HOME Ken & Mary's Second Life

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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
毎日が日曜日SecondLife
『一日一膳』 『一日一名画』 日曜名画座
≪資料:
goo映画から≫
忍びの者 1962年(昭和37年) ★★★★ 続・忍びの者 1963年(昭和38年) ★★★★ 
 出演:市川雷蔵  藤村志保  出演:市川雷蔵  藤村志保
あらすじ あらすじ
戦国末期。伊賀の国には高技術を誇る忍者が輩出した。その中に石川村の五右衛門がいた。彼は三太夫の配下に属する下忍(最下級の忍者)だった。その頃、全国制覇の野望に燃える織田信長は宗門め掃討を続けた。そんな信長に対し、天台、新言修験僧の流れをくむ忍者の頭領、三太夫は激しい敵意を持ち下忍達に信長暗殺を命じた。一方、三太夫と対立中の藤林長門守も信長暗殺を命令していた。その頃、五右衛門は何故か信長暗殺を命ぜられず三太夫の妻、イノネと砦にいた。彼女の爛熟した体は若い五右衛門に燃え上り、彼らはもつれた。が、三太夫は女中のハタに二人を監視させていた。 一時は平和な生活を得た五右衛門とマキも、信長の執拗な忍者狩りに追いつめられ愛児を火中に失った。かくて復讐の鬼と化した五右衛門は信長暗殺の期をうかがうべく、マキの故郷の雑賀に身をかくし、土地の郷士鈴木孫一を頭とする反信長の雑賀党に参加し忍者復活を宣言した。そこに服部半蔵が家康の使者として来て、信長を倒すには秀吉に追い越されて焦っている明智光秀を利用することを教えた。忍者五右衛門はただちに光秀に近づき裏面工作に力を尽し光秀を家康饗応の役目から失脚させついにその怒を爆発させた。



白い犬とワルツを  2001年(平成13年) ★★★ 白州次郎(NHKドラマ) 2009年(平成21年) ★★★★ 
主演:仲代達矢 藤村志保 主演:伊勢谷友介 中谷美紀  平成21年度(第64回)文化庁芸術祭賞優秀賞
あらすじ あらすじ
40年連れ添った妻・光恵を亡くし、悲しみに暮れる樹木医の英助。通夜の晩、そんな彼の前に一匹の真っ白い牝の犬が現れた。以来、その犬は彼に懐き、英助もまた犬を妻の生まれ変わりと思って心癒されるようになっていくが、不思議なことに由恵と恵美のふたりの娘や妻の古くからの友人で在日韓国人の順礼らには犬の姿は見えないのであった。ある日、順礼の一人息子で、幼い頃に事故で命を落とした英助の息子・英一郎の親友であった秀一が光恵に別れの挨拶をしにやって来た。秀一との再会で、英一郎の遺骨の一部を埋葬した英助の故郷の桜の樹の下に、自分の骨を分骨し一緒に埋葬して欲しいと言う光恵との約束を想い出した英助は、四十九日の日、娘たちの目を盗んで、白い犬とオンボロトラックで旅に出ることに。白い犬の助けを借りて、漸く山中の目的地に到着した英助。彼は、後から追いかけて来た秀一、恵美と共に妻との約束を果たすも、その後、白い犬が彼の前に姿を現すことはなかった。











出典:goo映画
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第1回「カントリージェントルマンへの道」〜イギリス留学から開戦まで
   1919年日本――ー“傲慢で驕慢”暴れん坊の白洲次郎(高良健吾)は神戸一中に通う17歳。そんな次郎を見かねた父・文平(奥田瑛二)はイギリスに行かせる。猛勉強の末、ケンブリッジ大学に入学した次郎(伊勢谷友介)は運命の友人・貴族のロビン(エド・スピラーズ)と出会い、真のジェントルマン道に触れていく。 帰国後の1928年・伯爵令嬢正子(中谷美紀)との運命的な結婚をきっかけに近衞文麿(岸部一徳)や吉田茂(原田芳雄)と親交を深め、次郎は戦争回避のための政治活動にのめりこんでいく。愛する祖国日本と、自分を育てた心の故郷イギリスはやがて開戦。連戦連勝に浮かれるムードに背を向けるように次郎は鶴川村に居を移し、農作業で汗を流す生活に入る…。
第2回「1945年のクリスマス」〜敗戦から近衛文麿の死まで
   鶴川の家・武相荘で、正子と子供たちと疎開暮らしをする次郎。敗戦と同時に吉田茂は次郎を終戦連絡事務局次長に抜擢、GHQと対決する最前線に送り込む。流暢なクイーンズイングリッシュを武器に占領軍と堂々と渡り合う次郎は“従順ならざる唯一の日本人”と呼ばれるようになる。正子は運命の師・青山二郎(市川亀治郎)と出会い、文筆の世界へのめり込んでいく。マッカーサーは近衛文麿元首相に新憲法の準備を委ねるが、アメリカ国内の反近衛の世論を受けて態度を急変、ついに近衛は戦犯指名され、服毒自殺を遂げる。側近として近衛を救えなかった次郎悲しみと怒り。 「私たちは戦争に負けただけで、奴隷になったわけではない」。
最終回「ラスプーチンの涙」〜憲法改正、講和会議、そして晩年
   近衛文麿の無念を胸に秘め、次郎は新憲法作成を巡ってGHQと火花の出るような戦いを繰り広げる。責任者である国務大臣・松本烝治(竜雷太)は交渉の最中に退室、次郎たちは夜を徹して最終原案を検討する熾烈な交渉に突入していく。一方、正子はあいも変わらず、青山二郎たちと血を吐くような飲み会を重ね、次郎とはすれ違いの日々が続く。第二次吉田内閣のもと、次郎は通産省の創設や外資導入などに蛮勇を振るう。国内有数の製鉄所である広畑製鉄所の外資への売却を図る次郎と、それを阻止したい広畑製鉄筆頭常務・永野重雄(遠藤憲一)は激しく対立する。そんな次郎に対して「現代のラスプーチン」とバッシングが集中、新聞記者・本多(眞島秀和)は激しく取材攻勢をかける…。



潮騒 1964年(昭和39年) ★★★★   真空地帯 1952年(昭和27年) ★★★  
主演:吉永小百合  浜田光夫 主演:神田隆  加藤嘉  岡田英次

あらすじ あらすじ
歌島は伊勢海に面する周囲一里にもみたない小島である。そこでは、男達は漁に出、女達は海女となって貝をとった。漁師の息子新治は、今日も太平丸に乗って浜に帰ってきた。そこで新治は舟を引きあげようとする船主照吉の娘初江に会い、手をかして舟を引きあげてやった。新治は浜にあがると、山の手にある灯台長のところに魚を届けにいった。しかしそこで新治は、もらったばかりの給料を浜で落したことに気づき、あわてて引きかえした。浜には、そんな新治を、笑いながらも、給料袋をひろって家に届けてくれた初江がまっていた。家に帰っても新治は、初江の美しい瞳が忘れられなくなっていた。そんな新治の様子を察した母トミは、初江が高嶺の花であることを言いきかせた。だが新治は、初江のことを想いぼんやりする日が多くなった。そんなおり、弟の十吉から、初江の婿になるのは、東京の大学を出て島に帰って来た安夫だという噂を聞いた。ある日新治は林の中の“観的哨跡”でマムシにかまれた初江を助けてやり、漁の休みの日に再会を約した。やがて漁が休みの嵐の日に、二人は観的哨で会った。ずぶぬれになった二人は互いに着物を脱いで焚火をかこみ自然に唇が触れ合った。数日後初江は水くみにいった林の中で、安夫に襲れた。新治に好意を寄せる灯台長の娘千代子が、新治と初江の仲のいいのをみて、あることないこと安夫につげ口したのだった。噂は島中にひろがり、二人は会うことを禁じられた。しかし一人前の漁師になるために、歌島丸に乗りこんだ新治は、嵐の中を、海にとびこみ、ロープで船をつなぎとめて、船を救った。照吉も、もはや二人の仲をさこうとはしなかった。




出典:goo映画
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週番士官の金入れを盗んだというかどで、二年間服役していた木谷一等兵は、敗戦の前年の冬に大坂の原隊に帰っていた。彼は入隊後二年目にすぐ入獄したのですでに四年兵だったが、中隊には同年兵は全くおらず、出むかえに来た立澤准尉も班長の吉田、大住軍曹も全く見覚えのない人々であった。部隊の様子はすっかり変わってた。木谷に対する班内の反応はさまざまであった。彼は名目上病院帰りとなっていたが、何もせず寝台の上に坐ったきりの彼は古年兵達の反感と疑惑をつのらせた。木谷が金入れをとったのは偶然であった。しかし被害者の林中尉は当時反対派の中堀中尉と経理委員の地位を争って居り、木谷は中堀派と思いこまれた事から林中尉の策動によって事件は拡大され、木谷の愛人山海樓の娼妓花枝のもとから押収された木谷の手紙の一寸した事も反軍的なものとして、一方的に審理は進められたのだった。兵隊達が唯一の楽しみにしている外出の日、外出の出来なかった木谷は班内でただ一人彼に好意をもっている曾田一等兵に軍隊のこうした出鱈目さを語るのだった。班内にはさまざまな人間がうごめいている。地野上等兵の獣性、補充兵達の猥褻な自慰、安西初年兵のエゴイズム。事務室要員の曾田は軍隊を「真空地帯」と呼んでいた。ここでは人間は強い圧力で人間らしさをふるいとられて一個の兵隊--真空管となるからだ。或日、野戦行十五名を出せという命令が出た。木谷は選外にあったが、曾田は陣営具倉庫で、金子班千葉県有為が隣室でしつこく木谷を野戦行きに廻す様に准尉に頼んでいるのを聞き驚いた。金子班長はあの事件の時中堀派の一人として木谷の面倒をみたのだが、今は木谷との関わり合いがうるさったのだ。木谷が監獄帰りと聞こえがしに云う上等兵達の言葉に木谷は猛然と踊りかかっていった。木谷を監獄帰りにさせた真空地帯をぶちこわそうとする憎しみに燃えた鉄拳が彼等の頬に飛んだそれから木谷は最後の力をふりしぼって林中尉を探しまわった。彼に不利な証言をした林中尉に野戦行きの前に会わねば死んでも死にきれなかった。ついに二中隊の舎前で彼を発見した。彼の必死の弁解に対し木谷の拳骨は頬にとんだ。やがて、転属者が戦地に行く日が来た。花枝の写真を懐に抱いて船上の人となった木谷に、ようやく自分をきりきり舞いをさせた軍隊の機構、その実態のいくらかがわかりかけてきた。見知らぬ死の戦場へとおもむく乗組員達の捨てばちな野卑な歌声が隣から流れてくる。しかし木谷の眼からはもはや涙も流れなかった。



