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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
毎日が日曜日SecondLife
『一日一膳』 『一日一名画』 日曜名画座
≪資料:
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八甲田山  1977年(昭和52年)  ★★★  花へんろ・風の昭和日記(NHKドラマ)1985年(昭和60年)★★★★★ 
主演:島田正吾 大滝秀治  高倉健    主演:桃井かおり 河原崎長一郎 中条静夫 藤村志保  第4回向田邦子賞
あらすじ あらすじ
冬の八甲田山を歩いてみたいと思わないか」と友田旅団長から声をかけられた二人の大尉、青森第五連隊の神田と弘前第三十一連隊の徳島は全身を硬直させた。日露戦争開戦を目前にした明治三十四年末。第四旅団指令部での会議で、露軍と戦うためには、雪、寒さについて寒地訓練が必要であると決り、冬の八甲田山がその場所に選ばれた。二人の大尉は責任の重さに慄然とした。雪中行軍は、双方が青森と弘前から出発、八甲田山ですれ違うという大筋で決った。年が明けて一月二十日。徳島隊は、わずか二十七名の編成部隊で弘前を出発。行軍計画は、徳島の意見が全面的に採用され隊員はみな雪になれている者が選ばれた。出発の日、徳島は神田に手紙を書いた。それは、我が隊が危険な状態な場合はぜひ援助を……というものであった。一方、神田大尉も小数精鋭部隊の編成をもうし出たが、大隊長山田少佐に拒否され二百十名という大部隊で青森を出発。神田の用意した案内人を山田がことわり、いつのまにか随行のはずの山田に隊の実権は移っていた。神田の部隊は、低気圧に襲われ、磁石が用をなさなくなり、白い闇の中に方向を失い、次第に隊列は乱れ、狂死するものさえではじめた。一方徳島の部隊は、女案内人を先頭に風のリズムに合わせ、八甲田山に向って快調に進んでいた。体力があるうちに八甲田山へと先をいそいだ神田隊。耐寒訓練をしつつ八甲田山へ向った徳島隊。狂暴な自然を征服しようとする二百十名、自然と折り合いをつけながら進む二十七名。しかし八甲田山はそのどちらも拒否するかのように思われた。神田隊は次第にその人数が減りだし、辛うじて命を保った者は五十名でしかなかった。しかし、この残った者に対しても雪はとどめなく襲った。神田は、薄れゆく意識の中で徳島に逢いたいと思った。二十七日、徳島隊はついに八甲田に入った。天と地が咆え狂う凄まじさの中で、神田大尉の従卒の遺体を発見。神田隊の遭難は疑う余地はなかった。徳島は、吹雪きの中で永遠の眠りにつく神田と再会。その唇から一筋の血。それは、気力をふりしぼって舌を噛んで果てたものと思われた。全身凍りつくような徳島隊の者もやっとのことで神田隊の救助隊に救われた。第五連隊の生存者は山田少佐以下十二名。のちに山田少佐は拳銃自殺。徳島隊は全員生還。しかし、二年後の日露戦争で、全員が戦死。 1985年4月13日〜5月25日にNHK総合「ドラマ人間模様 花へんろ・風の昭和日記」で7話放送。続編を「ドラマ人間模様 花へんろ・風の昭和日記第二章」として1986年9月6日〜10月11日に6話放送、「ドラマ人間模様 花へんろ・風の昭和日記第三章」として1988年2月6日〜3月12日に6話放送。 1997年5月14日〜6月18日には水曜ドラマの枠で「新花へんろ・風の昭和日記」として6話放送。
第一章
大正12年、静子は歌手になるべく東京行を夢見て家出をするが、関東大震災が起こり、愛媛県風早町の富屋勧商場(とみやかんしょうば)に嫁いだ叔母の勧めにより、富屋の次男勝二と結婚する。富屋は多くの従業員を抱える3階建ての大商家であり、その前を毎日何人ものお遍路さんが通っていた。結婚した二人は富屋の分家と大正座という劇場を任される。ある日静子が助けた女遍路が娘を富屋に残して姿を消す。静子はその子を巡子と名付けて育てる。富屋の長男、本家の照一は、自分の子を宿した芸者の蝶子を分家の静子の家に預ける。半年後、巡子の母が現れたが娘に会わずに帰ろうとする。静子は巡子をわが子として育てる決心をする。その時、静子は勝二の子を妊娠していた。富屋の三男幸三は、かつて身を売っていたおこうと駆け落ちをする。静子は蝶子の出産と幸三・おこうの駆け落ち騒ぎに巻き込まれ、自分の子を流産してしまう。

新・花へんろ(NHKドラマ)  戦後編


出典:goo映画
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 花へんろ・第二章(NHKドラマ)1986年(昭和62年)★★★★★   花へんろ・第三章(NHKドラマ)1988年(昭和63年)★★★★★ 
主演:桃井かおり 河原崎長一郎 中条静夫 藤村志保 下條正巳 沢村貞子 主演:桃井かおり 河原崎長一郎 中条静夫 藤村志保 下條正巳 沢村貞子   
あらすじ あらすじ
花へんろ
第二章
昭和4年、静子は次の子を妊娠していたが、富屋に入った説教強盗の人質となり早産してしまう。産まれた子、震一(しんいち)は産声も出さない弱い子であった。静子は子供の成長に悩み、照一の本妻・フサ子と暮らすことに苦しむ妾の蝶子とともに、赤ん坊の震一を連れて四国遍路にでかけ、その途中で人生の辛さや苦しさを抱えた人々と出会うことになる。大阪に出かけた照一は帰路尾道で、駆け落ちした幸三・おこうと遭遇する。勝二は尾道へでかけ、二人を風早町に連れて帰ろうとするが、幸三たちは帰途の船上から来島海峡に飛び込み、心中してしまう。世界恐慌が起こり、富屋は万引きの被害が多く店を閉め、大正座も客が入らない日が続いていた。大正座の起死回生を図りエノケンを呼ぶ話が起こったが、現れたのは偽物であった。富屋に静子の昔の恋人清沢が現れる。海軍軍人だった清沢は、濱口首相暗殺に関係し警察に追われていた。昭和6年、満州事変が起こり、日本は戦争へと突き進んだ。
花へんろ
第三章
静子の子震一は、のびやかに成長していた。その富屋の句会に山頭火がやって来る。山頭火は静子の着物を見て、若くして自殺した母の着物と同じ柄だと話し、持ち歩いている位牌を出す。大正座では、もと海軍大佐で、現在は戦争反対を唱える水野廣徳の演説会が行われる。清沢は当初水野に激しく反対していたが、その戦争反対論に敬服し、今は行動を共にしていた。演説会会場の大正座の客席には、水野の命を狙う刺客が潜んでいた。やがて山頭火は松山の一草庵で亡くなる。日本は戦争に突入し、照一の次男照彦に召集令状が届き、急遽親戚の娘と結婚するが、照彦は数日で出征していった。富屋勧商場は広島店を出店し、照一の妾、蝶子はその経営のため息子の昇とともに広島に移り住む。松山中学に進学した震一は、戦艦大和に乗りたいと海軍兵学校に入る。やがて戦争が末期を迎える。照彦は南方のジャングルで亡くなり、遺品の眼鏡だけが還ってくる。広島の蝶子と息子は原爆に遭い、昇は亡くなり蝶子だけが重傷で風早町に戻ってくる。終戦を迎え、震一は海軍兵学校からの帰路、広島で見た死体から発する数限りない燐光のひとつが、昇だったのかと蝶子に話す。富屋の女たちは、亡くなった人たちを弔うため再び遍路に出るのであった。



