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き | キャッツ・バレー 1965(アメリカ)★★★ | 君とボクの虹色の世界 2005年(アメリカ)★★★ | ||||||||||||||||||||
主演: ジェーン・フォンダ リー・マービン マイケル・カラン | 主演:ミランダ・ジュライ ジョン・ホークス マイルズ・トンプソン | |||||||||||||||||||||
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
1894年。バルー(ジェーン・フォンダ) は教師の資格をとり、久しぶりに故郷のウォルフ・シティに帰ってきた。しかしそこには意外なことが待ちうけていた。牧場を経営しているバルーの父フランキーと町の顔役パーシバルとの間に利権をめぐる対立が生じていたのだ。パーシバルはウォルフ・シティ開発会社をつくり、大食肉解体場を中心とした帝国を築こうとしていた。その計画に反対し、加わることを拒みつづけたフランキーに、パーシバルは殺し屋ストロウン( リー・マーヴィン) をさしむけた。バルーは汽車の中で知りあったクレイ( マイケル・カラン) 、彼の伯父ジェド、そしてガン・マンとして名高いシェリーン( リー・マーヴィン、2役)に助力を頼んだが、時すでに遅く、フランキーはストロウンの凶弾に倒れた。バルーは復讐を誓い仲間とともに山にこもった。数日後、バルーとその一味は列車強盗を企て、ウォルフ・シティ開発会社の給料を強奪、町に挑戦を開始した。やがて彼女らの悪名はその地一帯に広まり、人々は彼女を“キャット・バルー”と呼ぶようになった。バルーがクレイに愛情を感じはじめた頃、思いがけない事実がわかった。シェリーンとストロウンは実の兄弟だったのだ。しかし2人の間に芽生えた憎しみを消し去ることはできない。バルーとパーシバルの対決の日彼女は宿敵を倒した。しかしバルーも傷つき捕らえられて縛り首にされそうになったが、クレイに助けられた。すべては終わり、バルーとクレイは新しい生活を求め、ウォルフ・シティをあとにするのだった。 | クリスティーン(ミランダ・ジュライ)はアーティストを夢見ながら、高齢者タクシーの運転手をして生計を立てている。ある日、得意客のマイケル(ヘクター・エリアス)と一緒にショッピングモールの靴売り場を訪れた彼女は、店員のリチャード(ジョン・ホークス)に恋をする。彼は最近離婚したばかりで、まだ新しい恋に踏み出す勇気が出ない。ふたりはなかなか素直に一歩を踏み出せない。リチャードの息子ロビーとピーターは、チャットで遊んでいるうちに、ある女の人と意気投合。そしてロビーは相手の女性から今度会いましょうと誘われる。リチャードの隣家に住むしっかり者の小学生シルヴィーは、嫁入り道具をコレクションしている。ある日コレクションをピーターにみられ、未来の夫と娘のために集めていると語る。女の子が苦手で少し内気なピーターは、シルヴィーの夢に共感する。仲良しの二人組のヘザー(ナターシャ・スレイトン)とレベッカ(ナジャラ・タウンゼント)は、二人ともまだBFはいない。ある日、たまたま知り合ったアンドリュー(ブラッド・ヘンケ)に声をかけてみたところ、好反応が返ってくる。気を良くした彼女たちが翌日もアンドリューの家に行ってみると、「シャツを脱げ」と張り紙が。クリスティーンの得意客でもあるマイケルは、70歳にしてようやく人生を共に過ごす愛するパートナーとめぐり合えた。その愛する人エレンは、チューブにつながれており、そう長くは生きられない。もう少し時間があれば……。思うように制作が進まないクリスティーンに、マイケルはチャレンジしないと始まらないと励ます。それぞれの、愛したい・愛されたいという想いが交差していく。 | |||||||||||||||||||||
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き | 奇跡のサラブレッド 2010年(アメリカ)★★★ | 消えない罪 2021年(アメリカ)★★★ | ||||||||||||||||||||
主演ダイアン・レイン ジョン・マルコヴィッチ ディラン・ウォルシュ | 主演:サンドラ・ブロック ヴィンセント・ドノフリオ ジョン・バーンサル |
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
実在した伝説の競走馬セクレタリアトとその馬主ペニー・チェネリーの実話を基に描く感動のドラマ。共演にジェームズ・クロムウェルやスコット・グレンなどのベテランを揃えた感動作だが、日本では劇場未公開に終わった。1969年、アメリカ・バージニア州にある競走馬の生産牧場“メドウ・ステーブル”のオーナー、クリスが病に倒れたことがきっかけで、息子たちは牧場を売却しようと考えていた。しかし既に結婚し専業主婦となっていた娘・ペニーはこれに反対し、父から経営権を譲り受け、牧場の経営に乗り出す。男性社会であった競馬界で、牧場経営を一から必死で学ぶペニー。調教師のルシアンとの出会いを通じ、徐々に牧場の経営を立て直し始める。そんな中、生まれた1頭の仔馬が、セクレタリアトであった。