社長道中記 1961年(昭和36年) ★★★   続・社長道中記 1961年(昭和36年) ★★★ 
主演:森繁久彌 久慈あさみ 小林桂樹 主演:森繁久彌 久慈あさみ 小林桂樹
あらすじ あらすじ
太陽食料社長三沢英之助が今、力こぶを入れているのは、新製品のまむし、蛙、かたつむりの罐詰の売出し。その三沢が大阪へ出張することになった。随行をおおせつかったのはコチコチ社員の桑原。社長の旅先の浮気を封ずるボディガードとして彼が選ばれたわけだ。桑原はその融通のなさでは定評があり、同期の中では一番出世がおくれている。医務室の彼の恋人松浦敬子はそれが大変くやしい。さて二人はいよいよ出発した。三沢社長は車中で早速美人を見つけてちょっかいを出しかけたり、バーのマダムを大阪に呼び出したりする。大阪に着いた三沢は、支社長の土井から最近の我社が競争相手に押されているという報告を聞いて大変驚いた。早速まき返し作戦がはじまる。だが浮気の虫はまた別である。汽車の中の美人芸者をつれ出した三沢は、土井に桑原をまかせてこきげんのナイトクラブめぐり。だがそこでバッタリと会ったのは桑原随行員。酔いつぶすはずの土井の方が、反対にぐでんぐでんの始末であった。舞台は白浜温泉へ飛んだ。三沢は海外にも販売網を持つ南海物産の本田の接待に大ふんとう。だが本田のごきげんは斜めだった。その夜バーのマダムが東京からやって来た。ほくそ笑んだ三沢は強壮剤をのみして待ちかまえる。ところがそれは桑原の持って来た睡眠薬で、二人がそれぞれまちがえたからひと騒動。昼すぎになっても起きない社長を心配して、東京から社長夫人と敬子が現れた。桑原は敬子に美人芸者との仲を疑われてしまう。翌朝ゴルフ場で本田に会った三沢は、まむしの罐詰おかげでホールインワンに成功した本田と契約を結ぶことに成功する。敬子にむくれられてくさった桑原は、三沢の道中記を夫人に告げると彼をおどし、敬子との仲人を約束させたのだった。 太陽食料の桑原武は前編での随行さんぶりが認められて秘書課長に抜擢された。三沢社長夫人は、一人娘の幸子の婿にと考えた。命を受けた倉持専務が縁結び運動にのりだした。驚いたのは、医務室の女医で桑原の恋人の敬子である。土井関西支社長が緊急事態の情報をもって上京した。商売仇の日の出食糧が、浜名湖の養鰻場のうなぎを一手に買占める計画に出たというのだ。外国向けうなぎの缶詰の大口注文を受けている太陽食料には大ショックの報だ。三沢社長、土井支社長、随行の桑原の三人は早速名古屋にとんだ。三沢社長は銀座のバーのマダムえみ子に連絡して。途中、百子という女に財布をスられたりの災難にあい、ようやく浜名養鰻の近藤社長の自宅を訪れた。近藤社長はのらりくらりのうなぎ姿勢。ゴウをにやした三沢社長は土地の芸者を総動員してご接待。だが、近藤社長夫人の妹で売れっ子芸者〆丸が桑原と意気投合てコップ酒の飲みくらべを始め、せっかくの宴会もオジャンになった。東京へ向った近藤社長を追って東京へ戻った三沢社長は、えみ子のバーへ顔を出した。ところがえみ子と近藤社長はただならぬ仲。そこへ、桑原と彼を追ってきた〆丸が顔をみせた。東京での浮気が〆丸に見つかれば浜松の夫人に筒抜けと近藤社長は大あわて。三沢社長のとりもちで無事おさまり、そのかわりうなぎは太陽食料へという契約が成立した。桑原も、社長のとりもちで敬子とハッピー・エンドと相なった。



白い巨塔 1966年(昭和41年) ★★★★ 沈まぬ太陽 2009年(平成21年) ★★★★
主演:田宮二郎  東野英治郎 主演:渡辺謙  三浦友和 松雪泰子
第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品
あらすじ あらすじ
浪速大学医学部では、明年定年退官となる東教授の後任をめぐって、色々な前工作が行なわれていた。東の教え子財前五郎は最有力候補と目されていたが、東は五郎の傲慢不遜な人柄を嫌っていた。貧しい家庭に生まれた五郎は人一倍名誉欲が強く、苦学して医学部を卒業した後、裕福な開業医財前又一の婿養子となり、その財力を利用して、助教授の地位を手にしたのである。最も五郎は食道外科に関しては若いながら権威者であり、癌の手術をさせると見事な腕前を示した。五郎は日頃から教授と助教授の間には大きな差があることを実感していたから、教授候補者として入念な事前工作を進めていた。その中で、医学部長鵜飼に高価な絵を贈って味方にしたことは成功だった。一方、東は自分の派閥を拡張したいという含みで、東の出身校東都大学系列である金沢大学医学部の菊川教授を、後任教授に推薦した。その上娘の佐枝子と結婚させて、退官後の地位を確保しようという思惑もあった。こうして、教授選の日までに、財前、菊川、それに、基礎医学グループや整形外科の野坂教授の推す葛西という三人の候補者が推薦された。そんなある日、五郎は、同期生である里見助教授の依頼で胃癌患者佐々木庸平を手術した。しかし、五郎は、術後に庸平が苦しむ原因を探ろうともしなかった。教授選に気をとられていたのである。庸平は間もなく死んだ。やがて教授選の日、様々な思惑をもって投票が行なわれたが、結局、五郎と菊川が日を改めて決選投票を行うことになった。そうなると、財前又一の金力を背景にもつ五郎が断然有利である。買収、脅迫、あらゆる手段を用いて五郎は教授の地位を手にしたのだった。ところが、間もなく、佐々木庸平の遺族が、五郎に対して誤診の訴訟を起した。これはマスコミの注目するところとなったが、医学界の権威を守ろうとする大学側の証人は、五郎を無罪にしてしまった。そして純粋に医学上の立場から五郎に不利な証言をした里見は、大学を去らねばならなかった。今や、財前五郎の前に敵はなく、白い巨塔の中を自信たっぷりに闊歩している。
昭和40年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元(渡辺謙)は、労働組合委員長として職場環境の改善に取り組んでいた。だがその結果、恩地は懲罰人事ともいえる海外赴任命令を会社から言い渡される。カラチ、テヘラン、ケニア……。終わりなき僻地への辞令が続く間、会社は帰国をちらつかせ、恩地に組合からの脱退を促すのだった。そんな中、共に闘った同期の行天四郎(三浦友和)は、早々に組合を抜け、エリートコースを歩み始めていた。同僚でありながら行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹(松雪泰子)は、対照的な人生を歩む二人を冷静に見続ける。行天の裏切り、更に妻・りつ子(鈴木京香)ら家族との長年にわたる離れ離れの生活によって、恩地は焦燥感と孤独感に襲われる日々を送っていた……。十年に及ぶ僻地での不遇な海外勤務に耐え、恩地は漸く帰国、本社への復帰を果たすが、恩地への待遇が変わることはなかった。そんな逆境の日々の中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。想像を絶する犠牲者の数。現地対策本部に配属された恩地は、救援隊として現場に赴き遺族係を命ぜられるが、そこで様々な悲劇を目の当たりにする。政府は組織の建て直しを図るべく、国民航空新会長に国見正之(石坂浩二)の就任を要請。恩地は、国見にかつての労働組合をまとめた手腕を買われ、新設された会長室の部長に任命される。事故によって失墜した会社の再建に尽力する国見と恩地。しかし、その実直な姿勢は、国民航空と政界との癒着構造を浮き彫りにしていくのであった……。


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地獄門 1953年(昭和28年) ★★★ 
新・平家物語 1955年(昭和30年) ★★★
主演:長谷川一夫  京マチ子 主演:市川雷蔵  久我美子
あらすじ あらすじ
平清盛の厳島詣の留守を狙って起された平康の乱で、焼討をうけた御所から、平康忠は上皇と御妹上西門院を救うため身替りを立てて敵を欺いた。院の身替り袈裟の車を譲る遠藤武者盛遠は、敵をけちらして彼女を彼の兄盛忠の家に届けたが、袈裟の美しさに心を奪われた。清盛派の権臣の首が法性寺の山門地獄門に飾られ、盛遠は重囲を突破して厳島に急行した。かくて都に攻入った平氏は一挙に源氏を破って乱は治った。袈裟に再会した盛遠は益々心をひかれ、論功行賞に際して清盛が望み通りの賞を与えると言った時、速座に袈裟を乞うたが彼女は御所の侍渡辺渡の妻だった。然しあくまで彼女を忘れえない煩悩に苦しむ盛遠は、加茂の競べ馬で渡に勝ったが、祝宴の席で場所柄を忘て渡に真剣勝負を挑み、清盛の、不興を買った。狂気のようになった彼は刀をもって袈裟と叔母の左和を脅かす。従わねば渡の命が無いと知った袈裟は、夫渡を殺してくれと偽り、自らその身替りとなって命を失った。数日後、頭を丸め僧衣をまとった盛遠は、都を離れて苦悩の旅に出て行く。

出典:goo映画
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藤原一族の貴族政権崩壊の前夜、保延三年初夏の頃。京都今出川の平忠盛の館では永年の貧窮の結果、西海の海賊征伐から凱旋した郎党達をねぎらう祝宴の金に困り馬を売る始末であった。自分の恩賞問題にからんで公卿の藤原時信が謹慎させられたときいた忠盛は驚いて長男の清盛を時信の屋敷にやった。清盛はそこで時信の娘の時子を見て強く心を引かれた。また清盛は東市の酒屋で五条の商人朱鼻の伴卜から自分の父が白河上皇だときかされ驚いた。忠盛の妻の泰子が祇園の白拍子であった時上皇はそこに屡々通われたが後に彼女を忠盛の妻として賜わり月足らずで生れたのが清盛だというのである。更に清盛は郎党の木工助家貞から母にはもう一人の男八坂の僧があったことをきかされた。忠盛は比叡山延暦寺と朝廷の間に起った紛争を解決した功により昇殿を許されることになった。清盛は忠盛の昇殿を喜ばない一派が闇討を計画しているのを時信からききその謀をぶちこわした。時信は闇討計画を内通したというかどで藤原一門から追放された。清盛はかねて思っていた時子と結婚する承諾を父に求めた。忠盛は莞然と笑った。翌年今宮神社の境内で起った時信の子時忠、家貞の子平六と叡山の荒法師との争いに清盛はまきこまれた。二千の僧徒は神輿を持ち出し六波羅の清盛邸を押しつぶし鳥羽院に強訴しようとして祇園に集まった。騒ぎの最中忠盛は死んだ。泰子は清盛に「お前は白河さまの子だ」といったが清盛は「私は平の忠盛の子です」といいきり、時忠と平六をつれて祇園に向った。荒法師の無道を怒った清盛は神輿に向って矢を放った。矢は神輿の真只中に命中した。