 半落ち  2003年(平成15年)  ★★★   張込み 1958年(昭和36年) ★★★★  
主演:寺尾聰    主演:大木実  宮口精二   
あらすじ あらすじ
3日前、アルツハイマー病を患う妻・啓子を自宅で殺害したとして、現役の警部である梶聡一郎が川城中央警察署に自首して来た。“落としの志木”の異名を持つ捜査一課強行犯指導官・志木和正の取り調べに対し、素直に犯行を認める梶。しかし、彼は自首するまでの2日間に関しては決して口を割ろうとしなかった。“空白の2日間”に何があったのか? 何故、梶は最愛の妻を殺しておきながら、後追い自殺をしなかったのか? 事件を表沙汰にしたくない県警幹部たちは、誘導尋問によって捏造した事実で穴埋めし嘱託殺人として処理しようとするが、志木は納得がいかない。そんな中、事件はマスコミにリークされ、空白の2日間に関する梶の目撃情報が寄せられて来る。梶は、東京・歌舞伎町に行っていた! その目的を探るべく、個人的に捜査を続ける志木やスクープ記事を狙う東洋新聞の女性記者・中尾。彼らの調査によって、次第に真相が明らかになっていく――。実は、梶はその2日の間に、ひとりの少年に会いに行っていた。7年前、急性骨髄性白血病で13歳のひとり息子・俊哉を亡くしたのをきっかけに、ドナー登録していた梶からの骨髄移植によって命を救われた少年。彼に夫との命の繋がり=俊哉を感じていた啓子は、自分が壊れてしまう前に彼と一目会うことを秘かに切望していた。彼女に乞われ殺害した後、偶然見つけた彼女の日記の中にそのことを発見した梶は自殺を諦め、啓子に代わって彼に会いに行くことを決意。そして、少年が活き活きと働く姿を目の当たりにした彼は、ドナー登録の有効期限である51歳の誕生日まで生きる決心をし、少年がマスコミに曝されることを恐れ2日間のことは口を閉ざしたのだった。結局、梶は裁判の中でも最後までそれを自供しなかった。梶に4年の実刑判決が下った。護送される梶に、志木は車窓から少年・池上に会わせる。池上は梶へ言葉を送る……「生きて下さい」。
 警視庁捜査第一課の下岡と柚木は、質屋殺しの共犯石井を追って佐賀へ発った。主犯の自供によると、石井は兇行に使った拳銃を持ってい、三年前上京の時別れた女さだ子に会いたがっていた。さだ子は今は佐賀の銀行員横川の後妻になっていた。石井の立寄った形跡はまだなかった。両刑事はその家の前の木賃宿然とした旅館で張込みを開始した。さだ子はもの静かな女で、熱烈な恋愛の経験があるとは見えなかった。ただ、二十以上も年の違う夫を持ち、不幸そうだった。猛暑の中で昼夜の別なく張込みが続けられた。三日目。四日目。だが石井は現れなかった。柚木には肉体関係までありながら結婚に踏みきれずにいる弓子という女がいた。近頃二人の間は曖昧だった。柚木には下岡の妻の口ききで、風呂屋の娘との条件の良い結婚話が持ち上り、弓子の方には両親の問題があったからだ。一週間目。柚木が一人で見張っていた時、突然さだ子が裏口から外出した。あちこち探した末、やっと柚木は温泉場の森の中でさだ子と石井が楽しげに話し合っているのを発見した。彼が応援を待っていると、二人はいなくなった。再び探し当てた時、さだ子は石井を難きつしていた。だが彼女は終いには彼に愛を誓い、彼と行動を共にするといった。しかし下岡刑事が到着し、石井はその温泉宿で逮捕された。この張込みで、柚木は女の悲しさを知らされ、弓子との結婚を決意した。「今日からやり直すんだよ」柚木は小声で石井を慰めた。それは自分へ言い聞かせる言葉でもあった。




 裸の島  1960年(昭和35年) ★★★★
 破戒  1962年(昭和37年) ★★★
主演: 乙羽信子 殿山泰司  モスクワ映画祭グランプリ受賞   主演:市川雷蔵   
あらすじ あらすじ
瀬戸内海の一孤島。周囲約五〇〇メートル。この島に中年の夫婦と二人の子供が生活している。孤島の土地はやせているが、夫婦の県命な努力で、なぎさから頂上まで耕されている。春は麦をとり、夏はさつま芋をとって暮す生活である。島には水がない。畑へやる水も飲む水も、遥るかにみえる大きな島からテンマ船でタゴに入れて運ぶのだ。夫婦の仕事の大半は、この水を運ぶ労力に費いやされた。子供は上が太郎、下が次郎、太郎は小学校の二年生で、大きな島まで通っている。ある日、子供たちが一匹の大き鯛を釣りあげた。夫婦は子供を連れて、遠く離れた町へ巡航船に乗っていく。鯛を金にかえて日用品を買うのだ。暑い日の午後、突然太郎が発病した。孤島へ医者が駈けつけた時、太郎はもう死んでいた。葬式が終り、夫婦はいつもと同じように水を運ぶ。突然、妻は狂乱して作物を抜き始める。訴えかけようのない胸のあたりを大地へたたきつけるのだ。夫は、それをだまってただ見つめている。泣いても叫んでも、この土の上に生きてゆかねばならないのだ。灼けつく大地へへばりついたような二人の人間は、今日もまた、明日もまた、自然とはげしくたたかっていくのである。
天の知らせか十年ぶりで父に会おうと信州烏帽子嶽山麓の番小屋にかけつけた、飯山の小学校教員瀬川丑松は、ついに父の死にめに会えなかった。丑松は父の遺体に、「阿爺さん丑松は誓います。隠せという戒めを決して破りません、たとえ如何なる目をみようと、如何なる人に邂逅おうと、決して身の素性をうちあけません」と呻くように言った。下宿の鷹匠館に帰り、その思いに沈む丑松を慰めに来たのは同僚の土屋銀之助であった。だが、彼すら被差別部落民を蔑視するのを知った丑松は淋しかった。丑松は下宿を蓮華寺に変えた。

