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お | オペラ座の怪人 2004年版(アメリカ) ★★★ | 俺達に明日はない 1967年(アメリカ) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:ジェラルド・バトラー エミー・ロッサム | 主演: ウォーレン・ベイティ フェイ・ダナウェイ 助演女優賞エステル・パーソンズ 撮影賞 |
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あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
パリ、1919年。ドラマは過去へとタイムスリップを始める。かつては豪華絢爛だったパリ・オペラ座。その栄華を偲ぶ品々が、廃墟となった劇場でオークションにかけられていた。そこには、老紳士ラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)と年老いたバレエ教師、マダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)の姿があった。やがて、謎の惨劇に関わったとされるシャンデリアが紹介され、ベールが取り払われると、ふたりは悲劇の幕開けとなった1870年代当時へと一気に引き戻される。パリ、1870年代。オペラ座では奇怪な事件が続いていた。オペラ『ハンニバル』のリハーサル中、プリマドンナのカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)の頭上に背景幕が落下した。腹を立てたカルロッタは役を降板。代役を務めたのは、バレエダンサーのクリスティーヌ(エミー・ロッサム)だった。喝采を浴びた彼女は、幼馴染みのラウルと再会。だが、その喜びも束の間、仮面をかぶった謎の怪人・ファントム(ジェラルド・バトラー)にオペラ座の地下深くへと連れ去られてしまう。地下の迷宮。そこには怪人の憎しみと哀しみがあった。クリスティーヌは、ファントムを亡き父親が授けてくれた‘音楽の天使’だと信じてきたが、地下の隠れ家で仮面をはぎ、その正体を知ってしまう。同時に彼の孤独な心と自分に対する憧れにも気づくのだった。その頃、オペラ座の支配人たちは、オペラ『イル・ムート』の主役にクリスティーヌを据えよというファントムからの脅迫状を受け取っていた。その要求を無視してカルロッタを主役に立てた舞台は大混乱。ついに殺人事件が起きてしまう。オペラ座の屋上。ふたりは永遠の愛を誓う。恐怖にかられたクリスティーヌは、ラウルにファントムの正体を打ち明ける。クリスティーヌを優しく抱くラウル。愛を確かめ合うふたりを、ファントムは怒りと哀しみの目で見つめていた。大晦日、仮面舞踏会で婚約の喜びに浸るクリスティーヌとラウルの前に、ファントムは自作の新作オペラ『勝利のドン・ファン』を持って現れる。ファントムを追って迷宮に迷い込むラウル。それを助けたマダム・ジリーはファントムの暗い過去を語るのだった。『勝利のドン・ファン』初日。惨劇はその日に起きた。‘音楽の天使’への思慕にかられたクリスティーヌは、亡き父の墓地に出向く。心配して後を追ってきたラウルは潜んでいたファントムと決闘になるが、ファントムにとどめを刺そうとするラウルをとめたのは、クリスティーヌだった。『勝利のドン・ファン』の初日、厳重な警戒態勢の中、ファントムは大胆にも主役になりかわり、クリスティーヌとデュエットする。舞台で仮面をはぎ取るクリスティーヌ。怒ったファントムはシャンデリアを客席へ突き落として、クリスティーヌを再びさらう。消えたふたりを探すラウルは、やっとの思いで地下の隠れ家にたどり着くのだが……。 | 感化院のあがりのクライド(ウォーレン・ベイティ)が例によって駐車中の車を盗もうとした時、近くの2階から声をあげて邪魔をしたのが、ボニー(フェイ・ダナウェイ)だった。2人にはこれがはじめての出会いだったが、クライドはボニーの気の強さに、ボニーはクライドの図太さに、惚れこんでしまった。2人いっしょならば恐いものなしと彼らは、次々と犯行をくり返し、それにつれて2人の仲も次第に深くなっていった。ほどなくC・W(マイケル・J・ポラード)を加え、仲間は3人になり、自動車泥棒にかけては神技に近い巧妙さでかせぎまくった。しかし、この名トリオもクライドの兄バック(ジーン・ハックマン)とその女房のブランシュ(エステル・パーソンズ)の出現によって、破られた。ガミガミ屋のブランシュと負けずぎらいのボニーとはうまくゆくはずがないのである。それでもとにかく5人の犯行はその後も続き、活躍の場も次第に広くなっていった。しかし、悪運もつき、アイオワで5人は保安官たちに囲まれてしまった。激しい射ち合いの末、バックは重傷を負ってしまった。次第にせばまる囲みを破ってクライド、ボニー、C・Wは逃げだしたが、ブランシュはバックを看とるために残った。再び3人にもどったクライドたちは、相変わらず自動車泥棒を続けた。母親に会いたくなったというボニーと一緒に彼女の故郷を訪れたあと、3人は、隠れ家を求めてC・Wの父親の農場にたどりついた。父親は3人の強い友情に心を打たれたが、息子の将来を考え息子の命とひきかえにボニーとクライドの隠れ場所を密告した。若い男女の愛の無法の歴史は、保安官の銃の前にはかない終焉を告げたのだった。 出典:goo映画 |
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お | オペラ座の怪人(2010年)ロンドン・ハーマジェスティ劇場 ★★★★ | オペラ座の怪人2005年(電通四季劇場・海) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:デビット・シャノン ジーナ・ベック シモン・ベイリー | 主演:高井 治 佐渡寧子 石丸 幹二 |
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あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
劇団四季「オペラ座の怪人」東京公演 電通四季劇場[海] 2005年1月12日〜2007年3月21日 出演者 メイン3役 オペラ座の怪人:高井 治 クリスティーヌ:佐渡寧子 ラウル:石丸幹二 準メイン カルロッタ:種子島美樹 メグ・ジリー:荒井香織 マダム・ジリー:秋山知子 ムッシュー・:アンドレ:林 和男 ムッシュー・フィルマン:青木 朗 ピアンジ:半場俊一郎 ブケー:寺田真実 男性アンサンブル:1〜9枠 女性アンサンブル:1〜12枠 |
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お | お熱いのがおすき 1959年(アメリカ) ★★★★ | おおいなる西部 1958年(アメリカ) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演: マリリン・モンロー トニー・カーティス ジャック・レモン ゴールデングローブ賞 作品賞・ 主演男優賞 ・ 主演女優賞 |
主演:グレゴリー・ペック | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
禁酒時代のシカゴのもぐり酒場。サキソフォンを吹いていたジョー(トニー・カーティス)と、バス・ヴァイオルを弾いていたジェリー(ジャック・レモン)は、酒場に警察の手入れが入って失職した。困った2人は新しい仕事場へ都落ちするため、ガレージに自動車を借りに出かける。ところがそのガレージで、彼らはギャングの殺人を目撃する。折からの聖ヴァレンタインの日を期して、2人がもと働いていた酒場の持ち主スパッツ・コロンボ(ジョージ・ラフト)が、もぐり営業を密告した男に機関銃弾をぶちこんだのである。逃げ出した2人は、コロンボ一味に狙われる身の上となった。生命の危険を感じた2人は、ジョーがジョセフィン、ジェリーがダフニと名を変えて、女装して女性オーケストラ一行にまぎれこみ、マイアミ演奏旅行に出発する。オーケストラの一員に、ウクレレ奏者の金髪娘シュガー(マリリン・モンロー)がいた。ジョーは一目でシュガーに惹かれたが、彼女は過去に6回もサキソフォン吹きとの恋愛に失敗し、今度は成金と結婚しようと狙っている娘だった。それに女を装う身の上では、求愛もできない。一方ジェリーのダフニは、マイアミで年輩の大金持の御曹子オスグッド3世(ジョー・E・ブラウン)に一目惚れされてしまう。そこで一計を案じ、ジョーは男の姿に戻って石油成金と偽り、シュガーをつれ出す。そしてジェリーの誘いで外出したオスグッド3世のヨットを使い、彼女と愛をささやくことに成功。2人の二重生活が進行中のそんなある日、ギャング達の集会がマイアミで開かれ、スパッツ・コロンボが一味をつれてオーケストラ一行と同じホテルにやってきた。びっくりした2人は、正体を見破られかけて逃げ出す仕度をする。ギャングの集会では、勢力拡張を計るコロンボが組織の怒りをかい、集会の席上で突然射殺される事件が起こる。そんな騒ぎのうちに、ジョーは実は自分は男だと打ち明けて、シュガーとともに安全なヨットに逃れる。ヨットに向かう途中、ジェリーもオスグッド3世に、自分が男である身の上を打ち明ける。しかしオスグッド3世は、平然として言った。「誰でも完全な人間なんてありはしない」と。 |
1870年代のテキサス州サンラファエルに、東部から1人の紳士ジェームズ・マッケイ(グレゴリー・ペック)が、有力者テリル少佐の1人娘パット(キャロル・ベイカー)と結婚するためにやってきた。出迎えた牧童頭のスチーヴ・リーチ(チャールトン・ヘストン)は彼に何となく敵意を示した。スチーヴは主人の娘を恋していたのだ。途中まで許婚者を迎えたパットは、スチーヴを先に帰してジェームズと父の牧場に向かったが、途中で酒に酔ったハナシー家の息子パックたちに、悪戯をうけた。しかしジェームズは彼らを相手にしなかった。パットの父テリル少佐は大地主ルファス・ハナシーとこの地の勢力を二分し、争っていた。2人が共に目をつけている水源のある土地ビッグ・マディを、町の学校教師でパットの親友ジュリー・マラゴン(ジーン・シモンズ)が所有していた。彼女は一方が水源を独占すれば必ず争いが起こるところから、どちらにも土地を売ろうとしなかった。少佐は娘の婿にされた乱暴に対して、ハナシーの集落を襲い、息子たちにリンチを加えて復讐した。そんな少佐の態度にジェームズは相いれないものを感じた。彼は争いの元になっている土地ビッグ・マディを見て、女主人ジュリーに会い、中立の立場で誰にでも水を与え、自分でこの地に牧場を経営したいと申し出て彼女と売約契約をかわした。一方血気にはやるパットと父の大佐には、慎重なジェームズの態度が不満だった。水源地ビッグ・マディを手に入れて大佐に対抗するため、ハナシーはジュリーを監禁する挙に出た。ジェームズはメキシコ人牧童の案内で単身本拠にのりこみ、水源は自由にすると明言してジュリーを助け出そうとした。ハナシーの息子バックは、ジュリーに対する横恋慕からジェームズと決闘したが、卑怯な振舞いから父に射殺された。少佐とスチーヴの一隊がのりこんできて乱戦が始まった。そして、1対1で対決した大佐とハナシーは、相撃ちで共に死んだ。憎悪による対立と暴力の時代は終わった。今はジュリーの腕をとって、ジェームズは新しい我が家ビッグ・マディに、新生活を始めるため馬首を進めた。 |
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お | オズの魔法使い 1939年(アメリカ) ★★★★★ | 王子と踊子 1957年(アメリカ) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:ジュディ・ガーランド | 主演:マリリン・モンロー ローレンス・オリヴィエ | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
カンサスの農場に住む少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)はある日愛犬トトが近所のミス・グルチからいじめられたといって泣きながら帰ってきたが、誰も相手にならないので、トトと家出して、田舎道を歩いていると家出を見破った占師マーヴェル(フランク・モーガン)から伯母さんが心配して病気になったといわれて、家へ帰ると、折から大龍巻が襲来して農場は大騒ぎ、こわくなってベッドにうつぶせになっていたところを、風で外れた窓が彼女の頭をしたたか打った。ーふと気づくと、ドロシーは家もろとも大空高く吹きあげられ、やがてふわりと落ちたところはオズの国、シャボン玉から現われた北の仙女グリンダから、ここは小人の町だと教えられ、ドロシーの家が落ちて悪者の東の魔女が下に押しつぶされたと告げられているところへ、グルチさんそっくりの東の魔女の妹西の魔女が現れ、姉の形見のルビーの靴を持って行こうとしたけれど、靴はいつの間にかドロシーの足にはまっており、魔女はグリンダにはかなわないと逃げ出し、グリンダは魔女の復讐がドロシーに向けられるのを心配して故郷へ帰るよう勧めたが、それにはずっと離れたエメラルド・シティに住むオズの魔法使の力を借りなくてはならず、小人たちに見送られて、ドロシーとトトは、途中、彼女をいつも可愛がってくれた農夫ハンクそっくりの、脳みそをほしがっている案山子と、ヒッコリー瓜二つの、鍛治屋が心を入れ忘れたブリキ人形と、ジークそっくりの臆病なライオンを仲間に加え、エメラルド・シティの見えるケシの花畑に達したところ、西の魔女の魔術にかかってドロシーとライオンは眠ってしまったが、グリンダの力で目がさめて、待望の城内に入り、オズの王様に対面すると、皆の望みを叶えてやるかわりに西の魔女の箒を持ってこいと命じられ、早速ドロシーたちが魔女の城へ向かったところ、途中、森の中で猿の軍勢に襲われ、ドロシーとトトは魔女の城の一室に閉じ込められ、臆病ライオンまでが勇みたって城内に突進してドロシーを救い出したところがまた魔女に捕らえられ、藁で出来た案山子が焼かれそうになったとき、ドロシーが水をかけて彼を救い、その水がかかった魔女はとけてしまったので、一同は箒を持ってオズの王様のところへ行くと、占師マーヴェルそっくりのオズの魔法使が「案山子は旅の困難を切りぬけようと頭を使い、ライオンは危険に立ち向かい、ブリキの人形はドロシーの運命に涙を流したから願いは果たされた」といい、ドロシーには一緒に気球でテキサスへ帰ろうといったが、出発間際ふとしたことから気球は魔法使いだけを乗せて舞い上がってしまい、ドロシーが悲しんでいると、仙女グリンダが現れ、彼女の願いを叶えてくれることになり、ドロシーは仲間に別れを告げて目を閉じた。ーやがてドロシーが目を開けると、伯父伯母をはじめ、ハンク、ヒッコリー、ジーク、マーヴェルが傍にいたが、彼女にとって皆がオズの国で一緒だったことを覚えていないのが不思議でしょうがないのだった。 |
