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| き | キャッツ・バレー 1965(アメリカ)★★★ | 君とボクの虹色の世界 2005年(アメリカ)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演: ジェーン・フォンダ リー・マービン マイケル・カラン | 主演:ミランダ・ジュライ ジョン・ホークス マイルズ・トンプソン | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 1894年。バルー(ジェーン・フォンダ) は教師の資格をとり、久しぶりに故郷のウォルフ・シティに帰ってきた。しかしそこには意外なことが待ちうけていた。牧場を経営しているバルーの父フランキーと町の顔役パーシバルとの間に利権をめぐる対立が生じていたのだ。パーシバルはウォルフ・シティ開発会社をつくり、大食肉解体場を中心とした帝国を築こうとしていた。その計画に反対し、加わることを拒みつづけたフランキーに、パーシバルは殺し屋ストロウン( リー・マーヴィン) をさしむけた。バルーは汽車の中で知りあったクレイ( マイケル・カラン) 、彼の伯父ジェド、そしてガン・マンとして名高いシェリーン( リー・マーヴィン、2役)に助力を頼んだが、時すでに遅く、フランキーはストロウンの凶弾に倒れた。バルーは復讐を誓い仲間とともに山にこもった。数日後、バルーとその一味は列車強盗を企て、ウォルフ・シティ開発会社の給料を強奪、町に挑戦を開始した。やがて彼女らの悪名はその地一帯に広まり、人々は彼女を“キャット・バルー”と呼ぶようになった。バルーがクレイに愛情を感じはじめた頃、思いがけない事実がわかった。シェリーンとストロウンは実の兄弟だったのだ。しかし2人の間に芽生えた憎しみを消し去ることはできない。バルーとパーシバルの対決の日彼女は宿敵を倒した。しかしバルーも傷つき捕らえられて縛り首にされそうになったが、クレイに助けられた。すべては終わり、バルーとクレイは新しい生活を求め、ウォルフ・シティをあとにするのだった。 | クリスティーン(ミランダ・ジュライ)はアーティストを夢見ながら、高齢者タクシーの運転手をして生計を立てている。ある日、得意客のマイケル(ヘクター・エリアス)と一緒にショッピングモールの靴売り場を訪れた彼女は、店員のリチャード(ジョン・ホークス)に恋をする。彼は最近離婚したばかりで、まだ新しい恋に踏み出す勇気が出ない。ふたりはなかなか素直に一歩を踏み出せない。リチャードの息子ロビーとピーターは、チャットで遊んでいるうちに、ある女の人と意気投合。そしてロビーは相手の女性から今度会いましょうと誘われる。リチャードの隣家に住むしっかり者の小学生シルヴィーは、嫁入り道具をコレクションしている。ある日コレクションをピーターにみられ、未来の夫と娘のために集めていると語る。女の子が苦手で少し内気なピーターは、シルヴィーの夢に共感する。仲良しの二人組のヘザー(ナターシャ・スレイトン)とレベッカ(ナジャラ・タウンゼント)は、二人ともまだBFはいない。ある日、たまたま知り合ったアンドリュー(ブラッド・ヘンケ)に声をかけてみたところ、好反応が返ってくる。気を良くした彼女たちが翌日もアンドリューの家に行ってみると、「シャツを脱げ」と張り紙が。クリスティーンの得意客でもあるマイケルは、70歳にしてようやく人生を共に過ごす愛するパートナーとめぐり合えた。その愛する人エレンは、チューブにつながれており、そう長くは生きられない。もう少し時間があれば……。思うように制作が進まないクリスティーンに、マイケルはチャレンジしないと始まらないと励ます。それぞれの、愛したい・愛されたいという想いが交差していく。 | |||||||||||||||||||||
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| き | 奇跡のサラブレッド 2010年(アメリカ)★★★ | 消えない罪 2021年(アメリカ)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演ダイアン・レイン ジョン・マルコヴィッチ ディラン・ウォルシュ | 主演:サンドラ・ブロック ヴィンセント・ドノフリオ ジョン・バーンサル |
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 実在した伝説の競走馬セクレタリアトとその馬主ペニー・チェネリーの実話を基に描く感動のドラマ。共演にジェームズ・クロムウェルやスコット・グレンなどのベテランを揃えた感動作だが、日本では劇場未公開に終わった。1969年、アメリカ・バージニア州にある競走馬の生産牧場“メドウ・ステーブル”のオーナー、クリスが病に倒れたことがきっかけで、息子たちは牧場を売却しようと考えていた。しかし既に結婚し専業主婦となっていた娘・ペニーはこれに反対し、父から経営権を譲り受け、牧場の経営に乗り出す。男性社会であった競馬界で、牧場経営を一から必死で学ぶペニー。調教師のルシアンとの出会いを通じ、徐々に牧場の経営を立て直し始める。そんな中、生まれた1頭の仔馬が、セクレタリアトであった。この仔馬は後に“アメリカ競馬史上最強馬”とも称される名馬に成長し、ペニーや牧場の人々の夢を乗せて疾走することになるのだった。 | 「しあわせの隠れ場所」「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックが、許されぬ罪を背負って生きる元受刑者を演じたヒューマンサスペンス。過去に犯してしまった殺人の罪で服役し、20年の刑期を終えて刑務所から出所したルース・スレイター。しかし、罪を償って社会に出たはずの彼女を待ち受けていたのは、過去の罪が許されない世界だった。社会に溶け込むことができずに孤立し、安息を求めて訪れた故郷の地でも厳しい批判にさらされ、行き場をなくしていくルース。そんな彼女が罪を償うことができる唯一の手段は、昔、とある理由で置き去りにしてしまい、離れ離れになってしまった妹を捜すことだった。 | |||||||||||||||||||||
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| き | 奇跡のシンフォニー 2007年(アメリカ)★★★ | 逆転のトライアングル 2022年(スウェーデン)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル ジョナサン・リース テレンス・ハワード | 主演:ハリス・ディキンソン チャールビ・ディーン ドリー・デ・レオン | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| ニューヨーク近郊の孤児院で暮らすエヴァンは、両親が必ず迎えに来ると信じているものの、11歳になるまでその願いがかなう事は無かった。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまう。たどり着いたマンハッタンで様々な出会いを経てエヴァンは音楽の才能を開花させる。 一方エヴァンは死んだと思っていた彼の母ライラ、そしてライラと結ばれること無く一時は悲嘆にくれていた父ルイスも音楽に導かれるかのようにマンハッタンへ向かう。 |
モデルでインフルエンサーとしても注目を集めているヤヤと、人気が落ち目のモデルのカール。美男美女カップルの2人は、招待を受けて豪華客船クルーズの旅に出る。船内ではリッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでもかなえる客室乗務員が笑顔を振りまいている。しかし、ある夜に船が難破し、海賊に襲われ、一行は無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態のなか、人々のあいだには生き残りをかけた弱肉強食のヒエラルキーが生まれる。そしてその頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃係だった。 | |||||||||||||||||||||
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| き | 君に読む物語 2004年(アメリカ)★★★ | 恐怖のメロディー 1971年(アメリカ)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス | 主演: クリント・イーストウッド ジェシカ・ウォルター ドナ・ミルズ | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 認知症を患い過去を思い出せずにいるアルツハイマー症の老女と共に、療養施設へ入寮しているデュークは、ノートに書かれた物語を彼女へ読み聞かせている。 物語は、1940年のアメリカ南部シーブルックが舞台。青年ノアは別荘にやってきた17歳のアリーに一目惚れ。強引にデートに誘い、映画を見て語り合った後、仲良くなり、2人は付き合うようになる。初めてノアの家を訪ねていくとテラスで詩[4]を読んでおり、これは物語全体に関わってくる。父親はやさしく、夜にもかかわらずパンケーキを勧める。ノアは、いつか買い取って農場を始めたい古い屋敷にアリーを連れて行くが、彼女の両親が探しているといわれ中断。その後も二人の仲は認められず、ひと夏の出来事が終わった。 大学生になったアリーに毎日手紙を出したが、戦争が始まり、ノアは徴兵される。アリーは裕福な弁護士ロンと婚約する。軍隊から戻ったノアが父親が買い取ってくれた古い屋敷の改造にいそしむ。結婚式を直前にしてアリーはけじめをつけるためにノアに会いに行く。連絡がなかったというアリーに365通出したというが、母親によって没収されていたことを知ったのだった。二人は激しく求め合う。 連れ戻しにきた母親が砂利工場で働く男を見せながら、「25年前に駆け落ちした人よ、あのまま彼と暮らしていたら今のような恵まれた生活は送れなかった」と言う。しかし涙を流しながらそう言う母親には未練があるのは明らかだった。母親はアリーのノアに対する愛の深さを悟ったのか「正しい選択を」という言葉と共にかつて没収した手紙をアリーに渡して帰って行った。一度は納得したアリーだったが、婚約者の元に戻る道中、母から帰り際に渡されたノアからの手紙を読むと自分の本当の気持ちに気が付き、婚約者の説得を振り切ってノアの屋敷に戻って行く。 |
KRMLラジオのスターDJ、デイブの番組には、決まった時間に同じ女が「ミスティ」をリクエストしていた。ある日、デイブは行き付けのバーでイブリンという女と出会う。彼女こそ「ミスティ」をリクエストしていた女だった。二人は一夜限りの情を交わすが、やがてイブリンは、勝手に彼の部屋に押しかけるようになる。数日後、デイブは町に戻ってきたかつての恋人トビーと再会し、お互いの愛を確認する。だがイブリンは執拗にデイブに迫り、マーフィーや相棒のアル・モンテアルでは防ぎきれなくなったため、別れ話を持ちかけるが、彼女の言動は日を追うごとに異常性を増していく。ついには深夜、自宅に押し掛けたイブリンは浴室で自ら手首を切る。やむを得ず一晩彼女を泊めた翌日、デイブがトビーにすべて打ち明けて帰宅すると、家政婦のバーディが瀕死の重傷を負い、傍らには放心状態のイブリンがいた。 しばらく平穏な日々が続いていた本番中のある夜、サナトリウムを退院したイブリンから仕事でハワイに行くと伝えられる。翌日、デイブは電話口でイブリンが口ずさんだエドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」を思い出した。「アナベル」とはトビーの新しい同居人の名前であった。本番中に放送局を飛び出し、トビーの家に駆け込んだデイブが見たものは、トビーの身辺を警護していたマッカラム刑事の無惨な亡骸だった。デイブが闇の中へ突っ込んでいくと、ロープで縛られたトビーがいた。その刹那、背後からナイフを手にしたイブリンが襲いかかる。乱闘の末、彼女はベランダから断崖下の海へ落ちていった。 |
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| き | 君の名は 1991年(平成3年) NHK連続テレビ小説 ★★★ | 京、ふたり 1990年(平成2年) NHK連続テレビ小説 ★★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:鈴木京香 倉田てつを いしだあゆみ 宍戸 錠 | 主演: 山本陽子 畠田理恵 茂山逸平 伊原剛志 |
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 第2次世界大戦中に知り合った男女の純愛を、戦後の世相を忠実に再現して描く。昭和20年5月、東京の夜は米軍機による大空襲を受けている。当時、四谷に住んでいた社長令嬢の真知子は、外出先の銀座の数寄屋橋でこの空襲に遭遇し、春樹と知り合う。やがて、二人はさまざまな障害を乗り越えて愛を育む。 年々視聴率が下降を続けていた連続テレビ小説のテコ入れとして、1975年以前の原点に戻り放送期間を1年間とした。千葉県野田市に1億円をかけ数寄屋橋のオープンセットを造るなど、異例の予算が組まれた。原作は一世を風靡した作品であったため前評判は大変高く、視聴率が50%を超えるのではないかともいわれていた。しかしながら、最高視聴率34.6%、期間平均視聴率29.1%(1991年 - 1992年の記録。関東地区、ビデオリサーチ調べ)[9] とも、本ドラマ終了時点での当時の歴代最低を記録した。 |