幸福の黄色いハンカチ 1977年(昭和52年)  ★★★★ 時代屋の女房 1983年(昭和58年) ★★★
主演:高倉健 倍賞千恵子 武田鉄矢 桃井かおり 主演:渡瀬恒彦 夏目雅子
あらすじ あらすじ
欽也が島勇作と逢ったのは、春の陽差しの強い網走の海岸であった。欽也は自分の車で、北海道の広い道をカッコイイ女の子を乗せて、ドライブするのが高校時代からの夢で、嫌な仕事も無理をして勤め、金をためて新車を買い求めた。東京からフェリーで釧路港へ、そして、あざやかな緑の根釧原野を欽也の赤い車は、ラジオの軽快なリズムに合わせて、ひた走った。欽也は網走の駅前で、一人でふらりと旅に出た朱実と知り合う。朱実は列車食堂の売り子で、同僚から誤解を受けて、やけくそになって旅に出たのだった。朱実は欽也の車に乗せてもらったものの、海岸で不意に欽也からキスを求められて、車から飛び出した。逃げ出した朱実をかばい、鋭い目付で欽也を睨
んだ男、それが島勇作であった。欽也から見た勇作は、なんともいえない、いい男だった。しかし、欽也は啖呵を切った行きがかり上、勇作に挑むが、軽くあしらわれてしまう。そんなことがきっかけで、三人の旅は始まった。欽也が勇作に行く先を尋ねると、彼は暫らく考え、「夕張」と答えるだけだった。その夜、三人で泊まった宿で、欽也は、勇作が眠ったのを見定め、朱実の寝床に忍び込む。朱実は必死に抵抗し、大声で泣き出したため、目をさました勇作に、欽也は一喝を喰わされてしまった。翌日、欽也は毛ガニを買いこみ、一人で二匹もたいらげたことから、腹をこわしてしまう。車を運転していても、便所のあるところを見つけてはかけこむ始末である。そんなことで、十勝平野の美しい風景も欽也には共感が湧いてこなかった。大雪山が見える狩勝峠で、強盗犯人が逃亡したことから一斉検問が行なわれていた。欽也は免許証を見せるだけで済んだが、警官は勇作を不審に思い質問すると、一昨日刑期を終え、網走刑務所を出所したと彼は答えた。朱実と欽也は驚きのあまり、語る言葉もなかった。三人はパトカーで連行されるが、勇作が六年前、傷害事件をおこした際立合った温厚な渡辺課長の取りはからいで、何もなく富良野署から釈放される。走る車の中で勇作は重い口を開いて、朱実と欽也に過去を語り出した。 −−勇作は若い頃、九州に住んでいたが、三十歳を過ぎて考えを変え、夕張の炭抗で働らき始めた。その頃、町のスーパー・マーケットで働いていた光枝と恋をして結婚した。それから数年は幸福な日が続いた。そして光枝は妊娠するが、折角出来た赤ちゃんを流産してしまった。その夜、勇作は飲み屋で酔っぱらったチンピラに因縁をつけられる。あまりのしつこさに勇作は腹をたて、相手を殴ると、チンピラはそのまま死んでしまう。勇作は六年間、刑務所で過すが、光枝の面影は、勇作の心から離れなかった。刑期を終える直前、勇作は光枝に手紙を書いた。「俺は、お前が良い男と再婚して、幸せになっていることを望んでいる。この手紙がつく頃、俺は夕張に行くが、もしも、お前が今でも独りで暮しているなら、庭先の鯉のぼりの竿の先に黄色いハンカチをつけておいてくれ。そのハンカチを見たら俺は家に帰る。でもハンカチがなかったら、俺はそのまま夕張を去っていく」と。−−その話を聞いた朱実と欽也は声をふるわせて泣いた。車は赤平、歌志内、砂川を過ぎて一直線に夕張に向かう。朱実と欽也の祈りをこめて、車は夕張の町に近づいた。しかし、勇作は引返そうと言い出す。陸橋を越え、車は大きくカーブを描き、街の坂を登っていった。その時、欽也と朱実の眼に映ったものは、角の家の狭い庭先に、不釣合いな高い旗竿の上から下まで並んだ何十枚もの黄色いハンカチであった。欽也と朱実は手と手を固く握りしめる。黄色いハンカチのなびく家から、光枝は出てきた。語りきれない愛の言葉を胸に秘め、静かで温かな勇作の眼は、じっと光枝を見つめている。六年の歳月も、二人を離すことはできなかったのだった。
東京の大井で、三十五歳でまだ独り者の安さんと呼ばれている男が「時代屋」という骨董屋を営んでいる。夏のある日、野良猫をかかえ、銀色の日傘をさした、真弓という、なかなかいい女がやって来ると、そのまま店に居ついてしまう。この店は、品物じゃなくて時代を売るから時代屋というので、安物ばかりだが、思い出と歴史の滲み込んだ、古くさいミシンや扇風機が並べられている。一緒に暮すようになっても、安さんは、真弓がどういう過去を持っているか訊こうともしない。そんな真弓がひょいと家を出ていくと、暫く戻ってこない。喫茶店サンライズの独りもんのマスターやクリニーング屋の今井さん夫婦、飲み屋とん吉の夫婦などが親身になって心配していると、真弓は何事もなかったかのように帰って来る。闇屋育ちのマスターは、カレーライス屋、洋品店、レコード屋などをやったあげく、今の店を開き、別れた女房と年頃の娘に毎月仕送りをしながらも、店の女の子に次次と手をつけ、今はユキちゃんとデキているが、その彼女は、同じ店のバーテン、渡辺と愛し合っている。今井さんの奥さんが売りにきた古いトランクから昭和十一年二月二十六日の日付の上野−東京間の古切符が出てきた。四十七年前、ニキビ面だった今井さんが近所の人妻と駆け落ちしようとして連れ戻され、使わなかった切符で、青春の思い出を蘇らせる今井さん。真
弓がいない間に、安さんは、どこか真弓に似ている美郷という女と知り合い、関係を結ぶ。東京の孤独で華やいだ暮しを畳んで、彼女は東北の郷里に戻って結婚しようとしており、その寂しさの中で、安さんと出会ったのだ。マスターは遊びが過ぎて店を閉める羽目となり、ユキちゃんと渡辺クンに店を引き取ってもらい、小樽の旧い友人を訪ねて旅に出ることにする。安さんも、岩手でのぞきからくりの売り物があると聞き、一緒に車で旅に出る。道中、しみじみと人と人との絆や傷について考える安さん。そんなことを考えていた安さんが店に戻った翌日、真弓が初めて現れたときと同じように、冬にもかかわらず日傘をさして帰ってきた。ペコリと頭を下げる真弓だが、もちろん安さんは何も言わず訊かない。












出典:goo映画
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七人の侍 1954年(昭和29年) ★★★★★ 次郎長富士 1959年(昭和29年) ★★★
主演:三船敏郎 志村喬 加東大介 木村功 千秋実 宮口精二
稲葉義男   ヴェネチュア国際映画祭銀獅子賞を受賞
主演:長谷川一夫  市川雷蔵
あらすじ あらすじ
麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊
千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。俺達ではない。百姓は土と共に何時までも生きる。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。
武井安五郎の賭場へ次郎長は子分・桝川仙右衛門の兄を殺した小台小五郎の身柄引渡しを頼みに行った。ちょうど居合せた黒駒の勝蔵は含むところがあって小五郎と仙右衛門の一騎討ちを計った。仙右衛門は小五郎を倒した。が、神域を血で汚したという理由で次郎長の身辺に役人の手が回った。次郎長は旅に出た。夫の身を案じるお蝶も石松を供に後を追った。その道中、酒に酔いしれた石松は、道中師お新に胴巻を盗まれた。折悪しくお蝶は発病、途方にくれたとき通りかかったのが、以前世話をした豆狸の長兵衛で、彼の家に厄介になることになった。そのころ次郎長の泊った旅籠・大野鶴吉の家では、鶴吉の許婚・お妙に土地の代官が横恋慕、妾によこせとの無理難題。怒った鶴吉が代官屋敷に乗り込むという事件が起っていた。次郎長は早速、宿を飛出した。その彼のただならぬ姿を見たのが、お蝶の薬をとりに行った石松、後を追って代官所へ。次郎長らの大暴れに代官は平あやまりに謝った。日ましに上る次郎長の人気に業をにやした黒駒勝蔵は、浜松の大貸元・和田島太左衛門の跡目相続の席で憤まんを爆発させた。華やかな宴席が修羅場となりかけたとき、和田島の二代目おかつが割って入り仲裁した。勝蔵の憤りはつのった。彼は武井安五郎に府中の盆を盗ませた。これを知った清水の二十八人衆は安五郎の賭場になだれこみ、民家にかくれた安五郎を斬り倒した。が、このとき勢い余ってその家を焼き、これが次郎長の怒りにふれ、大政らは、お蝶の配慮で吉良の仁吉のもとへワラジをぬぐことになった。仁吉の家では、荒神山の盆割りを無法にも安濃徳に奪われた弟分の神戸の長吉が泣きついてきていた。仁吉は恋女房おきくが安濃徳の妹であるため、おきくを離縁、長吉に力をかすことにした。仁吉は大政ら二十八人衆とともに荒神山に乗り込み大乱闘を展
開した。仁吉は鉄砲で討たれた。安濃徳の敗北を知った黒駒勝蔵は自ら次郎長と対決しようと富士川を場所に果し状をつきつけてきた。が、これもやはり次郎長の勝利に終った。




Shall we ダンス 1996年(平成8年) ★★★★  新諸国物語・笛吹童子(1.2.3部) 1954年(昭和29年) ★★★★
主演:役所広司  草刈民代 主演:東千代之介, 中村錦之助, 大友柳太朗 
あらすじ あらすじ
真面目でこれといった趣味も持たないサラリーマンの杉山正平は、ある日の会社の帰り、電車の中から見えるダンス教室の窓に、物憂げに佇むひとりの女性を見つけた。その美しい姿に目を奪われた彼は、数日後、その“岸川ダンス教室”を訪れる。中年
のたま子先生の勧めでグループレッスンを受けることにした杉山は、同じく初心者の田中、少しダンスを齧っている服部とともに、生まれて初めての社交ダンスを習い始めた。杉山が見かけた女性はこのダンス教室の娘・舞で、ダンス・コンテストの最高峰ブラックプールに参加してアクシデントに見舞われてから、パートナーに対する信頼感を持てなくなり、父親から半ば強制的にダンス教室の先生をさせられていたのだった。そんなある日、教室に杉山の会社の同僚である青木が姿をみせた。別人のようにいきいきと踊る青木の姿に驚いた杉山は、同じ教室に通う主婦・豊子のダンスにかける情熱にも心を動かされ、舞と踊りたいという不純な動機もすっかり消えて、ダンスそのものに純粋にのめり込んでいった。一方、杉山の妻・昌子は夫の様子がおかしいと感じて、素行調査を探偵に依頼していた。そうとは知らない杉山は、たま子先生の提案で豊子とペアを組んで大会に出場することになり、舞のコーチのもと、さらなる特訓の日々を過ごすことになった。大会当日、会場には探偵から連絡を受けた杉山の妻子の姿もあった。杉山と豊子はワルツをうまくこなして見事二次審査を通過したが、三次のクイックステップで娘の千景の声援を耳にした杉山は、動揺して大失敗する。自分のダンスが終わったと感じた杉山は、それからダンス教室へ行くのをやめてしまった。しばらくして、杉山は舞がイギリスへ行くと知らされる。舞は杉山たちを取り戻して、再びブラックプールに挑戦することにしたのだった。青木と豊子は舞
のためのサヨナラ・パーティに杉山を誘うが、彼は行こうとしない。パーティーの夜、いつもの電車の中からダンス教室の窓を見上げた杉山は、そこに“Shall we ダンス?”と書かれた自分宛てのメッセージを見つけた。パーティも佳境に入ったころ、舞がラストダンスのパートナーを決めようとした時に、杉山がようやく姿を見せた。舞の差し伸べる手をとった杉山は、みんなが見守る中で、最高のダンスを踊るのだった。