新国王ジョージ5世の戴冠式が行なわれる1911年のロンドン。集まった各国皇室の中にはカルパチャ国の摂政チャールズ太公(ローレンス・オリヴィエ)、その公子で少年国王のニコラスや皇太后の姿も見られた。入京第1夜に太公はオペレッタをご覧になり終演後、一座の者を拝謁した。ところがその時、若いアメリカの踊り子エルシー(マリリン・モンロー)は思わず太公の前で粗相をしでかした。が、太公はかえって彼女に目をとめられ晩餐に招待した。大使館に参上したエルシーは、その厳しさにおじけづくが、そこへニコラス国王が入って来、太公と政治処置について衝突した。それを見たエルシーは太公に政治的偏狭さを感じた。ウォッカの酔も手伝って彼女は太公に大見得を切った。そこへ皇太后が入って来られたが、そのうち2人だけの世界になった。太公は甘い愛の言葉を囁いた。エルシーは満足げに眠りにおちた。ところが戴冠式の当日、太公はすっかり気短かになっていた。エルシーから手を引きたいとさえ考えるようになった。有頂天になって眠ったエルシーは目を覚ましたが、太公の気変わりを聞いてすっかり悄気かえってしまった。が、そこへ皇太后が現れ本日の戴冠式の付添役を勤めて欲しいと告げた。かくてエルシーは世紀の戴冠式に列する栄を担った。しかも彼女の務めはそれだけでは済まず、図らずもニコラス王が予定より早く親政を執るという陰謀に加担させられ要とした。だがエルシーは太公に会い、愛と政治に関する公のやり方を批判し、父子の間を睦まじい関係にもどして陰謀を防ぐことに成功した。翌朝、太公は愛するエルシーを伴って帰国しようと準備にかかった。が、太公の立場を考えたエルシーは一座と契約が残っている旨を太公に告げ、ひそかに去った。 出典:goo映画 |
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お | OK牧場の決闘 1956年(アメリカ) ★★★★ | オリエント急行殺人事件 1974年(イギリス) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:バート・ランカスター・カーク・ダグラス | 主演:アルバート・フィニー イングリッド・バーグマン 第47回アカデミー賞イングリッド・バーグマン助演女優賞 |
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あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
酒と賭博に身をもちくずした元歯科医ドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)はフォート・グリフィンの町で3人組の殺し屋を返り討ちに倒したが、嫌われ者の彼は町民のリンチにかけられようとした。たまたま町に来たドッジ・シティの保安官ワイアット・アープ(バート・ランカスター)はドクの情婦ケイト(ジョー・ヴァン・フリート)の頼みで、その危機を救った。ワイアットはドッジ・シティに戻ったが、そこには余り有難くない出来事が待っていた。ワイアットの兄でトゥムストーンの保安官ヴァージルとクラントン一家との確執が激化してきたというのである。クラントンは殺し屋リンゴー・キッド(ジョン・アイランド)を味方にして機会を狙っていた。そんなところへドクがケイトを連れてドッジ・シティにきた。札つきのドクの出現に町の治安を思うワイアットは困惑するが、その上、ローラ(ロンダ・フレミング)という女が現れ御法度の賭博を始めるに及んではワイアットも捨てておけなかった。彼はローラを留置場へ入れた。が、彼女に心ひかれワイアットはドクの口添えもあって間もなく釈放した。ある日、3人の銀行強盗が町に向かったというのでワイアットは不在の代理保安官の代わりにドクを連れて行き、強盗どもを迎え撃った。が、やがてドクは不摂生が祟って前から病んでいた胸の病が悪化、そのため情婦ケイトはリンゴー・キットに鞍替えする始末となった。そんなある夜、ワイアットはローラと恋を囁いていたが、暴れ者シャンハイ・ピアース一味が酒場を荒らしていると聞き、そこへ駆けつけた。が多勢に無勢。そこへドクが現れ機先を制して一味を追出した。ドクはワイアットに、これで借りを返したぜと言ったが、2人は何か離れがたい友情に結ばれた。翌日、ワイアットは、ローラと結婚してカリフォルニアへ行こうと、保安官のバッジを返し旅支度をしていたが、そこへ舞込んだ一通の電報。兄のヴァージルがクラントン一家との危機を告げてきたのだ。ワイアットはローラを置いてトゥムストーンの町へ向かったが、後にはアリゾナへ行くというドクがついてきた。トゥムストーンでは、クラントン一家がアープ家の末弟ジムを射殺、遂に挑戦してきた。アープ家もこれに応じた。決闘の場所はOKコラール。時間は日の出の刻と決められた。クラントン側はアイク、フィン、ビリーのの3兄弟とマクローリー兄弟、それにリンゴー・キッドの6人。アープ側はヴァージル、モーガン、ワイアットの3兄弟である。決闘の夜が明けかかった。OKコラールに向かうアープ兄弟を追って、どうせ死ぬなら1人の友と一緒に、とドクが重病を押して駆けつけた。忽ち始まる決闘。数の劣勢をアープ側は腕と頭でおぎない、激しい戦いの後クラントン一家を撃ち倒した。リンゴーはドクに撃たれた。ワイアットは後を追ってきたローラとカリフォルニアへと旅立った。その2人をドクがいつまでも見送っていた。 出典:goo映画 |
一九三〇年、ニューヨーク、ロングアイランドに住む大富豪アームストロング家の三歳になる一人娘が誘拐された。二十万ドルという巨額の身代金が犯人に支払われたにもかかわらず、幼児は死体となって発見された。悲報のショックで夫人も亡くなり、アームストロング自身も度重なる不幸にピストル自殺を遂げてしまう。事件後六ヵ月目に犯人が逮捕されたが、莫大な金力とある種の秘密勢力を利用して証拠不十分で釈放されるという結果に終わった。それから五年後。トルコのイスタンブールから、アジアとヨーロッパを結ぶ豪華な大陸横断国際列車オリエント急行が、さまざまな乗客を乗せてパリ経由カレーに向けて発車しようとしていた。ベルギー人の有名な探偵エルキュール・ポワロ(A・フィニー)も乗客の一人で、ロンドンへの帰途につくところだった。真冬だというのに珍しくオリエント急行の一等寝台車は満員で、偶然出会った古い友人で鉄道会社の重役であるビアンキ(M・バルサム)の取りはからいで、ポワロはようやくコンパートメントで落ちつくことが出来た。やがて列車は、動き出し、三日間の旅が始まった。二日目の深夜、列車は突然スピードをおとした。前夜から降り続いていた雪で線路が埋まり、立往生してしまったのだ。ポワロは周囲の静寂で眼をさました。隣室で人が呻く声を聞いたような気がしたのだ。同時に車掌を呼ぶベルが鋭く廊下に響いた。オリエント急行は雪の中に立往生したまま朝を迎えた。そしてポワロの隣りのコンパートメントにいたアメリカ人の億万長者ラチェット(R・ウィドマーク)が、刃物で身体中を刺されて死んでいるのを下男のベドース(J・ギールガッド)とポワロが発見した。コンパートメントに残された燃えかすの手紙には、五年前に起きたアームストロング誘拐事件に関連する文面が発見された。ポワロはビアンキに依頼され、この事件の解明を引き受けざるをえなかった。そして早速、国籍も身分も異なる同じ一等寝台の車掌と十二人の乗客たちの尋問を始めた。まずはラチェットの秘書ヘクター(A・パーキンス)、さらにこの車輌の車掌のピエール(J・P・カッセル)、ベドーズ、ハバード夫人(L・バコール)、英語教師グレタ・オルソン(I・バーグマン)、ハンガリーの外交官アンドレニ伯爵(M・ヨーク)とその夫人(J・ビセット)、ドラゴミロフ公爵夫人(W・ヒラー)とその召使ヒルデガード・シュミット(R・ロバーツ)、英国軍人アーバスノット大佐(S・コネリー)、メアリー・デベナム(V・レッドグレイブ)、車のセールスマン、フォスカレリ(D・クイリー)、私立探偵と名のるハードマン(C・ブレイクリー)の順だった。尋問していくに従い、ラチェットがアームストロング誘拐事件の真犯人であることが判明し、十二人の乗客はまったく関係ないようにみえたが、アームストロング家に関係を持っている人たちだった。ヘクターはアームストロング夫人に可愛がられ、ドラゴミロフ公爵夫人はアームストロング夫人の名付け親、アンドレイ伯爵夫人はアームストロング夫人の妹、ヒルデガード・シュミットはアームストロング家の召使、夫人の秘書だったメアリー・デベナム、アーバスノット大佐はアームストロング大佐の同僚、車掌のピエールの娘はアームストロング家に召使として働いていたが誘拐事件のあらぬ疑いをかけられ自殺したのだった。オリエント急行殺人事件は、アームストロング家に関わった人々が巧妙に仕組んだ計画殺人だったのだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | オーシャンと11人の仲間 1960年(アメリカ) ★★★ | オリバー 1968年(イギリス) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:フランク・シナトラ ディーン・マーティン サミー・デイヴィス・ジュニア |
主演: ロン・ムーディー マーク・レスター 第41回アカデミー賞作品賞・監督賞美術監督賞・装置賞・音響賞・映画音楽賞 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
クリスマスの1週間前、エースボスはラスベガスでの大仕事を計画していた。彼はオーシャン(フランク・シナトラ)にまかせた。オーシャンは第二次大戦中空挺部隊の軍曹で、仕事の仲間に10人の戦友を呼んだ。彼らは音楽家志望のハーモン(ディーン・マーティン)、元オートレース選手ステファンズ(リチャード・ベネディクト)、金持ち息子のフォスター(ピーター・ローフォード)、電気技術師バーグドーフ(リチャード・コンテ)、元サーカス座員コーニール(ヘンリー・シルヴァ)、元プロ野球選手ハワード(サミー・デヴィス・ジュニア)ほかにマスラー(バディ・レスター)、オコナーズ(ジョーイ・ビショップ)、レイマー(ノーマン・フェル)、ジャックソン(クレム・ハーベイ)で、エースボスの家に終結した。彼らにはそれぞれ大金の欲しい理由があった。オーシャンは計画を説明した。ラスベガスのサハラ、リビエラ、デザート・イン、サンズ、フラミンゴの5つ賭博場を、大晦日の夜12時きっかりに送電線を倒し停電させたスキに金を奪う--一味の5人は店にそれぞれ働き、他の5人は客になりすまし、ハワードはゴミ運搬車の運転手で、ゴミとともに金を運ぶ受持だった。彼らはダニイの指揮のもと、軍隊式規律のもとに着々と準備をすすめた。バーグドーフは各賭博場のスイッチに仕掛けをした。大晦日--どこも乱痴気騒ぎで沸いていた。フォソターの母も6番目の夫サントス(シーザー・ロメロ)とともにきていた。12時、“蛍の光"のメロディとともに場内は真暗になった。つづいて停電、一味は金を奪ってゴミ溜にすてた。ハワードは運搬車で非常線をゆうゆう突破した。ところが、バーグドーフが道路上で急死した。一方、サントスはフォスターが当地にいることを知って何かをかぎつけ、賭博場の経営者たちに金を取りかえしてやるといった。サントスはオーシャンを訪ね、金を半分半分にしようと交渉した。オーシャンは金をバーグドーフの棺に隠し、本拠に運ぼうとした。そこに未亡人が遺体を引取りに来た。何も知らぬ彼女は葬儀屋のすすめで当地で火葬にすることにした。葬式に参列する11人とサントス--彼らの耳にゴウゴウと火葬場の音がきこえてきた。 |
十九世紀のロンドンは、貧富の差がはげしく、貧乏人は生活苦にあえいでいた。そんななかで、救貧院の一室で一人の女が男の子を生み、死んでいった。生まれた子供はオリバー(M・レスター)となずけられ、そこで育てられることになった。コーネイ未亡人とバンブル氏の経営になる救貧院とは名前はいいが、子供たちはいつも飢えている状態だった。みんなの意志を代表して、もう少し食べ物をくださいと言ったため、オリバーは葬儀屋サワベリーのところに、たった五ドルで売られるはめになってしまった。仕事はつらく、ある日、母の悪口をいわれたのにガマンできなくなったオリバーは、新しい居場所を求めて逃げだした。次にオリバーはスリの少年アートフル・ドッジャーと知りあい、彼の口ききで、親方のフェイギン(R・ムーディ)に紹介され、スリの仲間に加わった。仲間にはみんなのあこがれの的ナンシー(S・ウォリス)やかわいいベットなどがいた。ナンシーは悪名高いビル(O・リード)にくびったけだった。やがてオリバーの初仕事の日がきたが、あっけなく失敗してしまった。が、被害者のブラウンロウ氏は幼ないオリバーにひかれるところがあり、引きとって育てる気になった。オリバーにとって夢のような日がはじまった。が、それもつかの間、ある日おつかいに出かけたオリバーは、ビルと、ナンシーに、見つかり、フエイギンのところに連れだされた。一方ブラウンロウ氏は、オリバーをさがして救貧院を訪ね、思いがけない事実を知った。オリバーはブラウンロウ氏の孫だった。ビルの強盗の、巻きぞえにされたりの生活が、オリバーには続いていた。心優しいナンシーは、オリバーを助けるべくブラウンロウ氏に連絡をとり、真夜中にロンドンブリッジへオリバーを連れて行くことにした。が悪かしこいビルは早くも、それを察知、二人のあとをつけ彼女が、自分を密告したと感違いしナンシーを殺した。その死体をみたブラウンロウ氏の叫びで、警官がかけつけ、ビルは射殺され、フェイギンは捕えらられ、少年たちは開放された。オリバーにもやっと平和な生活が戻ってきたのだった。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | おしゃれ泥棒 1966年(アメリカ) ★★★★ | おかしな二人 1968年(アメリカ) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:オードリー・ヘップバーン ピーター・オトゥール | 主演:ジャック・レモン ウォルター・マッソー | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