出典:goo映画
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 晩春 1949年(昭和24年) ★★★★  遥かなる絆(NHKドラマ) 2009年(平成21年) ★★★
監督小津安二郎 主演: 笠智衆  原節子    主演: 鈴木 杏   
あらすじ あらすじ
曽宮周吉は大学教授をしながら鎌倉に娘の紀子と二人で住んでいた。周吉は早くから妻を亡くし、その上戦争中に無理した娘の紀子が身体を害したため長い間父と娘は、どうしても離れられなかった。そのために二七歳の年を今でも父につくし、父は娘の面倒を何にくれとなくみてやっていた。周吉の実妹、田口まさも曽宮家に出入りして彼等の不自由な生活の一部に気をくばっていた。このごろでは紀子も元気になり、同級生であり友達でもある北川アヤと行来していた。アヤは一たん結婚したが、夫の悪どい仕打ちに会い今では出もどりという処。また周吉の助手をしている服部昌一も近々結婚するという。気が気でないまさは、何んとかして紀子を結婚させようとするが、紀子は首を縦にふらなかった。一度は助手の服部と紀子を結ばせようと考えていた周吉とまさは、服部にはすでに許婚があると聞いて思い直し、新に候補者をすすめるのであった。一方周吉と昔から親友である小野寺は、京都の大学教授をやっていた。たまたま上京した際、紀子に後妻をもらったと言って、不潔であると言われた。紀子はそれから父の動きをそれとなく伺っていた。叔母のまさは茶会で知った三輪秋子という美しい未亡人を心の中で兄の周吉にと考えていた、それを紀子に、彼女の結婚を進めながら話してみたが、紀子は自分の結婚よりも父の再婚に気をとられていた。紀子はそれからというものはなんとなく変っていった。北川アヤには結婚しなさいと言われても、気がますますいらだってくる。ある日紀子は父に再婚の意志を聞き正してみた。父は再婚するという返事たっだ。紀子はこのまま父と二人で暮したかったが、自分の気持がだんだん弱くなって行くのを知った。叔母のまさに承諾を与えた紀子は、最後の旅行を父と共に京都に赴いた。京都では小野寺一家の暖い家庭のフンイ気につつまれて、紀子がいつか小野寺の叔父に言った「不潔」と言う言葉を取り消した。京都から帰った紀子はすぐ結婚式をあげた。周吉は娘の紀子を新婚旅行に送ったあと、北川アヤに再婚するのと聞かれ、「ああでも言わなければ紀子は結婚せんからね」と答えるのであった。彼は一人五十六歳の身を今はさびしい鎌倉の吾が家にがっかりした様にいつまでも身を横たえていた。 「中国残留孤児」という言葉さえもまだなかった1970年、羽田空港に一人の青年が降り立った。25年ぶりに実の両親との再会を果たしたこの青年には、しかし祖国日本でも困難な暮らしが待ち構えていた。
そして生まれた娘は父の故郷中国へ留学することになる。そこで知った父のかつての姿。日本と中国、ふたつの愛情の間で奮闘してきた父の軌跡を娘は追い始める。そこから娘が受け取った珠玉のメッセージは… 
大学生の娘の目を通して、国境と世代を超えた命の絆を描く



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 はぐれ刑事純情派  1989年(平成元年) ★★   箱根風雲録   1952年(昭和27年) ★★
主演: 藤田まこと    主演: 河原崎長十郎  
あらすじ あらすじ
山手中央署のベテラン刑事・安浦吉之助は、妻に先立たれ、二人の娘の父親として、日夜奮闘していた。ある日、暴走族に絡まれていた長女のエリを助けた大沢という男と知り合う。大沢には奈緒子という妹がおり、妹を気遣うあまりチンピラ風な恋人・佐々木紀男と一騒動起こしてしまう。それから間も無く刑事課に紀男が殺されたという通報が入った。エリート警部補・水城の強引な捜査で大沢が容疑者として捕まるが、事件当夜、彼を見たという景子の証言で大沢は釈放された。安浦も捜査に行き詰まるが、鑑識の手掛かりによって、佐々木は女性との行為後に殺害されたことが判明した。その女は、奈緒子の友人・美希だった。美希の無実を強く主張する奈緒子は、紀男に裏切られた上、美希をも辱められ、殺人を犯したことを安浦に自白した。妹の逮捕を知った大沢は銃砲店から猟銃を強奪し、安浦の娘二人を人質にして「奈緒子を釈放しろ!」と安浦の家に立てこもった。警官に囲まれた中、単身で乗り込んだ安浦の説得により、大沢も何とか落ち着きを戻し、事件は解決したのだった。  今から三百年前、徳川四代将軍家綱の寛文年間の物語であるがその頃箱根の西、三島側の一帯は水がなくて稲作が出来なかった。そこで湖尻峠を堀り抜いて芦ノ湖の水を引く大工事が企てられて、江戸浅草の商人友野与右衛門が、土地の農民と力を合わせてこの前代未聞の難工事をすることになった。(これは後年の丹那トンネル工事に匹敵する日本土木史上の難工事だといわれる。)お上にも出来ぬこの大工事が、一町人と農民の手で成功すれば幕府の威光は地におちると考えた当時の江戸幕府の役人たちが、陰険な妨害をこれに加えて、与右衛門は二度も三度も捕らえられた。しかし人々はこれに屈しないで工事を始めてから三年目に両方から掘り進めたトンネルが貫通して、湖水の水が初めて三島の土地をうるおす箱根用水となった。その間、勢威並びなき箱根権現の快長僧正は与右衛門に組しこれを助け、一世の侠盗蒲生玄藩と島原の残党が大箱根を根城に乱闘するが、農民の多大の感謝と支持にもかかわらず、与右衛門は用水貴流と共に幕府の兇刃に倒れたのだった。



華岡青洲の妻  1967年(昭和42年) ★★★★     麦秋 1951年(昭和26年) ★★★★
主演: 市川雷蔵 高峰秀子 若尾文子  監督小津安二郎 主演: 原節子 笠智衆  
あらすじ あらすじ

父妹背佐次兵衛が近郷の地士頭と大庄屋を勤め、禄高百五十石の家柄の娘加恵は、請われて華岡家に嫁いだ。夫となる華岡雲平は医学の修業に京都へ遊学中で加恵はその三年間、夫のいない結婚生活を送らねばならなかった。しかし、雲平の母於継は、その気品のある美しさで、加恵にとっては幼い頃からの憧れの的であり、その於継との生活は楽しいものだった。於継も彼女には優しく、雲平の学資を得るための機織り仕事も加恵には苦にならなかった。やがて、雲平が帰って来た。加恵は初めて夫の顔を見て、胸のときめきを覚えたが、その日から、於継の彼女に対する態度がガラリと変った。於継は妻の加恵を押しのけて、ひとり雲平の世話をやき、加恵を淋しがらせた。加恵はそのときから於継に対して敵意に似たものを胸に抱くようになった。まもなく雲平の父直道が老衰で亡くなると、雲平は青洲と名を改め、医学の研究に没頭していった。彼の研究は、手術に際して麻酔薬を用いることで、何よりもまず、白い気違い茄子の花から、完全な麻酔薬を作り出すことであった。一方加恵は於継の冷淡さに、逆に夫に対する愛情を深めていたが、そんなうちに、彼女は身ごもり、実家に帰って娘の小弁を生んだ。しかし間もなく、於継の妹於勝が乳ガンで死んだ。周囲の者は、青洲が実験に使う動物たちのたたりだと噂しあった。その頃、青洲の研究は動物実験の段階ではほとんど完成に近く、あとは人体実験によって、効果を試すだけだったが、容易に出来ることではなかった。ある夜、於継は不意に自分をその実験に使ってほしいと青洲に申し出た。驚いた加恵はほとんど逆上して自分こそ妻として実験台になると夫に迫り、青洲は憮然と二人の争いを眺めるのだった。意を決した青洲は二人に人体実験を施したのである。実験は成功だったが、強い薬を与えられた加恵は副作用で失明した。その加恵に長男が生れるころ、於継が亡くなった。青洲はやがて、世界最初の全身麻酔によって、乳ガンの手術に成功したのだった。この偉業の陰に、加恵と於継の献身的な協力と、そして二人の対立が隠されていたのだが、いま、加恵は、そんなことは忘れたかの如くかつての於継のように美しかった。