京都の老舗の漬物屋を舞台に、舅、嫁、娘三世代にわたる葛藤を描く。畠田理恵と山本陽子による、ダブル・ヒロイン。 朝の連続テレビ小説では珍しく、10月1日に一回目が放送された。 それまでのテーマ曲は、割合小編成の器楽曲が多かったが、このドラマで管弦楽を使用してシンセイザーなどを使わなかったことは突出していた。 本作品以降の大阪制作の朝ドラでは、1995年度後期の『走らんか!』まで現代劇が続いた(その後も「現代劇部分が中心」の作品が相次いだ)。 1990 - 91年の平均視聴率は35.6%、最高視聴率は41.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。全151回。 解説放送導入初の現代劇であり、大阪放送局制作作品でもある。 |
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| き | 聖の青春 2016年(平成28年)★★★ | 霧の子午線 1996年(平成8年) ★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:松山ケンイチ 東出昌大 染谷将太 安田顕 | 主演: 岩下志麻 吉永小百合 玉置浩二 山本耕史 |
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 難病と闘いながら将棋に人生を賭け、29歳の若さで亡くなった棋士・村山聖(さとし)の生涯を描いた大崎善生による同名ノンフィクション小説を、松山ケンイチ主演により映画化。幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。監督は「宇宙兄弟」の森義隆、脚本を「リンダ リンダ リンダ」の向井康介がそれぞれ担当。羽生善治とは「東の羽生、西の村山」と並び称された村山を演じる松山は、役作りのため20キロ以上も重増。羽生役には東出昌大が扮した。 | クローン病という難病に犯されたちぎり絵師の沢田八重は、二度目の手術を受けた2年後、東京から函館へ引っ越した。八重を出迎えたのは大学時代からの親友で学園闘争をともに闘った、「函館日報」の記者・鳥飼希代子だった。彼女には文化部の後輩である高尾耕介という年下の恋人がいた。しかし、耕介はちぎり絵を出版する八重を取材した日、彼女と肉体関係を持ってしまう。手術の醜い傷がもとで恋人と別れていた八重は、希代子に後ろめたさを感じながらも、自分を愛してくれる耕介に気持ちを寄せていった。ふたりの関係に感づいた希代子は、八重の命がそのことで燃え続けてくれるのならという思いから、咎める気持ちを押さえていた。ある日、八重にひそかな憧れを抱いていた希代子のひとり息子の光夫は、耕介が八重の家から出て来るところを目撃する。光夫は八重に思いのたけをぶつけたが、彼女に手術の傷を見せられて愕然とする。その晩、八重は光夫に彼の本当の父親のことを話した。学生時代、八重の恋人だった淡路新一郎は、次第に希代子にも恋情を抱くようになり、彼女と肌を重ねてしまった。八重はそれを咎めず、3人で奇妙な生活を始めるが、そんな関係に耐え兼ねた新一郎はふたりを残して外国へ身を隠してしまったのだ。その後、希代子が妊娠していることが分かり、そうして生まれたのが光夫だった。新一郎がノルウェーのベンゲルンに住んでいることを知った希代子は彼のもとを訪ね、八重も心配して希代子の後を追った。ふたりはそれぞれの思いを語り合い、ダンスを踊るが、突然に八重が倒れ、そのまま帰らぬ人となった。親友を失った希代子はベンゲルンの湖に向かって、八重の名前を何度も叫んでいた。 | |||||||||||||||||||||
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| き | キツツキと雨 2011年(平成23年)★★★ | 巨人と玩具 1958年(昭和33年)★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演: 役所広司 小栗旬 高良健吾 | 主演:川口浩 野添ひとみ 高松英郎 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 人里離れた山間の村。木こりの岸克彦(役所広司)は、早朝から仲間と山林に入り、木々を伐採して生計を立てていた。妻に先立たれ、今は息子の浩一(高良健吾)と2人暮らし。定職に就かずにふらふらしている浩一に、克彦は憤りを覚えていた。妻の三回忌はもうすぐ。ある朝、田舎道を行く克彦は、車が溝にはまって立ち往生している2人を発見する。ゾンビ映画の撮影にやってきた映画監督の田辺幸一(小栗旬)と鳥居(古舘寛治)だった。なりゆきから、2人を撮影現場まで案内することになった克彦は、そのままゾンビのメイクでエキストラ出演する羽目になる。木こり仲間たちから出演をネタにされ、まんざらでもない克彦。撮影途中の映像を見るラッシュ試写に呼ばれた彼は、小さく映る自分のゾンビ姿に思わず苦笑いする。傍らでは幸一が、自分の腕を噛みながら、苦々しい表情でスクリーンを見つめていた。現場では、大勢のスタッフやキャストから質問攻めにあい、頭が混乱して昏倒してしまう幸一。そこへたまたまやってきた克彦は、弁当を食べながら幸一に年齢を尋ねる。彼が25歳だと聞いた克彦は、生い茂る松の木を指さし、“あそこに松が生えてるだろ。あの木が一人前になるのに、ざっと100年はかかるよ。”と告げる。またある日、露天風呂から上がり、克彦と一緒にそばをすすっていた幸一は、父親が買ってきたビデオカメラをきっかけに、映画を撮り始めるようになったことを語る。しかし、実家の旅館を継がなかったことで、父親は後悔しているだろうと。克彦は“後悔なんかしてねえよ。自分の買ってきたカメラが息子の人生を変えたんだ。嬉しくてしょうがねえだろうよ。”と幸一を諭すのだった。やがて克彦は積極的に撮影を手伝うようになり、撮影隊と村人たちとの間に、少しずつ一体感が生まれてゆく。やがて、撮影はいよいよ佳境を迎える……。 | 都心のある大きな駅の出口から、今日も群衆が無限に吐き出される。−−駅前広場にはサムソン製菓のビルがある。その宣伝課長は合田という男で、宣伝の鬼といわれていた。宣伝課員の洋介は彼の敏腕を尊敬していた。−−キャラメルの売りあげ高が悪くなった。宣伝に新手を考えだす必要に迫られた。京子という少女を合田が拾ってきた。虫歯だらけのありきたりの小娘だ。ペロッと出す長い舌と、驚いたような笑い顔が変っていた。洋介の大学の級友横山は競争相手のヘラクレス洋菓宣伝部にいる。もう一つのアポロ製菓の宣伝課員倉橋雅美に、彼は洋介を紹介した。二人は愛しあった。京子のカメラ・テストの結果、彼女はネガ美人であることが判った。写真家の春川は彼女の一日を撮すと、それをあるカメラ雑誌に発表した。ジャーナリズムが騒ぎだした。週刊誌、ラジオ、ファッション・ショー……。これらすべての売り込みの後には合田がいた。彼は社のトレード・キャラクター決定会議を自分の思惑通りに運び、京子を使うことを重役連に承諾させた。いよいよ特売合戦だ。京子は今まで勤めていたボロ会社を止め、宇宙服を着て、ポスターやテレビで笑い始めた。虫歯がかえって効果的だった。ヘラクレスは動物の景品、アポロは地味だが母親に説得力のある奨学金。アポロが一頭地を抜いた売り上げを示した。しかし、アポロ・ドロップスに子供が中毒する事件が起った。サムソンはその足をすくうように大増産を始めた。まるで空巣狙いだ。合田は義父の矢代部長を追いやり、自分が部長になった。しかし莫大な宣伝費にもかかわらず、キャラメルはちっとも売れない。京子は洋介に前からずっと好き、恋人になってと言ったが、彼は断った。小売店が乱売を始めた。景気づけに宇宙展の会場に京子を配することに、合田は決めた。呼ばれてきた京子は以前の少女ではなかった。気取った歩き振りの、飾りたてた女であった。彼女の両親も長屋を引っ越したという。京子は合田の申し出を断った。契約にそんな箇条がないからという。合田は洋介に彼女を色仕掛で抱きこめと命じた。同時に彼は疲れから吐血した。西は京子の歌っている劇場に行き、そこで親友横山が彼女の黒幕、マネージャーになっているのを知った。今さら、京子を連れて来て何になる。叫びわめいてどうだというのだ。“怪物”の中で消化されて機械のように無慈悲な人間になるだけだ! 洋介は会社へ帰ると合田をののしり、彼を尊敬していたのを口惜しく思った。彼はやにわに宇宙服を着ると、雨の中を外へ出た。近づいてきた雅美に目もくれずに。その奇妙な姿を、合田がサムソン・ビルの窓からじっと見送っていた。 | |||||||||||||||||||||
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| き | 切られ与三郎 1960年(昭和35年)★★★ | 奇跡の人 2016年(平成28年)NHKドラマ ★★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:市川雷蔵 淡路恵子 冨士眞奈美 中村玉緒 |
主演:峯田和伸 麻生久美子 住田萌乃 浅香航大 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 江戸の蝋燭問屋“伊豆与”は跡目をつぐ子供がいないところから与三郎を養子に迎えたが、間もなくお金と与之助の実子が生れた。このため総領養子の与三郎はみずから放蕩三昧にふけって家を飛出し、得意の三味線を抱えて中村座の舞台裏から手弁当さげての道楽勤めをしていた。病気の父の与左衛門は家督を与三郎に譲ろうと考えていたが、妻のお菅は大阪から縁つづきの山城屋文左衛門を呼んで与之助が跡目をとれるよう策動していた。すべてを知った与三郎は、お金の切ない願いをよそに一人旅に出てしまった。そして木更津へ−−与三郎は、新内の取り持つ縁で網元、源左衛門の囲い者料亭“きさらず”のお女将お富と結ばれたが、旅先から帰った源左衛門にかぎつけられた。覚悟したお富と与三郎は墓場の井戸へ身を投げた。しかし二人は源左衛門の子分に発見され、与三郎は全身三十数カ所の生キズを受けるリンチにあったうえ、簀巻にされて海へ投げ込まれたが、幸にして田舎まわりの女歌舞伎“芝村あやめ”一座の女たちに助けられ、座頭のあやめ、女役者のかつらから好意を寄せられた。それから一年−−与三郎ははからずも湯の町でかつらに出会った。彼女は一座の借金のかたに、大貸元・佐々良三八のめかけになっていた。“ここから自分をつれ出してほしい”というかつらの願いに迎えに行った与三郎は三八を殺したかつらから犯人に仕立てられ、怒りに燃えた与三郎はかつらを刺してしまい牢につながれた。その夜、牢を破った与三郎は、牢破りとして関八州のお尋ね者になるとともに三八一家の子分たちに追われながら、お金の安否を気づかって江戸に帰った。そして、“伊豆与”は与之助がついだが、すべては山城屋を後見役とするお菅の思い通りに切りまわされ、そのうえ、十七歳になったばかりのお金はお城のご用商人係、飯沼左門のもとへめかけに出されそうになっているのを知った。与三郎は、同じ安宿の蝙蝠ノ安五郎をさそって、多左衛門の別邸に乗り込んだが、意外にもそこにはお富がいた。“お富久しぶりだな……”とタンカを切る与三郎に多左衛門は小判の紙包みを差出した。与三郎はお富を使ってお金を助けようとするがだまされ、また仲間の蝙蝠安にも裏切られ、三八の子分とご用提灯の群に追われることになった。“自分さえつかまれば……”−−兇状持ちの妹として左仲との話もこわれる。こう決意した与三郎のふところにお金がとびこんで来た。“私−−お兄さまが好き”。流転の果てに生涯で初めての恋をつかんだ与三郎のあとにはご用提灯の波が追って来た。“お金、お前は俺ひとりのものだ”−−こう叫んだ与三郎はお金を抱いて海へ歩み入った。二人の顔には恍惚の微笑があった。 |
1)
亀持一択は毎日を怠惰に生きるだけの、なーんにもないダメ男。ところがある日、偶然出会った鶴里花に恋をした。花には目と耳に障がいを持つ娘・海がおり、住む家を探して困っていた。一択は自分のアパートの大家・風子に部屋を貸してやって欲しいと頼み込む。そして、海に世界のことを教えてやりたい、海にとってのサリバン先生になりたいと、人生初の無謀な挑戦を始める。
2)
一択(峯田和伸)は花が昼に働いている間、海の世話をすることになった。広い世界を感じさせてやりたいと海を散歩に連れ出した一択だが、街中で騒動を起こして大家の風子に身柄を引き取りに来てもらうハメになる。そこで次に一択は、アパートで海にスプーンの使い方を教えようと考えた。だが、海は頑として受け付けず、それから何日も二人のスプーンをめぐる壮絶な闘いが続くのだった。
3)
一択のおかげで少しだけスプーンが使えるようになった海を見て、花はバカな一択に負けたような気がしてショックを受ける。一択は調子に乗って花への恋心を告白するが、花は怒りとも悲しみとも分からない感情がこみ上げてきて一択を拒絶した。そんなとき行方をくらませていた花の夫・正志が突然現れる。花はうれしそうに夫を出迎えるが、それは幸せな再会ではなかった。
4)
一択が海と一緒に家出をした。娘が心配な花は風子たちに相談するが、どうせ金がなくてすぐに帰ってくるからと励まされる。が、八袋が一択に金を貸したことが発覚し、花は居ても立ってもいられない。故郷の山形に向かった一択は実家に向かうが、祖母に怒られるのが怖くて家に入れない。そこになぜか、花の元夫・正志がまたもや現れた 最終回)
ついに一択が花と結婚することになった。海の閉ざされた世界が広がっていることを感じる一択は、海を学校に通わせることにする。そして2年が経ち、海に変化はないが、一択は穏やかな毎日に幸せを感じていた。そのころ学校周辺で不審者情報があり、警戒する一択が捕まえたのはなんと正志。これで一件落着かと思ったその時、海が事件に巻き込まれる。守れるのか、一択!