この仔馬は後に“アメリカ競馬史上最強馬”とも称される名馬に成長し、ペニーや牧場の人々の夢を乗せて疾走することになるのだった。 | 「しあわせの隠れ場所」「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックが、許されぬ罪を背負って生きる元受刑者を演じたヒューマンサスペンス。過去に犯してしまった殺人の罪で服役し、20年の刑期を終えて刑務所から出所したルース・スレイター。しかし、罪を償って社会に出たはずの彼女を待ち受けていたのは、過去の罪が許されない世界だった。社会に溶け込むことができずに孤立し、安息を求めて訪れた故郷の地でも厳しい批判にさらされ、行き場をなくしていくルース。そんな彼女が罪を償うことができる唯一の手段は、昔、とある理由で置き去りにしてしまい、離れ離れになってしまった妹を捜すことだった。 | |||||||||||||||||||||
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き | 奇跡のシンフォニー 2007年(アメリカ)★★★ | 逆転のトライアングル 2022年(スウェーデン)★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル ジョナサン・リース テレンス・ハワード | 主演:ハリス・ディキンソン チャールビ・ディーン ドリー・デ・レオン | |||||||||||||||||||||
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
ニューヨーク近郊の孤児院で暮らすエヴァンは、両親が必ず迎えに来ると信じているものの、11歳になるまでその願いがかなう事は無かった。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまう。たどり着いたマンハッタンで様々な出会いを経てエヴァンは音楽の才能を開花させる。 一方エヴァンは死んだと思っていた彼の母ライラ、そしてライラと結ばれること無く一時は悲嘆にくれていた父ルイスも音楽に導かれるかのようにマンハッタンへ向かう。 |
モデルでインフルエンサーとしても注目を集めているヤヤと、人気が落ち目のモデルのカール。美男美女カップルの2人は、招待を受けて豪華客船クルーズの旅に出る。船内ではリッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでもかなえる客室乗務員が笑顔を振りまいている。しかし、ある夜に船が難破し、海賊に襲われ、一行は無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態のなか、人々のあいだには生き残りをかけた弱肉強食のヒエラルキーが生まれる。そしてその頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃係だった。 | |||||||||||||||||||||
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き | 年()★★★ | 年()★★★ | ||||||||||||||||||||
主演: | 主演: |
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
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き | 君の名は 1991年(平成3年) NHK連続テレビ小説 ★★★ | 京、ふたり 1990年(平成2年) NHK連続テレビ小説 ★★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:鈴木京香 倉田てつを いしだあゆみ 宍戸 錠 | 主演: 山本陽子 畠田理恵 茂山逸平 伊原剛志 |
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
第2次世界大戦中に知り合った男女の純愛を、戦後の世相を忠実に再現して描く。昭和20年5月、東京の夜は米軍機による大空襲を受けている。当時、四谷に住んでいた社長令嬢の真知子は、外出先の銀座の数寄屋橋でこの空襲に遭遇し、春樹と知り合う。やがて、二人はさまざまな障害を乗り越えて愛を育む。 年々視聴率が下降を続けていた連続テレビ小説のテコ入れとして、1975年以前の原点に戻り放送期間を1年間とした。千葉県野田市に1億円をかけ数寄屋橋のオープンセットを造るなど、異例の予算が組まれた。原作は一世を風靡した作品であったため前評判は大変高く、視聴率が50%を超えるのではないかともいわれていた。しかしながら、最高視聴率34.6%、期間平均視聴率29.1%(1991年 - 1992年の記録。関東地区、ビデオリサーチ調べ)[9] とも、本ドラマ終了時点での当時の歴代最低を記録した。 |