間宮周吉は北鎌倉に住む老植物学者である。息子康一は医者で東京の某病院に通勤、娘紀子は丸ノ内の貿易会社の専務佐竹宗太郎の秘書である。佐竹の行きつけの築地の料亭「田むら」の娘アヤは紀子と学校時代からの親友で二人共未婚であるが、安田高子と高梨マリの級友二人はすでに結婚していて、四人が顔を合せると、未婚組と既婚組とに対立する。折から間宮家へは周吉の長兄茂吉が大和の本家より上京して来たが、紀子の結婚談が出る。同時に佐竹も自分の先輩の真鍋という男との縁談をすすめる。間宮家では、周吉夫婦をはじめ康一たちも佐竹からの話に乗り気になり、紀子も幾分その気になっているが、古くから間宮家の出入りである矢部たみの息子で、康一と同じ病院に勤めている謙吉が、急に秋田の病院へ転勤するときまったとき、謙吉こそ自分の結婚すべき相手だったことに気がつく。謙吉には亡き妻との間に光子という三才の遺児があり、恒産もないので、間宮家では四十歳ではあるが、初婚で、善通寺の名家の出である真鍋との結婚を希望するが、紀子のたっての希望を通してやることにする。紀子は秋田へ去り、周吉夫妻も大和の本家へ引きあげて行く。その大和はちょうどさわやかな麦秋であった。





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 晩菊 1954年(昭和29年) ★★★★    橋のない川  1992年(平成4年) ★★
主演:杉村春子 望月優子 上原兼    主演: 大谷直子 中村玉緒  高岡早紀  渡部篤郎   
あらすじ あらすじ

芸者上りの倉橋きんは口の不自由な女中静子と二人暮し。今は色恋より金が第一で、金を貸したり土地の売買をしていた。昔の芸者仲間たまえ、とみ、のぶの三人も近所で貧しい生活をしているが、きんはたまえやのぶにも金を貸してやかましく利子をとりたてた。若い頃きんと無利心中までしようとした関が会いたがっていることを飲み屋をやっているのぶから聞いても、きんは何の感情も表わさない。しかし以前燃えるような恋をした田部から会いたいと手紙を受けると、彼女は美しく化粧して男を待った。だが田部は金を借りに来たのだ。きんは忽ち冷い態度になり、今まで持っていた彼の写真も焼きすてた。たまえはホテルの女中をしているが、その息子清は、おめかけをしている栄子から小遭いを貰っていた。清が手にとどかない所にいるような気がして、母親は悲しかった。雑役婦のとみには幸子という娘がいて、麻雀屋で働いていたが、店へ来る中年の男と結婚することに一人で決めていた。無視されたとみは、羽織を売った金でのぶの店へ行き酔いつぶれた。北海道に就職した清は、栄子と一夜別れの酒をくみ、幸子はとみの留守に荷物をまとめ、さっさと新婚旅行に出かけた。子供たちは母親のもとを離れたが、清を上野駅へ見送ったたまえととみは、子供を育てた喜びに生甲斐を覚えるのだった。きんはのぶから関が金の事で警察へ引かれたと聞いても、私は知らないと冷たく云いすてて土地を見に出かけた。

1908年(明治41年)奈良・小森で生まれ育った畑中誠太郎と孝二の兄弟。日露戦争で父親を亡くした二人は、ぬいというしっかり者の祖母と、ふでという心やさしい母に育てられた。被差別部落である小森の子供たちは教員や級友からことごとくいじめられていた。1912年、11歳になった孝二は明治天皇の葬儀の夜、級友のまちえに淡い恋心を抱くが、それははかなく崩れ去ってしまう。孝二の従兄妹の七重は、孝二に恋心を抱いていたが、その一方で自分の子供が被差別部落の子としていじめられるのを恐れていた。そして孝二の気持ちがいつまでもまちえから離れないことを知った七重は、やがて同じ被差別部落の青年との結婚を決める。一方、ふでは隣家のかねの従兄弟・伊勢田と心の中だけで愛し合うようになる。ぬいだけはそのことを知っていたが、その愛が実を結ぶには2人の境遇があまりにも似過ぎていた。1918年、米屋で働いて8年が経ち、21歳になった誠太郎。米騒動の大混乱の中で、米屋の主人・安井の娘あさ子は「父がどんなに隠していても自分が被差別部落民の子であることは、子供の時から知っていた」と誠太郎に語り、ふたりの距離は一気に近づいていく。そのころ、孝二は差別の廃止と人間愛を訴えるため創立された『水平社』に参加。だが、七重の祝言を前に、彼女の夫になる青年と共に孝二は警察に逮捕される。七重は「うち、水平社宣言と結婚するんやもん」と、花婿がいないまま結婚式をあげた。それは流れの激しい人の心の川に大きな橋をかける新しい闘いの始まりでもあった。




 白痴  1951年(昭和26年) ★★★    幕末太陽傳  1957年(昭和32年)  ★★★ 
監督:黒澤明 出演:原節子 森雅之 三船敏郎 久我美子    監督川島雄三 出演フランキー堺   
あらすじ あらすじ

沖縄から復員して来た亀田欽司は、癲癇性痴呆性で白痴だと自ら名乗る無邪気な男だった。青函連絡船の中から欽司と一緒になった男に赤間伝吉と軽部という男があった。軽部は、欽司が札幌の大牧場主大野の親類だというとペコペコし、伝吉が、札幌の大金持ち赤間家の息子というとまた驚いて見せた。伝吉は、政治家東畑の囲い者那須妙子にダイヤの指環を贈ったことから父に勘当されるが、その父が亡くなったので家へ帰るところだった。欽司は札幌に着いて、狸小路の写真屋に飾られた妙子の写真を見せられその美しさにうたれる。大野は欽司が帰って来たのを見て、ちょっとあわてた。欽司が父から遺された牧場を大野が横領した形だったからである。しかし欽司は一向にそんなことには気にかけず、大野から香山睦郎の家へ下宿させてもらう。その香山睦郎は、東畑の政治的野望の邪魔になって来た妙子を、六十万円の持参金つきで嫁にもらうことになっていた。札幌へ帰ってその噂を聞いた赤間伝吉は、百万円の札束を積んで、妙子を譲りうけに行った。妙子は、百万円を東畑や香山の前で暖炉に投げ込んで、赤間とそりに乗って去って行った。赤間と妙子が東京へ行ったと聞くと、欽司も、大野から贈られた牧場の少なからざる利益金を懐にそのあとを追って行ったが、やがて赤間も妙子もそして欽司もまた札幌に舞いもどって来た。妙子は赤間とはどうしても結婚する気にならず、自分を憐れんでくれるような欽司にはひかれるが、やはり反ぱつするものがあるのだった。大野の娘綾子は、欽司を一番深く理解し、欽司も綾子にひかれていたが、妙子の危なっかしい生活ぶりがよけいに彼の心をひくのだった。綾子は、妙子に捨て去られた香山と結婚する決心をし、妙子は欽司と綾子とを結びつけるのが本当だと考える。しかし、伝吉が、ついに妙子を刺してしまったことから、欽司は伝吉と一緒についに精神病院の一室で生涯を送る身になった。