シャルル・ボネ(ヒュー・グリフィス)は美術の愛好家であり収集家である。また美術品を美術館に寄附する篤志家でもある。さらに時々はコレクションの一部を競売に出す。彼のいうところによると、それらの美術品は彼の父が買い集めた遺品だというが、誰もコレクションを見た人はいない。実をいえば、ボネは偽作の天才なのだ。ブローニュの森の近くにある彼の大邸宅内には、秘密のアトリエがあって、彼は自ら偽作をしているのだ。彼には1人娘のニコル(オードリー・ヘップバーン)があるが、彼女は父親の仕事を止めさせようと、いつも胸を痛めている。パリ一の美術商ド・ソルネ(シャルル・ボワイエ)は、得意客のボネが、どうしてあんなにコレクションがあるのか、いつも不思議に思っていた。もしかするとあの傑作はニセモノでは……というわけで、私立探偵シモン・デルモット(ピーター・オトゥール)に万事を頼んだ。ところがヘマなシモンはニコルに見つかり、苦しまぎれに自分は泥棒だ、といったが、何故かニコルは彼を警察に引き渡さなかった。ボネが所有している美術品中の逸品はチェリーニのビーナスだが、彼はそれを美術館に出品するという。しかし、もし偽作だと分かったら大変と、ニコルはシモンに頼んでまんまと盗み出してしまった。ここにリーランド(イーライ・ウォラック)というアメリカの美術収集家がいた。彼はビーナス欲しさに政略結婚を考え、ニコルと婚約を結んだ。そしてド・ソルネのあっせんでシモンと会見したが、シモンは3つの条件を出した。第1は売価が100万ドル、第2はすぐに国外へ持ち出すこと、第3はニコルとの婚約を取り消すことー。ビーナスさえ手に入ればと、リーランドはすぐにこの条件を承知。うまく100万ドルをせしめたシモンは、いつしか恋仲になったニコルと駆け落ちしてしまった。 | テレビのニュース記者フェリックス(ジャック・レモン)は愛妻と離婚の憂き目。悲観した彼は自殺をすら考えた。しかし、そんなフェリックスを救ったのは、オスカー(ウォルター・マッソー)ほか4人のポーカー仲間だった。とりわけスポーツ記者のオスカーは、自分も離婚の経験者だけに、フェリックスを心から慰め、アパートに同居させることにした。こうして、やもめ同士の奇妙な同居生活が始まった。彼らはともに40男。だが、その性格は、正反対だ。フェリックスの方は、掃除、洗濯、炊事と、女顔負けの腕のよさ。そのうえ、異常なくらいの清潔野郎で、部屋の整理整頓はもとより、チリひとつ落ちていても、気になるという男。ずぼらなオスカーは、始めのうちこそ黙っていたが、次第に彼の態度にがまんならなくなった。そしてポーカー仲間たちも、これでは落ち着かないと、敬遠しはじめた。そこでオスカーは心機一転とばかり、同じアパートに住むピジョン姉妹を招待し、陽気な一夜を過ごすことを提案。未亡人と離婚経験者の姉妹は嬉々としてやって来た。フェリックスは自慢の料理を作り、まずは歓待したのだが、その料理を出す前に、自らの悲しい離婚の話を始めてしまった。妻や子の写真を取り出し、しみじみと語り、ついに泣き出す始末。それをみた姉妹も、彼の、ちょっと現代離れしたやさしさに共鳴し、一緒に泣き出してしまった。3人の涙合戦。なんともやり切れないのはオスカーである。そしてついに数日後、2人の男は喧嘩別れ、フェリックスは出ていった。だが人の好いオスカーは急に心配になった--もしかしたら、今度は本当に自殺するのではないかと。だが心配は無用。なんとフェリックスは、ピジョン姉妹と一緒に現れ、彼女たちと暮らすという。荷物を持って意気揚々と引きあげるフェリックス。残されたオスカーは、集ったポーカー仲間たちに言う--ここは俺の家だ。床にタバコを捨てないでくれ!どうやらフェリックスの清潔ぶりが移ったようだ。彼との和解も遠い日ではあるまい。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | 黄金の七人 1965年(イタリア) ★★★ | 黄金 1948年(アメリカ) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:ロッサナ・ポデスタ フィリップ・ルロワ ホセ・スアレス. | 主演:ハンフリー・ボガート, ウォルター・ヒューストン | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
スイス。ジュネーブにあるスイス銀行の大金庫は万全の備えをもつ最新式のものだ。扉は電子装置で開閉、地下には坑道をめぐらし電気写真装置、侵水装置などその防御設備には近代化学の粋がもりこまれている。そして中に眠っているのは時価数百億円の金ののべ棒。となればこれを狙う連中の心は常にもましてハッスルしようというもの。ある冬の日、真黄色に塗った道路工事の車と、オレンジ色の服を着た六人の男が、道路に穴をあけ地下にもぐっていった。しかし誰も彼らがヨーロッパよりぬきの泥ちゃんとは気がつかない。しかも向いのホテルの一室では、リーダーの“教授"とよばれる男アルべール(フィリップ・ルロワ)が、情婦のジョルジア(ロッサナ・ポデスタ)を傍わらに無線通話機、レーダーで総指揮をとっているという念の入り方。特製ドリルで大金庫の底に穴をあげた男たちは午後一時、計画通りに仕事を完了。七トン、時価五億円の金ののべ樺は“銅"という名目でイタリアへ発送されてしまった。「教授」とジョルジアは夜行列車で、あとの六人は車で出発。落合うところはローマ。ところがジョルジアはスイス銀行の支配人としめし合せて、「教授」を眠らせて横取りを計った。しかし役者は「教授」の方が一枚上で計画は見事に失敗。彼は金を独占--と思ったが、愛する女は憎めないし、六人も黙ってはいない。そこで皆で分配しようとした時、金をつんだトラックのブレーキがゆるんで坂を急降下。ドカーンと物売りの屋台にぶつかって金ののべ棒はあたりいっぱいに散乱--これで万事休す。「もうやめようよ」「そんなこといわないでもう一度」。そして何カ月かのちのある晴れた朝、ローマ銀行の前には道路エ事用の真黄色に塗った車と、「教授」とジョルジアの乗ったロールス・ロイスがやって来た。 |
1920年のことである。シエラ・マドレの山脈を西北に望むメキシコのタムピコの港で、運に見放されたアブレ者のアメリカ人が二人落ちあった。一人はダッブスという男ざかり、一人はやや若いカーチンだ。建築工事があるというので、早速汗を流したが二人とも賃金はもらえず、宿屋とは名ばかりの薄汚い小屋で、顔見合わせて苦笑いした。そしてハワードという老人の山師がマドレの山の中に金があると話しているのを聞いた。ダッブスとカーチンはだまされた気でハワードに案内させる。というのはダッブスが富くじで少しばかり当てたので、それで必要な道具と食糧を買い、山が当たれば三人山分けと決めた。タムピコからデュランゴまで鉄道で行ったがそれからはロバの旅であった。不思議な運のよさで、三人は金を掘り当てたが、それからというもの、ダッブスは他の二人を疑いの眼で見て夜もおちおち眠れない。そこへ得体の知れないコディと名乗る男が、ひょう然と風の如くに訪れて来て、仲間に入れてくれと資本金を出し、テコでも動かない。ところが、突如ゴールド・ハットを頭目とする23名の山賊が襲って来た。その戦いで三人はからくも命は助かったが、不意打ちを食ったコディは殺されてしまった。この事件でダッブスの神経はいよいよとがって来たし、その気持はカーチンにもうつって、三人の仲間は猜疑の眼でにらみ合いを続けるばかりだ。その間にも砂金は袋に一杯となったので、ともかくも山を去ろうということになる。帰りの山路は難渋を極めたが、そのうえ途中でインディアンの群につかまった。幸にも無害な種族で、少年の急病を治してくれというのだった。ダッブスの骨折で、少年は助かり全集落の信任を得たけれども、彼の仲間に対する猜疑は強まるばかりで、ダッブスとカーチンは到頭射ち合った。カーチンは傷ついたまま捨てられ、ダッブスは宝を一人占めにして山を下ろうと難儀を続けた。山賊のゴールド・ハットは待ち伏せして、ダッブスを刺殺して彼の砂金袋を奪ったが、袋を切りさいて出た砂金を金とは知らず折からの強風に金の砂を吹き飛ばしてしまった。一方カーチンは息を吹き返し、ハワード老人のところにからくもたどり着く。そしてゴールド・ハットがダッブスを殺し、砂金を風に吹きちらかし、悪運つきて官憲に捕らえられたという話を一緒に聞いたハワード老人はカラカラと笑いながら、カーチンにさとすようにいった。人生ってものはお笑い草だよ、とりわけ金が絡んだとなれァ、きっとお笑い草に終わるんだ。 |
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お | オーケストラ2009年(フランス) ★★★★ | 黄金狂時代 1925年(アメリカ) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:アレクセイ・グシュコブ メラニー・ロラン フランソワ・ベルレアン . | 主演:監督:出演 チャールズ・チャップリン マック・スウェイン トム・マレイ | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレは、今はさえない劇場清掃員として働いている。ある日パリのシャトレ劇場から、出演できなくなった楽団の代わりの出演依頼FAXを偶然目にした彼に、とんでもないアイデアが閃いた。クビになったかつての楽団仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込もうというのだ。早速元チェロ奏者のグロスマンに話を持ちかける……。 |
アラスカの金鉱が発見されて人々が潮の様に金堀に赴いた頃の一挿話である。一人ぼっちのチャーリーは吹雪に遭って小屋に駆け込む。金を掘り当てたビッグ・ジムも避難する。小屋にいたお尋ね者は食物を探しに出て役人に出会い役人2人を殺してジムの金鉱を掘った。吹雪がやんで帰って来たジムお尋ね者に頭を殴られ記憶を失った。お尋ね者は谷底に落ちて自然の裁きを受けた。チャーリーはとある町にとやって来て酒場の踊り子ジョージアに一目惚れをしてしまう。彼はカーティスの小屋の留守番に頼まれた。彼は自分が町中での笑い者にされている事に気付かず、ジョージアは彼に或る好意を持っていると信じ大晦日の晩餐にジョージアとその友達を招く約束をした。しかしジョージアは彼の事を忘れ酒場で騒いでいた。ビッグ・ジムがこの町にさ迷って来て小屋へ連れていってくれれば自分の金山へ行けるといったが気狂いと思った人々は相手にしない。彼はチャーリーに遭って小屋へ連れていってくれと言う。チャーリーはジョージアに再会を一人決めにしてジムを伴って小屋に行った。一夜の嵐は小屋を運んでジムの金山の近くに置いた。千万長者になったジムとチャーリーは帰りの船に乗った。チャーリーは船上でジョージアに邂逅した。悦び。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | 男と女 1966年(フランス) ★★★ | 男と女の名誉 1985年(アメリカ) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:アヌーク・エーメ ジャン=ルイ・トランティニャン ピエール・バルー . | 出演:ジャック・ニコルソン キャスリーン・ターナー アンジェリカ・ヒューストン(助演女優賞) |
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あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