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| き | 岸辺の旅 2015年(日本/フランス) ★★ | 君の名は 2016年(平成28年) ★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演: 深津絵里 浅野忠信 柄本明 小松政夫 | 声出演: 神木隆之介 上白石萌音 成田凌 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 夫の優介が失踪して3年。喪失感を経て、やっとピアノを人に教える仕事を再開した瑞希。ところがある日、突然、優介が帰宅する。「死んだ」と言う優介に誘われるままに瑞希は旅に出る。それは、彼が失踪してから帰宅するまでの3年間にお世話になった人々を訪ねていくというもので、旅を通して瑞希は夫の知らなかった一面も見る事に。 | 山深い田舎町に暮らす三葉は都会に憧れを抱く女子高生。“来世は東京のイケメン男子にしてほしい”と願う彼女は、自分が東京で暮らす男の子になる夢を見る。一方、東京で暮らす男子高生の瀧も行った事もない山奥の町で自分が女子高生になっている奇妙な夢を見る。不思議な夢を見続けるうちに、2人は入れ替わっている事に気付く。 | |||||||||||||||||||||
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| き | ギターを持った渡り鳥 1959年(昭和34年) ★★★ | 鬼畜(玉木宏) 2017年(平成29年)テレビ朝日★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演: 小林旭 浅丘ルリ子 中原早苗 金子信雄 宍戸錠 | 主演:玉木宏 常盤貴子 木村多江 余貴美子 |
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 神戸に近いある港町にギター背中に流れて来た伸次は、喧嘩で危い流しのサブを救ったことから親分の秋津にひきあわされた。秋津は自分の娯楽センター拡張のため、親切ごかしに金を貸し利子の期限切れを種に暴力的に土地を立退かせていた。伸次の腕力と嚇しはマーケットの住民をふるえあがらせた。秋津は沖合にある小島にもセンターを作る関係上丸庄漁業に伸次を使にたてた。しかし丸庄の女房澄子が秋津の実妹と知るとこの仕事を断った。会った時から伸次に惹かれていた秋津の娘由紀は叔母のために手を引いた彼に一層の好意を寄せた。ある日神戸の田口組のジョージがヤクの密輸を沖合で取引きするので舟をかりに来た。秋津の用心棒馬場は丸庄のあかつき丸を担保にとりあげた。秋津組とジョージは取引きのため沖合に出た。挨拶がわりのダイス遊びで見せた伸次の手さばきに、ジョージは彼とどこかで会ったような感じを持った。そこで厭がる伸次にむりやり拳銃を弾たせた。“判ったお前は神戸市警のデカだ。昔俺の舎弟を殺してサツを首になった奴だ”二人が拳銃を構えた時巡視艇が廻って来た。決闘は明晩までのばされることになった。その夜丸庄が溺死体となって発見された。サブの口から秋津の仕業と知った伸次は秋津と手を切る決心をした。翌晩再び海に出た。密輸取引きが終り二つの影が向い合った。その瞬間を狙って馬場の拳銃が二人に向って火を吐いた。伸次は海に消えた。ジョージは傷つきながら馬場を倒した。組のことを知り過ぎた伸次を消し密輸を一人占めしようとする秋津のたくらみであった。秋津の事務所へ伸次は飛び込んでいった。が秋津は拳銃を構えて待っていた。しかし何時の間にか裏口よりやってきたジョージに倒された。パトカーのサイレンが近づいた。ビリヤード場で対峙する二人。二人の拳銃が火を噴く。バシッとジョージの拳銃がフッ飛んだ。負けを認めたジョージを沼田刑事が逮捕に来る。別の日、復職を進める沼田に伸次は死んだ女の墓参りに佐渡に向かうと告げる。伸次の旅立ちに由紀たちが見送りに来る。また戻ってくると言って旅立つ伸次だが、由紀はそれが嘘だと判っていた…。 | 印刷屋を営む宗吉は、妻・お梅に隠れ、料理屋の女中・菊代を妾として囲い、7年の間に3人の子供を産ませていた。しかし宗吉の印刷屋は火事で設備の大半を失い、再建しようにも得意先の大半を大手の印刷会社に奪われ、融資の都合もつかず火の車。菊代に月々の生活費も渡せなくなっていた。生活に窮し業を煮やした菊代は3人の子を連れ、印刷屋に乗り込んできた。愛人と隠し子の存在を知ったお梅は激怒し、子供たちの前で菊代と宗吉を攻め立てる。そして翌朝、菊代は印刷屋に子供たちを置き去りにして姿を消した。父として、なんとか子供たちを家に置いてやりたいと思う宗吉だったが、はなから「他人様の子供」など育てる気の無いお梅は、子供たちに鬼のようにつらく当たるのだった。まさに虐待そのものだったが、気弱な宗吉は子供たちに「おばちゃんの傍に行ったらだめだぞ」といい含めるのみだった。ついに末子である次男・庄二が、お梅による育児放棄の末、衰弱死する。お梅は残りの子供も処分することを宗吉にせまり、宗吉は長女・良子を東京タワーに連れて行き、置き去りにする。さらに長男・利一をも毒殺しようとするものの果たせず、2人で涙に暮れる。 それでもお梅は譲らず、宗吉は息子を連れ、東海道新幹線に乗った。それは利一の死に場所を探すための、あてのない旅だった。やがて能登半島にたどり着き、日本海を臨む岸壁で、宗吉は利一を海に落す。利一は、漁師に助けられ命をとり止めたが、刑事達に事情を聞かれても、黙秘を貫くのだった。しかし利一の持ち物(石版印刷に使用する石材のかけら。利一はこれを石蹴り遊びに使っていた)から足が付き、川越の印刷所に能登の警察が来訪。宗吉は殺人未遂の容疑で警察に拘束される。刑事に付き添われ、宗吉は北陸の警察を訪れる。自身を崖から突き落とした父を目のあたりにして、利一は涙を堪えながら「知らないおじさんだよ!」と否定する。そんな利一にすがりつき、宗吉は後悔と罪悪感で号泣するのだった。 |
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| き | 銀座カンカン娘 1949年(昭和24年) ★★★ | キネマの神様 2021年(令和3年) ★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:高峰秀子 笠置シヅ子 灰田勝彦 古今亭志ん生 (5代目) | 山田洋次監督 主演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子 |
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| 落語家の新笑は、いまは引退して妻のおだいと、子供とささやかな生活を営んでいたそこへ居候として入ってきたのが、新笑が昔世話になったという恩人の娘お秋と、お秋の友人のお春だった。二人の明朗な娘達は朝から歌をうたって、おだいをイライラさせる。新笑の甥の武助は、会社の合唱隊を組織して歌に精進しているし、お春は声楽家、お秋は画家と、いずれも芸術家としての意欲にもえていた。しかし一文なしの娘達には、絵の具もピアノも買うことは出来ず、そうかといってブラブラといつまでも遊んでいる訳にも行かなかった。お秋が職さがしに出かけようとすると、おだいにポチを捨ててきてくれと頼まれてしまった。ポチをつれたお秋が捨場に迷っているとある映画会社のロケ隊に出会った。しかもその撮影に是非ポチと一しょに出てくれという話になり、一日だけエキストラとしてキャメラの前に立つことになった。撮影は進行して、女優の山田美恵が池の中に放り込まれることになって、ハタと困ってしまった。というのは山田嬢が、ガンとして承知しないのである。そこで代役を使うことになったので、お秋は早速お春をよんできて、代行させた。おかげで二人は千円という大金を手にすることが出来たのだった。そのエキストラで知り合った白井哲夫の世話で二人はバーで歌をうたうことになった。バーからバーへ毎夜銀座の裏から裏へ、白井の伴奏で三人は働いた。おかげでお秋もお春も、小ざっぱりした洋服と、いくらかの貯金も出来た。新笑の家では、生活も苦しく、しかも月一杯に十万円払い込まないと家を追いたてられると聞いて、恩返しはこの時とばかり、三人で十万円を送って新笑の苦境を救ったのだった。そのころから武助も会社をクビになったので三人の中に加って、武助とお秋、白井とお春の青春コンビは、カンカンブギウギのリズムと共に、親密さを増していった。新笑も引退しているような時代ではないと、再び落語家として第一線で活躍することになったその高座復帰のおひろめの夜は、急テンポで結ばれた、武助とお秋の婚礼ひ露の晩でもあったのだ。 |
原田マハの同名小説を名匠・山田監督が映画への愛を込めて映画化した松竹映画100周年記念作品。クランクイン後、半分を撮影した時点で逝去した志村けんに代わって沢田がゴウ役に指名されたのが話題に。映画監督になる夢に挫折し、酒とギャンブルに明け暮れるゴウ役を、沢田は熱演。若き日の主要キャラクター陣を演じた菅田、永野、RADWIMPSの野田洋次郎らも熱演。山田監督が所属する松竹のかつての名監督を思わせる人物や同社の名作映画の再現、あるハリウッド映画へのオマージュが、心をくすぐる。 無類のギャンブル好きであるゴウは、妻の淑子や娘の歩に見放されたダメな父親。彼の行きつけの名画座の館主テラシンは、かつてゴウと映画撮影所で働く仲間だった。当時ゴウは助監督として、テラシンは映写技師として、時代を代表する監督やスター女優の園子らに囲まれながら夢を追っていた。そして2人は、撮影所近くの食堂の看板娘だった淑子にそれぞれ想いを寄せていた。そんな中、ゴウは初監督作品の撮影初日に負傷してしまう。 |
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| き | 今日もかくてありなん 1959年(昭和34年) ★★★ | 銀河鉄道の父 2023年(令和5年) ★★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:高橋貞二 久我美子 中村勘九郎 | 主演:役所広司 菅田将暉 森七菜 坂井真紀 田中泯 |