京都の老舗の漬物屋を舞台に、舅、嫁、娘三世代にわたる葛藤を描く。畠田理恵と山本陽子による、ダブル・ヒロイン。 朝の連続テレビ小説では珍しく、10月1日に一回目が放送された。 それまでのテーマ曲は、割合小編成の器楽曲が多かったが、このドラマで管弦楽を使用してシンセイザーなどを使わなかったことは突出していた。 本作品以降の大阪制作の朝ドラでは、1995年度後期の『走らんか!』まで現代劇が続いた(その後も「現代劇部分が中心」の作品が相次いだ)。 1990 - 91年の平均視聴率は35.6%、最高視聴率は41.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。全151回。 解説放送導入初の現代劇であり、大阪放送局制作作品でもある。 |
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き | 聖の青春 2016年(平成28年)★★★ | 霧の子午線 1996年(平成8年) ★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:松山ケンイチ 東出昌大 染谷将太 安田顕 | 主演: 岩下志麻 吉永小百合 玉置浩二 山本耕史 |
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
難病と闘いながら将棋に人生を賭け、29歳の若さで亡くなった棋士・村山聖(さとし)の生涯を描いた大崎善生による同名ノンフィクション小説を、松山ケンイチ主演により映画化。幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。監督は「宇宙兄弟」の森義隆、脚本を「リンダ リンダ リンダ」の向井康介がそれぞれ担当。羽生善治とは「東の羽生、西の村山」と並び称された村山を演じる松山は、役作りのため20キロ以上も重増。羽生役には東出昌大が扮した。 | クローン病という難病に犯されたちぎり絵師の沢田八重は、二度目の手術を受けた2年後、東京から函館へ引っ越した。八重を出迎えたのは大学時代からの親友で学園闘争をともに闘った、「函館日報」の記者・鳥飼希代子だった。彼女には文化部の後輩である高尾耕介という年下の恋人がいた。しかし、耕介はちぎり絵を出版する八重を取材した日、彼女と肉体関係を持ってしまう。手術の醜い傷がもとで恋人と別れていた八重は、希代子に後ろめたさを感じながらも、自分を愛してくれる耕介に気持ちを寄せていった。ふたりの関係に感づいた希代子は、八重の命がそのことで燃え続けてくれるのならという思いから、咎める気持ちを押さえていた。ある日、八重にひそかな憧れを抱いていた希代子のひとり息子の光夫は、耕介が八重の家から出て来るところを目撃する。光夫は八重に思いのたけをぶつけたが、彼女に手術の傷を見せられて愕然とする。その晩、八重は光夫に彼の本当の父親のことを話した。学生時代、八重の恋人だった淡路新一郎は、次第に希代子にも恋情を抱くようになり、彼女と肌を重ねてしまった。八重はそれを咎めず、3人で奇妙な生活を始めるが、そんな関係に耐え兼ねた新一郎はふたりを残して外国へ身を隠してしまったのだ。その後、希代子が妊娠していることが分かり、そうして生まれたのが光夫だった。新一郎がノルウェーのベンゲルンに住んでいることを知った希代子は彼のもとを訪ね、八重も心配して希代子の後を追った。ふたりはそれぞれの思いを語り合い、ダンスを踊るが、突然に八重が倒れ、そのまま帰らぬ人となった。親友を失った希代子はベンゲルンの湖に向かって、八重の名前を何度も叫んでいた。 | |||||||||||||||||||||
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き | キツツキと雨 2011年(平成23年)★★★ | 巨人と玩具 1958年(昭和33年)★★ | ||||||||||||||||||||
主演: 役所広司 小栗旬 高良健吾 | 主演:川口浩 野添ひとみ 高松英郎 | |||||||||||||||||||||
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
人里離れた山間の村。木こりの岸克彦(役所広司)は、早朝から仲間と山林に入り、木々を伐採して生計を立てていた。妻に先立たれ、今は息子の浩一(高良健吾)と2人暮らし。定職に就かずにふらふらしている浩一に、克彦は憤りを覚えていた。妻の三回忌はもうすぐ。ある朝、田舎道を行く克彦は、車が溝にはまって立ち往生している2人を発見する。ゾンビ映画の撮影にやってきた映画監督の田辺幸一(小栗旬)と鳥居(古舘寛治)だった。なりゆきから、2人を撮影現場まで案内することになった克彦は、そのままゾンビのメイクでエキストラ出演する羽目になる。木こり仲間たちから出演をネタにされ、まんざらでもない克彦。撮影途中の映像を見るラッシュ試写に呼ばれた彼は、小さく映る自分のゾンビ姿に思わず苦笑いする。傍らでは幸一が、自分の腕を噛みながら、苦々しい表情でスクリーンを見つめていた。現場では、大勢のスタッフやキャストから質問攻めにあい、頭が混乱して昏倒してしまう幸一。そこへたまたまやってきた克彦は、弁当を食べながら幸一に年齢を尋ねる。彼が25歳だと聞いた克彦は、生い茂る松の木を指さし、“あそこに松が生えてるだろ。あの木が一人前になるのに、ざっと100年はかかるよ。”