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第一部どくろの旗 第二部妖術の闘争 第三部満月城の凱歌

第一部--応仁の乱の後のこと。丹波国満月城々主修理亮の子二人は明国に留学していて、兄の萩丸は武芸を、弟の菊丸は面作りを学ぶ傍ら笛吹童子と呼ばれる程の笛の名人だったが、或る日白鳥の面がどくろの面と闘い、不吉に二つに割れたので、二人は早速日本へ帰る事にした。果して玄海灘の孤島で落ちぶれた家老右門に会い、城は野武士の首領玄蕃にのっとられ、父は自害した事を知った。兄弟は堅く復讐を誓い合ったが、戦いを嫌う菊丸は、どくろの面に打ち克つ白鳥の面を造り上げようと、萩丸と別れて行った。そこで萩丸は右門と満月城へ忍び込んだが、玄蕃の罠に落ち、どくろの面をかぶせられてしまった。一方、妻浅茅と娘桔梗の住む山小屋に逃げ延びた右門は忽ち追手に囲まれたが、情を知る敵の大将隼人は故意に右門を見逃してやった。数日後、桔梗は旅に行き悩む隼人の妹志野を救い、隼人が右門を逃した件で城に幽閉されている事を聞き、彼を助けようとして却って捕えられ、隼人と共に張り付けの刑を云い渡された。愈々仕置の日、右門と左源太も城に乗り込んだが、その乱闘の最中に突然現れた巨大な竜は隼人と桔梗を抱いて飛び去って行ってしまった。第二部--その竜は大沢山に住む妖術師霧の小次郎の化身で、彼は妹の胡蝶尼を探す為に多くの娘をさらっていたのだった。或る日小次郎は桔梗に、妖術の邪魔をする菊丸の笛を盗めと命じた。だが桔梗は菊丸を逃し、小次郎の恨みをかって白骨の谷へ突き落された。そこヘ一羽の鷲が飛来し、桔梗を刀鍛冶雪山の小屋へ運んだ。然し又しても桔梗は黒髪山に住む女妖術師提婆にさらわれた。そこには隼人も幽閉されていた。隼人に想いを寄せる提婆の養女胡蝶尼は、或る日隼人と桔梗を逃した。其処へ忽然と現れた小次郎は胡蝶尼を大江山へ連れ去り、自分こそお前の兄だと名乗りをあげた。しかし以前より彼の悪行を憎んでいた胡蝶尼はその言葉を信ぜず、大江山から逃げ出そうとして、小次郎に千仭の谷底へ落された。第三部--黒髪山から逃れ去った隼人と桔梗は、途中で、玄蕃一味に追われるどくろの面の萩丸を助けた。だがその萩丸を妖怪と信じて追って来た右門は、彼を千仭の谷底へ落してしまった。翌朝その谷底では胡蝶尼と萩丸が失神から蘇った。萩丸の顔からはどくろの面がとれていた。萩丸の為に猿酒を探しに行った胡蝶尼は玄蕃に発見され、危い所を嘗ての乳母藤江とその息子杢介に助けられた。一方、萩丸は白蓮尼に救われ、彼女こそ玄蕃に攻め滅ぼされた石見判官の娘である事を知った。白蓮尼は右門の子左源太と謀ってい又、隼人と桔梗も到来した。或る日胡蝶尼は、都より迎えに来たという玄蕃一味に満月城へ連れ去られようとした所を萩丸らに助けられ、自分が将軍の娘である事を知った。やがて菊丸の白鳥の面も出来上り、玄蕃討伐の機は正に熟し、白鳥隊は一路丹波へ--。だがその途中、胡蝶尼をさらった小次郎の術は菊丸の笛に敗れ、黒髪山へ墜ちた小次郎は胡蝶尼をかばって提婆の手裏剣に倒れた。さて、満月城へ乗り込んだ白鳥隊の鉄砲の前には玄蕃一味もことごとく敗れた。右門も奮戦した。漸く城の頂上には白鳥の旗が揚げられたのである。




 次郎物語 1941年(昭和16年) ★★★★  釈迦  1961年(昭和36年) ★★
主演:杉幸彦 杉裕之 井染四郎 村田知栄子 主演: 本郷功次郎 市川雷蔵 山本富士子 勝新太郎
あらすじ あらすじ

本田家の次男として生まれた次郎は里子として、ばあやと呼ぶお浜に育てられたがやがて実家にいやいやながら戻される。実家ながら慣れない環境や祖母のおことのえこひいきに遭いながら父親の俊亮、母親のお民、祖父の恭亮とお民の実家の正木家の人々に見守られながら成長していく。しかし恭亮が死に、お民は結核に侵され、俊亮も連帯保証人になった相手が破産したため次郎はお民の療養を兼ねて正木家に引き取られる。一生懸命に母の看病をする次郎に本来なら年齢制限がある夏祭りの踊り子をやらせてもらい、衣装を病床の母に作ってもらうが日に日に衰弱していき、夏祭り当日踊り子衣装を身に付けた次郎を見送った後、お浜に看取られながら亡くなってしまう。次郎は母の葬儀で泣く事はしなかった。





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インド北方の国にあるカピラ城は、ある朝、金色の大光輪に包まれた。スッドーダナ王の妃マーヤーがシッダ太子を生み落したのだ。それから二十年−−美貌のほまれ高いスパーフ城の王女ヤショダラー姫の婿となるべき男の武芸大会が開かれた。各国王子の中で最後まで残ったのは、シッダ太子とその従兄ダイバ・ダッタの二人であった。競うこと半日、ついにシッダ太子が勝利を収めた。カピラ城内で太子夫妻の幸福な結婚生活が六年間おくられた。しかし、その頃から次第にシッダ太子の心深くに人生への懐疑が生れた。自らの境遇と奴隷や賤民の身の上との余りの違いに人生の苦悩を持ったのだ。ある夜、太子は心の安らぎと人生の悟りの道を得るために最愛の妻と城を後に禅定の地を求めて出城した。太子の諸国の放浪が続いた。ある時は岩石ガイガイたる荒野を、ある時はヒマラヤ山麓の原始林を−−経てある川の畔の大きな菩提樹の蔭に太子の苦行が始められた。一方、ヤショダラー妃への邪な恋情を捨て切れないダイバは、ある夜、策略を弄して妃を犯してしまった。妃は自殺した。この悲報にも太子は城に帰ろうとしなかった。こうした菩提樹のもとにあらゆる誘惑を退けながら六年の間、苦行を続けたシッダ太子は一切の怒りと憎しみを忘れ村の女サヤ(実は帝釈天)の介添により遂に悟りを開いた。太子は仏陀として生れ変ったのだ。鹿野苑の仏陀のもとには、尊き法の教を乞う人達が全国より集って来た。仏陀の高い噂を聞いたダッタは、シュラダ行者のもとで神道力を授かるや敢然として仏陀への挑戦を開始、バラモンの布教に勤めだした。マダカ国のアジャセ王子がその出生の秘密に苦悩し父王と不和であることを知ったダイバはうまく王子に取り入って王子の権力を悪用し、バラモンの大神殿を建造させると共に、仏教徒に対する迫害と処刑を図った。このダイバの余りな非人道的な仕打に次第に疑問を抱き始めたアジャセ王子は鹿野苑に仏陀を訪れた。王子は仏陀の教えに導かれダイバとの訣別を決意した。これを知ったダイバは、王子に国王ビンビサーラ殺しのぬれぎぬを着せ、自らマダカ国王としての宣言を大神殿の台座から怒号した。その時、大地震が起りダイバは巨大な亀裂の中に消えていった。仏陀の怒りが奇蹟をもたらしたのである。それから何年かの間、仏陀の温い慈愛は庶民に安らぎを与えその教えは全世界に広まっていった。そして仏陀の入滅後も、崇高なる教えは全世界の人間の心の中に永遠に生きているのだった。




 女優 須磨子の恋 1947年(昭和22年) ★★★      死の棘  1990年(平成2年) ★★★★
主演:田中絹代 山村総 監督: 小栗康平. 出演: 松坂慶子, 岸部一徳, 松村武典 
あらすじ あらすじ

坪内逍遥とその愛弟子島村抱月は当時早稲田文学の誇りとして学生間に尊敬されていた。ことに抱月の講義はいつも学生達の待望の眼に迎えられ、また感激の拍手に送られた。そのころ、逍遥を中心とした演劇研究所ではやがて落成する試演場舞台開きの演物について検討されていたが、逍遥は抱月の「人形の家」を推薦した。しかし抱月はノラの適役が所員にいないというので心決まらず「一考する」とて帰宅した。その途中、抱月は所員松井須磨子の夫婦喧嘩に出会った。聞けば成程須磨子の主張は正しいものだ。抱月は彼女の身上を聞いて思わず手を打った。これだ、ノラの役を演るのは松井須磨子をおいて他にない。彼女にとっては「人形の家」は芝居ではない。今夫と別れた彼女自身が既に本当のノラである。彼女こそノラを地で行く女優だ「人形の家」をやろう。抱月の心は決まった。翌日から舞台けい古も始まり準備は順調に進んだ。しかし外では一流の人物である抱月も家へ帰れば養子の身だった。豊かな島村家では妻いち子の権力がどれほど大きいものだったか。彼の進歩的な思想は家庭では適用しなかった。彼の自由は常に家風の力に打ちひしがれたのだ。彼は養子という宿命的な弱味にあえぐチッポケな人間だった。試演会の日松井須磨子の熱演で「人形の家」は好評を博した。感激して抱き合う抱月と須磨子、二人の間には互いに尊敬する慕情が本能的に取り交わされた。須磨子はノラの気持ちを理解する抱月を慕い、抱月は自由に生き得る力強い人間須磨子を慕うのだった。島村抱月の恋、これは研究所、学校、逍遥に大きな反響をあたえた。もちろん抱月の家でも大騒ぎだった。しかし抱月は自分こそ「人形の家」のノラだったことを悟り、家も妻子も学校も捨てて自由に生きる決心をした。彼は早速松井須磨と共に芸術座を組織し旅公演に出かけた。学生達は師を奪われたとて須磨子を攻撃し、世間に騒ぎ立て芸術座の巡業は一層難路にあえいだ。悲喜交々の大星霜は矢の如く過ぎ、芸術座は再び東京へ出た。好評又好評、連日大入りの盛況である。だが運命は皮肉、その頃抱月は一寸した風邪で急逝してしまった。哀れなのは須磨子であった「これから先、この多感な須磨子は抱月なくして生きて行けるだろうか」座員の心配に違わず、抱月の命日に須磨子も自殺し、黄泉の国へ連れ立ってしまった。

ミホとトシオは結婚後10年の夫婦。第二次大戦末期の一九四四年、二人は奄美大島・加計呂麻島で出会った。トシオは海軍震洋特別攻撃隊の隊長として駐屯し、島の娘ミホと恋におちた。死を予告されている青年と出撃の時には自決して共に死のうと決意していた娘との、それは神話のような恋だった。しかし、発動命令がおりたまま敗戦を迎え、死への出発は訪れなかったのだ。そして現在、二人の子供の両親となったミホとトシオの間に破綻がくる。トシオの浮気が発覚したのだった。ミホは次第に精神の激しい発作に見舞われる。トシオはその狂態の中に、かつてのあの死の危機を垣間見る。それは、あらゆる意味での人間の危機であった。トシオはすべてを投げ出してミホに奉仕する。心を病むミホと二人の子を抱え、ある時は居を転じ、ある時は故郷の田舎に帰ろうと試み、様々な回復の手段を講じるトシオだったが、事態は好転せず、さらに浮気の相手・邦子の出現によって、心の病がくっきりし始めるのだった。トシオは二人の子をミホの故郷である南の島におくりミホと共に精神科の病院に入り、付き添って共に同じ日々を送る。社会と隔絶した病院を住み家とすることで、やがて二人にゆるやかな蘇りが訪れるのだった。





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 純情きらり 2006年(平成18年)NHK連続テレビ小説 ★★★★      真実一路 1954年(昭和29年) ★★★  
出演:宮崎あおい 福士誠治 寺島しのぶ 西島秀俊 監督: 川島雄三. 出演: 山村聡, 淡島千景, 桂木洋子
あらすじ あらすじ
昭和初期、7歳になる有森桜子(美山加恋)は、八丁味噌の蔵元「山長」で味噌桶に落ちてしまう。4歳のときに母親・マサ(竹下景子)を病気で亡くしてからというもの、父親・源一郎(三浦友和)に男手ひとつで育てられていた。母親がいない桜子を可哀想に思った周囲の人々は、源一郎に再婚話を持ち込むが、桜子が亡くなった母親を恋しく思う姿を目の辺りにし、再婚を思いとどまるのだった。
10年後、16歳になった桜子(宮アあおい)は、周囲の反対を押し切り東京音楽学校(現在の東京藝術大学)への進学を希望する。そんな矢先、桜子の音楽学校進学を支援してくれていた源一郎が、仕事で駆り出された土砂崩れ現場で落石に遭い、一度は意識を回復したものの、結局命を落としてしまう。長女・笛子(寺島しのぶ)は進学に反対するが、それでも桜子は父が遺してくれたピアノを極めようと没頭する。そして翌年、桜子は、幼なじみで良きライバルでもある松井達彦(福士誠治)とともに、東京音楽学校を受験する。桜子は2次試験までは合格したが、最終試験当日に、秋山均(半海一晃)のサックスの生演奏に聞き入ってしまい、試験に遅刻してしまう。試験を受けることはできたが、本来の実力を発揮できずに不合格に終わってしまう。その後、桜子は岡崎に帰ろうとするが、東京音楽学校の教授・西園寺公麿(長谷川初範)に励まされ、来年もう一度受験することを決意するのだった。さまざまな紆余曲折を経て、戦地から無事帰還した婚約者、達彦と、周囲に祝福されながら結婚する。 その後子供を身ごもるが、桜子は結核に侵されていた。療養に専念するか、出産するかの岐路に立たされた桜子は、我が身がどうなろうとも産みたいと達彦に懇願し、出産し輝一と名付けた。輝一に感染しないようにと決して会おうとはしない桜子に、山長や有森家の人々は輝一の姿を動画に収め、桜子の意識が朦朧とする中で、病室の白壁に映して見せたのだった。ジャズピアニストを夢見ながら、戦争に揺れる昭和の激動時代を駆け抜けるヒロイン・桜子の波乱万丈の人生を描いていく。