アンヌ(アヌーク・エーメ)はパリで独り暮し。夫をなくして、娘はドービルにある寄宿舎にあずけてある。年はそろそろ三〇歳。その日曜日も、いつも楽しみにしている娘の面会で、つい長居してしまい、パリ行きの汽車を逃してしまった。そんなアンヌに声をかけたのはジャン・ルイ(ジャン・ルイ・トランティニャン)彼も三〇前後で、息子を寄宿舎へ訪ねた帰りだった。彼の運転する車でパリへ向う途中、アンヌは夫のことばかり話しつづけた。その姿からは夫が死んでいるなどとは、とてもジャン・ルイには考えられなかった。一方彼はスピード・レーサーで、その妻は彼が事故を起したとき、ショックから自殺への道を選んでいた。近づく世界選手権、ジャン・ルイは準備で忙しかったが、アンヌの面影を忘れられなかった。次の日曜も自分の車でドービルへ…と電話をかけた。肌寒い日曜日の午後、アンヌ、ジャン・ルイ、子供たらの四人は明るい笑いにつつまれていた。が同時に、二人はお互いの間に芽生えた愛をかくしえなかった。血と汗と泥のレースを終えたとき、ジャン・ルイはアンヌからの電報を受けとった。それには、愛してます−−と書いてあった。彼はすぐに車を駆ってパリへ、そしてドービルへ。二人は砂浜で身体をぶっつけ合い、その夜は安宿のベッドに裸身をうずめた。だが愛が高まったとき、思いもかけずアンヌの脳裡に割りこんできたのは、死んだ夫の幻影だった。二人は黙々と着物を着た。アンヌは汽車で、ジャン・ルイは自動車でパリへ向った。しかしアンヌを忘られぬ彼は、彼女を乗換え駅のホームに待った。思いがけぬ驚きと喜びをひとつにして、アンヌはジャン・ルイにとびついた。凍てついた空気の中での口づけ。それは最後の口づけかも知れなかった。だが二人には、そんなことはどうでもよかった。 | ブルックリンを縄張りとするマフィアのプリッツィ家。ドンは老コラード(ウィリアム・ヒッキー)、長男はドミニク(リー・リチャードソン)、次男はエドアルド(ロバート・ロッジア)、相談役は初老のパルテナ(ジョン・ランドルフ)、パルテナの息子で殺し屋チャーリー(ジャック・ニコルソン)という面々で構成されている。ドンの孫娘の結婚式当日、チャーリーはラベンダー色の服の女アイリーン(キャスリーン・ターナー)に一目惚れ。一方で家名を汚したとして勘当の身のドミニクの娘メイローズ(アンジェリカ・ヒューストン)を慰める長年の恋人チャーリーは、帰宅すると、殺人事件のことで警察に連行される。すぐに釈放されるが、彼のほかに殺し屋がいることに気付くチャーリーは、翌日、ロサンジェルスにアイリーンに会いに行く。激しい恋におちる2人だった。数日後、一家の金72万ドルを持ち逃げしたヘラーを、ロサンジェルスで殺したチャーリーはヘラーの妻がアイリーンと知る。金は半分しかなく、彼女を問い詰めるが、知らぬという彼女を信じるチャーリー。ブルックリンに戻った彼は、メイローズの助言を得て、アイリーンとメキシ.コで結婚する。マフィアは血を重んじるが、アイリーンはイタリア系ではない。ある日、一家が株主の銀行の金を悪用している頭取を誘拐する仕事が、チャーリーにくる。アイリーンの計画で犯行は成功したが、その時、警部の妻を殺したため、警察の追及は厳しい。一方、勘当を解かれたメイローズはドミニクにチャーリーに暴行されたといったため、ドミニクは実はフリーの殺し屋であるアイリーンにチャーりー殺しを依頼、誘拐事件で保険金入手に成功したチャーリーも、アイリーンこそ72万ドルを盗んだ張本人だとつきとめたドンの命令で、アイリーン殺しをプリッツィ家の名誉のため実行せざるを得ない。かくして、チャーリーとアイリーンは互いの愛を貫くため、国外逃亡を約束するが、当日2人は自分自身を守るため殺しあいとなり、アイリーンは死亡。生き残ったチャーリーはメイローズの元へかえるのだった。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | 狼たちの午後 1975年(アメリカ) ★★★★ | オール・ザット・ジャズ 1979年(アメリカ) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演: アル・パチーノ ペニー・アレン サリー・ボイヤー . | 出演:ロイ・シャイダー ジェシカ・ラング アン・ラインキング | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
1972年8月22日。ニューヨークは36度といううだるような暑さだった。その日の2時57分、ブルックリン三番街のチェイス・マンハッタン銀行支店に3人の強盗が押し入った。強盗は10分もあれば済むはずだった。だが3人の1人、ロビーがおじけづき、仲間をぬけた。しかし、ソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)にとってそれ以上に予想外だったのは、銀行の収入金が既に本社に送られた後だったことだ。残された1100ドルの金を前に途方に暮れるソニーのもとに突然、警察から電話が入った。銀行は完全に包囲されているから、武器を捨てて出てこいというのだ。事態は急変した。警官とFBI捜査官250人を超す大包囲網の中で、追いつめられた平凡な2人の男は牙をむいた。銀行員9人を人質としたのだ。3時10分を少し廻ったところだ。つめかけるヤジ馬、報道陣の中でモレッティ刑事(チャールズ・ダーニング)の必死の説得が行われた。だが時間は無駄に流れていった。ソニーたちの説得に昇進をかけるモレッティの心をよそに、すべて2人の言いなりになければならない警察側とTV報道のインタビューに応える狂人側という状態で、次第にソニーとサルは群衆たちから英雄視され始めた。周りがどっぷり夕闇につかった頃、銀行内では犯人と人質たちとの間に奇妙な連帯感のようなものが芽ばえてきた。ついに今まで静観していたFBIのシェルドン(ジェームズ・ブロデリック)が動き出した。モレッティとは対照的に冷静な態度でソニーに近づき、犯罪者の心理を見すかしたように優しく、そして時には力強い口調でソニーに投降を勧めてきた。ソニーとしてもこの説得に心が動かなかったわけではなかったが、一途に成功か死かのいずれかしかないと信じ込んでいるサルを裏切ることは出来なかった。ソニーの母と妻と愛人たちによる説得工作もすべて失敗に終わった警察側は、ついにソニーたちの要求通り国外逃亡用のジェット機を用意せざるをえなかった。銀行から空港まで、息づまるような緊張に充ちた移動が開始される。警官が運転するマイクロバスが空港に到着し、拳銃を持ったサルが降りようとしたとき、一瞬のスキを狙って警官が発砲した銃弾はサルのひたいを撃ち抜いた。−−そして現在、捕えられたソニーは20年の刑を受け、服役中である。 | 大勢のダンサーたちがオーディションを受けに集まるブロードウェイの一角。ジャズのリズムに乗って、ステージの上をきたえられた肉体と肉声が躍動する。その彼らの動きを厳しい表情で見守る1人の男がいる。ブロードウェイの演出家・映画監督として知られるジョー・ギデオン(ロイ・シャイダー)だ。ジョーは、幼ない頃からボードビル劇場でタップを踏んでいた根っからのショー・ビジネスマンだ。その毎日は、酒と女とヘビースモーキングとステージに明け暮れ、目ざめとともにシャワーを浴び、ビバルディのレコードを聞きながら多量の薬と目薬を保給するというのが習慣になっていた。そして、鏡に向って、自分に語りかけるのだ。“イッツ・ショー・タイム”と。今、彼が手がけているショーの主演女優は、彼の別れた妻オードリー(リランド・パーマー)で、ふたりの間にはミシェル(エルツェベット・フォルディ)という娘がいた。ミシェルにバレエのレッスンをしてやる時が、ジョーにとっての唯一の時だった。この新作のショーは、ジョーの同棲中の女性ケイト(アン・ラインキング)が出るなど、彼の人生のすべてのものを盛り込んだ、集大成ともいえるものだ。新しいアイデアが浮かばず苦悩することもしばしばあるが、プロデューサーたちが眉をしかめるようなセクシーな振りつけをつけて満足する時もあった。そんなある日、ジョーは、不規則な生活と過労のため倒れてしまった。心臓の切開手術を受けながら、ジョーは無意識のうちに自分の人生を回顧していた。そして、かつて出会ったさまざまな人々の前でジョーの過去が一大ミュージカルとなって繰り広げられていく。一方、ジョーの生活に、いつも影のようにつきまとう女性がいた。花嫁衣裳をまとった浮気なショーガールを装う美しい天使(ジェシカ・ラング)だ。彼女はまた死の象徴として、ジョーの告白を聞き、暖かい愛の力で彼を包みこんでいた。死と向かいあった病床で、ジョーは、ショーヘの未練やさまざまな人間たちとの関わりを考える。いま彼は、自分の死すらもショーとして演出していたのだ。そんな彼を祝福するかのように、エセル・マーマンが歌う“ショーほど素敵な商売はない”のメロディが響くのだった。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | オール・ザ・キングスメン 1949年(アメリカ)★★★★ | おとなのけんか 2011年(フランス ドイツ ポーランド)★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演: ブローデリック・クロウフォード マーセデス・マッケンブリッジ ジョアン・ドルー 1949年度アカデミー賞を3部門(作品、主演男優、助演女優)受賞 . | 出演:ジョディ・フォスター ケイト・ウィンスレット クリストフ・ヴァルツ ジョン・C・ライリー |
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あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
新聞記者のジャック・バードン(ジョン・アイアランド)がウイリー・スターク(ブロデリック・クロフォード)と初めて会ったのは、ウイリーがメイソン州の会計主任だった頃である。ウイリーの妻ルーシー(アン・シーモア)は学校の教師で、一人息子のトム(ジョン・デレク)がいた。実直な下級役人だったウイリーが、州の人々より注目を集め始めたのは、メイスン市に新しい小学校が建築された時だった。校舎建設に不正があり、それを激しく批難したのがウイリーだった。そして、彼の言う通り、避難訓練の最中に事故があり、数百人の死者を出す大惨事が起き、彼の人気は絶大なものとなっていった。当のウイリーは最初の選挙で敗れたのを機に、苦難の末、弁護士になっていた。だが人々は彼を忘れなかった。「信頼できるウイリーを知事に!」の声は高まり、遂に彼はメイスン州の知事になった。選挙戦は苦しかった。中でも秘書サディ・バーグ(マーセデス・マッケンブリッジ)とジャックの活躍は目覚ましかった。ジャックは新聞記者を辞め、ウイリーの参謀となっていた。ウイリーが知事となって数年が過ぎた。メイスン州におけるウイリーの権力は、絶大なものとなった。まさに傍若無人の観であった。いつの日かそれは、良識ある人々の批判の的となって行った。ウイリーがあれほど忌み嫌っていたはずの汚職、ワイロ、恐かつ等を、今では彼自身が手を染めていて、女性とのスキャンダルも公然と口にされるほどであった。遂に州民の絶大な信頼を寄せられている判事がウイリーの政敵を支援する声明を発表した。折も折、今ではフットボールの花形プレイヤーとなった息子のトムは交通事故を引き起こし、同乗していた若い女を死なせてしまった。数日後、事故死した娘の父の撲殺死体が発見された。窮地に立たされたウイリー。まず判事を味方に、彼の策謀が開始された。昔のスキャンダルを暴き、味方にしようとしたが、潔癖な判事は自殺してしまった。ジャックの友人であり、ウイリーの要請でメイスン市の病院長となったスタントン医師(シェパード・ストラドウィック)の嘆きは大きかった。スタントンにとって、判事は神聖だった。スタントンを絶望の淵に陥れたのは、それだけではなかった。ジャックの恋人と信じていた妹アン(ジョアン・ドルー)と、ウイリーの関係だった。委員会が開かれている議事堂に、2発の銃声が響き渡った。大きな悲憤に襲われたスタントン医師の射った銃弾が、ウイリーの野望を砕いた一瞬だった。 | ニューヨーク、ブルックリン。ザッカリー・カウワンがイーサン・ロングストリートの顔を棒で殴ったという11歳の子供同士の喧嘩の後、彼らの両親が話し合いのため集まることに。リベラルな知識層であるロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー/ジョディ・フォスター)は、カウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ/ケイト・ウィンスレット)を家に招くが、冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響かせる。やがてお互いの本性がむき出しになっていき、夫婦間の問題までもが露わになっていくのだった……。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | オデッサ・ファイル 1974年(アメリカ)★★★ | 大いなる男たち 1969年(アメリカ) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:ジョン・ヴォイト マクシミリアン・シェル メアリー・タム | 出演: ジョン・ウェイン ロック・ハドソン トニー・アギラ | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