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| 湘南の海の近くの小住宅が、佐藤の家である。主人の正一は、東京の会社へ勤める安サラリーマンだ。妻の保子は息子の一雄と家事に忙しい。平凡な生活。家の借金返済のためもあり、会社の部長に月六万円で避暑用に家を貸すことにした。正一は東京の同僚のアパートに転りこみ、保子は子を連れ、軽井沢の実家に帰った。雑貨屋の実家には、母のほかにタクシー運転手の弟哲生、働き者の春子夫妻とその子、小諸の町工場勤めの弟、真面目な五郎たちが和かに暮している。鍋を買いに来た中老の男・周助は一年ほど前から材木屋のはなれに小さい女の子と住んでいる。五郎は帰着した材木屋の娘紀子に淡い恋を感じた。流れこみのヤクザ・赤田の子分どもが、紀子とその友人たちをおどし、殴りつける事件が起きた。子供たちの水遊びを見守りながら、周助はそれらヤクザたちへの憤りを保子にもらす。佐藤が東京からやってき、北軽井沢に避暑の専務夫人を訪問した。麻雀のお相手である。保子は同行したが、会社のことばかり考えている夫が不満だった。彼女が周助の家を訪ねた時、彼は石屋に頼まれた墓の戒名を書いていた。彼は元陸大出の軍人で、戦争で人間を殺した罪を感じ、子供だけを頼りに、旅館女中の妻とも江の仕送りで細々と暮しているという。恩給さえも断ったから、妻は怒り、今では名ばかりの夫婦である。彼の口ずさんだ藤村の詩が保子の心の底にしみこんだ。−−赤田の情婦ミミは彼の別の女を嫉妬して、碓氷峠の自動車事故で消されてしまう。赤田の子分が自動車を哲生の車と衝突させたのだ。その入院と同じ日、周助の幼い葉子が疫痢になった。軒の風鈴が子の命を刻むように聞え、周助は保子に持ち帰ってもらう。が、葉子は死んだ。また佐藤が麻雀にやってきた時、保子は同行せず、周助を訪ねたが、彼は端座してひとふりの短刀を見つめていた。彼女はそれを取り上げ、持ち帰った。周助と別れたとも江は赤田たちと酒を飲んだりしていた。親しくなった紀子と五郎が、その夜、赤田の子分に襲われ、五郎は負傷した。命がけで紀子を護ったのだ。見舞の帰途、周助はいつかの川辺で保子に話した。葉子は、妻と他の男の間の子なのだと。が、彼はその死を自分の生が絶たれたように苦しんでいた。保子は泣きながら慰めた。私にだってどんな希望があるでしょう。どんな苦しい思いでささやかな幸福に満足していることか。二人は手を取り合った。生涯で一番柔い女の手ですよ。彼はそのまま立去ったのだ。保子は、夫に預けた短刀を周助が待ちだしたと聞き、雨の中を走った。死ぬつもりだと直感したのだ。−−別荘で、赤田は短刀で刺され、周助は銃弾に撃たれたまま、死闘を続けていた。−−佐藤夫婦は湘南の家で再び元の生活を始めた。軒につるされたあの風鈴が、晩秋の風に鳴った。 | 「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」で広く知られ、多くの人々に愛読される宮沢賢治。だが実は生前の彼は、ほぼ無名の存在。わが道を突き進むその一途な性格に振り回されつつも、彼の才能を信じ、温かい愛情で支え続けた父親がいたからこそ、今日の彼の地位と名声が築かれた……と、<ダメ息子>たる賢治の生涯を父親の視点から大胆に描き、第158回直木賞に輝いた門井の同名小説を映画化。賢治の父親を「PERFECT DAYS」の役所、賢治を「ミステリと言う勿れ」の菅田がそれぞれ好演。共演は、森七菜ほか。 この父ありてこの子あり。宮沢賢治の生涯を父親の視点から大胆に描いて第158回直木賞に輝いた門井慶喜の同名小説を、役所広司と菅田将暉の豪華競演で映画化した感動作。 明治29年。岩手県の花巻で質屋を営む宮沢政次郎に待望の男児・賢治が誕生し、跡取り息子として大事に育てられる。しかし、大正3年、中学を卒業して久々に帰宅した賢治は、質屋は貧乏人から金をむしり取る弱い者いじめだとして、家業を受け継ぐのを拒否。その後も突飛な言動を繰り返して周囲を困惑させる賢治だったが、彼の最大の理解者であった妹のトシが結核で倒れると、一心不乱に物語を書き綴り、病床の彼女に読み聞かせる。 |
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| き | 麒麟がくる 2020年(令和2年)NHK大河ドラマ ★★★ | 銀座化粧 1951年(昭和26年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:長谷川博己、門脇麦、岡村隆史、伊藤英明、染谷将太、堺正章、本木雅弘、 | 主演:田中絹代 堀雄二 香川京子、東野英治郎、柳永二郎、三島雅夫 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣、麒麟。 応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは、誰なのか……、そして、麒麟はいつ、来るのか? 若きころ、下剋上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場をかけぬけ、その教えを胸に、やがて織田信長の盟友となり、多くの群雄と天下をめぐって争う智将・明智光秀。謎めいた光秀の前半生に光を当て、彼の生涯を中心に、戦国の英傑たちの運命の行く末を描く。 |
雪子は、十何年銀座で女給をしている女である。焼け残った新富町界隈の長唄の師匠杵屋佐久の二階を借りて、昔の情人藤村との間の子供春雄と暮らしている。その藤村は、戦後落ちぶれて、相変わらず雪子に小使銭をせびりにくる有りさまだった。昔の朋輩静江は、葛西という関西商人の世話になってのんきに暮らしているが、いつも雪子に旦那を持てとすすめるのだった。雪子の勤め先の酒場のマダム幸子が、二十五万円金策出来なければ店を手放さなければならないと相談をもちかけて来たとき、雪子はその金策のため、静江のすすめる男の世話になろうとしたが結局はそんなことも出来得ない彼女だった。路上の疎開していた村の素封家の息子石川京助が上京したとき、静江は旦那が上京中のこととて、案内役を雪子にたのんだ。村の観測所に勤める京助から、朴訥な調子で星の話など語られると雪子はふと忘れていた少女時代を思い出して、ロマンチックな気持ちになり、この京助と結婚して田舎へ住むことを考えたりするのだった。しかし、春雄が見えなくなったという知らせに、おどろいて家に帰り、芝居見物の案内は、妹分の京子にたのんだ。幸い春雄は帰って来た。が、京助と京子は一晩のつき合いで愛し合うようになり婚約をして、いずれ京助が京子を迎えに来ることを約束して帰って行った。雪子はふと抱いた仄かな希望を忘れて、また夕方になると相変わらず銀座へ通うのだった。 | |||||||||||||||||||||
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| き | 北の国から 1981年(昭和56年)★★★★ | 北の国から '83冬 1983年(昭和58年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 北の国から 第1話 妻の令子が家を出て半年。東京が嫌になった五郎は、幼い純と螢を連れ、故郷の北海道は富良野で暮らし始める。以前住んでいた麓郷の廃屋を家族で補修し、電気も水道もない大自然の中での、三人だけの暮らしが始まった。田舎になじもうとする螢、どうしてもなじめない純。ある朝、螢は五郎に対し、自分たちがいなくてもここで暮らしたいか、と問いかけるのだった。 第2話 秋、北海道での暮らしの準備が進む。しかし、不便な生活に馴染めない純は、東京に残る母・令子へと手紙を書き、投函を螢に託す。ところが螢は町への道すがら、手紙を川に落としてしまう。その日、麓郷の五郎を訪ねてきたのは、令子の妹・雪子だった。しかし都会の空気をまとう彼女を、五郎は快く迎えられないでいた。一方、夜になっても戻らない螢を探す男衆。騒ぎの中で、純は五郎に思いをぶつける。 フジテレビ系で放送された日本のテレビドラマのシリーズ。原作・脚本は倉本聰。主演は田中邦衛。連続ドラマとして「金曜劇場」枠で1981年10月9日から1982年3月26日まで毎週金曜日22:00 - 22:54に放送された後、ドラマスペシャルとしてシリーズ化され、8編のドラマスペシャルが1983年から2002年まで放送された。北海道富良野市(主に麓郷地区)を舞台に、北海道の雄大な自然の中で田中演じる主人公・黒板五郎と2人の子どもの成長を21年間にわたって描く。 東京から故郷の北海道に戻り、大自然の中で暮らす一家の姿を描く。脚本は倉本聰[1連続ドラマ放送後、8編に及ぶドラマスペシャルが放映され、フジテレビのイメージアップに貢献した。主題歌の作曲・スキャットは、さだまさし。 全24話。テレビ大賞受賞作品。異例の1年2か月間に及ぶ長期ロケを敢行。スタート当初は視聴率も一時は1桁台に落ちたものの、尻上がりに上昇し最終回には20%を突破、平均視聴率は14.8%を記録した。最終回放送日には、フジテレビが各新聞朝刊にお礼広告を出稿し視聴者から寄せられた投書も1万通を超えた。24本の放送終了後には1億数千万の赤字を計上したが、ビデオ販売などで20数億円の利益を上げている。 |
北の国から '83冬 令子の葬儀から一年半、季節はクリスマス。東京に出稼ぎに行っていた五郎が12月30日、麓郷に戻ってくる。賑やかな年の瀬を迎える中で入ったのは「正吉が家出した」という一報だった。夜、正吉を発見した純たちは彼を丸太小屋に連れ帰る。翌朝、黒板家を訪ねてきた正吉の母・みどりは「しばらく正吉を預かってほしい」と頼むのだった。しばらく後、もう一人の来客があった。五郎の父や杵次たちとともに麓郷開拓の祖とも言われる沢田松吉だった。東京で成功し隠居したという松吉の帰郷に宴席が設けられるなど、町は活気づく。そんな中、五郎を訪ねてきたのは、借金取りの男たちだった。五郎はみどりが作った借金700万円の連帯保証人になっていたのだ。金を払うか土地を手放すか、五郎は追い込まれていく。そうとも知らず「家出中の自分に螢が年賀状をくれた」と浮かれる正吉。しかしひょんなことから借金問題が純たちの耳に入り、五郎と純、正吉の関係に軋みが生じる。そして正吉はまたも黒板家を飛び出してしまった。その夜、再びみどりが姿を現した。みどりは「もうどうにもならん」と呻めき、汽車で富良野を出ていくという。そんなみどりに、五郎は松吉や自分の半生を引き合いに出し故郷の良さを説く。そして「正吉を預からせてくれ」と申し出るのだった。朝、丸太小屋の雪おろしが進んでいた。正吉だと三人は直感するが、その姿は見えない。正吉は屋根から落下し、雪の中に埋まっていた。一命を取り留めた正吉が眠る病院。仲間たちが五郎を訪ねてきた。皆が少しずつ金を工面したという。ただただ頭を下げる五郎。そんな話に松吉は援助を申し出るが、松吉の孫娘、妙子は涙ながらに言う。「都合のいいことばかり思い出さないでよ」。郷里を出奔した松吉の記憶はもはや曖昧で、財力など持ち合わせていなかったのだ。しかし五郎は松吉の言葉に真摯に向き合い、礼を述べるのだった。夕刻、松吉は、雪の中で豆を蒔いていた。その目に映るのは、かつての開拓の同志たち。松吉の心は、自身が豆大尽と言われたあの頃へ、村が豆で豊かになったあの頃へと旅していた。そして1月10日、再び五郎は出稼ぎのため、東京へ向かう。純、螢、正吉の三人の暮らしが始まろうとしていた。 |