と告げる。またある日、露天風呂から上がり、克彦と一緒にそばをすすっていた幸一は、父親が買ってきたビデオカメラをきっかけに、映画を撮り始めるようになったことを語る。しかし、実家の旅館を継がなかったことで、父親は後悔しているだろうと。克彦は“後悔なんかしてねえよ。自分の買ってきたカメラが息子の人生を変えたんだ。嬉しくてしょうがねえだろうよ。”と幸一を諭すのだった。やがて克彦は積極的に撮影を手伝うようになり、撮影隊と村人たちとの間に、少しずつ一体感が生まれてゆく。やがて、撮影はいよいよ佳境を迎える……。 | 都心のある大きな駅の出口から、今日も群衆が無限に吐き出される。−−駅前広場にはサムソン製菓のビルがある。その宣伝課長は合田という男で、宣伝の鬼といわれていた。宣伝課員の洋介は彼の敏腕を尊敬していた。−−キャラメルの売りあげ高が悪くなった。宣伝に新手を考えだす必要に迫られた。京子という少女を合田が拾ってきた。虫歯だらけのありきたりの小娘だ。ペロッと出す長い舌と、驚いたような笑い顔が変っていた。洋介の大学の級友横山は競争相手のヘラクレス洋菓宣伝部にいる。もう一つのアポロ製菓の宣伝課員倉橋雅美に、彼は洋介を紹介した。二人は愛しあった。京子のカメラ・テストの結果、彼女はネガ美人であることが判った。写真家の春川は彼女の一日を撮すと、それをあるカメラ雑誌に発表した。ジャーナリズムが騒ぎだした。週刊誌、ラジオ、ファッション・ショー……。これらすべての売り込みの後には合田がいた。彼は社のトレード・キャラクター決定会議を自分の思惑通りに運び、京子を使うことを重役連に承諾させた。いよいよ特売合戦だ。京子は今まで勤めていたボロ会社を止め、宇宙服を着て、ポスターやテレビで笑い始めた。虫歯がかえって効果的だった。ヘラクレスは動物の景品、アポロは地味だが母親に説得力のある奨学金。アポロが一頭地を抜いた売り上げを示した。しかし、アポロ・ドロップスに子供が中毒する事件が起った。サムソンはその足をすくうように大増産を始めた。まるで空巣狙いだ。合田は義父の矢代部長を追いやり、自分が部長になった。しかし莫大な宣伝費にもかかわらず、キャラメルはちっとも売れない。京子は洋介に前からずっと好き、恋人になってと言ったが、彼は断った。小売店が乱売を始めた。景気づけに宇宙展の会場に京子を配することに、合田は決めた。呼ばれてきた京子は以前の少女ではなかった。気取った歩き振りの、飾りたてた女であった。彼女の両親も長屋を引っ越したという。京子は合田の申し出を断った。契約にそんな箇条がないからという。合田は洋介に彼女を色仕掛で抱きこめと命じた。同時に彼は疲れから吐血した。西は京子の歌っている劇場に行き、そこで親友横山が彼女の黒幕、マネージャーになっているのを知った。今さら、京子を連れて来て何になる。叫びわめいてどうだというのだ。“怪物”の中で消化されて機械のように無慈悲な人間になるだけだ! 洋介は会社へ帰ると合田をののしり、彼を尊敬していたのを口惜しく思った。彼はやにわに宇宙服を着ると、雨の中を外へ出た。近づいてきた雅美に目もくれずに。その奇妙な姿を、合田がサムソン・ビルの窓からじっと見送っていた。 | |||||||||||||||||||||
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き | 切られ与三郎 1960年(昭和35年)★★★ | 奇跡の人 2016年(平成28年)NHKドラマ ★★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:市川雷蔵 淡路恵子 冨士眞奈美 中村玉緒 |
主演:峯田和伸 麻生久美子 住田萌乃 浅香航大 | |||||||||||||||||||||
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
江戸の蝋燭問屋“伊豆与”は跡目をつぐ子供がいないところから与三郎を養子に迎えたが、間もなくお金と与之助の実子が生れた。このため総領養子の与三郎はみずから放蕩三昧にふけって家を飛出し、得意の三味線を抱えて中村座の舞台裏から手弁当さげての道楽勤めをしていた。病気の父の与左衛門は家督を与三郎に譲ろうと考えていたが、妻のお菅は大阪から縁つづきの山城屋文左衛門を呼んで与之助が跡目をとれるよう策動していた。すべてを知った与三郎は、お金の切ない願いをよそに一人旅に出てしまった。そして木更津へ−−与三郎は、新内の取り持つ縁で網元、源左衛門の囲い者料亭“きさらず”のお女将お富と結ばれたが、旅先から帰った源左衛門にかぎつけられた。覚悟したお富と与三郎は墓場の井戸へ身を投げた。しかし二人は源左衛門の子分に発見され、与三郎は全身三十数カ所の生キズを受けるリンチにあったうえ、簀巻にされて海へ投げ込まれたが、幸にして田舎まわりの女歌舞伎“芝村あやめ”一座の女たちに助けられ、座頭のあやめ、女役者のかつらから好意を寄せられた。それから一年−−与三郎ははからずも湯の町でかつらに出会った。彼女は一座の借金のかたに、大貸元・佐々良三八のめかけになっていた。“ここから自分をつれ出してほしい”というかつらの願いに迎えに行った与三郎は三八を殺したかつらから犯人に仕立てられ、怒りに燃えた与三郎はかつらを刺してしまい牢につながれた。