十八になる守川義平の娘しず子は大越護との見合いの報告に弟の義夫を連れて伯父河村弥八を訪れたが、そこで家出した母のむつ子に会った。何の事情も知らない義夫はけげんな眼で彼女を見るのだった。むつ子は以前の愛人との間に出来たしず子を腹に抱えて、義平の許に嫁いで来たのであるが、世間体を飾るだけのこの結婚は義平にとってもむつ子にとっても不幸であった。間もなくむつ子は家出し、現在は浅草でカフェーを経営しながら、今の愛人隅田恭輔の螢光燈の研究を助けていた。この様な理由で大越家から破談されたしず子は傷心の身をむつ子の弟の絵描きの叔父河村素香に訴えた。「姉さんも気の毒な人だよ。みんなが言うようにふしだらな女じゃない、自分の本当の生き方をしたいともがいていたんだ。」素香はそう言って「真実一路の旅なれど」と言う白秋の詩を呟いた。義平の死で葬式に訪れたむつ子は、続いて起った義夫の盲腸の看護に当り、そのまま守川家に居ついた。母親の居ない寂しさを味わっていた義夫はよく懐いた。しかしむつ子は矢張り隅田を思い切れず、その事からしず子と折合ず家出した。隅田が生活苦と失敗から自殺すれば、むつ子も後を追うより仕方なかった。子供を産めても母親になれない女--これが彼女の真実一路の人生だった。母を失くして再び寂しい義夫は運動会の選手に選ばれた。懸命に力走する義夫の耳に、死んだむつ子の声が聞えて来た。亡き母の声援に義夫はテープ目指してまっしぐらに走った。

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 姉妹 1955年(昭和30年) ★★★★     下妻物語 2004年(平成16年) ★★★★
出演: 野添ひとみ, 中原ひとみ, 信欣三. 出演: 深田恭子 土屋アンナ 
あらすじ あらすじ

圭子と俊子の姉妹は、山の中の発電所の社宅に住む両親のもとをはなれ、学校に通うために、都会の伯母の家に厄介になっていた。姉の圭子は十七歳、五人姉弟の長女のせいか家庭的な大人しい性質だが、妹の俊子は三つ年下の天真らんまん型。年の割に背が低いので、「近藤のちび」すなわち「こんち」というあだ名で呼ばれていた。姉妹の伯母お民のつれ合いの銀三郎は大工の棟梁で大の酒好きである。時にはいさかいもあるとは云え、夫婦は至って好人物で、姉妹はこの庶民的な伯母夫婦に愛されながらすくすくと成長していた。俊子はある日、同級生のとしみの家へ遊びに行き、としみの姉と弟が二人共障害者なのを知って、幸福は金で求められるものでないと思った。冬休みが来て、二人の姉妹は山の中の父母のところへ帰り、久し振りで戻ったわが家で近所の青年男女と共につつましく楽しい正月をすごした。新学期が来て、姉妹は伯母の家の近所に住む貧しいはつえ一家と知り合ったり、花札とばくで伯父が警察へ連れて行かれたりするような経験にめぐり合った。やがて圭子は学校を卒業し、俊子は寄宿舎へ入った。山の発電所にも人員整理の波が押し寄せ、真面目な父親の健作は、周囲の人達の苦しい生活をはばかって、俊子の修学旅行をも控えさせたが、俊子はそうした悲しみにも耐えた。やがて圭子の嫁ぐ日が来る。俊子は姉が正月のかるた会で一緒だった岡青年と好き合っていたものと思い、ひそかに気をもむのだった。

レースのパラソルにボンネット、田んぼのど真ん中というロケーションを無視して歩く女子ひとり。彼女の名前は竜ケ崎桃子(深田恭子)。生き甲斐はひらひらフリフリのロリータなお洋服を着ること。だから、茨城県は下妻から、片道3時間かけて聖地・代官山のショップに通うことも厭わない。でも、お買い物には先立つものが必要だ。そこで目をつけたのが、父親(宮迫博之)のかつての商売の遺物、自宅に眠るブランド品のバッタ物。これを売りさばこうと目論む桃子の前に表れたのは、ばりばりヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)だった…。




 新参者 2010年(平成22年)TBSドラマ ★★★       シコふんじゃった 1992年(平成4年) ★★★★    
出演: 阿部 寛 黒木メイサ 向井 理 溝端淳平 監督 周防正行 出演 本木雅弘 清水美砂

あらすじ

あらすじ

峯子(原田美枝子)殺人事件の重要参考人として、松宮(溝端淳平)と加賀(阿部寛)は、動機があり、しかもアリバイのない元夫の清瀬(三浦友和)に日本橋署まで同行を求めた。同時に、事件当日に被害者と一緒にいるところを目撃されている克哉(速水もこみち)も署に呼ばれる。清瀬が克哉に金を渡していたという証言もあり、二人は共犯かもしれないというのが警察の見方だった。
共犯の疑いがある克哉は「峯子さんとは6年前に会ったのが最後だ」と言っていたが、それは嘘だった。しかも自分の息子のためにフィギュア専門店に行っていたのに、そこにも行っていないと偽っている。加賀は克哉の数々の嘘を見抜き、事実を証言するよう迫った。
克哉の贅沢な生活、清瀬から受け取った現金、事件当日の峯子への訪問…。なぜ、克哉は嘘をついているのか。清瀬の隠し事とはいったい何か。
峯子殺人事件とのつながりはどこにあるのだろうか?人形町を舞台に、複雑に入り組んだ心模様を読み解きながら、核心に近づいてきた新参者の刑事・加賀恭一郎。真犯人は元夫の清瀬か?それとも顔見知りの克哉なのか?
三井峯子はなぜ殺されなければならなかったのか。
加賀の推理が人々の嘘をあばき、ついに事件の真相へとたどり着く。

キリスト教系の教立大学4年の秋平は、父親のコネで就職も決まり、残りわずかな大学生活を思いっきりエンジョイしていた。ある日、卒論指導教授の穴山に呼び出される秋平。授業に一度も出席したことのなかった秋平は、穴山から卒業と引き換えに、彼が顧問をしている相撲部の試合に出るよう頼まれ、仕方なく引き受けてしまう。ところがその相撲部の部員は8年生の青木ひとりだけ。相撲を心から愛しているものの一度も試合に勝ったことがない。やがて秋平と同じようにデブのクリスチャン田中と、秋平の弟・春雄が入部。さらに春雄に思いを寄せるデブ女の正子がマネージャーとして参加。このメンバーで何とか団体戦に出場するが惨敗。秋平は思わず「今度こそ勝ってやる!」とOB達に宣言。こうして3カ月後のリーグ戦を目指すことになってしまう。そんな秋平らを見守る名誉マネージャーの夏子。それにイギリスからの留学生スマイリーも加わるが、人前でお尻をさらけ出すことを拒むスマイリーは、まわしの下にタイツをはく始末。名門相撲部復活をかけて厳しい練習の毎日が続く。そして夏合宿を経て、ようやくリーグ戦出場。秋平らは何とか勝ち進んでいくがやや苦戦気味。スマイリーも彼らの奮闘する姿に圧倒され、ようやくタイツをはぎ取り試合に出場。教立大学相撲部は優勝するのだった。そして、部員はそれぞれの道を歩み、いつしか相撲を心から愛するようになった秋平は、ひとり相撲部に残る決意を固めるのだった。




 昭和残侠伝(七作) 1970年(昭和45年) ★★★       少年時代 1990年(平成2年) ★★★    
出演: 高倉健 池部良 藤純子 監督: 篠田正浩. 出演: 藤田哲也, 堀岡裕二, 山崎勝久
あらすじ あらすじ
東京下町。古い暖簾を誇る料亭「喜楽」に生まれた秀次郎は、父が後妻をめとり妹が生まれたとき、家を出て渡世に身を沈めた。血のにじむような苦労が続く駈け出し時代の数年。雪の降る寒い夜、秀次郎は、なけ無しの金をはたいて挑戦した勝負でイカサマとも知らず無一文になり、雪をしのいで軒下にうずくまっていた。その時出会ったのが、芸者になったばかりの貧しい娘・幾江だった。それから三年、押しも押されもせぬ堂々たる渡世人になった秀次郎は、イカサマ師とのごたごたで刑を受ける身となった。時は流れ、秀次郎の服役中に関東大震災が起き、「喜楽」は一家離散の瀬戸ぎわにと追い込まれるが、これを支えていたのは板前の風間重吉と小父の寺田だった。大震災を境いに新しい近代都市として生まれ変っていく東京。「喜楽」もまた、苦しい内情とは裏腹に、木の香も匂う真新しい建物となった。出所した秀次郎は板前として働くこととなり、その姿を寺田は涙の出る思いで見守っていた。一方幾江は売れっ妓芸者となって秀次郎の帰りを待っていて、重吉と寺田の計いで二人は七年ぶりに再会する。そんな頃、寺田一家のシマを横取りしようとことあるごとに目を光らせていた新興博徒の駒井が、「喜楽」を乗っとろうとしていた。秀次郎の義弟・武志は相場に手を染め、むざむざと「喜楽」の権利書を取り上げられてしまう。それを買い戻す交渉に出かけた寺田が、帰り道で襲撃され殺される。駒井の執拗な挑発に耐えてきた秀次郎だが、かけがえのない恩人の死に、ついに怒りを爆発。重吉と共に駒井のもとに殴りこみ、駒井をたたっ斬るのだった。

昭和19年10月、戦況の逼迫する中、東京の小学校五年生だった風間進二は、富山に縁故疎開することになった。富山で最初に進二に近づいてきたのは地元のリーダー武で、田舎での生活に不安を抱き始めていた進二は、そんな武に親しみを感じるのだった。ところが武は学校でよそ者扱いされる進二を無視し、自らも進二に対しい高圧的な態度で接してきた。進二は武の矛盾する態度が理解できないまま、皆の前では召使いのような扱いに甘んずるのだった。年が明けたころ、進二は東京からの荷物を受取りに行った隣町で悪童どもにからまれる。だがそれを救ったのは武だった。追手から逃れ、荒れた建物に潜んでいたとき、武はふっと思い出したように進二を近くの写真館に誘い二人で写貴をとってもらうのだった。春になり、病欠していたクラスの副級長須藤が復学してきた。武は須藤の巧みな策によって権力を失い孤立してしまう。武はかつての取り巻きたちにまで屈辱的な仕打ちを受けたが、毅然とした態度を守り続けるのだった。進二は今こそ真の友達として対等なつきあいが出来ると思って武に近づくが武は頑なに進二を拒んだ。やがて終戦となり、進二が東京に帰る日が来た。叔父や叔母、級友たちが見送りに来てくれたが、その中に武の姿はなかった。汽車が走り出しても進二は窓の外を見つめ続けていた。もはやあきらめかけていた時、少し離れた田んぼの道を必死に手をふりながら走る武の姿があった。進二も夢中で手をふりかえしたが武の姿はみるみる小さくなっていったのだった。