頃は幕末−−ここ品川宿の遊女屋相模屋に登楼したのは佐平次の一行。さんざ遊んだ挙句に懐は無一文。怒った楼主伝兵衛は佐平次を行燈部屋に追払った。ところがこの男黙って居残りをする代物ではない。いつの間にやら玄関へ飛び出して番頭みたいな仕事を始めたが、その要領のよいこと。売れっ妓こはるの部屋に入浸って勘定がたまる一方の攘夷の志士高杉晋作たちから、そのカタをとって来たり、親子して同じこはるに通い続けたのがばれての親子喧嘩もうまく納めるといった具合。しかもその度に御祝儀を頂戴して懐を温める抜け目のない佐平次であった。この図々しい居残りが数日続くうちに、仕立物まで上手にする彼の器用さは、女郎こはるとおそめをいかれさせてしまった。かくて佐平次は二人の女からロ説かれる仕儀となった。ところが佐平次はこんな二人に目もくれずに大奮闘。女中おひさにほれた相模屋の太陽息子徳三郎は、おひさとの仲の橋渡しを佐平次に頼んだ。佐平次はこれを手数料十両で引受けた。あくまでちゃっかりしている佐平次は、こはるの部屋の高杉らに着目。彼らが御殿山英国公使館の焼打ちを謀っていることを知ると、御殿山工事場に出入りしている大工に異人館の地図を作らせ、これを高杉らに渡してまたまた儲けた。その上焼打ちの舟に、徳三郎とおひさを便乗させることも忘れなかった。その夜、御殿山に火が上った。この事件のすきに、ここらが引上げ時としこたま儲けた佐平次は旅支度。そこへこはるの客杢兵衛大尽が、こはるがいないと大騒ぎ。佐平次は、こはるは急死したと誤魔化してその場を繕い、翌朝早く旅支度して表に出ると、こはいかに杢兵衛が待ち構えていてこはるの墓に案内しろという。これも居残り稼業最後の稼ぎと、彼は杢兵衛から祝儀をもらうと、近くの墓地でいいかげんの石塔をこはるの墓と教えた。杢兵衛一心に拝んでいたが、ふと顔をあげるとこれが子供の戒名。欺されたと真赤になって怒る大尽を尻目に、佐平次は振分けかついで東海道の松並木を韋駄天走りに駈け去って行った。




 初春狸御殿 1959年(昭和34年)★★★     遙かなる山の呼び声 1980年(昭和55年)★★★ 
 出演:市川雷蔵  若尾文子   監督:山田洋次 出演:高倉健 倍賞千恵子 吉岡秀隆 
あらすじ あらすじ
狸の国、カチカチ山の村娘お黒は大の孝行者だ。父の泥右衛門がカチカチ山で兎にしてやられた火傷の古きずの手当てに薬を売りに来る栗助を、憎からず思っていた。栗助もお黒が好きだった。ある日、猟師に追われて森へ逃げ出したお黒と泥右衛門は、番傘に化けた。同じく逃げこんできた狸御殿の腰元たちが、折からのにわか雨にこの番傘をさして帰った。狸御殿では、隣国の若君狸吉郎がきぬた姫との見合いにやって来るというので大騒ぎ。しかしきぬた姫は人間の夫を持ちたいと狸吉郎の到着と同時に人間社会へ家出してしまった。老女の狸路はお黒がきぬた姫と瓜二つなのを利用し、お黒を姫の身代りに立てた。狸吉郎はこのお黒にすっかり魅せられてしまった。きぬた姫の行方は一向に分らなかった。狸吉郎とお黒の恋愛はどんどん進行した。家老の狸右衛門は、お家安泰のために結婚させようと決心した。ところが、姫が人間たちから相手にされず悄然と狸の国へ帰って来たのだ。泥右衛門はいま帰られては折角の玉のコシがと、姫の帰路を襲った。これを知ったお黒は、姫の姿に代り、泥右衛門の一刀を浴びた。しかしお黒も栗助の薬で奇跡的に助かった。かくしていまはしとやかな娘に帰ったきぬた姫と狸吉郎、お黒と栗助という二組の祝言がめでたく取り行われることになった。



出典:goo映画
goo 映画
北海道東部に広がる根釧原野にある酪農の町、中標津で、風見民子は一人息子の武志を育てながら亡夫の残した土地で牛飼いをしている。激しい雨の降るある春の夜、一人の男が民子の家を訪れ、納屋に泊めてもらった。その晩、牛のお産があり、男はそれを手伝うと、翌朝、去っていった。夏のある日、その男がまたやってきて、働かせてくれという。隣家の娘ひとみが手伝ってくれるが、男手のない民子はその男を雇うことにする。田島耕作と名乗る男はその日から納屋に寝泊まりして働きだした。武志は耕作にすぐになついていった。近所で北海料理店を経営する虻田は、民子に惚れていて、ある日、力ずくで彼女をモノにしようとして耕作に止められた。怒った虻田は兄弟を集めて、耕作に決闘を挑むが、簡単にやられてしまい、それからは、耕作を兄貴と慕うようになる。民子が腰痛を訴え、入院することになった。武志はさみしさから、耕作と一緒に納屋に寝るようになった。民子が退院して間もなく、従弟の勝男が新婚旅行で新妻の佳代子を連れてやって来た。数日後、耕作の兄の駿一郎がやってきた。彼は耕作が起こした事件で教職を追われていたが、耕作の行く末を心配していた。その夜、兄の持ってきたコーヒーを飲みながら耕作は民子にここにとどまってもいいと胸の内を明かした。季節は秋に変り、土地の人達が待ちこがれる草競馬の時期となった。耕作も民子の馬で出場、見事、一着でゴールイン。興奮する民子、武志、観客たち。その中に、刑事の姿があった。刑事の質問にシラを切った耕作だが、その夜、民子にすべてを打ち明けた。耕作は二年前、妻が高利の金を貸りて自殺、それを悪し様に言う高利貸を殺し、逃げ回っていたのだ。家を出ていくという耕作に民子は止めるすべもない。夜更けに耕作が民子の家の戸をたたいた。ある決意をもって戸を開けた民子。だが、耕作は牛のぐあいが悪くなったと知らせにきたのだ。徹夜で牛の看病をした翌朝、耕作は家の前にとまったパトカーへ自分から歩いていった。冬、網走に向う列車の中に四年の刑を言い渡された耕作の姿があった。美幌の駅で耕作は虻田と民子の姿を見た。民子が町に出て、耕作の出所を待つために武志と新しい生活を始めたことを告げる虻田。夕焼けに染った雄大な雪原を耕作を乗せた列車が行く……。