その夜、牢を破った与三郎は、牢破りとして関八州のお尋ね者になるとともに三八一家の子分たちに追われながら、お金の安否を気づかって江戸に帰った。そして、“伊豆与”は与之助がついだが、すべては山城屋を後見役とするお菅の思い通りに切りまわされ、そのうえ、十七歳になったばかりのお金はお城のご用商人係、飯沼左門のもとへめかけに出されそうになっているのを知った。与三郎は、同じ安宿の蝙蝠ノ安五郎をさそって、多左衛門の別邸に乗り込んだが、意外にもそこにはお富がいた。“お富久しぶりだな……”とタンカを切る与三郎に多左衛門は小判の紙包みを差出した。与三郎はお富を使ってお金を助けようとするがだまされ、また仲間の蝙蝠安にも裏切られ、三八の子分とご用提灯の群に追われることになった。“自分さえつかまれば……”−−兇状持ちの妹として左仲との話もこわれる。こう決意した与三郎のふところにお金がとびこんで来た。“私−−お兄さまが好き”。流転の果てに生涯で初めての恋をつかんだ与三郎のあとにはご用提灯の波が追って来た。“お金、お前は俺ひとりのものだ”−−こう叫んだ与三郎はお金を抱いて海へ歩み入った。二人の顔には恍惚の微笑があった。 |
1)
亀持一択は毎日を怠惰に生きるだけの、なーんにもないダメ男。ところがある日、偶然出会った鶴里花に恋をした。花には目と耳に障がいを持つ娘・海がおり、住む家を探して困っていた。一択は自分のアパートの大家・風子に部屋を貸してやって欲しいと頼み込む。そして、海に世界のことを教えてやりたい、海にとってのサリバン先生になりたいと、人生初の無謀な挑戦を始める。
2)
一択(峯田和伸)は花が昼に働いている間、海の世話をすることになった。広い世界を感じさせてやりたいと海を散歩に連れ出した一択だが、街中で騒動を起こして大家の風子に身柄を引き取りに来てもらうハメになる。そこで次に一択は、アパートで海にスプーンの使い方を教えようと考えた。だが、海は頑として受け付けず、それから何日も二人のスプーンをめぐる壮絶な闘いが続くのだった。
3)
一択のおかげで少しだけスプーンが使えるようになった海を見て、花はバカな一択に負けたような気がしてショックを受ける。一択は調子に乗って花への恋心を告白するが、花は怒りとも悲しみとも分からない感情がこみ上げてきて一択を拒絶した。そんなとき行方をくらませていた花の夫・正志が突然現れる。花はうれしそうに夫を出迎えるが、それは幸せな再会ではなかった。
4)
一択が海と一緒に家出をした。娘が心配な花は風子たちに相談するが、どうせ金がなくてすぐに帰ってくるからと励まされる。が、八袋が一択に金を貸したことが発覚し、花は居ても立ってもいられない。故郷の山形に向かった一択は実家に向かうが、祖母に怒られるのが怖くて家に入れない。そこになぜか、花の元夫・正志がまたもや現れた 最終回)
ついに一択が花と結婚することになった。海の閉ざされた世界が広がっていることを感じる一択は、海を学校に通わせることにする。そして2年が経ち、海に変化はないが、一択は穏やかな毎日に幸せを感じていた。そのころ学校周辺で不審者情報があり、警戒する一択が捕まえたのはなんと正志。これで一件落着かと思ったその時、海が事件に巻き込まれる。守れるのか、一択!
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き | 岸辺の旅 2015年(日本/フランス) ★★ | 君の名は 2016年(平成28年) ★★★ | ||||||||||||||||||||
主演: 深津絵里 浅野忠信 柄本明 小松政夫 | 声出演: 神木隆之介 上白石萌音 成田凌 | |||||||||||||||||||||
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
夫の優介が失踪して3年。喪失感を経て、やっとピアノを人に教える仕事を再開した瑞希。ところがある日、突然、優介が帰宅する。「死んだ」と言う優介に誘われるままに瑞希は旅に出る。それは、彼が失踪してから帰宅するまでの3年間にお世話になった人々を訪ねていくというもので、旅を通して瑞希は夫の知らなかった一面も見る事に。 | 山深い田舎町に暮らす三葉は都会に憧れを抱く女子高生。“来世は東京のイケメン男子にしてほしい”と願う彼女は、自分が東京で暮らす男の子になる夢を見る。一方、東京で暮らす男子高生の瀧も行った事もない山奥の町で自分が女子高生になっている奇妙な夢を見る。不思議な夢を見続けるうちに、2人は入れ替わっている事に気付く。 | |||||||||||||||||||||
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き | ギターを持った渡り鳥 1959年(昭和34年) ★★★ | 鬼畜(玉木宏) 2017年(平成29年)テレビ朝日★★★ | ||||||||||||||||||||
主演: 小林旭 浅丘ルリ子 中原早苗 金子信雄 宍戸錠 | 主演:玉木宏 常盤貴子 木村多江 余貴美子 |
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