JIN-仁  2009年第一期(平成21年) 2011年第二期(平成23年)完結編★★★★  次郎長三国誌 1953年(昭和28年)★★★    
出演:大沢たかお、綾瀬はるか、中谷美紀、内野聖陽 出演:小堀明男 森繁久弥 久慈あさみ
あらすじ あらすじ
東都大学付属病院の脳外科医・南方仁は、ある夜急患で運ばれた男性の脳から奇形腫を摘出する。その後、仁は頭痛と空耳に悩まされる。集中治療室から脱走した患者を止めようとしたが、階段からバランスを崩し、そのまま気絶してしまう。意識を取り戻した仁が、ふと辺りを見渡すと、侍達が斬り合いをしていた。実は、仁は文久2年(1862年)、幕末の江戸時代にタイムスリップをしていたのだった。そこで仁は、過去の人間の運命や歴史を変えていることを自覚しつつも、人々を救う為、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。 石松は旅の途中次郎長一家と一緒になり、子分になれと誘いをうけたが断って皆と別れ、一人旅をつづけていたが、黒駒勝蔵の代貸大岩の妹とねんごろになって大岩に追われる追分三五郎をひょんなことから救った。三五郎はちゃっかりした男だが宿場の賭場で投節お仲の艷な打ちぶりに幻惑されてスッテンテンになり、応援に出た石松もお仲のいかさまにかかって文無しになった。翌日二人の部屋を訪れたお仲は歯切れのいい仁義を切ったあと、昨夜はいかさまをしたといって石松に金をもどした。女好きの三五郎はお仲にすっかり参ってしまったが、お仲はドモリの石松を好いて二人で旅をしようと口説くのだった。しかし人の好い石松は三五郎を置去りにすることができず、お仲は一人宿を立っていった。一方次郎長一家は旅の途中のある賭場で開帳中を役人に捕えられた。牢に入れられた彼らは横柄な牢名主をとっちめたりしていたが、清水港から彼らを探してきた張子の虎三の知らせで、次郎長の兄弟分江尻の大熊の繩張りが黒駒の勝蔵に荒らされそうになっているのを知った。三五郎と石松はまたしても大岩の追手に遭ったが、三五郎を追ってきた大岩の妹が三五郎の薄情を悲しんで滝に身投げし、さすがの女蕩し三五郎も一寸閉口垂れた。百叩きの刑をうけて放免された次郎長一行は早速清水港へ急ぎの旅をつづけていた。...



シェアハウス  2011年(平成23年) ★★★  社長三代記  1958年(昭和33年)★★★    
出演: 吉行和子, 佐伯めぐみ, 浅田美代子 出演:森繁久彌 小林桂樹 加東大介 
あらすじ あらすじ
夫と娘夫婦に先立たれた独り暮らしの女性・有希子(吉行和子)、恋愛ができない売れないケータイ小説家・麗子(浅田美代子)、JA勤めで孤独な独身女性・花恵(木野花)は湘南で暮らす友人同士で、海辺のカフェ“プラージュスッド”の常連だった。ある日花恵から、共同で家を持ち、仲間同士一緒に暮らすことを提案されるが、興味なく帰ろうとすると、1人の若い女性・まひる(佐伯めぐみ)が入水し、溺れているのを見つける。居合わせたサーファー・優人(牧田哲也)助けるが、まひるは放心状態に。有希子がまひるを引き取り、しばらく面倒を見ることになる。やがて、高齢の友人・かもめが人知れず亡くなり、正気を取り戻したまひるの後押しもあって、有希子の気持ちに変化が訪れる。こうして、4人のシェアハウスは動き出す。東京で帽子デザイナーとして働いていたまひるは、デザイン会社の後輩と恋人に裏切られて傷ついていた。しかしここでの暮らしで、少しずつ元気を取り戻していた。そんなまひるを、有希子は本当の娘のように愛する。環境を変え、麗子は恋に仕事に燃え、花恵は住宅関係の仕事に就こうと一念発起する。世代も性格も異なる4人の女性たちは、個を尊重しながら、気張らない生き方を見つけていく。
福島電機工業は創立十周年を迎え、関西から初代社長未亡人ヨネと末娘トメ子も列席して、折しも盛大な祝賀会が催されていた。ヨネ未亡人の前に出ると、口も八丁、手も八丁の二代目社長啓太郎も子羊のよう。席上、トメ子が撮影した8ミリ映画が映写された。先代にドナられてペコペコしている啓太郎の惨めな恰好が写し出され、見入る社員達は笑いをこらえるのに苦労するといった有様。そんな中にあって、大場営業部長だけは、先代の姿が出て来ると、こみ上げる涙を押さえることが出来ないといった態である。その様子は、ヨネ未亡人をいたく感激させてしまった。さて、啓太郎は技術提携のため近々渡米する予定である。留守居をさせる厚子夫人のために、彼は休日の一日位は同伴で買物に出掛けねばならない。彼はこの役を秘書課長の長谷川に命じた。そして自分は止むを得ぬゴルフの大会があると偽って新橋芸者梅千代の許へ参じた。



事件記者:影なき男 1959年(昭和34年) ★★★  十三人の刺客 2010年(平成22年) ★★★    
出演:永井智雄 大森義雄 原保美 出演: 役所広司 山田孝之 伊勢谷友介 
あらすじ あらすじ
東京日報の敏腕事件記者伊那ちゃんの結婚式が行われているころ、月島で男の他殺死体が発見されたという情報が警視庁記者クラブに入った。さらに被害者のズボンから贋造百ドル紙幣が発見されたことから、男は最近起ったニセドル事件の一味で立川の印刷工小久保と判り、その服には何かの手掛りと思われる女の毛髪が着いていた。情報は次々と伊那ちゃんの結婚式場にも伝わったが、伊那ちゃんは遂に新婚旅行を中止すると言い出した。相沢キャップになだめられた伊那ちゃんは車中の人となったが、車中で傍を通った四本指の男に伊那ちゃんはハッとした。一カ月前、横浜でニセドルを使った犯人も四本指、伊那ちやんは男の監視を始めたが、何と彼は自分の目的地上山田温泉で降り親友藤山の経営する旅館に入った。つづいて入った伊那ちゃんは藤山に協力を求めたが、一方東京では翌日、美術商千賀堂の主人が殺され現場からニセドルが出るという事件が起った。しかも犯人は小久保殺しと同一と断定された。その現場で東京日報の長谷部は、ニセドル買いの小牧という男を見とがめ、小牧が千賀堂にニセドルをつかまされ四百万円巻上げられていたことを知った。警察も小牧を容疑者と睨んだが、相沢キャップは長谷部の話から小牧を白と判断した。そして殺された千賀堂の傍に電話帳があったことから、千賀堂は小牧の一件から犯罪がバレるのを恐れた仲間に脅迫され、誰かに連絡しようとした矢先に殺されたのだと推理した。伊那ちゃんの同僚の菅が、例の電話帳がカ行のところで開かれたままであったことからカ行の名前を写し取ってきた。その中の一人、刈屋が臭いとキャップは判断した。刈屋宅へ行った菅は主人の弓子と会えなかったが、部屋にあったヘアブラシから数本の毛髪を手に入れた。その毛髪は小久保の服についていたものと同じだった。そのころ窮地に追込まれたニセドル団の首領・四本指の男宇都木は仲間の刈屋弓子の家で香港逃亡の準備をしていた。そこへ騙し取られた四百万円を取返そうと小牧が忍び込んだが宇都木の拳銃の前に棒立ちとなった。小久保と千賀堂を殺したその拳銃。−−一瞬、かけつけた警官隊がなだれこんだ。事件が解決したころ、それとは知らぬ上山田温泉では伊那ちゃんが尾行していた例の四本指の男が崖下から死体となって発見され大慌て、早速、本社へ連絡したが、その男は事件とは全く関係なく、しかも死因も事故と判ってがっかり。しかし彼は新婦のやす子と初めて新婚気分にひたれたというわけ……。 弘化元年3月。明石藩江戸家老・間宮が、老中・土井家の門前で切腹自害。間宮の死は、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)の暴君ぶりを訴えるものであった。将軍・家慶の弟である斉韶は、明年には老中への就任が決まっている。事件は時の幕府を動揺させ、このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した土井は斉韶暗殺を決断、御目付役・島田新左衛門(役所広司)にその命を下す。大事決行を控え、新左衛門は刺客集めに奔走。剣豪浪人平山、酒と女と博打に溺れる新左衛門の甥・新六郎ら十一人の強者達が新左衛門のもとに集う。暗殺計画が極秘裡に進められる中、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛(市村正親)はその情報を掴んでいた。彼は、かつて新左衛門と剣の同門でありながらも道を違え、御用人千石の身分を自ら掴んだ傑物であった。そんな中、新左衛門は、斉韶を襲うのは江戸から明石への参勤交代の道中しかないと判断、襲撃場所を交通の要所の落合宿に決める。明石藩の参勤交代が尾張を通る時、尾張藩への通行を阻止すれば、勢力を削られた行列は落合宿に出るはず。斉韶を落合宿に誘い込むため、新左衛門は事の詳細を尾張藩の木曽上松御陣屋詰・牧野靭負に打ち明け協力を求める。斉韶が落合宿にやって来るかは、極めて危険な賭けであったがそれしか手はない。刺客たちは現地へ急行、明石藩を迎え撃つべく落合宿を要塞へと改造する。道中、山の民・木賀小弥太が加わり、落合宿にて総勢十三人の刺客が揃う。だが、明石藩は待てども待てども落合宿にやってこない。新左衛門の計略は失敗に終わったかに思えたその矢先、敵は200騎以上の多勢となってやってきた。鬼頭は兵を蓄え、この戦いに備えていたのだ。混乱の中、明石藩の退路を断つ大橋が爆破



幸福のスイッチ  2006年(平成18年) ★★★  証明 1994年(平成6年)TBSドラマ ★★★    
出演:上野樹里 本上まなみ 沢田研二 原作松本清張 出演:風間 杜夫、原田美枝子、内藤剛志  
あらすじ あらすじ
稲田怜(上野樹里)は、東京のデザイン会社の新人イラストレーター。田舎の電器屋で、儲けにもならない仕事ばかり引き受ける父・誠一郎(沢田研二)に反発して上京するが、現実は厳しく、自分が思い描いていたような仕事はなかなかできない。ある日、上司と衝突してついに会社を辞めてしまう。そんな最悪の状況の中、高校生の妹・香(中村静香)から手紙と新幹線のチケットが届く。そこには、亡き母に代わって実家を手伝う姉の瞳(本上まなみ)が、絶対安静で入院したと書かれていた。怜は実家のある和歌山県田辺市に帰省するが、実は入院したのは瞳ではなく、脚を骨折した誠一郎だった。疎遠になっている父が骨折したくらいでは怜が帰ってこないとにらんだ香は、嘘の手紙を送ったのだ。誠一郎は、病院のベッドの上で大声で客にアフターケアの電話をかけまくっている。妊娠中の瞳から店の手伝いを頼まれた怜は、生活費をカンパするという申し出につられて、渋々承諾する。誠一郎が経営する「イナデン」は、町の小さな電器屋だ。大型家電量販店に押されて経営は芳しくないが、“お客様第一。全メーカー修理。電球一個からリフォーム相談まで”をモットーに、儲けを度外視した親身なサービスで町の人々から厚い信頼を寄せられている。イナデンは町の社交場で、昔からの常連客はみかん片手にやってきて、ミキサーでジュースを作っては、茶飲み話に花を咲かせる。タダ同然で雑用全般まで引き受ける誠一郎の姿勢が、怜にはまったく理解できない。しかし、店番をしたり修理に出向いたりするうちに、怜の心に働くことの喜びが芽生えてくる。嵐の晩には、誠一郎は病院を抜け出して、停電した家々への対応に助っ人としてやって来た。やがて、誠一郎の怪我が完治する。二人の間のわだかまりも少々柔らかくなり、怜は新たな気持ちで上京するのだった。 売れない小説家・高木信夫(風間杜夫)が死体で発見された。その四日前に殺害された仏学者の平井(内藤剛志)のネームが入ったレインコートを彼が来ていたことで、平井殺しは信夫という線が出てきた。
鏡刑事(螢雪次朗)は、信夫と平井の接点がどこにあるのか信夫の妻・久美子(原田美枝子)を問いただすが、久美子は堅く口を閉ざすだけだった。
7年前。物書きとしての将来を夢見ていた信夫。そして、夫であるその信夫を支え、雑誌の契約記者として働く久美子の生活は傍目にも幸せに見えていた。
だが、信夫の小説はいつになっても一流誌に採用されず、その屈辱がいつしか久美子への暴力となり、やがては取材で外で働く彼女の行動への猜疑心が異常なまでにエスカレートするようになる・・・