 バーバー吉野 2003年(平成15年) ★★★     薄桜記 2012年(平成14年)NHK土曜時代劇 ★★★★★ 
監督: 荻上直子. 出演: 米田良  もたいまさこ, 石田法嗣. 出演:山本耕史、柴本幸、高橋和也 
あらすじ あらすじ

古くからの習わしにより、少年全員が同じ“吉野ガリ”なるマッシュルーム・カットにさせられている田舎町。その散髪を一手に引き受けているのが、町で唯一の床屋である“バーバー吉野”のおばちゃんこと吉野良子。吉野ガリの伝道師である彼女は、町の子供たちの行動にも常に目を光らせている。そんな彼女の息子で小学生の慶太のクラスに、ある日、東京からの転校生・坂上くんがやって来た。町の伝統に異議を唱え、自分のヘアスタイルを貫き通す坂上くん。彼と親しくなった慶太とその仲間であるヤジ、カワチン、グッチは、次第に彼に感化されていくのだが、それに気づいたおばちゃんによって、坂上くんも吉野ガリにされてしまう。そこで、彼らは脱・吉野ガリを宣言。祭りの日、町の人たちの前で髪型の自由を訴えると、果たして他の少年たちもそれに賛同する声をあげてくれた。しかし、慶太の胸中は複雑だった。「吉野ガリはまっぴらだけど、お母さんがみんなの敵になるのも嫌だ!」 翌日、5人の願いは通じ、吉野ガリは廃止されることとなった。そして、一度は淋しい思いをしたおばちゃんも、今は元気に町の人の髪を切り続けている。

夜桜見物に来ていた、旗本であり剣豪の丹下典膳(山本耕史)は、誤って石段から落ちてきた上杉家家老の娘・千春(柴本幸)を抱き止める。名前も告げず別れた二人だったが、吉良上野介(長塚京三)の偶然の計らいで結婚をする。二人は運命を感じて引かれていくが、二か月後、典膳が大坂勤番となり離れ離れになる。典膳の留守中に、千春は元付人・瀬川三之丞(石垣佑磨)に、手込めにされてしまう。大坂勤番中の丹下典膳(山本耕史)の元に妻・千春(柴本幸)が不義密通をはたらいたといううわさが届く。急きょ、江戸に戻った典膳は、千春から一部始終を聞く。典膳は、思い詰めて自害も辞さない千春を守るために、千春はキツネに襲われたと一芝居打つ。典膳の機転によって千春の汚名は晴らされるが、離縁を申し出た典膳は、逆上した千春の兄・龍之進(忍成修吾)に斬りつけられる。丹下典膳(山本耕史)は、上杉家家老・千坂兵部(草刈正雄)の屋敷にかくまわれ、左腕を切除される。しかも、今回の事件によって、丹下家は家禄の召し上げと断絶を言い渡される。さらに典膳は、家臣の不祥事を隠そうとする上杉家によって、口封じを約束させられ、離縁後もそばに付き添っていた最愛の千春(柴本幸)とも引き裂かれる。剣の稽古をしていた丹下典膳(山本耕史)に、三人の侍が因縁を付けたが、反対に一瞬にして峰打ちで倒される。それを見ていた千春の兄・長尾龍之進(忍成修吾)が一部始終を奉行所に申し出て、典膳は無罪となる。その武勇を聞きつけた紀伊国屋文左衛門(江守徹)が、典膳を交易の総元締めとして誘うが、典膳は、白竿屋長兵衛(高嶋政伸)の用心棒に身を落とす。一方、中山安兵衛(高橋和也)は、祝言を上げ赤穂藩士・堀部安兵衛となる。江戸城での刃傷により、赤穂浅野家は取り潰しとなった。吉良上野介(長塚京三)は、世間と浅野家家臣からの恨みをかわすため、高家筆頭の座の辞去と隠居も申し出たが、幕府からは江戸の外れに屋敷替えという仕打ちを受ける。丹下典膳(山本耕史)は、千坂兵部(草刈正雄)から頼まれた吉良家の警護の役を断るため、千坂の屋敷に出向くが、千坂は、病のため亡くなっていた。堀内道場にきた丹下典膳(山本耕史)の前に、行方不明だった堀部安兵衛(高橋和也)が現れる。吉良を恨むのは筋違いだと安兵衛に諭す典膳に対し、吉良の警護から身を引くように懇願する安兵衛。しかし典膳は「討ち入ってくれば、まずはそなたを斬る」と伝える。一方、千春(柴本幸)は、吉良上野介(長塚京三)の計らいで侍女になり、ふたたび典膳のそばにいることがかなう。赤穂浪士に情報を流した奥女中が自害したのを見た典膳は、討ち入りの決行が近いことを悟る。吉良邸の警護が長引き、士気の低下を目の当たりにした丹下典膳(山本耕史)は、吉良上野介(長塚京三)に直訴する。しかし、反対に上野介は月見の茶会を催すため、警備強化のために増築した高塀を無粋だと壊してしまう。茶会の夜、密かに堀部安兵衛(高橋和也)に会うために、雪が降り始めた谷中に出向いた典膳に、安兵衛は「一晩だけ身を隠して欲しい」と懇願する。しかし、典膳は太刀を抜き、安兵衛たちと刃を交わすことになる。刻々と討ち入りの時刻は迫っていた。




