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1日目 成田 ⇒ パリ ⇒ マルセイユ | Ken & Mary's Second Life イタリア&フランス旅行
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マルセイユ・ビューポート(旧港) |
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11月30日出発の朝、外はまだ暗い。 リタイアして初めての妻Mと二人だけの海外旅行。 半年前から準備してきて出発前の不安・期待・緊張感が心地いい。 5月に亡くなったマミの写真に行ってくるよと言ってタクシーで駅に向う。 『旅行はいつが始まりと思う?』K 『今じゃないの』M 『現実的だなァ、例えば荷物を持って家を出る時とか、荷物をまとめ始めた時とか、もっと前の旅行の計画を立て始めた頃とか..』 『だからやっぱり今ョ、さあ行くぞっていう』 などと話しながらバスを待つ。 リムジンバスに乗って8時過ぎ成田空港第2ビル到着。 JALカウンターでチェックイン。 トランク大小2個預ける。 大きいトランクは30Kg越えていたが特に問題なくOK。 10時過ぎJAL405便搭乗。 |
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機内はオフで空席が多い。 中央の4人席をひろびろ2人で使用する。 11時05分定時に離陸、背中に重力を感ずる『今が旅の始まり』 邦画『亡国のイージス』観る。 ワインのせいか少し頭痛... 飛行機はもう少し広い座席だといいのだが。 でもこの狭さを我慢し耐えることで着いた時『来たぞー!』と心身爽快、運賃分は充分乗せていただきましたと感謝できる。 予定より30分早くパリ・ドゥゴール空港到着。 入国審査も空いていてスムース、荷物を受取り懐かしいパリの空気を感じながらMとTGV駅まで歩く。 乗換え時間が短かかったが予定より早い到着でゆっくり歩く。 |
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入国審査後TGV駅へ10分程 TGV・CDG空港駅 |
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16:00少し前空港TGV駅待合広場へ。 空気を吸いに外に出ると冬の雨が降った後、日本よりだいぶ寒い。 公衆電話からマルセイユのMihoに電話する。 『アロー!』 電話のむこうはエマ君の声、あいにくミホ外出中。 『今パリに着いてマルセイユには予定の時間に着けそうだから』 と片言英語『ワカリマシタ』 とたどたどしいニホンゴ。 17:05発のツールーズ行きTGV乗車。 列車は満員でリヨンに行くという4人連れ日本の方と同じ車両になる。 荷物置きがすでにいっぱい、大きいトランクが置けずトイレ横の小さなスペースを見つけてチェーンで固定し置く。 |
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CDG〜Marseill TGV |
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席はテーブルランプ付き相向かい、2号車61・64番 マルセイユまでは3時間50分だ。 隣にはディズニーランド帰りか天井で止まったままのプーさんの風船の下に可愛い子供二人と父母が賑やかに座っていた。 笑顔を向けると若いお父さんが何やら話しかてきたので、 『We are going to Marseille』 プーさん風船家族は終点のツールーズまで行くようだ。 リヨン駅に着くとCDG駅で一緒に乗った日本人の方が会釈しながら横を抜け下車されて行く。 アヴィニョンを経由し、間もなくマルセイユだ。 到着時間近くになり降りる準備をする。 時間より少し早く停車したので他の乗客についてMarが先に下車。 続いて降りると夜空が広がっている、マルセイユ駅は屋根があったが、あれっと思うと向こうに『AIX-EN-PROVENCE』の駅名。 パリから一緒の隣席の若いお父さんも走って来て 『マルセイユは次だよ』らしいフランス語。大声で『お母さん違う違う!次だよ次!』 大笑い... 『何よ!しっかりしてよー』 数分後列車は定時20:58分にマルセイユ・サンシャルル駅へ。 |