 新参者・麒麟の翼 2012年(平成24年) ★★★★  新参者・赤い指 2011年(平成23年) ★★★    
出演:阿部寛 新垣結衣 松坂桃李     出演:阿部 寛 黒木メイサ 溝端淳平 杉本哲太     
あらすじ あらすじ
東京・日本橋で男性が殺害される事件が発生。被害者はカネセキ金属の製造本部長、青柳武明(中井貴一)。彼は、腹部を刺されたまま8分間も歩き続けた後に、日本橋の翼のある麒麟像の下で力尽きていた。なぜ、誰の助けも求めず、彼は一体どこへ向かおうとしていたのか。一方、事件の容疑者、八島冬樹(三浦貴大)は現場から逃亡しようとしたところを車に轢かれて意識不明の重体だった。報せを聞いた八島の恋人、中原香織(新垣結衣)は、彼の無実を訴えるが……。この難事件の捜査に当たるのは、日本橋署の切れ者刑事、加賀恭一郎(阿部寛)。やがて捜査が進むにつれて、それぞれの家族や恋人の知られざる一面が明らかになってゆく。命が終わるその時に、青柳は誰に何を伝えようとしていたのか?愛する人に何を残そうとしたのか?加賀は事件の裏に隠された謎を解き明かし、真実を見つけ出すことができるのか……? これは、加賀恭一郎(阿部寛)が人形町に赴任する、約2年前のお話――。
闘病生活を送る加賀恭一郎の父・加賀隆正(山崎努)のもとへ、松宮脩平(溝端淳平)が見舞いに訪れていた。捜査一課に配属になったばかりの甥から、近況を聞き出す隆正――。そんな隆正の“束の間の楽しみ”といえば、担当看護師との将棋であった。 松宮が足繁く病院に通う一方で、実の息子である恭一郎は、一向に隆正を見舞おうとはしない。そんな従兄弟の姿に、松宮は不信感を覚えていた。ある日の夜のこと。 仕事中のサラリーマン・前原昭夫(杉本哲太)は、今日も自宅に帰るのをためらっていた。家に帰れば認知症の母親と、いつからか口も聞かなくなってしまった家族がいる…。そんな事実が、昭夫の心に重くのしかかっていた。と、そこへ、普段なら電話をかけてくるはずもない妻・八重子(西田尚美)からの着信が――。電話に出ると、八重子はいつになく取り乱しており、「とにかく帰ってきて欲しい」という。嫌な予感を胸に抱きながら、自宅へ戻った昭夫が庭で目にしたものとは――見知らぬ少女の遺体だった!状況を掴めぬまま八重子を問い詰めると、どうやら少女の死に息子・直巳(泉澤祐希)がかかわっているという。八重子に背中を押され、「家族を守るため」に昭夫がとった行動とは…!?そして、この事件を担当することになった加賀と松宮は、コンビを組むことに。 『家族』とは何なのか。「平凡な家庭」に起こった悲劇を通じてみえてくるものとは――!?



 深呼吸の必要 2004年(平成16年)★★★★  新参者・眠りの森 2014年(平成26年) ★★★★    
出演:香里奈 谷原章介 長澤まさみ  大森南朋    出演: 阿部寛 石原さとみ 柄本明    
あらすじ あらすじ
沖縄のとある離島に、さとうきびをただひたすら刈り取るアルバイト“きび刈り隊”に応募して来た都会暮らしの5人の若者・ひなみ、修一、加奈子、大輔、悦子が降り立った。「言いたくない事は言わなくてもいい」。これが、彼らが1ヶ月余り寝泊まりする平良家の唯ひとつのルール。果たして、それぞれに“言いたくない事情”を抱えていた5人は、早速、バイトの常連・田所の指導の下、広大な畑の約7万本のさとうきびを刈り始めるが、2月とは言え沖縄の厳しい陽差しの下での慣れない仕事は辛く、かつて平良家の隣に住んでいた美鈴と言う強力な助っ人の参加があったものの、先輩風を吹かせる田所への反駁もあり、一向に作業の能率は上がらない。そんな中、大事件が起こった。嵐の晩、港へ出掛けた田所が運転を誤って脚に大怪我を負ってしまったのだ。離島ゆえに医者はいない。とその時、実は医者であった修一が執刀を決意した。手術は成功した。そして、このことで絆を深めた7人は力を合わせ、期日までに全てのさとうきびを刈るのであった。 警視庁捜査一課の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、ひょんなことからバレエ「白鳥の湖」を観にいく羽目になるが、興味の無い上に徹夜明けということも重なり、公演中に居眠りをしてしまう。しかし、途中で目を覚ました加賀は、浅岡未緒(石原さとみ)が演じる黒鳥に目を奪われ、その才能にすっかり魅了される…。 そんなある日、その公演を主催する名門・高柳バレエ団の事務所で、ある男が殺された。居合わせたバレリーナ・斎藤葉瑠子(木南晴夏)が被疑者とされ事情聴取を受けるが、不審者から身を守る上での正当防衛だと主張。被害者の男・風間利之(内田朝陽)と葉瑠子は面識がなく、プリマである高柳亜希子(音月桂)を中心に、バレエ団側も葉瑠子の証言を疑わなかった。(写真) 石神井北署の太田刑事(柄本明)は、当初この案件にやたらと首をつっこんでくる加賀に対して冷たい態度をとっていたが、次第にその捜査姿勢や観察眼に一目置くように。徐々に捜査に熱を帯びていく加賀に対し、嫌味を言いながらも冷静になるよう諭しつつ、2人はパートナーとして捜査を進める。 捜査が進む中で幾つかの不審な点が浮かび上がり、事件が混迷を極める中、今度は「眠りの森の美女」のゲネプロ中に、バレエ団の敏腕演出家・梶田康成(平岳大)が毒殺された。果たして、最初の事件と関係があるのか…!?



 十万分の一の偶然 BS朝日 2014年(平成26年)★★★  序の舞 1984年(昭和59年)★★★    
出演:田村 正和 中谷 美紀 高嶋 政伸  出演:岡田茉莉子 名取裕子 風間杜夫   
あらすじ あらすじ
モンゴルの平原で取材を続けるフリーのルポライター・山内正平(田村正和)のもとへ、一人娘・明子(中谷美紀)の婚約者・塚本暁(小泉孝太郎)から思わぬ悲報が届いた。妻が亡くなって以来、男手ひとつで育ててきた明子が、入院中の叔母・恵子(岸本加世子)を見舞うために横浜から沼津へ向かう途中、東名高速道路で玉突き事故に巻き込まれて死亡したのだ。しかも取材で遠出をしていた正平がその知らせを受けたのは、事故から実に1カ月が過ぎた後のことだった…。  かくして、正平は急きょ帰国することになった。ところが帰路の機内で、正平は一枚の写真を目にすることとなる。娘が亡くなった事故の瞬間を偶然捉えたというその写真には、無情にも娘の最期の姿が写し出されていた。娘はなぜ死ななければならなかったのか――帰国した正平はもはや、そのこと以外考えることができなかった。 『激突』というタイトルが付けられたその写真は、山鹿恭一(高嶋政伸)というアマチュア・カメラマンが夜景を撮影しに出掛けた際、偶然にも事故を目撃し、本能的に撮ったものだったという。写真評論家の大家・古家庫之助(伊東四朗)が「十万分の一の偶然」と大絶賛したその写真によって、山鹿が「ニュース写真年間最優秀賞」を受賞したことを知り、授賞式へと向かう正平。そんな彼の耳に、週刊誌の編集者・小泉恵美子(松下由樹)が山鹿に投げかけた質問が飛び込んでくる。 「あの事故でたった一人の生存者が、事故の直前、『赤い火の玉を見た』と言っているのですが…」。 赤い火の玉…。それは一見、事件とは無縁のような突飛な言葉だった。しかし、正平にはその言葉がどうしても引っかかる。もし、その"赤い火の玉"が事故に影響を及ぼしていたとしたら…? 疑念を拭えない正平は、愛する娘の死の真相を突き止めるべく、自らの足で執念の追跡を開始する――。



安政五年、洛北・大宮村の貧しい農家の娘・勢以は、京都の葉茶屋ちきりやに養女に出された。彼女が二十歳の年に、養父母・島村夫婦が相次いで世を去った。翌明治三年、勢以は婿養子をとったが、五年後には夫に先立たれ、二十六歳という女盛りで二児をかかえた後家になった。それからの勢以は、長女・志満と次女・津也を女手ひとつで育て、生計を支えるために、自ら女を捨てようとする。やがて時は流れ、絵に熱中しはじめた津也は、図画の西内先生のすすめもあって、小学校を卒業すると京でも有数の松溪画塾へ通うことになった。明治二十三年、第三回内国観業博覧会に津也が出品した「四季美人図」が一等褒状を射とめた。すでに師・松溪から「松翠」の雅号を授かっている津也は、早くも天才少女と騒がれる身となっており、勢以も津也の絵の情熱と才能を認めざるを得なくなった。その頃、西内先生がヨーロッパへ留学することになり、津也にとって大きな悲しみとなる。また、村上徳二という青年が松溪塾に入塾し、彼は津也に好意を抱くようになった。松溪の千枚描きに立会った日の夜、津也は師の誘いのままに、料亭へ出向き、抱かれる。徳二に片想いをしていた志満は、本家ちきりやのお内儀のすすめで西陣へ嫁いで行った。津也は絵に打込み、次々と賞をかち取っていったが、画塾内では松溪と津也の仲を言いたてるものもいた。月日が流れ、津也は妊娠した。それに気づいた勢以は、娘を激しく責め、相手が松溪と知り、津也に絵を禁じた。そして勢以は、津也の子を里子に出すことに決め、祇園で芸者をしていた喜代次を頼る。その喜代次の手引で、見知らぬ土地の農家で女児を出産した津也は、京には帰らず、東京にいる徳二を頼って行った。徳二との暮しの中でも、津也の中の絵への想いは捨てきれず、偶然、新聞で見かけた“西内太鳳ヨーロッパ帰朝展”の報に、津也は出かけて行く。そして、徳二に置手紙を残し、西内の滞在する長浜の昌徳寺に走った。西内は弟子にしてほしいと頼む津也のひたむきさに心動かされ、京に戻ると彼女に一軒の家を与えて絵の修業を続けさせた。明治二十九年、津也の「人生の春」が第五回日本美術院展の第一等に輝いた。光彩堂の招きでとある割烹に出向いた津也は、その席で松溪と再会する。かたくなな態度をとっていた津也も、老いた旧師が涙を流すのを見て、再び彼の腕の中に沈んで行った。津也はまた妊娠し、そのことを松溪に告げる。すると思いのほか“誰の子か”と冷たく突き放された。松溪は津也が太鳳の世話になっていることが面白くなく、ある展覧会の審査院として彼と顔を合わせた際、暴言を吐きちらした。津也と松溪の関係が続いていたことを知って激怒した太鳳は、津也に破門を言い渡す。津也は福井の高浜へ出かけ、おろし薬を飲んだ。漁師の電報で勢以は、すべてを許し、津也はちきりやで男の子を産んだが、父なし子を生んだことで世間の風当りはひどかった。三ヵ月後、津也は破門を許されて画壇に復帰した。大正七年、第一回文展の会場で、松翠の「母子」が注目を集めていた。そして、その前に立ちつくす松溪の姿があった。