拝啓天皇陛下様  1963年(昭和38年) ★★★     花のあと  2009年(平成21年)  ★★★ 
出演:渥美清 長門裕之 左幸子 出演:北川景子 甲本雅裕 
あらすじ あらすじ
山田正助はもの心もつかぬうち親に死別し世の冷たい風に晒されてきたから、三度三度のオマンマにありつける上、何がしかの俸給までもらえる軍隊は、全く天国に思えた。意地悪な二年兵が、彼が図体がでかく鈍重だからというだけで他の連中よりもビンタの数を多くしようと大したことではなかった。ただ人の好意と情にはからきし弱かった。入営した日に最初に口をきいてくれたからというだけで棟本に甘えきったり、意地悪二年兵に仇討してやれと皆にケツを叩かれても、いざ優しい言葉をかけられるとフニャフニャになってしまう始末だった。だが、中隊長の寄せる好意には山正も少々閉口した。営倉に入れられれば一緒につきあうし、出て来れば柿内二等兵を先生にして強引に読み書きを習わせる。昭和七年大演習の折、山正は天皇の“実物”を見た。期待は全く裏切られたが、この日から山正は天皇が大好きになった。戦争が終るという噂が巷に流れ出すと、山正は天国から送り出されまいとあわてて「拝啓天皇陛下様」と、たどたどしい手紙をかこうとした。が、それは丁度通り合わせた棟本に発見され、危く不敬罪を免れた。まもなく戦況は激化、満州事変から太平洋戦争へと戦線は拡がり、山正はその度に応召し、勇躍して戦地にむかった。そして終戦、山正にはただ住みにくい娑婆が待っているだけだった。懐しい棟本を訪れ、ヤミ屋をしたり開拓団に入ったりの生活をしていたが、同じ家に住む未亡人に失恋した日から山正は姿を消した。そして再び姿を見せた時、山正は女房になってくれるという女性を連れて来て棟本を喜ばせた。雪の降る朝、「酔漢トラックにはねられ即死」新聞は山正の死を伝えた。棟本はいい知れぬ悲しみに泣いた。
東北にある海坂藩。女でありながら男顔負けの剣術の腕を持つ以登は、一度だけ竹刀を交えた藩随一の剣士・江口孫四郎に、一瞬にして熱い恋心を抱く。しかし、以登にも孫四郎にも、ともに家の定めた許嫁がいた。以登はひそかな思いを断ち切って、江戸に留学中の許嫁の帰りを待ち続ける。数か月後、以登のもとに藩命で江戸に向かった孫四郎が自ら命を絶ったという知らせが入る……。
『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』『武士の一分』など、数々の秀作時代劇の原作者として知られる藤沢周平の同名短編小説を映画化。江戸時代の東北・海坂藩を舞台に、ひそかに思いを寄せていた武士が自ら命を絶ったことを知り、その原因となった相手に敵討ちを果たそうとする女性の姿を描く。剣の達人であるヒロイン・以登を、時代劇初挑戦となる北川景子が熱演。以登が恋心を抱く剣士に、バレエダンサーの宮尾俊太郎が扮するほか、甲本雅裕、市川亀治郎、國村隼らの実力派俳優が脇を固めている。監督は、『青い鳥』などで手堅い演出に定評のある中西健二。北川が半年間にわたる稽古のたまものという、見事な剣さばきを披露しているところが最大の見どころ。



ハナミズキ 2010年(平成22年) ★★★    ハチ公物語 1987年(昭和62年) ★★★ 
出演: 新垣結衣 生田斗真 蓮佛美沙子 出演: 仲代達矢 八千草薫 石野真子
あらすじ あらすじ
海外で働くことを夢見て勉強に励む平沢紗枝(新垣結衣)は、幼い頃に父を亡くし、北海道で母・良子(薬師丸ひろ子)と暮らしている。慎ましく2人で暮らす家の庭には、自分の病状から娘の成長を見届けることが出来ないと悟った父(ARATA)が、幼い娘への思いを込めて植えたハナミズキが大きく育っていた。高校生になり、東京の大学への進学を目指し勉強中の紗枝は、漁師としての家業を継ぐために水産高校に通う同学年の木内康平(生田斗真)と偶然出会い、恋に落ちる。紗枝は康平に励まされながら、一旦は諦めかけた大学に合格。紗枝は東京に、康平は北海道に残り、遠距離恋愛が始まる。だが、夢に一歩近づき、華やかな都会暮らしで段々と美しくなっていく紗枝の姿は康平の心に小波をたて続け、お互いを想うあまり2人の気持ちはすれ違っていく。そんな中、紗枝の前に同じ夢を持った大学の先輩・北見(向井理)が現れる……。 秋田県大館の近藤家の紙屋では、牝犬アカが4匹の仔犬を出産した。数少ない純粋な秋田犬誕生の報告が、県庁の土木課長・間瀬の元に届けられ、間瀬はそのうちの一匹をプレゼントすると東京の大学教授、上野秀次郎宅へ知らせた。電話を受けた一人娘の千鶴子は大喜び。彼女はさっそく温泉に行っている両親に電話をするが、二人共難色を示した。昔飼っていた犬の死以来、生き物を飼うことに反対だったのだ。だが、飼いたいという千鶴子に押し切られてしまう。秋田犬の到着する日、千鶴子は外務省勤務の婚約者・森山とデートに出かけ、やむなく犬嫌いの書生・才吉が江戸っ子の植木屋・菊さんに頼んで一縮に渋谷駅へ出迎えた。到着した仔犬は死んだようにグッたりとしていたが、上野家に連れ帰り、教授が女中のおよしにミルクを持ってこさせ鼻先に置くと、元気よく起きあがった。仔犬の面倒は自分で見ると約束していた千鶴子は、いつの間にか妊娠し、あわただしく結婚式を挙げると上野家を出ていった。結局、仔犬の世話は教授が見る羽目になり、彼はハチと名を付けた。三ヵ月が過ぎ、ハチはイタズラ盛り。人には人格が、犬には犬格があると言う教授は、ハチに自由奔放な生き方をさせた。いつからか教授を渋谷の駅まで送り迎えするのがハチの日課となっていた。雨の日も雪の日も送り迎えするハチの姿を、交番の町田巡査や屋台の焼き鳥屋の留さん、たみ子夫婦、古川駅長たちが暖い眼でみていた。そんなハチの健気さが教授には可愛くてたまらない。千鶴子と森山が孫を連れて来ても、ハチのノミ取りに精出す始末。ある朝、教授を駅まで送って戻ったハチは急に悲しげな声で吠え始めた。その同時刻、教授は脳溢血で倒れ帰らぬ人となっていた。上野家は売りに出され、静子は千鶴子の家へ身を寄せることになった。ハチは浅草の土建業者・橋本に引き取られるが、何度となく抜け出し渋谷の元の家を訪れるのだった。野良犬と化したハチを見て、菊さんが自分の家に連れ帰る。まもなく、森山はロンドンに転勤となり、静子は和歌山の実家に帰った。突然、菊さんが亡くなり、ハチには寝ぐらも身寄りもなくなってしまった。毎日、午後5時半になると渋谷駅で教授の帰りを待つハチ。そんなハチのことが新聞に載った。それを見た静子がハチを訪ねてくるが、ハチは彼女の前から姿を消す。昭和10年3月8日、雪の中でハチは教授を待ちながら13年の生涯を閉じた。