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隣席の若いお父さんがホームまで降りて見送ってくれる。 ホームの端にエマ君とMihoの笑顔が見える!駆け寄って来る。 日本で会うのと違い顔つきが大人に見え頼もしい。 30Kgの重いトランクをエマ君張りきって抱え駅前の長い石段を先に下りていく。 結婚して3年住んでいた近くに今年買換えた家に案内される。 カヌビエール通りから左に折れサン・ヴァンサンドポール教会前横の坂道を上がったところ、入口は重く頑丈そうな木の扉、入ると共同郵便受がある広間、その奥の螺旋階段を上がって2階の玄関を入るとすぐに左右に廊下、左側先廊下を挟んで左トイレ、その先がキッチン&食堂、右は暖炉のあるリビングルームで大きなクリスマスツリーが飾られていた。 右側廊下の先、左がお風呂、隣が来客用寝室(そこに滞在する) 突き当りは仕事部屋、その右は二人の寝室(ロフト付き) 日本的にいうとロフト付3LDK。 マルセイユでは新築マンションはあまりなくそれが普通のようで築何十年なのか、石造りのせいか隣や上下の物音は遠くに聞こえる。天井が驚くほど高く上にもう一部屋作れそう。 着替えてお茶を飲みながら話す。 夕食はエマ君が用意してくれたものをいただく。二人は仕事を持っているので食事は交代で用意する、今日はエマ君の番なのだろうか。 フランスに来て6年、結婚して3年フランスに根を張り創めた。 22:30 Mは少し風邪気味、薬飲んで寝る。 |
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2日目 エマ君案内で岩窟王のイフ島と市内観光 『岩窟王』の舞台イフ島 |
『モンテ・クリスト伯』(邦題:巌窟王) |
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今日はMiho仕事の為エマ君案内で観光に行く、言葉の通じない3人が一日、どうなるのだろうか。11:00 街に出て最初に案内されたのは近くのレストラン。 朝食をかねて早めの昼食。お昼前だが地元の人ですでに満員。一番奥の方に案内される。隣席は白人女性と黒人男性カップル。 エマ君がオーダーの希望を聞く、『Meat or fish』と聞かれたのでKenは魚、Mはお肉と答える。 食事しながらエマ君と片言英語で一生懸命話す。 仕事の事、セントメールのお母さん、妹さんの事など。 食事が済むとイフ島行きの船着場のある旧港へ歩く。 乗船時間まで繋留されたヨットが並ぶ港をしばらく散策。 レストラン・ミラマール横のホテルはに3年前泊まったホテルだ。 14:00船着き場に戻り船に乗りイフ島へ。 日本のきれいな観光船と違って相当な年代物。 フランスでは古くなっても使えるものは使う。 日本人は何でも新しいければよしとするところがある、反省! |
Le Comte de Monte-Cristoは、アレクサンドル・デュマによる小説で主人公ダンテスが無実の罪で監獄(イフ島)に送られ、過酷な年月を過ごしたのち、脱獄し巨万の富を手にしてモンテ・クリスト伯爵として自らを陥れた者たちに復讐する物語。1844年から46年にかけて、フランスの大手新聞「デバ」に連載され大好評を博した。 |
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イフ島入場券(3人) |
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船で日本人観光客と一緒になる、こんなところで聞く日本語は懐かしい。 海が深い青。 紺碧の海とはここの海のような色なのだろう。 20分ほどで船は島の埠頭に着く。 3分の一位が下船して残りは先の島へ向っていく。 人の気配がないようだが上がっていくとちらほら観光客の姿がある。 島内の城跡入り口で入場料を支払い中の牢獄跡など見学する。 デュマの岩窟王の舞台になった島で雰囲気が生々しい。 こんな岩の牢獄にに入れられたらきっと1日で気持ちが変になってしまうだろう。 屋上に上がると下のおどろおどろした空気が嘘のような絶景が広がっている。 地中海が360°海が綺麗! ナイジェリアからという大型船が静かに前を横切って行く。 |
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片言英語の会話が続きその中でエマ君の趣味のひとつが合気道で近くの教室に通っていて日本人の教師から習っているそうだ。 頼むとそこで合気道の型をして見せてくれる。 こうしてエマ君と一緒に過ごしているとMihoに通訳してもらう時よりむしろ必死に理解しようとするせいか今まで感じた事のない彼の内面に触れられたように思う。 それに今日は日本語で『お父さん』『お母さとん』と初めて何回も呼ばれたのも嬉しかった。 帰りの船に乗り旧港からは歩いて17:00過ぎ帰宅 。 玄関に入るとMihoが仕事もそこそこに帰って心配していた様子。 仕事中何度もエマ君に連絡を取っていたようだ。 20:00〜4人で賑やかに夕食。 今夜はMihoが食事当番、手作り餃子など。 |