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| き | 北の国から '84夏 1984年(和59年年)★★★★ | 北の国から '87初恋 1987年(和62年年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 北の国から '84夏 夏、また少したくましくなった純と正吉。夏休みのある日、純と正吉は、東京から来た少年・努にパソコンのことなどを自慢される。さらに五郎のことを悪く言われた純と正吉は、努のパソコン雑誌を盗んでしまう。どちらが先に盗ろうとしたか言い合う中で、正吉は「やっぱりお前は汚い奴だ」と言い放つ。純は、まだまだ雪が残る春のことを思い出していた。その日、純と正吉は濡れた衣類をストーブの上に掛けるが、それがきっかけで丸太小屋が全焼してしまったのだ。純が言い訳を重ねる中、正吉は自分のせいだと警察に言い……。そうした夏休みのある日、純と五郎は、五郎が風力発電を諦めていることについて、言い合いをしてしまう。つい、純に強く言い返す五郎。草太を捨てるように東京に帰る雪子にも納得できないでいた彼は、感情を持て余し、こごみの店へと向かう。翌日、純と正吉は努と川で遊ぶもけんかを始めてしまい、雨の中、置き去りにされた努は軽い肺炎を起こす。その責任について衝突する正吉と純。正吉は再び純に「相変わらずお前は汚い野郎だ」と言うのだった。その頃、五郎たちは東京へ戻る雪子を駅で見送っていた。目ざとく駅の外にいる草太を見つける螢。二人は駅から離れ、川べりから雪子を見送る。雨に打たれる努を見つけたのは、その帰り道の草太と螢だった。夜、純は五郎に詰問される。しかしそこでも純は五郎の言葉を受け止めきれず、全てを正吉のせいにしてしまう。そして翌日、ついに正吉が去る。みどりが迎えに来たのだ。すれ違いのまま最後の時が来る。それでも二人は、背中越しにぎこちなく仲直りを果たす。その帰り、黒板家の三人はラーメン屋へ。食事に箸を付けない純、何かを察する父と妹。駅で親友とエールの交換をしていた純は、春から夏のいろいろな出来事について、五郎に「僕が卑怯で弱虫だった」と吐き出すのだった。涙ながらに語る息子に「自分もいつの間にか人に頼ろうとしていた。だらけてた」と本音をこぼす父。家族の語らいを遮ろうとするラーメン店の店員に、思わず「子供が、まだ食ってる途中でしょうが」と言葉を荒らげる五郎だった。三人は手を繋ぎ、肩を組み、町を後にする。富良野名物の筏下りが終わり、早い秋がすぐそこまで来ていた。純の薪を割る音が、森に響いていた。 |
北の国から '87初恋 中学三年生になった純は機械いじりが好きで「ペンチ」というあだ名で呼ばれていた。ある日、純は朽ちた風力発電機の前を通りかかり、そこで出会った大里れいに一目惚れする。その頃、草太は純の友人である広介の姉・アイコに会っていた。つららが結婚し、幸せに暮らしていることを聞き、安堵する草太。翌日、純は風力発電のことで電気屋・シンジュクを訪ねていた。その帰り、純とれいは偶然再会するが急な雨に降られ、平原に立つ大里家の納屋へ逃げ込む。濡れた服を脱ぎ、乾かしながられいと交わした会話の中で、純は東京の定時制高校進学という選択肢を知る。やがて大里家に出入りするようになった純は、れいの父・政吉の計らいで、風力発電機の修理に取り組み始め……。そんなある日、大雨で純の友人・チンタの家の畑が大きな被害を受ける。政吉は「化学肥料に頼ったからだ」と冷たく突き放し、純も同調する。そんな純に対し、五郎はつい、れいとの関係を咎めるような物言いをするのだった。純は、父に黙って少しずつ巣立ちの意志を固めていく。ところが五郎は純と東京の雪子の間で交わされた手紙を見つけ、純の気持ちを知ってしまう。そして五郎の誕生日、純はついに完成させた風力発電を披露する。草太やアイコたちも駆けつけている中、しかし五郎は自分に何の相談もしなかった純に「俺はそんなに頼りにならないか」と激しい感情をぶつける。思わず家を飛び出す純。追ってきた草太は「男は見栄で生きてるもんだ」と諭し、純も父に詫びるのだった。その夜、麓郷に霜が降りる。対策に追われる大里一家だが、政吉は誤って妻をコンテナの下敷きにしてしまい……。これが、秋の出来事だった。 冬。久々に再会した純とれいは「クリスマス、24日の晩、あの納屋で会おう」と約束する。さらに「卒業式が終わったら、札幌で見つけた天窓のある喫茶店に行こう」と。ところがその日、大里家は人知れず、町を去っていた。思い出の納屋へ向かった純が見つけたのは、一通の手紙と、カセットプレイヤーだった。再生ボタンを押すと、二人の思い出の曲、尾崎豊の「I LOVE YOU」が流れる。帰ろうとする純は、足跡に気付いた。愛おしそうに納屋を一度振り返った、れいの足跡。立ち尽くす純は東京へ行く意義を見失いかけていた。そんな純を一喝したのは迎えにきた螢だった。しかし螢はその後、優しく純の頭の雪を払う。家で待っていた五郎も不器用ながら、巣立とうとする純を応援するのだった。いよいよ出発の日。頼んでいた東京への長距離トラックがやって来る。父は息子の手をしっかりと握る。妹は兄の手を優しく握った。トラックの助手席に乗り込んだ純は、ヘッドホンで音楽を聞き始める。れいのことばかりが思い出されていた。と、不意にその回想が妨げられる。運転手の男が顎で差した先に、封筒があった。「しまっとけ」と男は言う。「 ピン札に泥がついてる。オマエの親父の手に付いていた泥だろう。おら受け取れん。お前の宝にしろ」。一万円札の泥に蘇る開拓の記憶。幼い日の思い出。純の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。トラックは、雪残る北海道を、東京へとひた走る――。 |
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| き | 北の国から '89帰郷. 1989年(和64年年)★★★★ | 北の国から '92巣立ち 1992年(平成4年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 北の国から '89帰郷 1988年、秋。始発で旭川の定時制看護学校に通い、日中は病院で甲斐甲斐しく働く螢。悩み多き日々の中で、螢に初恋が訪れた。相手は同じく始発に乗っている浪人生の勇次だった。ささやかなデートの日々。しかし互いの進学・就職によって、別れが来ることは分かっていた。二人は勇次の故郷を訪れ、悲しい現実に抗うかのように、キスをする。勇次は木に二人のイニシャルを刻む。こらえきれず涙を流す螢。さまざまな現実と向き合いつつ戴帽式を迎えた螢は、純に手紙を送るのだった。 純は、東京に飲み込まれるような暮らしをしていた。髪を赤く染め、夜はバイクを乗り回す。同世代の友人たちに追いつこうともがいていたのだ。昼間の仕事も長続きせず、今は工場で働いていた。ある日、純は職場の友人・アカマンから、工場の先輩・水谷への借金、沖縄の家族の病気のことを打ち明けられる。家族を思う言葉が純の胸を刺す。富良野を出る時のあの泥のついた一万円札二枚は、純のお守りになっていた。そんな純は、友人・エリの兄のつてで400ccのバイクを手に入れる。ところがそのバイクが盗難車だったことから警察の聴取を受ける。同じく事情聴取された水谷は、純への怒りを隠さない。気まずい工場の更衣室。純は、お守りの一万円札がなくなっていることに気付き激しく動揺する。アカマンが「少し借りて水谷に渡した」と告白するが、皆のロッカーを漁った純を水谷は純を殴打する。一方的に殴られた純は、バールのようなものを手に、水谷を殴り倒すのだった。警察から戻った純を、雪子の夫・利彦が責める。「理由は聞いてくれないの?」と繰り返す純は家を飛び出し、己の拳を激しく電柱に打ち付けるのだった。翌日、純は工場をクビになった。訪ねてきたのはエリだった。事情を聞き、水谷から一万円札を取り返して来たのだ。使われたもう一枚を探すため、店から店へと歩き回るエリの姿に、純は心を打たれる。暗い部屋に戻り、故郷を思う純。その富良野では、五郎に純の傷害事件の報が入っていた。五郎は動揺を抑え、いつものように螢を駅で迎え帰宅するが、誰もいないはずの小屋に向かい、足跡が。玄関に入った五郎の目に飛び込んでくる脱ぎ捨てられたジャンパー。階段を駆け上る五郎。そこには、拳を怪我した純が丸まって眠っていた。 目覚めた時、階下には歴代の番長たちが揃っていた。純はたちまち捕まり頭を黒く染められる。嵐のように去っていく番長連を見送り、黒い髪をうれしそうに触る純。そして五郎が再び丸太小屋作りに挑戦していることを知り、作業現場へと向かう。何度も頭を下げる純を、五郎は笑顔で迎え入れるのだった。不意に五郎が「螢が恋をしているらしい」とうれしそうに言う。その後「あいつも来年、ウチを出て行く」とも。しかし、それでも優しい父の表情。二人は夜の列車に螢の恋人を見に行くが、螢は一人だった。勇次との別れが決まったのだ。気丈に振る舞う螢だが、父からの温泉の誘いに「行けない。あの人が行っちゃうの」と答えるのが精いっぱいだった。その夜、純は螢に父の丸太小屋に全員の部屋があることを言う。そこでも螢は「その話されると私泣いちゃうから」と押し殺すように答えるのだった。勇次の出発の日。螢がプレゼントをそっとベンチに置く。浪人生の勇次は家族の手前、一人でベンチに駆け寄り、包みを拾う。そして代わりに手紙を残す。こうして勇次は去っていった。彼からの手紙には、故郷でのデートを思い返すように見たという夢の話が書かれていた。帰宅した螢は二階に駆け上がり、声を殺して泣くのだった。その夜、純は五郎の風呂に薪をくべながら、事件のことを告白していた。理由を問われ「大事なものをそいつに取られたから」と答える。「それは人を怪我さすほど、大事な物だったのか。なら、仕方がないじゃないか。男は誰だって、何と言われても闘わなきゃいかんときがある」。それが父の答えだった。そして富良野に戻りたいとこぼす純に、五郎は巣立ちを促すかのように優しくエールを送る。螢が飛び出してきたのは、その時だった。螢が持つラジオから流れてきたのは、札幌にいるれいからのリクエスト曲、二人の思い出の曲だった。純は急ぎ、札幌に向かう。ついに二人は再会し、かつてれいが語った天窓のある喫茶店へと行くのだった。会話の中で、幼い頃を思い出す。だらしないと思っていた父の強さを、父が一人で背負ってきたものを、思い返す。ふと、れいの手が純の傷に触れる。やがて二人はだまって駅へと向かう。それが、正月の出来事だった。 ――思い出を酒場で語る五郎は、ひどく酔っていた。隣り合わせた観光客に絡んでいく。東京にいる純のこと、死に別れた令子、旭川へ移っていった螢のこと。その言葉に自慢と寂しさが交錯する。そんな五郎の姿に中畑は涙を堪えきれず、五郎を担ぐようにして店を出る。二人は、雪に煙る路地を、もつれるように歩いて行った。 |
