知らせが届き、式をほっぽりだして病院に駆け込む。そして、みち子は元気な男の子を産んだのだった。



 つりばか日誌(6) 1993年(平成5年) ★★★
 つりばか日誌(11) 2000年(平成12年) ★★★
出演: 西田敏行, 石田えり, 喜多嶋舞.   出演:西田敏行 三國連太郎 余貴美子
あらすじ あらすじ
鈴木建設・営業三課の浜崎は相変わらず釣りに明け暮れる毎日を過ごしていた。一方、社長の鈴木は、バブル崩壊などの影響で諸問題に囲まれ釣りを楽しむ暇もない。その上、妻の海外旅行でやもめ生活を余儀なくされていた。そんな鈴木を家に招待した浜崎は、釜石に行ってアイナメを釣ろうと提案した。奇遇にも週末、釜石で講演会を行うことになった鈴木は喜び勇んで、浜崎を半ば誘拐するように連れ、岩手県へと出掛けた。釣りざんまいの一日を過ごした鈴木は大満足。疲れ切った浜崎を車の後部座席に乗せて講演会のために用意された宿へ向かった。しかし、出迎えた市職員は浜崎を社長と間違えてしまい、逆に運転手と間違えられた鈴木は、美しい仲居の澄子に世話をやかれることになるのであった。澄子が結婚間近の一人娘を持つ未亡人なのを知った鈴木は、彼女にほのかな恋心を抱く。一方社長に仕立てられた浜崎は、無事講演会を努め、市職員たちや澄子を騙し通した。東京に帰ってくると、娘の結婚式のために東京にやってきた澄子が、鈴木を訪ねてきた。結婚式にも身分を偽って出るつもりであった二人だが、ちょうど居合わせた記者の橘が浜崎の身分を暴露してしまい、鈴木はついに自分が社長であることを白状した。

釣り三昧の日々を送っている万年ヒラリーマンの浜ちゃん。ある日、同じ営業三課に勤めるOL・志乃から縁日でもらったウサギが育ちすぎて困っているとの相談を受けた彼は、真面目だけが取り柄の後輩で釣りの弟子でもある・宇佐美っを引き取り手として彼女に紹介した。ところが、宇佐美の故郷ではウサギを食べる風習があったのだ!それを知った志乃は、ショックのあまり入院。志乃に秘かな思いを寄せていた宇佐美も、二度と彼女に合わせる顔がないと沖縄営業所に転勤してしまう。同じ頃、平成不況の真っ直中で大量リストラをすべきか頭を悩ませていたスーさんに、風力発電所視察の為の沖縄主張の話が決定していた。浜ちゃんをお供に沖縄へ飛ぶスーさん。だが、会社のことで頭が一杯に彼は、釣りを楽しむどころではない。そんなスーさんをよそに、宇佐美と仕事そっちのけで釣りを楽しむ浜ちゃんだったが、宇佐美の小型の釣り舟・サバニが故障したふたりは無人島に漂着してしまう。一方、そんなこととは露知らず、タクシー会社の女社長・玉恵から会社や社員に対する健気な話を聞いて、社員こそが会社の財産であることを改めて痛感したスーさんは、東京へ戻るとリストラ案の廃止を決断するのであった。通りかかった釣り舟に助けられ、浜ちゃんが東京に戻ってきたのはそれから4日後のことだった。4日間の無断欠勤に、遂にスーさんもブチギレ。しかし、彼に下す適切な懲罰は見つからないとして処分保留となる。そんな浜ちゃんに、志乃と宇佐美の結婚話が届く。ふたりは、ウサギが取り持った縁で秘かな交際を続けていたのだ。それから数日後、釣り客で賑わう埠頭に、仲直りした浜ちゃんとスーさんの姿があった。