1963年11月22日、西ドイツのハンブルグ。久しぶりに母親の家を訪ねた帰り道、愛車を走らせていた新聞記者あがりのルポライター、ペーター・ミラー(ジョン・ヴォイト)は、突然入ってきたカーラジオの臨時ニュースに耳を傾けた。それはケネディ大統領暗殺のビッグ・ニュースだった。そのとき、1台の救急車が彼の車を追い越して行った。ミラーは反射的にその後を追った。それはルポライターとしての本能のようなものだった。事件はひとりの老人のガス自殺だった。現場にはミラーの学校友達だったハンブルグ警察のブラント警部補がいた。翌日、ミラーはブラントから老人が残した日記を入手した。老人はドイツ系ユダヤ人で、その日記はラトビアのリガにあったナチ収容所での地獄のような生活を記録したものだった。それを読むミラーの顔は青ざめ、額には油汗さえにじんでいた。老人は、リガ収容所長だったSS大尉ロシュマン(マキリミリアン・シェル)の非人道的な残虐さを呪い、いつか復讐しようとしていたが果たさず、絶望のうちに自ら命を絶ったのだ。ミラーはその老人に変わってその殺人鬼を捜し出す決心をした。彼はまず、老人の仲間を捜し出しそこから“オデッサ”という恐るべき組織の存在を知った。“オデッサ”とは、残虐の限りをつくした元ナチSS隊員で作った組織で、仲間を助けるためにさまざまな活動をしている秘密組織だった。ナチ狩りから逃れ、身元を偽って社会にもぐり込んでいる元ナチSS隊員を法廷にかけさせないための、強力な結束が“オデッサ”だった。“オデッサ”の組織はクモの糸のように各地に張りめぐらされ、その隊員の職業も裁判官、弁護士、警察と広範囲にわたっていた。数日後、ミラーが恋人のジギー(メアリー・タム)とXマスの買物のために地下鉄に乗ろうとしたとき、突然後から何者かに走ってくる電車に向かってつき落とされた。間一髪で命は助かったものの、こうなるとミラーとしても意地があった。やがて米資料センターでロシュマンの資料を発見した。調べを終えての帰り、ミラーは3人組の男に捕まってしまう。彼らは元SS隊員に復讐することを目的としたグループだった。ミラーが“オデッサ”を追求しているのを知り、彼に協力しようというのだ。早速ミラーを“オデッサ”に潜り込ますための工作が始まった。元ナチ隊員になるために病死した男コルブの出身証明書を盗み、“オデッサ”に接近した。元SS軍曹で警察に追われているという設定である。下級隊員に近づきその紹介で幹部に会うことになった。ミラーを見た幹部将校は矢つぎ早にSSについての質問を始めた。「収容所の真中に何が見えたか?」、一瞬ミラーは答えにつまった。「……空が見えました」。それを聞いた幹部将校の眼が鋭く光った。しかし、どうにか“オデッサ”に潜り込んだミラーはやっとのことでファイルを盗みだし、ロシュマンの足跡を掴むことができた。ある会議のあと、ロシュマンを尾行し、彼の屋敷に忍びこんだ。深夜、やっとのことでロシュマンと対峙することができた。そしてかつて自分の父がナチの収容所でロシュマンの手によって虐殺されたこと、そのあと、とり残された母と二人でどんなに苦しい目にあってきたかを語った。ついに復讐のときがやって来た。ミラーは怒りをこめて拳銃の引き金を引いた。しかし一人のロシュマンは死んだものの、“オデッサ”の組織が滅んだことではないことをミラーはよく知っていた。 | ヘンリー・トーマス(ジョン・ウェイン)は元北軍の大佐であった。しかし南北戦争終了と同時に牧童となり現在は自分の忠実な部下とインディアンの養子のブルー・ボーイ(ロマン・ゲブリエル)を連れて3000頭の馬をマキシミリアン皇帝に渡すべくメキシコに向かっていた。また、南軍に所属していたラングドン大佐(ロック・ハドソン)は、再起を計るべく、妻のマーガレット(リー・メリウェザー)、娘のシャーロット(メリッサ・ニューマン)、兄の未亡人アン(マリアン・マッカーゴ)、ビッグ・ジョージ(マーリン・オルセン)ら、総勢百余名を連れて、反乱軍と戦うマキシミリアン皇帝のもとへ向かった。ラングドン大佐の一行が、リオ・グランデ河を渡った場所にキャンプを張った時、山賊に襲われた。しかしトーマス大佐の事前の連絡とブルー・ボーイら、大佐の仲間の活躍で危機を脱することができた。この時、両大佐の間には、熱い男の血が通い合い、ブルー・ボーイとシャーロットの心には、淡い恋が芽生えた。そして、ラングドン大佐が招いた、独立際のパーティで、殴り合いという荒々しい友情表現を通して、一層彼らの心は固く結び合った。いよいよデュランゴが近づいて来た。トーマスはマキシミリアンの使者と会い、馬を渡す準備をした。ラングドンは、ロハス将軍(トニー・アギラー)と会見した。だが、彼は反乱軍の一味であり、一行は全員捕虜になってしまった。そして、ロハスは、トーマスが持っている馬を、自分たちの方へ、ただで譲るよう説得すれば、全員の命を助ける、とラングトンに、厳命するのだった。ラングドンは、元南軍大佐の誇りを捨ててトーマス一行のもとへ馬を走らせた。事情を聞いたトーマスらは無言のまま承知した。途中、マキシミリアンの命をうけたフランス兵の阻止をけちらし、トーマスたちは3000頭あまりの馬を暴走させデュランゴへ乗り込んだ。そして、処刑寸前の人々を救い、意気揚々と故郷へ引き上げて行った。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | 男の旅立ち 1972年(アメリカ) ★★★ | ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:ゲイリー・グライムス ビリー・グリーン・ブッシュ ルーク・アスキュー | 主演: | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
南北戦争後のテキサスのある村−−。16歳のベン・モックリッジ(ゲイリー・グライムス)はカウボーイになることを夢見ていた。彼は、母親に内緒で買った拳銃を友達に見せ、その感触を楽しんだ。その頃、フランク・カルペッパー(ビリー・グリーン・ブッシュ)をボスとするカウボーイたちが、テキサスからコロラド州フォード・ルイスに牛を送る用意をしていることを知り、どんな仕事でもするからカウボーイとして雇ってほしいと泣きついた。カルペッパーはコック(レイモンド・ガス)の助手として彼を雇い、出発した。第1の事件はすぐ起こった。キャンプに4人組の牛泥棒が入り、牛を暴走させ、20頭を盗んだのだ。カルペッパーは早速牛泥棒を追い、激しいガンファイトの末、倒したが3人の部下を失った。手不足を感じた彼は、カスティーゴの村に行ってラス・コールドウェル(ジョフリー・ルイス)にあい、牛輸送の手伝いを依頼する用事をベンにいいつけた。ベンは喜んででかけたが、途中、2人の賊に襲われ大事な拳銃と馬を奪われてしまった。歩いて村に辿りついたベンは、コールドウェルに用件を伝え、彼の仲間のルーク(ルーク・アスキュー)とブリック(ボー・ホプキンズ)、ミズーラ(ウエィン・サザーリン)らと共に出発した。カルペッパーは、ベンが馬と拳銃を巻き上げられたことを聞くと、賊の居所をつきとめ、取り戻してくれた。ある夜、ベンは自ら進んで見張りを引き受けたのはよかったが、馬泥棒に襲われ、ぶりのめされた上、馬をごっそり盗まれてしまった。ベンが役に立たず足でまといになるばかりと考えたカルペッパーは、コールドウェルと仲間を近くの村へ馬を買わせにやるついでに、ベンもつれて行き駅馬車の切符を買って、親許に帰してくれと頼んだ。ベンに好意を持っていたルークは、別れる前に彼に酒を飲ませてやろうと考え、仲間と酒場に入った。その酒場で、馬泥棒を発見したベンはコールドウェルに知らせた。やがて双方の拳銃が火をふき、ベンも賊の1人を倒した。馬も無事に戻り、再びベンはカウボーイたちの仲間入りした。一行は、暑い乾燥地帯を超えるとやがて川にめぐりあった。牛たちは緑の草と水を見ると柵を破って突進した。カルペッパーは牧場に侵入した償いをするために牧場主であるピアース(ジョン・マクリアム)にあったが、腹黒いピアースは法外な賠償金を要求してきた。カルペッパーは牛をコロラドへ無事に送ることを思い、屈辱を忍んで金を払ったが、相手の弱みにつけ込んだピアースは、さらに武器を捨てていくことを命じた。しばらく御一行が肥沃な谷間に入ると、ナサニエル(アンソニー・ジェームズ)の率いる教団にあった。彼らは長い旅を続けていたが、ようやくここを約束の地と定めて定住することになっていた。だがピアースが再び現われ、、自分の縄張りであるからでていけと命じた。ベンは教団の人たちに深い同情を寄せ、ここに踏みとどまり、彼らに協力する決心を固めた。一行はベンを残して出発したがコールドウエルとルーク、ブリック、ミズーラもベンの所に引き返した。彼らは教団の人に協力することを申しでたが、平和主義を遵奉するナサニエルは拒絶した。やがて戦いは始まり優勢なるピアース側を迎え撃つのはベンと4人のカウボーイだけだった。激しい銃撃戦の末、4人のカウボーイは死に、ピアース側も全滅した。生き残ったベンは、教団がここに住みつくよう勧めたが流血によって汚れた土地は、もはや約束の土地ではないと、と拒絶した。ベンはコールドウェル以下3人のカウボーイの遺体を棄てていくことはできなかった。4人の亡骸を葬ったベンは、大切な拳銃を捨て、母親の許に帰ろうと思った。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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お | お葬式 1984年(昭和59年) ★★★★ | おくりびと 2008年(平成20年) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:山崎努 宮本信子 日本アカデミー賞作品賞 | 主演:本木雅弘 広末涼子 第81回アカデミー賞外国語映画賞 32回日本アカデミー賞最優秀作品賞 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
井上佗助、雨宮千鶴子は俳優の夫婦だ。二人がCFの撮影中に、千鶴子の父が亡くなったと連絡が入った。千鶴子の父、真吉と母、きく江は佗助の別荘に住んでいる。その夜、夫婦は二人の子供、マネージャーの里見と別荘に向かった。一行は病院に安置されている亡き父と対面する。佗助は病院の支払いを里見に頼み、20万円を渡すが、費用は4万円足らず、その安さにおかしくなってしまう。佗助にとって、お葬式は初めてのこと、全てが分らない。お坊さんへの心づけも、相場というのが分らず、葬儀屋の海老原に教えてもらった。別荘では、真吉の兄で、一族の出世頭の正吉が待っており、佗助の進行に口をはさむ。そんな中で、正吉を心よく思わない茂が、千鶴子をなぐさめる。そこへ、佗助の愛人の良子が手伝いに来たと現れる。良子はゴタゴタの中で、佗助を外の林に連れ出し、抱いてくれなければ二人の関係をみんなにバラすと脅した。しかたなく、佗助は木にもたれる良子を後ろから抱いた。そして、良子はそのドサクサにクシを落としてしまい、佗助はそれを探して泥だらけになってしまう。良子は満足気に東京に帰り、家に戻った佗助の姿にみんなは驚くが、葬儀の準備でそれどころではない。告別式が済むと、佗助と血縁者は火葬場に向かった。煙突から出る白いけむりをながめる佗助たち。全てが終り、手をつなぎ、集まった人々を見送る佗助と千鶴子。 |
所属していたオーケストラが解散して、失業したチェロ奏者の小林大悟(本木雅弘)。やむなく彼は妻の美香(広末涼子)と二人、実家である山形へと帰った。その家は、2年前に死んだ母親が残してくれた唯一の財産だった。愛人を作った父が家を出たあと、母は女手ひとつで大悟を育ててくれたのだ。新たな職を探す大悟が行きあたったのは、佐々木(山崎努)が経営する納棺師という仕事だった。死者を彩り、最期のときを送り出すという業務の過酷さに、大悟は戸惑いを隠しきれない。しかし、佐々木と事務員の百合子(余貴美子)の持つ温もりに惹かれて、大悟は「おくりびと」となった。美香にすら、その仕事の内容を明かせないまま…。故郷に戻った大悟は、幼い頃に通っていた銭湯で同級生の母親であるツヤ子(吉行和子)との再会を果たす。銭湯を経営するツヤ子は、廃業を勧める息子たちの声も押し切って、ひたすら働き続けていた。やがて、大悟の仕事を知った美香は、我慢できずに実家へと帰る。死者を扱う夫の業務が、どうしても納得できなかったのだ。それでも大悟は、納棺師を辞められない。唐突に倒れて、この世を去ったツヤ子の納棺も担当した。どこまでも自身の仕事に誇りを持つ大悟の気持ちを、ようやく美香も理解する。二人の関係は修復した。そんなとき、父の訃報が大悟のもとに届く。家庭を捨てた父親には深いわだかまりを抱いていた大悟だが、佐々木や百合子からの説得を受けて、死去した老人ホームへ美香と向かう。そこには、30年ぶりに対面する父(峰岸徹)の遺体があった。そして父が、決して大悟のことを忘れていなかったことを知る。堪えきれずに嗚咽する大悟の涙を、美香はハンカチで拭く。父の納棺を慎ましく行う大悟と、それを見守る美香。彼女の胎内では、大悟との間で芽生えた新たな命が動いていた。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | 踊る大捜査線 1998年(平成10年) ★★★ | お買物(HNKドラマ) 2009年(平成21年) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演: 織田裕二 深津絵里 いかりや長介 | 主演:久米明 渡辺美佐子 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