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3日目 エキサンプロバンスへ 夕食のエスタック村レストラン デザート |
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10:00起きてラジオ体操。 11時、朝昼一緒の食事。 今日はMihoと3人でローヌ県エクサンプロバンスへ。 サンシャルル駅裏バスターミナルからバスで行く。 エクサンプロバンスはMihoが1999年渡仏してマダム・シュミナーデさん宅に下宿2年間学生生活を送った街。 当時在学した学校に案内される。 フランスで初めて暮らし、ここへ毎日一人で通った姿が脳裏に浮かび当時に想いをはせる。 |
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セザンヌ、ピカソ、サルトル、らが通ったというカフェで一服。文具店で絵葉書・カレンダーなど買い15:00のバスで帰る。 家で昼寝。 19:00エマ君の招待で思い出深いエスタックの海上レストランに行く。 3年前、貸切って結婚式の披露宴をした店。 今日は客も少なく静かだが、あの夜は賑やかなパーティが夜明けまで続いた。 この店の料理は日本人の口に良く合う味付けで日本から出席の友人達の評判もとても良かった。 食事は3時間あまりかけゆっくり。 帰りはタクシーでマルセイユ港のエキゾチックな夜景を見ながら22:30帰宅。 ベッドに入りエクサンプロバンスで買った絵葉書を日本宛に書く。 |
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ノートルダム大聖堂 |
マルセイユ:バスチケット 旧港〜ノートルダム大聖堂 |
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4日目はマルセイユでのんびり 10:30遅い朝食。 焼きたてのクロワッサンだ。 エマ君が早起きして買ってきてくれる。 それとハム・生野菜・玉子焼き・ミルク・りんご。 11:30 4人で外出。 旧港からバスでノートルダム大聖堂へ行く。 丘の上の教会からはマルセイユ全景・地中海に浮かぶ島々息を呑むような絶景。 |
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旧港カフェの日本茶 |
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帰りは緩やかな坂道を歩いて旧港へ。 坂の途中今年日本から帰った後二人が練習したというボーリング場があった。(エマ君が来日した時初めてボーリングしに行った後) 看板もなくボーリング場といわれなければ全く気づかない。 港にはクリスマス用品のテント露店が並び一軒づつ見て回る。 その後、旧港近くの本屋さんの奥にあるカフェで休憩。 メニューに日本茶がありオーダーする、薄めな紅茶のような味、名ばかりの日本茶。 14:00家に帰り昼寝する。 19:00〜夕食 |
ノートルダム大聖堂 |
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5日目 マルセイユ最後の一日 10:00起床・洗顔してラジオ体操。 11:304人で最後の街散歩に出かける。 マルセイユ旧港左先端の地元の人に人気の保養地海岸へ。 小さな村だが入り江を囲むように家が建ち、前にはそれぞれの家のヨットが繋留され日当たりもよく穏やか。 どの家も別荘地のような派手さはなく落ち着いた佇まい。 自由に・心豊かな日常を送っている様子が伝わってくる。 全体の戸数も少なく購入希望が多いのだが売り物件がなかなか出ないのでここに住むのは難しいという。 帰る途中二人の結婚式をしたファロ宮へ寄る。 ファロ宮庭から見るマルセイユ旧港がいちばん好きだ。 |
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ファロ宮庭からマルセイユ旧港 |
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明日はいよいよMと二人だけの長いイタリア旅行の始まり。 Mihoとエマ君はクリスマス休暇でエマ君のセントメールの実家へ里帰り。 セントメールはイタリア周遊後12月25日訪ねる予定。 19:00〜マルセイユで最後の夕食。 |
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