 つる・鶴 1998年(平成10年) ★★★
 妻は、くノ一 2013年(平成25年)NHKドラマ ★★★
出演:吉永小百合 野田秀樹 樹木希林   出演:市川染五郎、瀧本美織、若村麻由美、田中泯
あらすじ あらすじ
ある雪の夜、貧しい百姓・大寿の家に美しい女が訪ねて来た。名前はつるといい、大寿の嫁になるのだという。大寿には中風で寝たきりの母・由良がいたが、つるは実に働き者だった。つるはある日、由良が使っていた機織り道具を見つけて機を織ってみたいと言った。ただし、織っている時、決して覗かないでくれという。つるは食事も取らずに機を織り、翌朝、素晴らしい布を見せてくれた。大寿はさっそくその布を鼻把の長者に売りに行ったが、つるのやつれた姿には気がつかなかった。悪知恵の働く馬右衛門は自分もひと儲けしようと、もう一度つるに機を織るよう大寿に勧めた。由良はつるの素性が気になっていたが、彼女は山育ちの孤児と答えるだけで多くを語ろうとしなかった。つるの織った機のおかげで、大寿の家は次第に潤ってきた。ある日大寿は長者に呼ばれて、もう一枚布を織れと命令される。つるは「あの布は一生に一度しか織れない」と言ったが、大寿のために身を削る思いで織ることにした。そして今度も絶対に織っている姿を見ないことを約束させた。しかし、夜が明けても納戸から出てこないので、大寿はとうとう中を覗いてしまう。そこで大寿が見たものは、機を織る一羽の鶴の姿だった。つるは以前、大寿に命を助けられた鶴の化身だった。つるは束の間の幸せに感謝すると、鶴の姿になって大空へ去っていった。 平戸藩の御船手方(おふなてかた)書物天文係の雙星彦馬(ふたぼし ひこま)は三度の飯より星が好きで、先祖伝来の田畑を売ってまで望遠鏡を手に入れた、藩内きっての変わり者だった。そんな彦馬の下に、上司の紹介で美しい妻・織江(おりえ)が嫁いでくる。彼女を一生涯大切にしようと心に誓う彦馬だったが、幸せな生活は織江の失踪によってわずか1か月で終わってしまう。織江は平戸藩の密貿易疑惑を探る幕府の密偵だったのではないかとの情報が寄せられながらも、もう一度織江に会いたいと強く願う彦馬は隠居し、商家の養子となり江戸店を取り仕切っている親友を頼って江戸で暮らし始める。
星好きで変わり者とされていた彦馬だったが、鎖国を解き国を開きたいとの開明的な思想を持つ元平戸藩主の松浦静山(まつら せいざん)にその知識の広さを見込まれ、彦馬もまた静山の考えに同調していく。自身が経験したことや人から聞いた不思議な出来事や怪奇事件について『甲子夜話』という書物を執筆中の静山は、彦馬に謎解きを求めるようになり、広く深い知識を有する彦馬は、織江探しと並行して巷間に起こる謎を解いていく。一方、織江もまた彦馬のことを忘れられずにいた。彦馬が江戸へ出てきたことを知った織江は、時に手助けをしながら密かに彦馬の暮らしを見守る。やがて平戸藩下屋敷への潜入に成功し、静山の密貿易と野心の証拠を掴んだ織江だったが、提出すれば彦馬の人生をも奪いかねず、妻の立場とくノ一の立場の間で葛藤する。母の後押しもあり、彦馬と生きる道を選び抜け忍となった織江の下へ、次々と刺客が送り込まれる。



 翼は心につけて 1978年(昭和53年)★★★
花のお江戸の釣りバカ日誌 1998年(平成10年) ★★★
出演: フランキー堺 香川京子 石田えり    出演: 西田敏行 酒井法子 山田純大 三國連太郎 黒木瞳  
あらすじ あらすじ
鈴木亜里、十五歳。共働きの両親、弟と団地に住む平凡な女の子。ある日、テニスの練習中、突然襲った激痛にラケットを落とす亜里。検査の結果骨肉腫とわかり、医師から他への転移をふせぐため、右腕の切断の同意を求められた父母は生きる可能性があればと、病名をかくして、亜里に話した。涙もこぼさずうけ入れる亜里は、その腕にマニキュアをし、指輪をはめてみた。「学校へなんか戻らない。テニスも出来ないし、勉強なんかしたくない」と手術後の回復訓練も、友人の見舞いも拒絶する亜里。だが、そんな亜里も、生命をまもるためにつくす病院に働く人々の姿に次第に心を開く。「ケースワーカーなら片腕がなくてもできる」と生きる目標をつかんだ亜里は、今までの遅れを取り戻そうと勉強、機能訓練に猛然といどむ。あちこちの病室で彼女の明るい笑い声が聞こえた。だが、医師は両親に「ガンが転移し、治療法はワクチンだけ、それが効かない時は来春まで……」とつげるのだった。ケースワーカーになるには、どうしても大学へ行かねばと、永和高校を志望したが、今の偏差値では無理と言われた亜里。しかし、亜里の熱意に、教師は出来る限りの応援を送り、級友も彼女を励まし、ささえるのだった。努力はむくわれ、亜里は高校入試合格の喜びを手にしたが、亜里の残された僅かな生命も燃えつきようとしていた。 釣り好きが元でお抱えの藩をクビになってしまった浜崎伝助は、妹の美津とふたり、長屋で浪人暮らしをしている。いつものように夜釣りに出かけた伝助は、そこでどこか寂しげな隠居・鈴木一之助と出会う。同好の士としてすっかり意気投合したふたりだったが、実は一之助は庄内藩の江戸家老であった。次の日、いつものように仕官の口を求めて面接へ出掛けた伝助だが、特技は夜目が効くことと釣りしかなく、当然ながら面接官たちから総スカンを食らう。しかし一之助の鶴の一声でめでたく採用となった。ところがやはり何をやっても全くダメな伝助。ついついさぼって庭の池で釣りに興じていて、危うく上司に見つかりそうになったところを小浪に助けてもらう。小浪の美しさと優しさに一目惚れしてしまう伝助。しかし、その後の庄内藩と一之助の危機を得意の釣りの腕と夜目が効くことを生かして救った伝助は、「欲しいものを褒美として与える」という一之助の言葉に後押しされて小浪に求婚、めでたく結ばれるのであった。