 時間の習俗 2014年(平成26年)★★★  社長漫遊記 1963年(昭和38年) ★★★    
出演:内野聖陽  津川雅彦 加藤雅也   出演:森繁久彌 久慈あさみ 加東大介   
あらすじ あらすじ
関門海峡に面した門司市の古社・和布刈神社において、旧暦元旦の未明に行われる神事に対する、写真撮影が殺到していた。他方、その前日深夜23時頃、神奈川県の相模湖近くの弁天島で、交通関係業界紙の編集人・土肥武夫の死体が発見された。土肥の投宿していた宿の女中は、女性が同行していたことを証言するが、その女性は行方不明になっていた。
有力な容疑者も挙がらず手がかりが掴めない中、三原警部補は土肥の交際人物のリストから、行動に作為の感じられるタクシー会社の専務・峰岡周一に着目する。だが、峰岡には完全なアリバイがあった。


欧米を視察して帰った太陽ペイントの堂本社長はすっかり外国カブレで人前をはばからず妻のあや子へのキス、レディファースト励行、社用族行為虚礼廃止とアヤシゲ英語を駆使したアメリカシステムに木村秘書課長や山中営業部長もすっかりお手あげ。取引先のジュピターKK極東支社の電話を秘書課の勝子が軽くさばいて急場を救ってくれたことから一躍彼女の給料を課長待遇に上げてしまう始末。若戸大橋の開通式に招待された堂本は中山、木村と共にこの機会を利用、九州一帯の販売店を、漫遊することにした。開通式の終った夜、販売店招待の宴が開かれそこで芸者〆奴に会った堂本は宴会禁止令だけは解消しなければならなくなった。浮気ムードは一杯というところで消防自動車のサイレン、とたんに〆奴は尻ぱしょり、彼女は名にしおう若松の消防芸者だった。がっかりしているとき東京のバアのマダムれん子に会った。彼女は商売仇の東西塗料の専務達と同行、ジュピターとの契約のため来たとの話、早速ジュピターの支社長の席へ行ったが、アメリカ式ビジネスをと話し始めた堂本に通訳のウィリーは意外な答をした。「日本の会社はゴチソウするのに堂本さんてケチンボでカタブツね、もっとイロの道で苦労してね」堂本は唇を噛んで帰ったが、れい子から別府行をさそわれてやっと胸をおさめた。ところが翌日気を利かせたつもりの木村に呼ばれたあや子が現れた。別府へはあや子と行かざるを得なくなって、さすがの堂本も頭をかかえこんでしまった。



 少年H  2012年(平成24年) ★★★★  樹海のふたり 2013(平成25年)★★★    
出演:水谷豊 伊藤蘭 吉岡竜輝   出演:板倉俊之 堤下敦 きたろう    
あらすじ あらすじ
昭和初期の神戸。Hこと妹尾肇(吉岡竜輝)は、好奇心に満ちた少年だった。洋服の仕立屋を営む父・盛夫(水谷豊)、優しい母・敏子(伊藤蘭)に温かく見守られながら、妹の好子(花田優里音)とともにのびのびと育った。幸せいっぱいに過ごす妹尾一家だったが、近所のうどん屋の兄ちゃん(小栗旬)が政治犯として逮捕されたり、召集されたおとこ姉ちゃん(早乙女太一)が脱走したりと、一家の周囲にも次第に戦争の足音が忍び寄ってきた。いよいよ開戦し、軍事統制が一層厳しくなる。自由に物を言うこともできにくい空気が漂う中、自分が疑問に思ったりおかしいと感じたりしたことを素直に口にするHに、盛夫はしっかりと現実に目を向けるよう教える。やがてHは中学へ進学。明けても暮れても軍事教練ばかり続く。盛夫は消防署へ勤め、敏子は隣組の班長になり、好子は田舎へ疎開していた。敗戦の色が濃くなり、神戸の街も空襲により一面焼け野原となる。そして迎えた終戦。少年Hたちは、新たなスタートを切るために一歩踏み出す……。 テレビ番組制作会社でフリーディレクターとして働く竹内(板倉俊之)と阿部(堤下敦)は、会社から要請される仕事に対する不満から、いつのまにか社内で干され、落ちこぼれのディレクターとなっていた。そんな二人が新しい番組を企画、富士の樹海に入ろうとする自殺志願者にインタビューを敢行し、彼らの心情や自殺を思いとどまらせるシーンを撮ろうと樹海へと向かう。手探りの中で取材を続けながら1ヶ月、撮った映像は高視聴率を獲得し、テレビ局も制作会社も彼らが作る続編に大きな期待を持っていた。だが、取材で出会った人たちの人生の背景に触れた二人は、高視聴率番組を作りたい気持ちと、人間としての良心の板挟みになり、次第に自分たちの行動に疑問を持ち葛藤する。さらに、竹内には妻(遠藤久美子)と3人の子供がいるが、長男が自閉症という問題を抱え、阿部は認知症の父(中村敦夫)を養っていく必要があった。やがて二人は取材をしていく中、次第にお互いの気持ちのズレが生じていく……。



 しあわせのパン 2011(平成23年) ★★★★  社葬 1989年(昭和64年) ★★★    
出演: 原田知世 大泉洋 森カンナ   出演:緒形拳  十朱幸代 井森美幸  
あらすじ あらすじ
東京から北海道の月浦に移り住み、湖が見渡せる丘の上でパンカフェ“マーニ”を始めた水縞尚(大泉洋)とりえ(原田知世)の夫婦。尚がパンを焼き、りえがそれに合うコーヒーを淹れ、料理を作る。そこには毎日、色々なお客がやってくる。北海道から出られない青年、時生(平岡祐太)、なんでも聞こえてしまう地獄耳の硝子作家、陽子(余貴美子)、口をきかない少女、未久(八木優希)と父親(光石研)、革の大きなトランクを抱えた山高帽の阿部(あがた森魚)、沖縄旅行をすっぽかされた傷心の香織(森カンナ)、観察好きの羊のゾーヴァ。そして、想い出の地に再びやってきた老人とその妻……。それぞれの季節にさまざまな想いを抱いて店を訪れた彼らが見つけた心の中の“しあわせ”とは?そして彼らを見守る尚とりえに訪れることとは?





日本有数の大新聞「太陽新聞」のトップでは、会長派と社長派の間で権力争いが起こっていた。関東の地方紙だったのを全国紙にまで発展させたのは現社長・岡部憲介の父の大介(故人)と現会長・太田垣一男だった。その会長派は太田垣の娘婿で専務取締役の添島ほか松崎、栗山、寺内、原口の各取締役。一方、社長派は岡部憲介ほか息子の恭介、谷、徳永、深町、三宅の各取締役。取締役販売局長として腕をふるう鷲尾平吉は恭介の部下だったが、太田垣にも恩があり、派閥を嫌って中立的立場をとっていた。ある日、定例役員会で谷から緊急議題として太田垣の代表権と名誉会長職の解任が提出され、鷲尾が棄権したために一票差で可決されてしまった。太田垣はショックで倒れ、病院にかつぎ込まれた。社長派は皆勝ち誇った様子だったが、その晩岡部憲介が料亭で芸者相手に腹上死してしまう。鷲尾も手伝わされて遺体は岡部邸へ運び込まれた。通夜の臨時役員会では葬儀委員長と社長人事をめぐって紛糾、翌日、太田垣が代表取締役名誉会長に復帰し、社葬葬儀委員長に就任。しかし、病気療養中のため実行委員長は鷲尾が務めることになった。前夜、太陽新聞では三友銀行の不正融資というビッグスクープが朝刊のトップを飾ろうとしていたが、徳永がもみ消していた。社長選出は無記名投票の結果、岡部恭介4票、添島隆治4票、白票3票で物別れとなった。鷲尾は以前に穂積で飲んでから女将の吉乃と男と女のつき合いをしていた。しかし、不倫旅行から帰ると、突然北陸の販売店が添島の差し金で納金拒否の態度をとった。徳永の命令で鷲尾が何とか事態を収拾したが、添島は株の失敗で大穴を空けて自殺未遂。憲介の死で社長派は劣勢、太田垣は病室に徳永を呼んで密約を交わした。報復人事はしないが、鷲尾の首を切れというものだった。鷲尾は徳永からの辞表提出要求を拒否し、穂積で恭介と会った。彼はすでに辞表を出していたが、三友銀行のスキャンダルや社葬の場で太田垣が徳永の社長就任を指名裁定することを鷲尾に話した。「なぜ自分だけがツメ腹を切らされなければならないのか」と怒った鷲尾は子飼いの部下の裏切りで相談役に落ちている前頭取野々村典正の協力を得、すべての情報をブラック・ジャーナリズムに流すと太田垣につめ寄った。社葬の当日、葬儀委員長の太田垣から指名された新社長は、岡部恭介だった。



  受験のシンデレラ 2016年NHKドラマ ★★★   ★★★    
出演:小泉孝太郎 遠藤真紀 宮間塔子 富田靖子   出演:    
あらすじ あらすじ
1〜2話
名門予備校のカリスマ講師・五十嵐(小泉孝太郎)は最近酒びたりで生活がすさんでいた。定時制高校に通う真紀(川口春奈)は進級できなければ「高校をやめて働けと」母の千枝子(富田靖子)からくぎをさされていた。ある晩、真紀1人が留守番するアパートに深酒をした五十嵐が上がりこんで酔いにまかせて寝てしまう。五十嵐が有名な塾講師だと知った真紀は、警察に突き出さない代わりに、追試のための勉強を教えて欲しいと頼み込んだ。真紀をわずか一年で東大に合格させると決めた五十嵐は、真紀の母に協力してほしいと頼むが、娘を惑わせるなと拒絶される。困った五十嵐は友人の宇佐美の店を借り、昼間真紀に勉強を教えることにした。大学に行く夢を持った真紀は、得意の記憶力を生かして五十嵐の厳しい指導に必死でくらい付いていく。だがこのとき、五十嵐に暗い影が忍び寄っていることを真紀は知らなかった。
7話-最終話
真紀は、もう一度五十嵐と東大を目指すことを決意し、五十嵐も真紀のため、入院して治療を受けることになる。しかし真紀と千枝子は、顔を合わせるとけんかばかりの毎日で、勉強がはかどらない。そんなある日、千枝子は、真紀が内緒で進路相談を受けていたことを知る。怒った千枝子は、再婚するので家を出ていくと宣言。真紀は憤慨し、母の身勝手を愚痴るが、それを聞いた五十嵐は、千枝子にある賭けを持ちかける。真紀は、もう一度五十嵐と東大を目指すことを決意し、五十嵐も真紀のため、入院して治療を受けることになる。しかし真紀と千枝子は、顔を合わせるとけんかばかりの毎日で、勉強がはかどらない。そんなある日、千枝子は、真紀が内緒で進路相談を受けていたことを知る。怒った千枝子は、再婚するので家を出ていくと宣言。真紀は憤慨し、母の身勝手を愚痴るが、それを聞いた五十嵐は、千枝子にある賭けを持ちかける。



 
 
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