北の国から '92巣立ち 五郎は富良野の町中で医師の財津を待ち伏せする。翌年旭川の看護学校を卒業する螢を財津の医院に就職させてもらいたいからだ。雪子が息子の大介を連れて富良野にやってくる。五郎は前の家が雪でつぶれて中畑木材の資材置き場の小屋で愛犬のアキナと暮らしている。前から続けている丸太小屋作りはすべて自力でやるために大工の金治に弟子入りしていた。山の上に畑から出た石を運び、家の基礎と大きな風呂が完成していた。 螢は休みになると帯広の大学にいる勇次の所に通っていた。帯広に行くには富良野で列車を乗り換えるが、螢は柱の陰に身を潜めて人に見られないようにしていた。後ろめたかったが、帯広に着き、勇次やその仲間に会うと忘れ去ってしまう。勇次は螢に卒業後は札幌の病院に勤めながら正看護師の資格を取るよう勧めているが、五郎のことを思うと決心できないでいる。旭川に戻る途中、列車内で自衛官となった正吉に再会する。懐かしむ2人であったが、螢は正吉にここで会ったことを内緒にしてくれと頼む。へそ祭りの日、螢は富良野に戻るが、札幌の病院に勤める勇次の伯父に会うのが目的だった。人ごみの中、勇次と手ぶりで合図を送る螢の肩を正吉が叩く。雪子を見送った螢は旭川に帰ると嘘をついてプリンスホテルに向かう。正吉は螢と前に会ったことを隠して五郎の家に向かう。正吉は、昔自分の母親が借金の迷惑をかけた分と、かつて丸太小屋を火事で燃やしてしまった分だと言って茶封筒に入れた現金を差し出す。五郎は一度は固辞するが、正吉に、自分も息子だ、これからちょくちょく返しに来ますと言われ、感謝して受け取りもう一人の息子を思う。 純は東京でなんとなく生きていた。毎週土曜日札幌にいるれいと同じ映画のビデオを見て電話で感想を言い合う遠距離デートが楽しみではあったが、マンネリも感じていた。純はピザの配達員をしているタマコと知り合い、距離を縮める。タマコはビデオ見放題のラブホテルで一緒に映画を見ようと提案する。渋谷のラブホテルに来た純とタマコ、タマコは映画鑑賞会に浸るが、きっかけが分からないまま純は強引にキスをする。我に返ったタマコが悲鳴を上げて純を押しのけるが、気まずい空気に耐えられなくなったタマコが純に抱き着き、二人はそこで初体験をする。それから二人は映画観賞会と称した逢瀬にはまってしまう。 秋になり、富良野では草太とアイコの結婚式が草原の中で行われようとしていた。嫁不足に悩む青年会が主催し、テレビの取材も呼んだイベントであったが、妊娠していたアイコはトラクターに乗せられ流産してしまう。同じ頃、純はタマコから妊娠したかもしれないと告げられる。不安な日々を過ごす純はタマコを避ける。タマコは一人で堕胎手術を受ける。純はタマコの叔父に殴られ、父親の連絡先を聞かれる。数日後大きなカバンを抱えた五郎がやってくる。土下座を続ける五郎に叔父は螢がそこらの不良にはらまされたと想像してみろと言い放つ。落ち込む五郎はふと流れてきた長渕剛の「西新宿の親父の唄」という曲に勇気づけられる。富良野に戻った五郎はタマコの叔父の「誠意とは何か?」と問う言葉を反芻する。そして丸太小屋用の材木を売って金を工面する。建築現場の山に戻った五郎は石だけで家を作ることを思いつく。呆れる中畑だったが、五郎は「西新宿の親父の唄」を歌って井戸も自力で掘ると言う。「やるなら今しかねえ。」11月の終わり、タマコが純の前に現れる。タマコは五郎から送られた100万円の現金書留を純に渡すと東京はもう卒業すると言い残して鹿児島に帰っていく。五郎が井戸を掘っているところにこごみが訪ねてくる。大晦日に石で作った風呂に子供たちと一緒に入ることを楽しみにしていると語る五郎にこごみは思わず涙ぐむ。 大晦日五郎は風呂の準備をしてから、純と螢を迎えに行く。螢を待つ間、純は100万円の現金書留を五郎に返す。タマコの言葉を借りて自分はもう大人だから自分のしたことの責任は自分で背負うと言う純に五郎は余計なことをしたと言いながらも出した以上は見栄があると強引にお金を純に押し付ける。螢は勇次と一緒に駅から出てくる。そして正看護師の資格を取るために札幌の病院に就職を決めたと言い放つ。五郎は純と家に戻ると悄然と座りこんでしまう。暗くなっても戻らない螢を純は五郎の車で迎えに行く。五郎は石の家に向かい、凍ってしまった風呂を炊き、屋根の雪下ろしをしながら螢のことを思う。ふと足を滑らせた五郎は落下して丸太の下敷きになる。吹雪はどんどん激しくなる。五郎は雪に埋もれたシートを針金で引き寄せて屋根にするとたばこの包みや手ぬぐいに火をつけて暖をとろうとする。純は中畑や金治の家を訪ね回る。そのすきにアキナがどこかに駆け出して行く。五郎の意識が薄れゆく中、令子が現れる。五郎に対し令子は子供たちは巣立ったばかりだから巣を守れと言う。令子の姿が消えるとアキナが駆けてくる。午前3時を過ぎ、金治が純と螢を連れて石の家の山に向かう。吹雪は止み、雪に埋もれたシートをめくると五郎が倒れている。パニックになって叫ぶ螢に金治は平手打ちをし、お前は看護婦の卵だろうと気合を入れる。純は中畑に助けを求めに走る。2日後、金治は石の家に行っていた。落ちている針金や燃やそうとして柄を削ったスコップなどを指さし、これは運じゃない、あいつは自分で生きたんだと純と螢に言って聞かせる。富良野に残ると言う螢にそんなことをしても父さんは傷つくだけだと純は螢を札幌に送り出す。そして純が富良野に戻ると言う。「東京はもう卒業したんだ。」 |
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| き | 北の国から '95秘密 1995年(平成7年年)★★★★ | 北の国から '98時代 1998年(平成10年年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 北の国から '95秘密 1994年富良野に戻った純は市の臨時職員としてごみ収集車に乗っている。純は自衛隊を退官した正吉と町中のアパートで同居し、3年前の事故で足を傷めた五郎にも一緒に暮らすよう言っているが、五郎は自分で作り上げた石の家に風車で井戸水をくみ上げる装置を作ることや有機農業に夢中である。純は粗大ごみの集積場を山部山麓デパートと名付け、家具や家電を修理しては自宅で使ったり、知り合いにあげたりするのを趣味にしていた。そこに間違って粗大ごみに出された柱時計を探すシュウが来る。その時計は純が修理して五郎の家にかけていた。時計をシュウに返して北時計(カフェ)で二人は昔話をする。シュウもまた東京にいたが、語りたくない過去を持っている。純は札幌にいるれいと遠距離恋愛を続けていたが、れいは他の男から結婚を申し込まれている。純は石の家にシュウを連れて行き、五郎を紹介する。五郎の生きざまにすっかり惚れ込んだシュウは時々一人で石の家に行くようになる。ある日札幌で勇次に会った純は、螢が勤務先の医師・黒木と不倫に陥り、駆け落ちしたと聞かされる。純はシュウと楽しそうに作業をする五郎を見て螢のことを話すことができない。そんなある日幼馴染の広介がシュウのことで意味深な言葉をかける。純は正吉に問い正すが、その時2人の前に螢が現れる。純は黒木の息子に連絡しようとするが、落ち着き先が決まったら必ず連絡させるという螢に金を渡し、根室に向かう駅まで送って行く。純はその後ろ姿に強い女になった妹を見ていた。 正月休み純は広介にシュウがAV女優だったことを知らされる。荒れる純に草太は優しく諭すが、吹っ切れない純はシュウに辛く当たってしまう。一方五郎の家に螢の上司である婦長が訪ねてくる。歓待する五郎だったが、彼女の夫が螢と不倫の末、駆け落ちしたことを聞かされ愕然とする。五郎は一緒に螢に会いに行ってくれと純に頼む。根室の落石に着いた五郎は螢にかける言葉が見つけられずに酒を飲むしかできない。責めることなく、優しく言葉をかける五郎に螢は自分で自分を責めていると激しく泣く。 ある日シュウは五郎を山奥の野天風呂に誘い、純が自分の過去の秘密を知ったらしいこと、それがひっかかって二人の関係がダメになりそうだと話す。結婚式を翌日に控えたれいから電話を受けた純はいつか二人で見た映画のように花嫁をさらいに行くと言う。翌朝車に置かれたシュウのメモをポケットにしまうと純は札幌に向かう。れいの幸せな姿を見届けた純は螢に思いをはせる。部屋に戻ると五郎が来ており、シュウが待つ北時計に行くように勧める。ごみの車に乗るようになってよく手を洗うようになった純に五郎は人を長くやっていると誰でも汚れの一つは付くものだと諭すと、北時計に連れて行く。シュウは手紙を書いていた。シュウは東京でどうしてもCDデッキが欲しくてAVの誘いに乗せられた経緯を読み上げようとする。純はその手紙を破り捨てると山部山麓デパートにCDデッキを取りに行こうと誘う。 |
北の国から '98時代 1997年初夏、仕事で根室を訪れた正吉は螢と会って富良野の人々の近況を話す。純は鏡台を完次の新婚宅に届ける。完次はチンタの兄で嫁のツヤ子はチンタの元彼女だった。完次は草太に勧められて農地を広げる一方、五郎の助けを借りて有機農業に取り組んでいる。清吉の死後、牧場を継いだ草太は近代的な牧場経営と大規模農業に傾倒しており、完次と五郎を否定していた。純は上砂川のシュウの実家にあいさつに行く。そこには無口なシュウの継父とシュウの兄姉らが揃っており、純はすっかり委縮してしまう。シュウは兄によって上砂川に連れ戻される。シュウは2人の関係を認めてもらうための試練だと受け入れるが、純には不安しかなかった。雪子が井関と離婚して富良野に戻ってくる。雪子のアパートに家具を運んだ純は代わりに大介に電話をかけてほしいと頼まれる。息子の大介は父親の元に残っていた。 ヘソ祭りの朝、中畑が純を呼び止め螢が金を借りに来たことを告げる。夕方になり、純が正吉に呼び出されて喫茶店に行くと螢がいた。純は厳しい口調で問い詰めるが、螢は事情を話さない。そして2人の隙をついて行方をくらましてしまう。深夜牛の出産作業をする草太の所に螢が現れる。草太は理由も聞かずに螢に金を貸し、札幌まで送っていくと言う。螢は黒木の子を妊娠しており、札幌で一人で生み育てるつもりであることを話す。 8月になって異常気象による豪雨が続き、完次の農地に疫病が見つかる。五郎の助けを借りて苗を処分するが、五郎は草太には内緒にするように言う。草太は正吉を呼び出し、螢と結婚しろと命じる。螢が一人で子供を産もうとしている、黒板家はお前の家族だと説得する。正吉は札幌に螢を訪ねプロポーズするが、螢はそれを受けられない。正吉は母親のみどりから加藤登紀子の歌「百万本のバラ」を聞かされ、どこにでも咲くオオハンゴウソウを百万本摘んで螢に贈る。純や完次はその姿をいぶかしむ。盆休みの後、純は正吉から螢を妊娠させてしまったこと、結婚したいことを打ち明けられる。動揺して怒鳴りつける純だったが、正吉は車で待つ螢の所に純を引きずって行く。二人の意思に圧倒された純は二人を富良野プリンスホテルに泊める。翌朝みどりが純の部屋に現れるといきなり正吉を殴り始め、純には土下座して詫びる。