 つりばか日誌(7) 1994年(平成6年) ★★★   つりばか日誌(8) 1996年(平成8年) ★★★ 
出演: 西田敏行 三國連太郎 浅田美代子 名取裕子   出演: 西田敏行 三國連太郎 浅田美代子 柄本明 室井滋 
あらすじ あらすじ
鈴木建設社長の通称スーさんこと鈴木一之助は、福井県へ出張の折り、釣りの師匠である営業三課のダメ社員、通称ハマちゃんこと浜崎伝助と連絡を取り合い若狭湾で豪快なチヌ釣りを楽しんだ。その時、偶然出会った美女・田上彩子を2人は釣りに誘い、すっかり仲良くなる。数日後、突然歯痛に見舞われた一之助はとっさに近くの歯医者に飛び込むが、そこに診察に現れた女医こそ彩子だった。一之助は本格的に釣りを始めようかという彩子の釣り具を選んでやり、週末、一緒に釣りに行く約束をする。その晩、伝助からも釣りの誘いがかかるが、その日は香港に出張だととっさに嘘をついてしまった。その週末、予定通り彩子と船釣りに出た一之助は、そこで彩子から彼女は離婚して母と娘の3人暮らしをしていること、福井を訪れたのは別れた亭主に会うためだと聞かされる。そんな時、運悪く伝助に出会ってしまった。一之助の嘘に伝助は怒り心頭に達し、家に帰ってからも、一之助がいくら謝っても愛妻・みち子がいくら説得しても腹の虫はおさまらず、一之助に絶交を言い渡す。売り言葉に買い言葉で一之助も開き直ってしまう。それからしばらくして、重役陣を前に会議中の一之助のもとに、一通のファックスが届いた。それは何と伝助からの辞表だった。驚く重役陣を前に釣り仲間に裏切られた思いを切々と説く伝助。とにかく社長として受理できないと一喝した一之助は、一計を案じ、メバル釣りの誘いをファックスで伝助宛てに送る……。こうして2人はまた仲良くなり、彩子も元の亭主とヨリを戻すことになり、一見落着となるのだった。 ハマちゃんこと浜崎伝助とスーさんこと鈴木一之助のふたりは、相変わらずの釣り三昧の毎日を送っていた。ある日、一之助は亡き友人の娘で今は一之助の秘書である榊真理から、父親の三回忌が終わったことを知らされる。忙しさで法事に行けなかった一之助は休日に榊家を訪れ、真理の姉で外科医の和美と久々に再会した。和美は一之助の舌を見るなり大腸検査を勧め、しぶしぶ和美の病院に出向いた一之助は検査の結果、命に別状はなかったが、悪性のポリープと診断される。なんとかお礼をと思った一之助は、和美のデスクに釣り竿があるのに気づき、伝助と約束していた釣りに和美を誘うことにした。一方、伝助には博士と呼ばれる湯川省平という新しい弟子ができていた。省平を紹介された和美はその奇抜なキャラクターに初めは反発していたが、みんなで投げ釣りを楽しむうちに省平をすっかり気に入ってしまい、東京に戻ったふたりは早々に結婚を決めるのだった。ふたりの結婚式の後、伝助と一之助は渓流釣りを楽しんでいたが、一之助が足をくじいたために山道で迷子になってしまう。翌朝、山小屋に避難していたふたりは、タクシー会社から連絡を受けた秋山専務たちが探しにきていることを知って、ふたりの関係を隠すために伝助だけがこっそり山を降りることにした。一之助は無事救出されるが、変装して消防団に混じっていた伝助が佐々木課長に見破られてしまい、関係こそバレなかったものの会社をサボって釣りに出掛けていたことが問題となった。危うく会社を首になりかけた伝助は一之助の機転で危機を脱し、今日も元気に釣りに出掛けていった。