神戸に近いある港町にギター背中に流れて来た伸次は、喧嘩で危い流しのサブを救ったことから親分の秋津にひきあわされた。秋津は自分の娯楽センター拡張のため、親切ごかしに金を貸し利子の期限切れを種に暴力的に土地を立退かせていた。伸次の腕力と嚇しはマーケットの住民をふるえあがらせた。秋津は沖合にある小島にもセンターを作る関係上丸庄漁業に伸次を使にたてた。しかし丸庄の女房澄子が秋津の実妹と知るとこの仕事を断った。会った時から伸次に惹かれていた秋津の娘由紀は叔母のために手を引いた彼に一層の好意を寄せた。ある日神戸の田口組のジョージがヤクの密輸を沖合で取引きするので舟をかりに来た。秋津の用心棒馬場は丸庄のあかつき丸を担保にとりあげた。秋津組とジョージは取引きのため沖合に出た。挨拶がわりのダイス遊びで見せた伸次の手さばきに、ジョージは彼とどこかで会ったような感じを持った。そこで厭がる伸次にむりやり拳銃を弾たせた。“判ったお前は神戸市警のデカだ。昔俺の舎弟を殺してサツを首になった奴だ”二人が拳銃を構えた時巡視艇が廻って来た。決闘は明晩までのばされることになった。その夜丸庄が溺死体となって発見された。サブの口から秋津の仕業と知った伸次は秋津と手を切る決心をした。翌晩再び海に出た。密輸取引きが終り二つの影が向い合った。その瞬間を狙って馬場の拳銃が二人に向って火を吐いた。伸次は海に消えた。ジョージは傷つきながら馬場を倒した。組のことを知り過ぎた伸次を消し密輸を一人占めしようとする秋津のたくらみであった。秋津の事務所へ伸次は飛び込んでいった。が秋津は拳銃を構えて待っていた。しかし何時の間にか裏口よりやってきたジョージに倒された。パトカーのサイレンが近づいた。ビリヤード場で対峙する二人。二人の拳銃が火を噴く。バシッとジョージの拳銃がフッ飛んだ。負けを認めたジョージを沼田刑事が逮捕に来る。別の日、復職を進める沼田に伸次は死んだ女の墓参りに佐渡に向かうと告げる。伸次の旅立ちに由紀たちが見送りに来る。また戻ってくると言って旅立つ伸次だが、由紀はそれが嘘だと判っていた…。 | 印刷屋を営む宗吉は、妻・お梅に隠れ、料理屋の女中・菊代を妾として囲い、7年の間に3人の子供を産ませていた。しかし宗吉の印刷屋は火事で設備の大半を失い、再建しようにも得意先の大半を大手の印刷会社に奪われ、融資の都合もつかず火の車。菊代に月々の生活費も渡せなくなっていた。生活に窮し業を煮やした菊代は3人の子を連れ、印刷屋に乗り込んできた。愛人と隠し子の存在を知ったお梅は激怒し、子供たちの前で菊代と宗吉を攻め立てる。そして翌朝、菊代は印刷屋に子供たちを置き去りにして姿を消した。父として、なんとか子供たちを家に置いてやりたいと思う宗吉だったが、はなから「他人様の子供」など育てる気の無いお梅は、子供たちに鬼のようにつらく当たるのだった。まさに虐待そのものだったが、気弱な宗吉は子供たちに「おばちゃんの傍に行ったらだめだぞ」といい含めるのみだった。ついに末子である次男・庄二が、お梅による育児放棄の末、衰弱死する。お梅は残りの子供も処分することを宗吉にせまり、宗吉は長女・良子を東京タワーに連れて行き、置き去りにする。さらに長男・利一をも毒殺しようとするものの果たせず、2人で涙に暮れる。 それでもお梅は譲らず、宗吉は息子を連れ、東海道新幹線に乗った。それは利一の死に場所を探すための、あてのない旅だった。やがて能登半島にたどり着き、日本海を臨む岸壁で、宗吉は利一を海に落す。利一は、漁師に助けられ命をとり止めたが、刑事達に事情を聞かれても、黙秘を貫くのだった。しかし利一の持ち物(石版印刷に使用する石材のかけら。利一はこれを石蹴り遊びに使っていた)から足が付き、川越の印刷所に能登の警察が来訪。宗吉は殺人未遂の容疑で警察に拘束される。刑事に付き添われ、宗吉は北陸の警察を訪れる。自身を崖から突き落とした父を目のあたりにして、利一は涙を堪えながら「知らないおじさんだよ!」と否定する。そんな利一にすがりつき、宗吉は後悔と罪悪感で号泣するのだった。 |
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き | 銀座カンカン娘 1949年(昭和24年) ★★★ | キネマの神様 2021年(令和3年) ★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:高峰秀子 笠置シヅ子 灰田勝彦 古今亭志ん生 (5代目) | 山田洋次監督 主演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子 |