お腹に熊のぬいぐるみを詰められ川に委棄された男の殺人事件と、刑事課のデスクから領収書や小銭入れなどが盗まれる窃盗事件の捜査で慌ただしい湾岸署に、その日、警察庁参事官の室井を筆頭とした本庁の面々が物々しい装備でやって来る。彼らは湾岸署に特別捜査本部を設置。実は、湾岸署管轄内に住む警視庁の吉田副総監が身代金目的の誘拐にあっていたのだ。本庁の連中は秘密裡に捜査を進めるばかりで、一切湾岸署には協力を求めようとはしない。そんな彼らのやり方に腹を立てながらも、青島たち湾岸署の刑事は殺人事件の捜査に躍起になっていた。真下刑事と捜査講習を終えたばかりの桂木刑事によって、被害者がインターネットで仮想殺人のホームページに頻繁にアクセスしていたことを知った青島は、そのホームページの開発者・テディとの接触を図る。同じ頃、室井たちは誘拐犯との身代金の受け渡しを実行に移そうとしていた。ところが、指定された遊園地に刑事たちを配備していたことが犯人グループに知られてしまい、計画は失敗。指揮を執っていた室井は、辛い立場に追い込まれる。一方、青島たちも実はテディと名乗る人物が女であることを突き止めながら、彼女を取り逃がしてしまうのであった。湾岸署内に重い空気が垂れ込める。そんな中、吉田副総監と懇意であった和久は、独自の聞き込みを開始していた。誘拐犯グループから、副総監殺害を予告する電話が入った。室井たち本庁捜査陣は、仕方なく公開捜査に切り替え、青島たち湾岸署の刑事たちにも検問などの出動命令を下す。その時、湾岸署に拳銃を持ったテディこと殺人マニアの日向真奈美が姿を現した。不適な笑みを浮かべる彼女は、殺人を犯した自分を早く逮捕し、死刑台へ連れて行けと言う。ひとりの警官の活躍で彼女を逮捕することに成功する青島。だが、その警官は制服を巧みに使用して、所内で領収書以外の小銭入れなどの窃盗を働いていた犯人でもあったのだ。こうして湾岸署の事件は一件落着する。しかし、誘拐犯の方は未だなんの手がかりも得られていない。その時、青島は日向に事件を解くヒントを貰うことを思いつく。犯罪に詳しい彼女なら、犯人像のヒントをくれるはずだ。果たして青島の予想通り、日向は脅迫電話の録音テープから犯人グループは実は計画性のない幼稚な者たちの仕業であると教えてくれた。同じ頃、副総監の家の周りの聞き込みをしていた和久が、怪しい少年の存在に目を光らせていた。ところが、その少年の後をつけた和久は少年とその仲間に襲われ、ゴミ焼却場に拉致されてしまう。日向のヒントを頼りに、殺人マニアのチャット仲間から未成年者を探っていた青島たちは、やがてその中に坂下始という少年の名前を見つける。そして、その少年の住む団地のゴミ焼却場で和久を助けると、恩田と共に少年の家に乗り込んだ。果たして、そこにはゲーム感覚で誘拐を企てた少年たちが集まっていた。彼らを逮捕しようとする青島。ところが、少年を溺愛する母親が青島を包丁で刺してしまった。後から駆けつけた室井と恩田は、青島を病院に運ぼうと必死に車を走らせる。恩田の膝の上で虫の息の青島。やがて、静かになった青島は…、ふたりの心配をよそにそれまでの寝不足から深い眠りについていたのであった。こうして、副総監誘拐事件は解決。領収書窃盗の犯人も、実は経費削減を訴える神田署長の仕業であることが判明して、湾岸署には平和が戻る。一方その頃、怪我で入院していた青島は、一日も早く現場へ復帰すべくリハビリに余念がなかった。 | 平成19年度の岸田國士戯曲賞を32歳の若さで受賞した前田司郎氏。劇作家としてのみならず小説家としても高い評価を得ている前田氏が、初めて本格的にテレビのために脚本を書き下ろしたのが「お買い物」である。新進気鋭の劇作家がテレビドラマの題材に選んだのは、意外にも老夫婦の物語である。福島の農村から東京・渋谷へ向かう老夫婦の珍道中を、独特のユーモアと語り口で描き、歯切れよく、痛快なテンポのセリフのやりとりの後にじんわりと沁みてくる人生の哀感あふれる作品となった。若手作家が、ベテラン俳優とがっぷり四つに組んでお届けする、超スローな旅。 【ストーリー】 福島で暮らすおじいさん(久米明)と、おばあさん(渡辺美佐子)の元に1通のダイレクトメールが届く。東京で開かれる高級スチールカメラの見本市を知らせるものだ。カメラが趣味だった若かりし頃を思い出したおじいさんは、一念発起して、20年ぶりに東京へ行こうと言い始める。猛反対だったおばあさんも、おじいさんの強引さに負けて、一緒に上京することに。孫(市川実日子)をも巻き込んだ珍道中で、2人のこれまでの人生が、浮き彫りになっていく。そして、老夫婦は20年前の東京のある光景を思い出す。 【脚本家のことば 前田司郎】 欲しいものがあるっていうのはとても良いことだと思います。歳をとってそれが無くなってしまうのは悲しい。幾つになっても欲しいものがあったほうが良い。そんなことを考えながら書いたような気がします。書いたのはもうずいぶん前のことで、そのときの気持ちを僕は忘れてしまいましたが。おじいさんはカメラが好きで、それは若い頃から好きで、そして、しばらくその気持ちを忘れてしまっていたわけですが、好きなもののことを忘れちゃうなんて悲しいことです。が、往々にして人はいろいろなことを忘れちゃうみたいです。だけど忘れていたことを思い出すのはとても素敵なことだと、出来上がったドラマを見て思いだしました。 出典:goo映画 |
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お | おしん(NHKドラマ) 1984年(昭和59年) ★★★★★ | 御宿かわせみ(NHKドラマ) 1980年〜1983年(昭和55〜58年)★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:小林綾子(おしん) 泉ピン子(ふじ) 伊東四朗 | 主演:庄司るい:真野響子 神林東吾:小野寺昭 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
おしんは教えで七歳になった時、口べらしのため中川材木店に年期奉公に出た。彼女はそこで、女中頭のつねに奉公の厳しさを教えられる。ある日、つねの財布から50銭が紛失した。奉公に出る時、祖母・なかからもらった50銭をお守り袋に入れていたおしんは、犯人にされ銀貨を取り上げられてしまう。奉公はつらかったが、くじけなかったおしんにとって、なかが血のにじむようにして働いた銀貨を、取り上げられては我慢がならず飛び出した。山で雪に埋もれたおしんを助けたのは猟師の俊作である。炭焼きの松造と一緒に山に住んでいる俊作は、脱走兵だった。おしんは、彼に平がなや九九を習い、何よりも人間の美しい心を教えてもらった。春が来、山をおりることになったおしんに、俊作は大切にしていたハーモニカを与えた。身の危険を感じながらもおしんを背おって山を下りた俊作は、山狩り中の憲兵に出会い銃弾に倒れる。帰って来たおしんを、母・ふじは驚きと喜びで迎えた。明治41年も不作だった。父・作造はブラジル移民を考えたが、なかを置いていく訳にもいかず、ふじが銀山温泉の住み込み女中になった。おりきの紹介でおしんは酒田の米間屋“加賀屋"に奉公に出ることになった。この前の奉公でつねに仕込まれていたおしんは、加賀屋の人たちが目を見張るほど働いた。加賀屋の娘・かよはおしんのハーモニカが欲しくなり、喧嘩になったおしんは加代をつきとばしてしまう。立場の悪くなったおしんをかばってくれたのは加代の祖母・くにだった。おしんと加代は仲よしになり、ふたりはやがて、くにの部屋で机を並べて手習いをはじめた。酒田の街に電燈がやってきた日、倒れてくる工事中の電柱から、おしんは身をもって加代を助けた。これをきっかけに加賀屋の人たちと打ちとけたおしんは、加代と姉妹のように育てられるようになる。年が明け、おしんはなかが重病だと知り、暇をもらって家に駆けつけた。なかは嬉しそうに息を引きとった。そんななかを見て、おしんは「ばっちゃんのようにはなりたくない。一生懸命働いて皆に楽させたい」とこの家に戻らない決心をする。 |
1)水郷から来た女 2)卯の花匂う 3)桐の花散る 4)日王子の滝 5)江戸の子守唄 6)夕涼み殺人事件 7)七夕の客 8)秋の蛍 9)女がひとり 10)女主人殺人事件 11)山茶花は見た 12)師走の客 13)女難剣難 14)初春の客 15)江戸は雪 16)江戸の怪猫 17)湯の宿 18)玉屋の紅 19)鴉を飼う女 20)宵節句 21)お役者松 22)1鬼女 23)花冷え 24)人は見かけに 第2シリーズ 1)恋ふたたび 2)川のほとり 3)奥女中の死 4)幽霊殺し 5)秋色佃島 6)三つ橋渡った 7)倉の中 8)ぼてふり 9)幼なじみ 10)師走の月 11)迎春忍川 12)迷子石 13)源三郎の恋 14)油屋殺人事件 15)江戸の手まり唄 16)冬の桜 17)梅一輪 18)千鳥が啼いた 19)狐の嫁入り 20)子を思う闇 21)日吉野の女 22)子無きは去る(前編) 23)子無きは去る(後編) 出典:goo映画 |
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お | 小津の秋 2007年(平成19年) ★★★★ | おけさ唄えば 1961年(昭和36年) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:沢口靖子(佐々木明子) 藤村志保(吉岡園子) 栗塚旭 | 主演:市川雷蔵(一本松の千太郎) 橋幸夫 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
新聞記者の佐々木明子(沢口靖子)は、父の遺品を持って蓼科に来た。取材もあったが、実は探している人に会えるかもしれない、という予感があった。高原のホテルは秋の気配が立ち籠め、湖は色づいた木立を映していた。明子が吉岡園子(藤村志保)という老婦人を最初に見かけたのは、観光スポットにもなっている小さな庵、無藝荘だった。無藝荘の守女である園子に、ホテルの支配人(栗塚旭)が恭しく紅茶を注ぎ差し出していた。薄汚れた老婆に仕える紳士、それは奇妙な取り合わせだった。明子はそんな二人に興味を持つ。最初は固く心を閉ざしていた園子だったが、徐々に心を開いていった。「わたし、人殺しなの」嘘か本当か分からない園子の話に明子は引き込まれていく。園子の穏やかな顔のなかにも戦争の深い傷痕があった。また、明子には恋人の達也と少し距離を置いて、もう一度自分を見つめ直したいという気持ちもあった。付き合って5年、達也とも最近なにかしっくり来ない苛立ちを感じていた。結婚に踏み切れない自分の中のわだかまり…。園子のもうひとつの記憶、それは今の明子と同じような年頃のことだった。戦後の混乱の中、園子は家族のために働き続けた。結婚なんてする資格がないと考えていた。そんなとき蓼科に女神湖の開発設計の青年と園子は恋に落ちた。二人は愛を深めていったが、青年には妻子がいた。二人で外国に行こうと約束した日、青年は来なかった。園子は身篭っていた子供を堕ろし、一人旅に出た。明子は父の遺品である一冊の文庫本を園子に渡した。「あなたが父に贈ったものですね。あなたのおかげで母は狂い私の家庭は地獄のようになりました。父の心にはあなたしか映っていなかった」文庫本には愛の証である花が挟まれていた。「たとえこの身が灰になっても、わたしはあの人を愛しつづけます」園子は明子に言った。蓼科に初雪が降った。園子は一人雪を見ていた。淡い雪は積もることなく、蓼科の高原を滑るように転がり、溶けた。「園子さん、今日は温かいスープとサンドイッチを用意しました」振り向くとホテルの支配人が少し足を引きずりながら近付いてきた。「茂ちゃん、いつもありがとう」園子は女神のようにほほえむのだった。 | 一本松の千太郎は一風変った旅人で、出世するには悪党の性格を身につけなくてはと、血も涙もない男になりきろうと一生懸命つとめるのだが、根が正直物の好人物だけにいつも人を助けるという反対のことばかりやっていた。彼は信越の山道でおけさの半次というやくざに斬りつけられるが、半次は千太郎の気っぷに惚れてきれいに別れていった。半次と別れた千太郎は、ひょんなことで、弥彦の勝五郎という旅人と一緒になるが、彼が女であることを見破っていた。千太郎に一目惚れの勝五郎は、父親の勘治郎のところに千太郎をとめようと、盛んに勘治郎は悪党の親分であると説明するのだった。二人は坂木の藤吉の家に草鞋をぬいだが、そこで千太郎はお君という田舎娘を助けるハメになった。話しているうちにお君は半次の姉であることがわかった。翌日、千太郎は二人を残して稲荷山の勘治郎一家に草鞋をぬいだ。そこには半次も来ていた。勘次郎に逢ってみて千太郎はびっくりした。勝五郎の言ったこととは反対で、仏のような人であった。そこへお君を伴って勝五郎が帰って来た。彼は家に帰るともとのお勝として女にかえった。そんな時、黒姫の繁蔵から喧嘩状が届いた。黒姫一家は悪評高い貸元だったので悪事の修業を志す千太郎は、これも修業のためと黒姫一家に寝返ってしまった。お勝と半次はこの裏切りに火のように怒った。翌朝の喧嘩場、半次は千太郎に一騎打を申出た。ところが、当の千太郎は“極悪非道の黒姫の繁蔵を裏切りや、一本松の千太郎、悪党修業の冥利につきまさ……"と大見得をきって稲荷山一家に再び寝返ったのである。おかげで黒姫一家は総くずれとなった。勘治郎の止めるのを退け、お君の淋しそうな目を背後に感じながら千太郎は旅にでるのだった。その旅姿に半次のうたう“おけさ唄えば"の歌声がかぶさっていった。お君と半次の姉弟も佐渡へ帰った。 |
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お | おとうと 1960年(昭和35年) ★★★★ | お茶漬けの味 1952年(昭和37年) ★★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
主演:岸惠子 川口浩 田中絹代 | 主演:佐分利信 木暮実千代 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
げんと碧郎は三つちがいの姉弟である。父親は作家で、母親は二度目であり、その上手足のきかない病で殆ど寝たきりだった。経済状態も思わしくなく、家庭は暗かった。碧郎が警察へあげられた。友だちと二、三人で本屋で万引したのが知れたのだ。しばらくたったある日、げんは鳥打帽の男に呼びとめられた。男は警察の者だと名のり、碧郎や家のことを聞いた。男は毎日のようにつけ始めた。そんなげんを碧郎は「親がちょっと名の知られた作家でよ、弟が不良で、お母さんが継母で、自分は美人でもなくて、偏屈でこちんとしている娘だとくりゃ、たらされる資格は十分じゃないか」というのだった。転校してからも碧郎の不良ぶりははげしかった。乗馬にこりだし、土手からふみはずして馬の足を折ってしまった。碧郎はその夜童貞をどこかへ捨てた。二年たった。十七になった碧郎に思わぬ不幸が訪れた。結核にやられたのである。湘南の療養所へ転地し、げんが附きそった。死が近づいてくるのを知った碧郎は、げんに高島田を結うよう頼んだ。「姉さんはもう少し優しい顔する方がいいな」といいながらも、げんの高島田を見て碧郎はうれしそうだった。父が見舞いに来た時は、治ってから二人で行く釣の話に夢中だし、足をひきずってきた母には、今までになく優しかった。夜の十二時に一緒にお茶を飲もうと約束して寝たげんは、夜中に手と手をつないだリボンがかすかに引かれるのを感じて目を覚ました。医者が来た。父や母も飛んできた。「姉さんいるかい」それが碧郎の最後の言葉だった。風のある晴れた寒い夜だった。 |