3人は五郎の家に行き、正吉が螢をくださいと五郎に言う。五郎は泣き笑い顔で3人の手を握りしめると令子の遺影の前で声を上げて泣く。そしてみどりに雪子と中畑を呼んで宴会を始め、騒いでいるところにツヤ子が駆け込んでくる。完次の奥の畑に疫病が出て、隣接する草太に伝えたところいきなり大型トラクターで乗り込んで来て農薬をまき始めたのだった。5年かけて生き返った土がまた死んだと完次は泣き崩れる。 秋になり、螢は結婚式まで五郎の家で暮らすことにする。その頃、麓郷では螢の子が正吉の子ではないという噂が流れていた。もやもやした五郎は上砂川にシュウを訪ねる。そして純は自分の気持ちに素直になれないから、シュウのほうから純に会いに来てやってほしいと頼む。収穫を終えた頃、完次は借金で行き詰まる。草太は農業をやめて出ていけと言い放つ。純と正吉が駆け付け、深夜になっても戻らない完次を探し回る。完次は廃屋で農薬を飲もうとしているところをチンタに保護されていた。純は草太のことが許せない思いを五郎に訴えるが、五郎は草太をかばう。その一方で完次が自分の畑にミミズが戻ったと感謝されたことが嬉しかったと語る。 シュウが純に会いに来る。シュウは純への気持ちを書き綴った革のノートを贈る。純が螢の噂のことを話すとシュウは正吉ならあり得ると言う。草太は純を呼び出し、臨時職員を辞めて牧場を手伝えと迫る。手始めに借金のカタに取った完次のトラクターを運ぶのを手伝えと言う草太に純は完次からすべて取り上げたと激しく反発する。翌日純が雪子の店を訪れている時、草太が事故で死んだという電話がかかってくる。草太は一人でトラクターを運ぶ途中、誤ってその下敷きになっていた。手伝いを断ったせいだと自分を責める純をなだめる言葉がない五郎はシュウにそばにいてやってほしいと電話をかける。草太の遺体が荼毘に付される煙を見ながら純は螢の正吉への気持ちを確かめる。 四十九日の後、純と正吉は新吉とシンジュクに呼び止められ、牧場を継がないかと勧められる。一方、時夫と広介に呼び出された純は草太が準備していた正吉と螢の盛大な結婚式の計画を聞かされる。螢も正吉も嫌がるが、麓郷の人たちは盛り上がる。正吉は牧場を継ぐ方向に気持ちが傾く。純は螢の噂を気にかけるが、正吉は螢のことは任せておけと言い切る。結婚式の朝、花嫁衣装に身を包んだ螢はかしこまって五郎、純、雪子に挨拶をして石の家を後にする。中畑が五郎を迎えに来ると花火が上がり、キャデラックのリムジンが停まっているのを目にした五郎は怒りだし、結婚式には出ないと炭焼きを始めてしまう。中畑と純が何とか式場に五郎を連れて行くも五郎はひたすら酒をあおるばかり。やがてアイコがスピーチに立つとカセットテープに残されていた草太のスピーチ練習の声が再生される。純と螢が布部駅に降り立った日からの様々な思い出を語る草太の声に参列者は皆これまで通り過ぎてきた時代に思いをはせる。すっかり酔いつぶれた五郎を抱えて石の家にたどり着いた時、五郎の懐に固いものが入れられていることに純が気付く。それは令子の遺影であった。 |
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| き | 北の国から 2002遺言 2002年(平成12年年)★★★★ | 記憶 2018年(平成26年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:田中邦衛 吉岡秀隆 中嶋朋子 | 主演:中井貴一 優香 泉澤祐希 今田美桜 |
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 北の国から 2002遺言 螢は総合病院で看護師として働きながら一人息子の快を育てていた。草太の牧場を継いだ純と正吉だったが、2年前に破綻し、借金を分担して別々に富良野を出て行っていた。五郎は快を保育園に迎えに行き、石の家に連れて行って遊ぶのを楽しみしていたが、勝手に連れて行くなと螢は怒る。雪子の元に大介がやってくる。雪子の家は五郎が廃棄物を資材にして建てたものだった。しかし大介は関心を示さず、雪子や五郎と話もしないで携帯電話のチャットを続けるばかり。中畑の娘すみえが婚約者を連れて帰ってくる。婚約者の清水は北大卒のエリートだが、五郎が廃棄物で家を建てていることに感銘し、すみえとの新居を五郎に建ててほしいと言い出す。五郎が清水の提案した糞で発電する装置の設計をしているとシュウが現れる。純が一番苦しい時にそばにいてやれなかったことを悔いるシュウだったが、神戸に嫁ぐことが決まり、純への別れの手紙を五郎に託して帰っていく。それを見送った五郎は腹痛で倒れこんでしまう。 純は羅臼で廃棄物処理の仕事に就いている。同僚の寅ちゃんと漁師のタクちゃんに親切にされ、浜の番屋にただで住まわせてもらっている。タクちゃんが時々家に呼んでくれることが却って純に孤独を感じさせ、家族が欲しいと思うようになっていた。鮭の遡上を見に行った純はそこで麓郷の分校で習った涼子先生に再会する。次の日曜日、涼子先生を訪ねるともう一人の教え子が招かれている。それは数日前漁港で顔を合わせたことのある結だった。その日をきっかけに純は結と付き合い始めるが、寅ちゃんとタクちゃんに結は人妻であり、夫の父の高村がトド撃ちの名人で気性の荒い人なので付き合いをやめるように言われる。 五郎は病院の検査予約をすっぽかす。螢に検査を受けるまで快に会わせないと言われ、五郎はしぶしぶ病院に行くが、検査を重ねるにつれて自分が不治の病なのではないかと不安に襲われるようになる。病院には純の借金を肩代わりした三沢の爺さんが入院している。その家族から螢は純が借金を返済していないことを責められ、ひたすら詫びるしかない。疲れ切って家に戻ると快がいない。パニックになった螢は110番に電話するが、快は空の浴槽に隠れて眠ってしまっていた。五郎が教えたせいだと螢は責め、純が借金を返済していないことで怒りを五郎にぶつけてしまう。五郎から手紙をもらった純だが、毎月の返済額と同じぐらい携帯の通信代にかけている自分を情けなく思う。純は結と会うのを避けていたが、早朝に結が番屋を訪ね、身の上を話して聞かせる。両親を亡くした結の父親代わりの高村は結にふさわしい男ができたら籍を抜くと言っており、純に結婚するつもりで付き合ってくれているかと聞く。翌日海岸に湧き出した野天温泉に呼び出された純は高村に身辺を問いただされる。中畑の妻のみずえが検査のため入院し、螢に夢で見た五郎の廃棄物で作った家が並ぶ「拾ってきた町」の話をする。すみえの家の建設現場では携帯の出会い系サイトで知り合った女性を待つという大介とそれが理解できない五郎が言い合いになっていた。激高した中畑は大介を殴り飛ばし、携帯電話を川に投げ込んでしまう。五郎が声をかけると中畑はみずえのガンが再発し、余命が長くなく、急いですみえの家を建ててほしいと涙ながらに頼むのだった。 10月螢の夜勤の日、救急車でみずえが運ばれてくる。主治医はがんが再発して深刻であることを螢に告げる。新吉から遺言状を書くことを勧められた五郎は中学校の元校長である山下先生に入門する。謝礼を免除する代わりに自分を廃棄物の家作りの仲間に入れてほしいと山下は頼む。麓郷の人たちは1日でも早くすみえの家を完成させるべく協力してくれる。ある日、現場に高村が現れるが、中畑の知り合いだと勘違いした五郎は作業を手伝わせてしまう。夕方になり、高村が観光客だと知ると五郎は恐縮して詫びるが、高村は五郎を凄い人だと賞賛する。五郎は高村を石の家に泊め、酒を酌み交わしながら、純の不運を嘆く。羅臼に戻った高村は純に五郎を呼んで流氷を見せてやれと命令する。羅臼の港が流氷に覆われる頃、結の夫・弘が番屋に現れ、不良仲間と共に純を袋叩きにする。駆け付けた高村は弘を殴り飛ばし、純には他人の嫁を奪いたければ少しは戦えとはっぱをかける。番屋に駆け付けた結に純はもう逃げ回ってばかりの自分を終わりにするため弘に会いに行くと言い、結は猟銃を手に付いていく。不良仲間の家で結が銃口を向ける中、純は土下座して結と結婚させてくれと弘に頼み込む。 数日後、五郎が羅臼にやってきた。五郎は三沢の爺さんが寝たきりになったことを知らせる。純はこれまで借金の返済をさぼっていたことを恥じ、これからは逃げずにやっていくことを誓う。そして結と結婚したいと話すが、結が人妻だと聞いて五郎は態度をかたくなにする。翌朝、結が番屋に駆け込んでくる。高村がトドを狩りに行ったまま戻らないという。高村の遭難はテレビでも報じられ、港では迎え火の焚火が夜通し焚かれる。駆け付けた涼子先生は五郎に結は離婚しているのと同じだと説明する。純と弘は2人で夜通し迎え火の番をしながら語り合い、結を純に譲ると言う。翌朝純と弘は港を埋め尽くした流氷の上を歩く高村の姿を見つける。歓喜して迎える港の人々を押し分けて高村は五郎に歩み寄り、よく参られたと歓迎する。高村の無事を祝う宴会に純と五郎も呼ばれるが、その最中富良野からみずえの訃報を伝える電話がかかる。 純は2年ぶりに富良野に戻る。純は五郎が廃棄物で作った雪子の家に感嘆する。中畑は隣に完成したすみえの家で一人泣いていた。死の直前中畑は病院からみずえを連れ出し家を見に来たことを話し、五郎に感謝する。螢の家に泊まった純は富良野に戻って借金のことをきちんとすること、結とのことを話す。仕事もないのに結婚すると言う純に螢は呆れるが、五郎流にやって行けば生きていけると言う。翌日純は三沢の爺さんを訪ねて土下座するが、爺さんはよく帰ってきたと喜ぶ。純は爺さんの下の世話をし、その後も時々三沢家を訪れて爺さんの世話をすることにする。純は市内を歩く結を見かける。結は富良野の生活環境を確認していた。神社で再会した2人は身を寄せ合って五郎の家に向かう。螢の所に正吉からの手紙が届く。手紙には住所が書かれていた。五郎の家に駆け付けた螢は純と結と共に賑やかに夜を過ごす。皆が寝静まった真夜中、螢は五郎に正吉の所に行くことを告げる。五郎は理解しながらも快との別れを悲しみ、遺言状の下書きを涙で濡らしてしまう。3月下旬、螢は富良野駅から列車に乗り込んだ。扉が閉まると五郎は快の名前を呼びながら列車を追いかけて走り出す。駅員の静止を振り切って線路沿いを走る五郎はいつしか螢の名を呼んでいた。 五郎は遺言状を書きあげる。「遺せるものは何もない。自然から頂戴しろ」 |
主人公の本庄英久は、勝つためなら手段を選ばない敏腕弁護士。しかし15年前、幼い息子をひき逃げ事故で亡くすという悲しい過去を持つ。その後、最初の妻とは離婚し、再婚した妻と新たな家族を持ったが、家庭を顧みずに仕事に専念する日々を送っていた。そんな中、親友の脳外科医から、若年性アルツハイマーと診断され衝撃を受ける。以来、仕事を続けながらも改めて家族と向き合い、未解決のまま葬られた息子のひき逃げ事件の真相解明に乗り出すが、思いもよらぬ真実が徐々に紐解かれていく…。忘れたい過去から逃れ、忘れてはいけない日々の仕事に忙殺される毎日を送っていた弁護士が徐々に記憶を失くしていく中、今まで成功だけが全てだと思っていた人生をもう一度振り返り、心が離れてしまっていた家族との関係を少しずつ修復していきながら、人生の本当に大切なものを見つけていく。 | |||||||||||||||||||||