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落語家の新笑は、いまは引退して妻のおだいと、子供とささやかな生活を営んでいたそこへ居候として入ってきたのが、新笑が昔世話になったという恩人の娘お秋と、お秋の友人のお春だった。二人の明朗な娘達は朝から歌をうたって、おだいをイライラさせる。新笑の甥の武助は、会社の合唱隊を組織して歌に精進しているし、お春は声楽家、お秋は画家と、いずれも芸術家としての意欲にもえていた。しかし一文なしの娘達には、絵の具もピアノも買うことは出来ず、そうかといってブラブラといつまでも遊んでいる訳にも行かなかった。お秋が職さがしに出かけようとすると、おだいにポチを捨ててきてくれと頼まれてしまった。ポチをつれたお秋が捨場に迷っているとある映画会社のロケ隊に出会った。しかもその撮影に是非ポチと一しょに出てくれという話になり、一日だけエキストラとしてキャメラの前に立つことになった。撮影は進行して、女優の山田美恵が池の中に放り込まれることになって、ハタと困ってしまった。というのは山田嬢が、ガンとして承知しないのである。そこで代役を使うことになったので、お秋は早速お春をよんできて、代行させた。おかげで二人は千円という大金を手にすることが出来たのだった。そのエキストラで知り合った白井哲夫の世話で二人はバーで歌をうたうことになった。バーからバーへ毎夜銀座の裏から裏へ、白井の伴奏で三人は働いた。おかげでお秋もお春も、小ざっぱりした洋服と、いくらかの貯金も出来た。新笑の家では、生活も苦しく、しかも月一杯に十万円払い込まないと家を追いたてられると聞いて、恩返しはこの時とばかり、三人で十万円を送って新笑の苦境を救ったのだった。そのころから武助も会社をクビになったので三人の中に加って、武助とお秋、白井とお春の青春コンビは、カンカンブギウギのリズムと共に、親密さを増していった。新笑も引退しているような時代ではないと、再び落語家として第一線で活躍することになったその高座復帰のおひろめの夜は、急テンポで結ばれた、武助とお秋の婚礼ひ露の晩でもあったのだ。 |
原田マハの同名小説を名匠・山田監督が映画への愛を込めて映画化した松竹映画100周年記念作品。クランクイン後、半分を撮影した時点で逝去した志村けんに代わって沢田がゴウ役に指名されたのが話題に。映画監督になる夢に挫折し、酒とギャンブルに明け暮れるゴウ役を、沢田は熱演。若き日の主要キャラクター陣を演じた菅田、永野、RADWIMPSの野田洋次郎らも熱演。山田監督が所属する松竹のかつての名監督を思わせる人物や同社の名作映画の再現、あるハリウッド映画へのオマージュが、心をくすぐる。 無類のギャンブル好きであるゴウは、妻の淑子や娘の歩に見放されたダメな父親。彼の行きつけの名画座の館主テラシンは、かつてゴウと映画撮影所で働く仲間だった。当時ゴウは助監督として、テラシンは映写技師として、時代を代表する監督やスター女優の園子らに囲まれながら夢を追っていた。そして2人は、撮影所近くの食堂の看板娘だった淑子にそれぞれ想いを寄せていた。そんな中、ゴウは初監督作品の撮影初日に負傷してしまう。 |
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き | 今日もかくてありなん 1959年(昭和34年) ★★★ | 銀河鉄道の父 2023年(令和5年) ★★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:高橋貞二 久我美子 中村勘九郎 | 主演:役所広司 菅田将暉 森七菜 坂井真紀 田中泯 |
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湘南の海の近くの小住宅が、佐藤の家である。主人の正一は、東京の会社へ勤める安サラリーマンだ。妻の保子は息子の一雄と家事に忙しい。平凡な生活。家の借金返済のためもあり、会社の部長に月六万円で避暑用に家を貸すことにした。正一は東京の同僚のアパートに転りこみ、保子は子を連れ、軽井沢の実家に帰った。雑貨屋の実家には、母のほかにタクシー運転手の弟哲生、働き者の春子夫妻とその子、小諸の町工場勤めの弟、真面目な五郎たちが和かに暮している。鍋を買いに来た中老の男・周助は一年ほど前から材木屋のはなれに小さい女の子と住んでいる。五郎は帰着した材木屋の娘紀子に淡い恋を感じた。流れこみのヤクザ・赤田の子分どもが、紀子とその友人たちをおどし、殴りつける事件が起きた。子供たちの水遊びを見守りながら、周助はそれらヤクザたちへの憤りを保子にもらす。佐藤が東京からやってき、北軽井沢に避暑の専務夫人を訪問した。麻雀のお相手である。保子は同行したが、会社のことばかり考えている夫が不満だった。彼女が周助の家を訪ねた時、彼は石屋に頼まれた墓の戒名を書いていた。彼は元陸大出の軍人で、戦争で人間を殺した罪を感じ、子供だけを頼りに、旅館女中の妻とも江の仕送りで細々と暮しているという。恩給さえも断ったから、妻は怒り、今では名ばかりの夫婦である。彼の口ずさんだ藤村の詩が保子の心の底にしみこんだ。−−赤田の情婦ミミは彼の別の女を嫉妬して、碓氷峠の自動車事故で消されてしまう。赤田の子分が自動車を哲生の車と衝突させたのだ。その入院と同じ日、周助の幼い葉子が疫痢になった。軒の風鈴が子の命を刻むように聞え、周助は保子に持ち帰ってもらう。が、葉子は死んだ。また佐藤が麻雀にやってきた時、保子は同行せず、周助を訪ねたが、彼は端座してひとふりの短刀を見つめていた。彼女はそれを取り上げ、持ち帰った。周助と別れたとも江は赤田たちと酒を飲んだりしていた。親しくなった紀子と五郎が、その夜、赤田の子分に襲われ、五郎は負傷した。命がけで紀子を護ったのだ。見舞の帰途、周助はいつかの川辺で保子に話した。葉子は、妻と他の男の間の子なのだと。が、彼はその死を自分の生が絶たれたように苦しんでいた。