妙子が佐竹茂吉と結婚してからもう七、八年になる。信州の田舎出身の茂吉と上流階級の洗練された雰囲気で育った妙子は、初めから生活態度や趣味の点でぴったりしないまま今日に至り、そうした生活の所在なさがそろそろ耐えられなくなっていた。妙子は学校時代の友達、雨宮アヤや黒田高子、長兄の娘節子などと、茂吉に内緒で修善寺などへ出かけて遊ぶことで、何となく鬱憤を晴らしていた。茂吉はそんな妻の遊びにも一向に無関心な顔をして、相変わらず妙子の嫌いな「朝日」を吸い、三等車に乗り、ご飯にお汁をかけて食べるような習慣を改めようとはしなかった。たまたま節子が見合いの席から逃げ出したことを妙子が叱った時、無理に結婚させても自分たちのような夫婦がもう一組できるだけだ、と言った茂吉の言葉が、大いに妙子の心を傷つけた。それ以来二人は口も利かず、そのあげく妙子は神戸の同窓生の所へ遊びに行ってしまった。その留守に茂吉は飛行機の都合で急に海外出張が決まり、電報を打っても妙子が帰ってこないまま、知人に送られて発ってしまった。その後で妙子は家に帰ってきたが、茂吉のいない家が彼女には初めて虚しく思われた。しかしその夜更け、思いがけなく茂吉が帰ってきた。飛行機が故障で途中から引き返し、出発が翌朝に延びたというのであった。夜更けた台所で、二人はお茶漬を食べた。この気安い、体裁のない感じに、妙子は初めて夫婦というものの味をかみしめるのだった。その翌朝妙子一人が茂吉の出発を見送った。茂吉の顔も妙子の顔も、別れの淋しさよりも何かほのぼのとした明るさに輝いているようだった。 |
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お | お国と五平 1952年(昭和27年) ★★★ | お引越し 1993年(平成5年) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
監督: 成瀬巳喜男. 出演: 木暮実千代, 大谷友右衛門, 山村聡. | 監督: 相米慎二. 出演: 中井貴一, 桜田淳子, 田畑智子 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
お國は、かつて友之丞と恋を語らった仲だったが、彼の遊惰にあきたりなく、伊織に走りその妻となった。あきらめきれぬ友之丞は伊織を闇討ちにした。そこでお國は仲間五平を連れて仇討ちの旅に出て、諸国を放浪、いつしか五年の年月が空しく過ぎた。その間に、風の便りで國元では最早二人の噂をする者もなくなったという。やがてお國は長い旅の疲れで病の床についたが、五平はまめまめしく看病をし、病がいえたある祭の夜、二人はついに主従の垣をのりこえた仲になっていた。夏がすぎ秋の一日、旅路の疲れを路傍の石でやすめていたとき、何処からともなく友之丞の好きな尺八の音がして、二人の前に彼が姿を現した。五平が勝負をいどむと、友之丞は嫌だといって逃げまわり、二人の仲を知っているらしい口ぶりに五平はかっとなってその背から斬りつけた。止めを刺そうとする五平に、友之丞はお國が一度は自分にも身をまかせた女だという。五平は「武家の掟をなしとげたのじゃ」というお國の足を抱いて、自分をいつまでも可愛がって下さいと乞うのであった。静かな微笑がお國の顔に浮かんだ。國元へ帰る二人のあとを追うようにむせび泣く尺八の音が聞こえた。 |
小学六年生の漆場レンコは、ある日両親が離婚を前提しての別居に入り父ケンイチが家を出たため、母ナズナとともに二人暮らしとなった。最初のうちこそ離婚が実感としてピンとこなかったレンコだったが、新生活を始めようと契約書を作るナズナや、ケンイチとの間に挟まれ心がざわついてくる。同じく両親が離婚している転校生のサリーの肩を持っては級友たちと大喧嘩したり、クラスメイトのミノルと話すうち思いついた、自分の存在を両親に考えさせるための篭城作戦を実行しかけてみたり。家でも学校でも行き場のなさを感じたレンコは、昨年も行った琵琶湖畔への家族旅行を復活させればまた平和な日々が帰ってくるかも知れないと、自分で勝手に電車の切符もホテルも予約してしまう。ホテルのロビーでレンコとナズナが来るのを待っていたケンイチは、もう一度三人でやっていきたいと語るが、その態度にナズナは怒る。その場を逃げ出したレンコは不思議な老人・砂原に出会う。砂原との温かいふれあいに力を得たレンコは、祭が最高潮を迎え、群集で賑わう中をひとりでさまよううち、琵琶湖畔で自分たち家族のかつての姿を幻視する。かつての幸福だった自分に向けて『おめでとうございます』と大きく手をふるレンコ。夏も終わり、レンコにとって、ケンイチやナズナにとって新しい風が吹きこもうとしていた。 |
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お | 王将 1948年(昭和23年) ★★★★ | 王将・坂田三吉の生涯 2011年11月(三越劇場) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
監督伊藤大輔 出演阪東妻三郎, 水戸光子
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主演:笠原章 緒形幹太 神野美伽 その他・義兄出演 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | |||||||||||||||||||||||||||||
時は明治も終わりごろ、大阪は天王寺付近、がけ下の長屋住まいで麻裏草履をこしらえてその日暮らしのしがない稼業、これが坂田三吉という男で、将棋が三度の飯より好き、好きこそものの上手なれで、玄人はだしの腕前、手合わせする者は素人も有段者も相手構わぬナデ切り、負けたためしがないという、勝てばそのやまいがますますこうずるのは当たり前、やれ春季大会のそれ何々主催の将棋会のとあちらこちらに手を出した挙句、家業はおろそかになる収入は減る、おまけに会費などと余計な出費で倍金はかさむ一方、家財道具は持出す、狭い長屋の一室は空っぽという有様、女房の小春は青息吐息、何度亭主に意見したか知れぬが三吉はあらためるどころの沙汰ではなく、関根七段との千日手の一局で、その執念は恐ろしいばかり、小春は娘の玉江を連れて家出した事も一度や二度ではない、その度に自分のいなくなった後、子供の様に愚かな三吉がどんなになるだろうと心配してはもどって来るこころ優しい小春であった。しかし今日も今日とて朝日新聞主催の将棋大会に、会費の二円を工面するに事欠いて、玉江の一張羅の晴衣を質に置いて出掛けた始末の三吉。小春はそれを知り今はこれまでと、娘をつれて自殺を計る可く鉄道線路の方に出ていった。勝負半ば注進に驚いた三吉が駒を放り出して飛んで帰り、長屋の皆とやっとの事、小春母子の生命をとりとめ以後はすっぽり将棋をやめると誓うが、反って小春はその必死の気組みに心変わり、いっそやるなら日本一の将棋差しになれと励ました、折も折関根八段が来阪し、三吉と平合わせた。相方ゆずらぬ熱戦の後、終盤近く三吉の打込んだ窮余の一手二五銀が命取り、関根七段は敗退する。それ以来何年、十何年、大正に入り三吉と関根は追いつ追われつ、三吉が次第に勝越す。坂田三吉の名は天下にとどろいた。当時無学非識字者の三吉も既に長年の芸の修練で人間的にも完成されつつあった。関根は八段となり三吉は七段。名人位をかけた一戦も三吉の勝とはなったが、丁度病床にふしていた小春の積年の望みも空しく名人位は関根八段に冠せられた。その祝詞をのぶべく小春に内緒で上京した三吉は、関根名人との会見の席上、自分をここまで仕立ててくれた最愛の妻小春のふ報を聞かねばならなかった−−。 |
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お | お早よう 1959年(昭和34年) ★★★ | 女の人差し指 1986年(昭和61年)★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
監督: 小津安二郎. 出演: 笠智衆, 三宅邦子, 設楽幸嗣 | 主演:田中裕子加藤治子小林薫 四谷シモン | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
東京の郊外−−小住宅の並んでいる一角。組長の原田家は、辰造、きく江の夫婦に中学一年の子・幸造、それにお婆ちゃんのみつ江の四人暮し。原田家の左隣がガス会社に勤務の大久保善之助の家。妻のしげ、中学一年の善一の三人。大久保家の向い林啓太郎の家は妻の民子と、これも中学一年の実、次男の勇、それに民子の妹有田節子の五人暮し。林家の左隣・老サラリーマンの富沢汎は妻とよ子と二人暮し。右隣は界隈で唯一軒テレビをもっている丸山家で、明・みどりの若い夫婦は万事派手好みで近所のヒンシュクを買っている。そして、この小住宅地から少し離れた所に、子供たちが英語を習いに行っている福井平一郎が、その姉で自動車のセールスをしている加代子と住んでいる。林家の民子と加代子は女学校時代の同窓で、自然、平一郎と節子も好意を感じ合っている。このごろ、ここの子どもたちの間では、オデコを指で押すとオナラをするという妙な遊びがはやっているが、大人たちの間も、向う三軒両隣、ざっとこんな調子で、日頃ちいさな紛争はあるが和かにやっている。ところで、ここに奥さん連中が頭を痛める問題が起った。相撲が始まると子供たちが近所のヒンシュクの的・丸山家のテレビにかじりついて勉強をしないのである。民子が子どもの実と勇を叱ると、子供たちは、そんならテレビを買ってくれと云う。啓太郎が、子供の癖に余計なことを言うな、と怒鳴ると子供たちは黙るどころか、「大人だってコンチワ、オハヨウ、イイオテンキデスネ、余計なこと言ってるじゃないか」と反撃に出て正面衝突。ここに子供たちの沈黙戦術が始まった。子供たちは学校で先生に質問されても口を結んで答えないという徹底ぶり。この子供たちのことを邪推して近所の大人たちもまた揉める。オヤツをくれと言えなくて腹を空かした実と勇は原っぱにおヒツを持出して御飯を食べようとしたが巡査に見つかって逃げ出し行方不明となった。間もなく子供たちは駅前でテレビを見ているところを、節子の報せで探しに出た平一郎に見つかった。家へ戻った子供たちは、そこにテレビがおいてあるのを見て躍り上った。停年退職した富沢が電機器具の外交員になった仕事始めに月賦でいいからと持込んだものだった−−。 |
昭和15年11月。紀元2600年奉祝の日、戦争の足音が次第に近づく毎日だ。菊坂家は軍人遺族の一家で、長女・文子(田中裕子)の婚約者・三村(小林薫)も上海駐在中だが、出征前に婚約解消を申し出たりしている。そんな三村に文子は「未亡人になっていもいい」と答えている。この日、公用で帰京するといっていた三村から、「帰レナイ」と電報が入った。文子は落胆し、仕方なく母・里子(加藤治子)、妹・あき子(洞口依子)と提灯行列に参加して気を紛らわせた。ところが、人ごみの中で里子たちとはぐれた文子は、帰宅途中暴漢に襲われ危ういところを連城(四谷シモン)という男に助けられる。何日かして文子は、連城の住まいを訪れるが、彼はもともと足が悪い上、先日の暴漢との格闘で怪我をし寝込んでいた。連城はどうも貧しい物書きのようであった。文子は夢中で医師を呼び、甲斐甲斐しく介抱した。それ以来文子は、しばし連城に親しみを覚えるようになり、度々住まいを訪れていたが、やがて事件に巻き込まれていく…。 出典:goo映画 |
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お | おかあさん 1952年(昭和27年) ★★★★ | お遊さま 1951年(昭和26年)★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
監督: 成瀬巳喜男. 出演: 田中絹代, 香川京子 | 監督 溝口健二 出演 田中絹代 乙羽信子 堀雄二 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
戦災で焼け出された洗濯屋の福原一家は、父が工場の守衛、母は露店の飴売り、娘の年子はキャンディ売りに精を出したおかげで、やっと元のクリーニング屋を開くことができた。長男の進は母に会いたい一心から病気の身で療養所を逃げ出してきたために死んでしまったが、店は父の弟子であるシベリア帰りの木村のおじさんが手伝ってくれることになり、順調なスタートを切った。年子が近所のパン屋の息子信二郎と仲良しになった頃、病気で寝ていた父が死んだ。母は娘二人と引き揚げ者の甥哲夫を抱え、木村の手ほどきを受けながら女手一つで馴れない店を切り回すことになった。木村と母の間についてあらぬ噂が立っていることを信二郎から聞いた年子は、娘心に思い悩んだが、妹の久子を他家に嫁にやる話まで出るようになると、女の腕のかよわさをしみじみと悟らざるを得なかった。事実久子はもらわれていき、哲夫もやっと一人前の美容師になった母親の元に戻されることに決まって、一家は最後の楽しいピクニックに出かけた。やっと母も一人立ちできるようになり、木村は自分で店を出すために去っていった。母一人娘一人残った福原家では、新しい小僧も迎え、ようやく将来への安定した希望も湧いてきたのだったが−−年子の心には、母は本当に幸せなのだろうか、とかすかな憂いが残って消えないのだった。 |
お遊さまは、小曽部の家から金満家粥川へ嫁入って間もなく夫に別れたが、一人子一の養育のかたわら、贅沢と遊芸三昧に憂さを晴らしているひとであった。一番仲のよい妹お静が芹橋慎之助と見合いをするのに付き添って行くが、慎之助はお静よりもこのお遊さまに深く心をひかれる。そこでこの縁談はいったん破れかけるが、お遊さまが、結婚するならぜひ慎之助とというたっての願いにお静は承知して芹橋へ嫁ぐことになった。お遊さまも、慎之助を想っていることを察し、お静は二人の間のかけ橋になる決心をしたのだつた。そのため、お静は慎之助の名前だけの妻に甘んじ、慎之助と共にひたすらお遊さまの心を慰め、たのしませることにつとめた三人がそろっての物見遊山が度重なるに従って、周囲の口もやかましくなり、ついにはお遊さまの婚家粥川家でも問題となって、一が病没したのを口実に、お遊さまは実家へ帰されることになった。そのときになってお遊さまは自分のために慎之助とお静を不幸にしていたことを悟って、兄にすすめられるまま、眼をつぶって伏見の酒造家へ再婚して行った。芹橋家は破産し、お静と慎之助は東京にわび住居をする身になったが、お静は慎之助との間に一子をもうけて幸福であった。しかし産後の肥立ちが悪く、慎之助に見とられながら死んだ。お遊さまは、淀川にのぞんだ伏見の豪華な屋敷に今宵は月見の宴を催していた。その時門前に捨て子があったと女中が連れて来た赤ん坊は、慎之助がお静亡きあと、思い余ってお遊さまに托したものであった。淀川の芦の間を遠ざかる舟の中に、ひとり謡曲「熊野」をうたう慎之助の姿があった。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | おろしや国粋夢譚 1992年(平成4年)★★★ | お嬢さん乾杯 1949年(昭和24年) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