 つりばか日誌(9) 1997年(平成9年) ★★★   つりばか日誌(10) 1998年(平成10年)★★★
出演: 西田敏行 三國連太郎 浅田美代子  小林稔侍  風吹ジュン    出演: 西田敏行 三國連太郎 浅田美代子 金子賢 宝生舞
あらすじ あらすじ
万年平社員の浜ちゃんこと浜崎伝助の所属する鈴木建設営業部に、同期の馬場が新任の部長として配属されてきた。スーさんこと鈴木社長からも一目置かれている仕事人間の馬場は、家庭生活では妻と別れ、息子・誠との関係もうまくいっていない。部長就任後、浜ちゃんと得意先への挨拶まわりに出かけることになった馬場は、どっちがお客か分からない浜ちゃんの態度に驚かされたり、釣りを通して繋がった取引先との太い信頼関係に感心させられたりした。そんなある日、会社の経営に関わる大口の取引を失う危機が鈴木建設を見舞う。上司から対処するように命じられた馬場は、浜ちゃんの人脈で救われ、お礼がしたいと彼を小さなバーへ連れていった。実は、馬場はそこのママ・茜に秘かな想いを寄せていたのだが、生来の生真面目さゆえに気持ちを告白できないでいる。浜ちゃんに励まされ、ようやく告白しようとした矢先、馬場は茜が店を畳んで田舎の仙台に帰ってしまうことを知って、ショックを受けた。数日後、鈴木建設が工事を請け負っている鹿児島県川内市の“まごころ文学館”の鍬入れ式に、馬場と浜ちゃんはスーさんのお供として同行することになる。傷心の馬場を気遣いながらも、浜ちゃんは仕事が終わった後の釣りに想いを馳せていた。ところが、そんな彼らの前になぜか茜が現れる。宮城県の仙台と思っていたのは間違いで、彼女の故郷は鹿児島県の川内だったのだ。この再会に最後のチャンスを賭けることにした馬場は、ついに茜に想いを告白する。そして、馬場と茜の婚礼の日、お祝いのために甑島に駆けつけたはずの浜ちゃんとスーさんは、婚礼そっちのけで釣りを楽しんでいた。 仕事や家族の問題に追われ、忙しい日々を送っているスーさんこと鈴木一之助は、ある日の会議で役員たちと意見が対立。勢いで会社を辞めることを宣言すると、そのまま運転手の前原と西伊豆の駿河湾に釣りに行ってしまう。しかし、楽しい筈の隠居生活は退屈なだけで3日ともつことはなかった。東京へ舞い戻ってきたスーさんは万年ヒラリーマンの浜ちゃんこと浜崎伝助の家にやってくるが、そんなスーさんを見て浜ちゃんは、世の中には定年退職後も再就職して頑張っている人が大勢いるのだとたしなめる。そこで、再就職することになったスーさん。年齢不問のビルメンテナンスの会社に入社して、早速ある会社へ派遣されるのだが、なんとそこは辞めたばかりの鈴木建設だったのである! サングラスとマスクで変装し、元の職場の地下管理室に出勤したスーさんは、茶髪の青年・富田松五郎の助手として働くことになる。ビルのメンテナンスの仕事をして、オフィスを回って歩くスーさん。今まで最上階の社長室から見下ろしていた会社の風景は、地下から見上げるそれとは違って見えた。そんなスーさんの姿に、幸運にも浜ちゃん以外に気づく人はいない。そして休日ともなれば、実は浜ちゃんの釣り仲間であった松五郎や彼の恋人・みどりと釣りを楽しんだ。だが、そんな日々は長くは続かなかった。草森秘書室長に正体がバレてしまったスーさんは、社長の椅子に戻されるのだった。一方その頃、松五郎の子供を身ごもったみどりが、態度の煮えきらない彼に愛想を尽かして田舎へ帰ってしまうという事件が起こっていた。松五郎からその話を聞いた浜ちゃんは、みどりの故郷である北九州の八幡への出張のついでとばかり、松五郎の恋の指南役を買ってでてやることになる。そのお陰で、みどりの頑固な父親も説得することに成功し、松五郎とみどりはめでたく結納式をあげることができる。そして、その祝宴に出席した浜ちゃんとスーさんは、その後、八幡湾で釣りを楽しむのだった。

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