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| き | 君の瞳が問いかけている 2020年(令和2年)★★★ | 君の膵臓が食べたい 2017年(令和29年)★★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:横浜流星 吉高由里子 町田啓太 内田 慈 | 主演:浜辺美波 北村匠海 大友花恋 矢本悠馬 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 吉高由里子と横浜流星がダブル主演を務めた純愛映画。チャールズ・チャップリンの名作「街の灯」にインスパイアされて製作された2011年の韓国映画「ただ君だけ」を、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「僕等がいた」の三木孝浩監督のメガホンでリメイクした。不慮の事故で視力と家族を失った明香里は、小さな楽しみを糧に毎日を明るく生きていた。ある日、明香里は管理人の男性と間違えて塁という青年に話しかけてしまう。彼はかつてキックボクサーとして将来を有望視されていたが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、現在は日雇いのアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。その後も時々やって来ては屈託なく話しかけてくる明香里に、塁は次第に心を開いていく。やがて塁は自分の過去が明香里の失明した事件と接点があったことを知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、不法な賭博試合のリングに立つことを決意する。 | 主人公である「僕」は病院で偶然「共病文庫」というタイトルの本を拾う。その本は「僕」のクラスメイトである山内桜良がつづっていた秘密の日記帳で、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが書かれていた。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、家族以外で唯一桜良の病気を知る人物となった。 「桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合っていくうちに、「僕」、桜良という正反対の性格の2人が、お互いに自分には欠けている部分にそれぞれ憧れを持つようになり、次第に心を通わせて成長していく。そして「僕」は「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を決意。桜良は、恋人や友達を必要としない「僕」が、初めて関わり合いを持ちたい人に自分を選んでくれたことにより「初めて私自身として必要とされている、初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていった。 しかし、桜良は4週間の入院治療から解放されたその日に通り魔に刺されて、余命を全うすることなく亡くなってしまう。桜良の死に衝撃を受けた「僕」は、通夜にも葬儀にも参列できなかった。10日ほど過ぎてから、僕と彼女の始まりで彼女の物語の数ページが記されているかもしれない「共病文庫」を読まなければならないと思い立ち、桜良の家を訪れる。 |
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| き | 黄色い風土 1961年(昭和36年)★★★ | 「95」 2024年(令和6年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:鶴田浩二 丹波哲郎 佐久間良子 柳永二郎 | 主演: 橋海人 中川大志 松本穂香 細田佳央太 犬飼貴丈 | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 新婚列車の異名をとる準急「いでゆ」、発車を控えた東京駅のホームは贅沢で華やかな混雑が渦巻いていた。取材の仕事のため、列車に乗った雑誌記者の若宮四郎は、発車間際に駆けつけた一組の新郎新婦に目を留めながら、熱海へと向かった。 外国人の多く宿泊する一流ホテルにて、評論家との面会を待っていた若宮だったが、宿泊する481号室に、突然「洋服を持ってきました」と伝える見知らぬ青年が闖入してきた。呆然とする若宮は、青年が431号室と間違えたのではないかと見当をつけるが、翌日、431号室に宿泊していた新婚夫婦の夫が、自殺の名所・錦ヶ浦で投身したとの報が入った。警察は自殺として処理するが、前後の状況に疑問を抱いた若宮は、編集部の協力を得て、事件の調査を始める。 銀座のバーの女給・由美が失踪し、新婚夫婦の妻のほうではないかと疑う間に、その叔父・長谷川の溺死体が小樽で発見された。北海道へ飛んだ若宮の前に、沈丁花の匂いをまとった不思議な美女が現われ、彼女の行動を図りかねる若宮だったが、小樽では、長谷川の出入りしていたバー「アジサイ」の仲介者が3カ月前に事故死し、さらに外事担当の警察官が同様に溺死していた。続いて、熱海のホテルの番頭・春田の絞殺死体が名古屋で発見され、さらに関係者と思われる人物の死体が続々と出現する。 長谷川の残した「これから大佐に会いに行く」という言葉の意味は?一連の犯罪の裏には何が隠されているのか?二重三重に張りめぐらされた暗黒の糸をたぐるうち、若宮はついに秘密組織の首領と対決することになったが…。 |
広重秋久は「日本の音楽産業の30年史」について、マスコミから取材を受けていたが、彼が高校生だった1995年のころを思い出すと戸惑いを隠すことができないでいた。 1995年3月20日に発生したオウム真理教による地下鉄サリン事件で人の死に直面する。彼は「世界は本当に終わるのだろうか」と動揺を隠しきれず、その感情を抱えながらも、これまで会話すらしなかった鈴木翔太郎という同級生に呼び出され「ぼんやり大人になって、ぼんやり死んで、お前は満足なんだな?」と諭される。そしてその気持ちに引き付けられながら、強制的に仲間に誘われる。激動の1995年を舞台にした少年たちの群像劇である |
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| き | 奇跡のリンゴ 2013年(平成25年)★★★ | 希望が丘の人々 2016年(平成28年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:阿部サダヲ 森永悠希 菅野美穂 飯村未侑 池内博之 | 主演:沢村一樹 ・ 和久井映見 ・ 桜田ひより ・ 二宮慶多 ・ 伊藤かずえ | |||||||||||||||||||||
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| 1970年代の青森県中津軽郡岩木町(現・弘前市)。三上秋則はリンゴ農家・木村家の一人娘・美栄子と結婚して木村家に婿養子入り、サラリーマンを辞め、美栄子と共にリンゴ栽培にいそしんでいたが、ある日、美栄子の体に異変が生じる。美栄子の体は年に十数回もリンゴの樹に散布する農薬に蝕まれていたのだ。 秋則は美栄子のために無農薬によるリンゴ栽培を決意するが、それは当時、絶対に不可能な栽培方法と言われていた。秋則は美栄子の父・征治の支援を受けて無農薬栽培に挑戦するが、案の定、何度も失敗を重ね、借金ばかりが膨らんでいく。次第に周囲の農家からも孤立していき、妻や娘たちにも苦労をかけてしまう。 10年の歳月がたっても成果が実ることはなく、窮地に追い込まれた秋則はついに自殺を決意、1人で岩木山に向かう。すると、彼はそこで自生した1本のくるみの樹を発見、樹木は枯れることなく、また害虫も発生していなかった。秋則はその樹を見て、これはリンゴの木でも同じことが考えられるのではないかと思う。これが奇跡の大逆転の糸口となる。 |
田島は、この春に中学3年生になる娘の美嘉、小学5年生になる息子の亮太と一緒に、「希望ヶ丘」という街に引っ越してくる。2年前、妻の圭子に子宮がんが見つかり、静かに息を引き取った。圭子は生前、小学5年生から中学3年生まで過ごした希望ヶ丘に帰りたがっていた。美嘉と亮太が、「お母さんの好きだった街に住みたい」と提案したのだった。 田島は希望ヶ丘で進学塾を開く。希望ヶ丘には今も、圭子の親友の藤村香織、圭子が通っていた書道教室の先生・本條瑞雲、圭子に片思いしていた宮嶋、そして圭子の初恋の人・エーちゃんが暮らしていて、田島は彼らと交流を深めていく。 しかし、塾の生徒は一向に集まらない。田島は不良が集まる湾岸中学校の生徒・マリアから、「希望ヶ丘はダメになっていく子には冷たい街」と聞かされる。ほどなくして美嘉も、希望ヶ丘のことを「あんまり好きじゃない」と言い出す。田島はニュータウン・希望ヶ丘が抱える問題に向き合っていく。 |
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| き | キセキの葉書 2017年(平成29年)★★★ | 年(年)★★★ | ||||||||||||||||||||
| 主演:鈴木紗理奈 八日市屋天満 福富慶士郎 土屋貴子 | 主演: |
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| あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
| うつ病と認知症を併発した郷里の母のため、笑える絵葉書を毎日送り続けた女性の実話を映画化。テレビ番組「エチカの鏡」で紹介され書籍化もされたエピソードをもとに、「邂逅」のジャッキー・ウー監督がメガホンをとった。兵庫県西宮のマンモス団地で家族と暮らす38歳の原田美幸は、脳性麻痺を抱える5歳の娘の介護や育児に追われ、心のバランスを崩してしまう。そんな中、自分が娘の病気のせいで不幸になったと思い込んでいたことに気づいた彼女は、昔からの夢だった児童文学作家への道に進むことを決意。ところがある日、故郷・大分で暮らす65歳の母・喜子が認知症とうつ病を同時に発症したことが判明し……。タレントの鈴木紗理奈が主人公・美幸を熱演し、マドリード国際映画祭で最優秀外国語映画主演女優賞を受賞した。 | あらすじ | |||||||||||||||||||||
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