出演:緒形拳 川谷拓三 西田敏行 | 監督: 木下惠介. 出演: 佐野周二, 原節子, 佐田啓二 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
1782年、伊勢出帆後に難破した光太夫らは、9カ月後に北の果てカムチャッカに漂着する。生き残ったわずか6名の日本人は、帰郷への手立てを探るためにオホーツク、ヤクーツク、イルクーツクと世界で最も厳しい寒さと戦いながらシベリアを転々とするが、土地土地で数奇な運命に翻弄される。そして、凍傷で片足切断した庄蔵は日系ロシア人のタチアナに手を引かれるようにキリシタンとなり帰化、若い新蔵はロシア女ニーナと恋におち姿を消した。一方、光太夫は学者ラックスマンを通じ、初めて見る文化に強い衝撃を覚え、この感動を故国へ伝えたいと帰国への執念をなお燃やすのだった。そして、最後の望みを賭け、エカテリーナ二世への直訴を決意、首都ペテルブルグに向かった。ラックスマン、ベズボロドコ伯爵、女王側近ソフィアの協力を得て、ついに光太夫の熱い想いは女帝の心に通じ、光太夫、小市、磯吉わずか3人だが、1792年、実に9年9カ月ぶりに帰国を果たし根室へ着く。だが、鎖国中の幕府は彼らを迎え入れようとはせず、小市は病死、光太夫、磯吉も上府、雉子橋外の厩舎に留置されるが、やがて松平定信のはからいで光太夫は幽閉という扱いで、迎え入れられることになるのだった。 |
自動車の修理業をやっている圭三の所へ得意先の佐藤専務が縁談を持ち込んだ。相手は池田恭子という華族の令嬢だが、提灯に釣り鐘だと圭三は問題にしないが、熱心な佐藤に口説かれてとにかく見合いという事になった。さて見合いをしてみると恭子は予想した高慢なお嬢さんでなく圭三はすっかり好きになった。佐藤から結婚承諾の返事を聞いた圭三はものすごい上機嫌。新調の服、新しい靴、派手なネクタイをしめて池田家を訪問した。圭三は恭子の家族の人達に紹介された。皆善い人達ばかりである。だが家族の中で一人だけかけているのは恭子の父の浩平である。浩平は詐欺事件の側杖で刑務所に送られていた。そして池田邸も五十万の抵当に入ってその期間はあと三月だと佐藤から聞いた圭三は金の為の結婚であったかと失望するが、恭子へ対する愛情は深まった。圭三は恭子と帝劇へバレエ見物に出かけるが、興味がなく、その帰途見た拳闘試合の方が結構楽しめた。恭子は趣味の相違を見てとった。恭子の誕生日を祝って圭三はピアノを恭子に贈った。恭子の弾くショパンの曲が良いのか悪いのか判らない圭三はガラガラ声を張り上げて故郷の民謡を歌った。圭三と恭子は刑務所に父を尋ねた。父の口から「金の為の結婚はするな」と忠告されて恭子の心は重い。そぐわない雰囲気のまま別れた圭三は自分と恭子は違う世界の人らしいと感じた。圭三はその翌日恭子に心の中を打ち明けてくれと頼む。その返事は愛情のない結婚に悩む恭子の姿であった。恭子は結婚すれば愛することも出来ようと考え、圭三に自分のわがままをわびた。披露宴の日。圭三は恭子の祖父達の口から恭子の愛人であった戦死した芳彦の話しを聞いて何か惨め気持ちがわいてくる。圭三は恭子に手紙を残して帰った。田舎へ行くという圭三を追って恭子は新橋、品川、京浜国道を自動車で走らせた。これを知った圭三はデッキから手を振る。恭子も涙の眼で振り続けた。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | おっぱいバレー 2009年(平成21年)★★★ | 美味しんぼ 1996年(平成8年) ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
出演:綾瀬はるか 青木崇高 仲村トオル | 出演:三國連太郎 佐藤浩市 羽田美智子 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
1979年、北九州。23歳の寺嶋美香子(綾瀬はるか)は、新任教師として戸畑第三中学校に赴任する。美香子は中学の時に、1人の教師と出会ったことをきっかけに国語の教師になった。しかし、前の学校でのある事件で生徒の信頼を失い、教師という仕事への希望を失っていた。それでも美香子は新天地での再スタートに意気込み、男子バレーボール部の顧問に立候補する。だが、男子バレー部にいたのは、バレーボールより女の子のことしか頭にない5人の生徒だった。美香子は彼らのやる気を出すため、試合に勝ったらなんでもすると宣言する。すると、美香子のおっぱいを見せるという約束をさせられる。夢のような約束を手に入れた部員たちは、今までとは別人のように練習に励む。美香子は、約束は実現したくないが、部員たちに勝つ喜びを教えたいという矛盾する想いに悩む。しかし、目標に向かって一生懸命にがんばる部員たちと向き合い、信頼関係を築きながら、教師としての自信も取り戻していく。だが、試合を間近に控えたある日、例の約束が学校にばれてしまい、大問題になる。美香子は、一人前の教師になって恩師に報告したいと思いながら、再び自信を喪失してしまう。しかし、亡き恩師の墓前で、夫人から思いがけない事実を知らされる。 |
創立100周年を迎えた東西新聞社は、記念事業として世界の食文化から最高の料理をよりすぐる“究極のメニュー”なる企画を掲げ、その監修役に希代の美食家で、自ら“美食倶楽部”を主宰する陶芸家の海原雄山を迎えようとしていた。企画の担当者には、文化部の山岡士郎と栗田ゆう子が選ばれるが、雄山は士郎が担当だと知った途端に監修役を降りてしまう。大原社主とともに雄山の屋敷を訪れたゆう子は、そこで雄山と士郎が実は親子であることを聞かされる。ふたりの間には、母・はつえが危篤にもかかわらず窯の前を離れなかった雄山の態度に反発した士郎が家を飛び出して以来、13年にも及ぶ確執があったのだ。雄山の説得に失敗した大原は、代わりの監修役として著名な料理評論家に話を持ちかけるが、彼らがさほどの舌を持ち合わせていないことを見破った士郎に白羽の矢を立てる。そのころ、ライバル社である帝都新聞は、文化事業として雄山監修の“至高のメニュー”なる企画を進めており、その情報を得た週刊タイムが、誌上で“究極対至高の対決”を企画した。どうしても負けられない意地もあって、士郎たちは対決を受け入れるのだった。究極対至高の一回戦は魚対決で、銀座のホームレス・辰っつぁんなどからアドバイスを受けた士郎は鯛で勝負するが、雄山の日本人の心を動かす平凡な鯵のひらきの前に敗れる。二回戦の中華対決では雄山の仏跳墻に対し、士郎は乞食鶏で挑んだが、またしても軍配は雄山に上がった。そんなおり、士郎を兄のように慕う元美食倶楽部支配人の娘で、現在は雄山の屋敷で暮らしている里美が、体の調子を崩して倒れてしまう。ゆう子の説得で雄山の家を訪れた士郎は、昔、はつえが作ってくれたのと同じ丹波の煮豆が食べたいと里美にせがまれた。里美のために煮豆を作ってやろうとする士郎に、雄山は勝負を挑む。父子の意地を賭けた煮豆対決は翌朝にまで及んだが、里美の選んだのは士郎の煮豆だった。器作りから始まる究極対至高の第三回戦を前に、今度こそ負けられない士郎は、窯に向かう雄山の姿を見ながら、根っからの芸術家である雄山という男を少し理解したような気がしていた。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | お日柄もよくご愁傷さま 1996年(平成8年) ★★★★ | 小川の辺 2011年(平成23年)★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
出演:橋爪功 吉行和子 新山千春 | 出演:東山紀之 菊地凛子 勝地涼 | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
初めての仲人を明日に控えた田中和夫は、一世一代の晴れ舞台に心に残るようなスピーチをしたいと、そのことで頭が一杯だった。ところが、そんな彼の思いと裏腹に、次女の瞳は恋人の宮本とグアム旅行の計画をこっそり練っており、身重の長女・玲子は夫・貴行の浮気問題で家出してくるなど、家庭内には問題が多発していた。さらに結婚式の当日の朝、和夫の父・源三郎が急死する。旧友のたっての願いで引き受けた仲人を断れない和夫は、父の亡きがらを妹の和枝と娘たちに任せて式に出席する。あたふたと結婚式を済ませて家に帰ってくると、玲子夫婦はまだ喧嘩を続けており、瞳は宮本からの電話で夜中に出て行ってしまって、和夫の気持ちはちっとも落ち着かなかった。しかも、リストラで不利な転職を余儀なくされていることが妻の佳菜子にバレてしまう。その夜遅く、和夫は死んだ父が家族に内緒で大雪山への登山を計画していたことを知った。父の手紙には、母と初めて会った山小屋へもう一度行って、そこに母の写真を置いてきたいという願いが綴られていた。和夫は父と母の知られざる過去に感動する。翌日、告別式の途中で玲子が予定より早く産気づくなどハプニングはさらに続いたが、無事に源三郎の遺体は荼毘に付され、玲子も男児を出産して夫婦仲を取り戻し、瞳も宮本とヨリを戻してグアム旅行に行くことになった。和夫は父の果たせなかった夢を代わりにかなえるため、大雪山へ出かけることを決心する。父と母が出会った山小屋を訪ねた和夫は、そこでふたりが残した落書きを見つけた。感極まった和夫と佳菜子は長く熱いキスを交わした。 | 海坂藩士、戌井朔之助(東山紀之)は直心流の使い手としての腕を買われて、家老の助川権之丞(笹野高史)から、ある藩命を受ける。それは、親友である佐久間森衛(片岡愛之助)を討つことだった。藩主への上書によって藩の農政を痛烈に批判した佐久間は、謹慎処分を受けた後、妻の田鶴(菊地凛子)を連れて脱藩していたのだ。朔之助が受けた藩命は、佐久間に対する裁きだった。民を想って正論を訴えた友を斬らねばならないのか……。朔之助の心は揺れる。しかも佐久間の妻、田鶴は朔之助の妹。幼い頃から負けん気が強く、自身も直心流の使い手である田鶴は、武士の妻として手向かってくるに違いなかった。戌井家の家長である朔之助に対し、妹を斬ってでも主命に従えと諭す父の忠左衛門(藤竜也)と、涙を流す母の以瀬(松原千恵子)。妻の幾久(尾野真千子)は朔之助の身を案じながらも、気丈に振る舞う。翌朝、朔之助は幼い頃から兄弟のように育ち、田鶴への想いを秘めた奉公人、新蔵(勝地涼)とともに江戸へ向けて旅立つ。やがて見つけた佐久間の隠れ家は、兄妹と新蔵が幼い頃に遊んだような下総の小川の辺にあった。遂に向き合う朔之助と佐久間。幼い頃より築き上げてきた絆が、無情にも引き裂かれようとするとき、彼らが選んだ道とは……。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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お | おかえり、はやぶさ 2012年(平成24年)★★★ | ★★★ | |||||||||||||||||||||||||||
出演:藤原竜也 杏 三浦友和 | 出演: | ||||||||||||||||||||||||||||
あらすじ | あらすじ | ||||||||||||||||||||||||||||
2003年5月9日。“小惑星イトカワのカケラを拾って地球に持ち帰る”という、成功すれば人類初の快挙となるミッションを帯びて、鹿児島県内之浦から、小惑星探査機“はやぶさ”が打ち上げられた。このプロジェクトには、プロジェクトマネージャーの江本智彦(大杉漣)のもと、若手スタッフとしてエンジニア助手の大橋健人(藤原竜也)、新人理学博士の野村奈緒子(杏)らも参加していた。同年12月。“はやぶさ”が順調な航行を始めた頃、打ち上げから5年半を経過した火星探査機“のぞみ”が、度重なるトラブルと故障のため、プロジェクトを終了。火星に辿り着くことなく宇宙に消えた。プロジェクトマネージャーだった健人の父・伊佐夫(三浦友和)は、税金を無駄にしたと、非難の矢面に立たされる。打ち上げから2年。いつの間にか“はやぶさ”は、宇宙に夢を抱く人々が願いを託す存在となっていた。健人の同僚、大吾(田中直樹)の息子・風也(前田旺志郎)も、母・多美(森口瑶子)の病気の回復を“はやぶさ”プロジェクトの成功に託していた。そんな風也を励ます健人の悩みは、父のこと。人生の大半を“のぞみ”に賭けてきた父は引退し、自分を責め続けていた。世間との関わりを避けて、同じ道を進む息子の健人にさえ心を開こうとしない……。2005年11月。イトカワ付近に到着した“はやぶさ”だったが、姿勢を崩して不時着。リスクを冒して2回目のタッチダウンに挑み、見事成功させる。さらに、燃料漏れや通信途絶といった度重なるトラブルを、チームワークとアイデアで奇跡的に乗り越え、“はやぶさ”は地球を目指す。その奇跡は、“はやぶさ”を見守る人々にもそれぞれの形で広がっていく。伊佐夫は社会復帰を決意、奈緒子からの講演会の依頼を引き受ける。多美の手術も成功。そして、2010年6月13日。ボロボロになりながら懸命に飛んだ“はやぶさ”は、ついに地球へ辿り着く……。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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