保子は泣きながら慰めた。私にだってどんな希望があるでしょう。どんな苦しい思いでささやかな幸福に満足していることか。二人は手を取り合った。生涯で一番柔い女の手ですよ。彼はそのまま立去ったのだ。保子は、夫に預けた短刀を周助が待ちだしたと聞き、雨の中を走った。死ぬつもりだと直感したのだ。−−別荘で、赤田は短刀で刺され、周助は銃弾に撃たれたまま、死闘を続けていた。−−佐藤夫婦は湘南の家で再び元の生活を始めた。軒につるされたあの風鈴が、晩秋の風に鳴った。 | 「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」で広く知られ、多くの人々に愛読される宮沢賢治。だが実は生前の彼は、ほぼ無名の存在。わが道を突き進むその一途な性格に振り回されつつも、彼の才能を信じ、温かい愛情で支え続けた父親がいたからこそ、今日の彼の地位と名声が築かれた……と、<ダメ息子>たる賢治の生涯を父親の視点から大胆に描き、第158回直木賞に輝いた門井の同名小説を映画化。賢治の父親を「PERFECT DAYS」の役所、賢治を「ミステリと言う勿れ」の菅田がそれぞれ好演。共演は、森七菜ほか。 この父ありてこの子あり。宮沢賢治の生涯を父親の視点から大胆に描いて第158回直木賞に輝いた門井慶喜の同名小説を、役所広司と菅田将暉の豪華競演で映画化した感動作。 明治29年。岩手県の花巻で質屋を営む宮沢政次郎に待望の男児・賢治が誕生し、跡取り息子として大事に育てられる。しかし、大正3年、中学を卒業して久々に帰宅した賢治は、質屋は貧乏人から金をむしり取る弱い者いじめだとして、家業を受け継ぐのを拒否。その後も突飛な言動を繰り返して周囲を困惑させる賢治だったが、彼の最大の理解者であった妹のトシが結核で倒れると、一心不乱に物語を書き綴り、病床の彼女に読み聞かせる。 |
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き | 麒麟がくる 2020年(令和2年)NHK大河ドラマ ★★★ | 銀座化粧 1951年(昭和26年)★★★ | ||||||||||||||||||||
主演:長谷川博己、門脇麦、岡村隆史、伊藤英明、染谷将太、堺正章、本木雅弘、 | 主演:田中絹代 堀雄二 香川京子、東野英治郎、柳永二郎、三島雅夫 | |||||||||||||||||||||
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣、麒麟。 応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは、誰なのか……、そして、麒麟はいつ、来るのか? 若きころ、下剋上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場をかけぬけ、その教えを胸に、やがて織田信長の盟友となり、多くの群雄と天下をめぐって争う智将・明智光秀。謎めいた光秀の前半生に光を当て、彼の生涯を中心に、戦国の英傑たちの運命の行く末を描く。 |
雪子は、十何年銀座で女給をしている女である。焼け残った新富町界隈の長唄の師匠杵屋佐久の二階を借りて、昔の情人藤村との間の子供春雄と暮らしている。その藤村は、戦後落ちぶれて、相変わらず雪子に小使銭をせびりにくる有りさまだった。昔の朋輩静江は、葛西という関西商人の世話になってのんきに暮らしているが、いつも雪子に旦那を持てとすすめるのだった。雪子の勤め先の酒場のマダム幸子が、二十五万円金策出来なければ店を手放さなければならないと相談をもちかけて来たとき、雪子はその金策のため、静江のすすめる男の世話になろうとしたが結局はそんなことも出来得ない彼女だった。路上の疎開していた村の素封家の息子石川京助が上京したとき、静江は旦那が上京中のこととて、案内役を雪子にたのんだ。村の観測所に勤める京助から、朴訥な調子で星の話など語られると雪子はふと忘れていた少女時代を思い出して、ロマンチックな気持ちになり、この京助と結婚して田舎へ住むことを考えたりするのだった。しかし、春雄が見えなくなったという知らせに、おどろいて家に帰り、芝居見物の案内は、妹分の京子にたのんだ。幸い春雄は帰って来た。が、京助と京子は一晩のつき合いで愛し合うようになり婚約をして、いずれ京助が京子を迎えに来ることを約束して帰って行った。雪子はふと抱いた仄かな希望を忘れて、また夕方になると相変わらず銀座へ通うのだった。 | |||||||||||||||||||||
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き | 年(年)★★★ | 年(年)★★★ | ||||||||||||||||||||
主演: | 主演: |
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あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | |||||||||||||||||||||
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