 パッチギ 2004年(平成16年) ★★★    パラダイスキッス  2011年(平成23年) ★★★ 
出演: 塩谷瞬 高岡蒼佑 沢尻エリカ 出演: 北川景子 向井理 山本裕典
あらすじ あらすじ
68年、京都。敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合を申し込みに行くよう、担任の布川に言われた府立東高校2年生の康介は、そこでフルートを吹く女子高生・キョンジャに出会い、一目惚れする。ところが、彼女は朝高の番長・アンソンの妹だったのだ。それでも諦め切れない彼は、彼女が演奏していた『イムジン河』をギターで練習し、片言ながら韓国語を覚え、帰国船で祖国に帰る決意をしたアンソンを祝う宴会の席で、彼女と合奏。見事、仲良くなることが叶うのであった。しかしその一方で、アンソンたち朝高と東高空手部との争いは激化するばかり。遂に、アンソンの後輩・チェドキが命を落としてしまう。悲しみの通夜。参列した康介は、遺族から日本に対する恨みをぶつけられ、未だ民族間に越えられない壁があることを痛感しショックを受ける。だがその夜、ラジオの“勝ち抜きフォーク合戦”に出演した彼は、複雑な心境を放送禁止歌の『イムジン河』に託して熱唱。果たして、それはキョンジャの胸に届き、同じ頃、東高空手部との戦争に臨んでいたアンソンもまた、恋人・桃子の出産の報せに少年の季節が終わったことを自覚するのであった。こうして、それぞれの様々な壁をパッチギった(突き破った)康介たち。彼らは、未来へ向けて新たな一歩を踏み出す。 有名進学校に通う早坂紫(北川景子)は、夢も刺激もない高校生活を送っていた。受験を控えて成績は伸び悩み、同級生の徳森浩行(山本裕典)への片思いも何の進展もないまま3年目を迎えた。そんなある日、紫は矢澤芸術学院、通称“ヤザガク”の生徒・永瀬嵐(賀来賢人)から学園祭のファッションショーのモデルにスカウトされる。アトリエに連れて行かれ、嵐のカノジョの櫻田実和子(大政絢)と女装したイザベラ(五十嵐隼士)に会うが、受験のことしか頭にない紫は「あんたの遊びに付き合っているヒマはない」と言い放つ。翌朝、紫の教室に嵐たちのリーダー格・小泉譲二、通称ジョージ(向井理)が現れ、紫の手を取ると強引に外へ連れ出す。ヤザガクの教師でありトップヘアメイクアーティストの如月星次(平山浩行)に紫の髪を切るよう頼むジョージ。コンテスト形式のショーでは、ジョージと麻生香(加藤夏希)が優勝を狙っていた。既に“Paradise Kiss”というブランドで様々な服を創っていたジョージは、仲間たちと共に手分けしてドレスを創る。そんな彼らの情熱に紫は少しずつ心を動かされていく。上手くいかない毎日を厳しすぎる母親(羽田美智子)のせいにしていた紫だったが「お前の意思はどこにある?」とジョージに言われ、彼を見返そうとモデルを引き受ける。そんな中、紫は母親とケンカして家出、ジョージのマンションに間借りすることになる。学校を休学、自立を目指しジョージが紹介してくれた雑誌のモデルの仕事は一流のプロたちの現場だった。紫は遂に夢と出逢えたことに気付き、さりげなくサポートしてくれるジョージに惹かれていく。だがジョージは卒業後にパラキスを解散、パリへ修行に行くと宣言する。ショーの当日。紫はリハーサルでランウェイがまともに歩けない。本番が始まり、ステージに向かう紫の背中で「自分の足で歩いて来い」とジョージが叫ぶ。ショーが終われば別れが待っていることを胸に秘めて、紫は歩き出した……。



  薄桜記 1959年(昭和34年) ★★★    初恋 2012年(平成24年) NHKドラマ★★★★   
出演:市川雷蔵 勝新太郎 真城千都世 出演:木村佳乃(1984年代:橋本愛) 伊原剛志 青木崇高
あらすじ
中山安兵衛が高田の馬場へ伯父の決闘の助勢に駆けつける途中、すれちがった旗本丹下典膳は安兵衛の襷の結び目が解けかけているのに気づいた。かけつけたが、安兵衛の決闘の相手が同門知心流であることを知ると、典膳はその場を離れた。堀部弥兵衛親娘の助けを得た安兵衛は仇を倒した。一方、同門を見棄てた典膳は堀内一刀流の安兵衛へ決闘を迫られたが、拒絶した典膳を師匠の知心斎は破門した。安兵衛も師匠堀内源太左衛門の心を察して道場から遠のいた。源太左衛門の紹介で上杉家江戸家老千坂兵部の名代長尾竜之進が安兵衛に仕官の口を持って来た。安兵衛はその妹千春に心をひかれた。谷中へ墓参の途中、野犬に襲われた千春は典膳に救われる。その際犬を殺めた典膳だが安兵衛の機転で救われる。生類憐れみの令が発布され、これが役人に知られたら死罪となる世であった。その日の夕方知心流の門下が安兵衛を襲うが、典膳が助太刀をしこれを退ける。千春が典膳と恋仲であり祝言も近いことを知った安兵衛は上杉家への仕官を断り、堀部弥兵衛の娘お幸の婿になって播州浅野家に仕える運命になった。典膳が公用で旅立った後の一夜、典膳に恨みをもつ知心流の門弟五人が丹下邸に乱入し、思うさま千春を凌辱して引揚げた。間もなく千春が安兵衛と密通しているという噂が伝えられた。旅先より戻った典膳は事の真相を掴み、親戚一同を集めて妻の無罪を訴えた。浪人となって五人組に復讐する決意をした典膳は、長尾家を訪れ千春を離別する旨を伝えた。怒った竜之進は抜討に典膳の片腕を斬り落した。しかしこれは典膳の意図するところだった。同じ日、安兵衛の主人浅野内匠頭は上杉家当主の実父吉良上野介を、江戸城松の廊下で刃傷に及んだが、その日を限りに典膳は消息を絶った。−−一年たった。同志とともに吉良襲撃を志して辛苦する浪人安兵衛は、或る日、吉良の茶の相手をつとめる女を尾行して、それが千春であることを知って驚いた。典膳と別れた千春は千坂兵部の世話で自活していた。典膳も兵部の好意で米沢で療養していたが、兵部の手引きで吉良家に迎えられることになった。二人が江戸に戻ると同時に兵部の死が伝えられた。知心流五人組を斬った後、典膳は吉良の附人となり、赤穂浪士と戦う決意をした。一方安兵衛らの計画も進み、吉良が催す茶会の日取りを確かめるだけになった。この頃、典膳が江戸にいることを知った五人組のうち三人が典膳を襲った。二人を撲殺するがもう一人に拳銃で撃たれた典膳は来合せた千春に救われ、七面山のかくれ家に運ばれる。五人組の残り三人は吉良邸から加勢を得て七面山に向った。一行は同門典膳の知心流の妙技に倒れたが、千春も一行の放つ銃弾に倒れた。折しも、千春を尋ねて安兵衛が七面山にたどり着いた。斬りまくる安兵衛に千春は吉良家の茶会は明十四日夜と告げると、典膳と相寄って共に果てた。 優しい年下の夫・潤と息子・健太と共に幸せな生活を送っていた言語聴覚士の村上緑は、健康診断で肝臓の数値に異常が見つかり、精密検査の結果、肝尾状葉という非常に珍しく手術が困難な部位に癌が出来ていることが判明する。愛する妻のため、医学書や関連本を読み漁り執刀できる医師を探し回る潤は、丁度同じ癌の執刀のために来日していたパリ医科大学教授の三島匡の存在を知る。妻の手術を懇願する潤をすげなくあしらう三島だったが、執刀した患者の容体が急変し死亡したことで、自身の名誉を守るために緑の執刀を請け負う。執刀医との面会のために来院した緑は、三島の顔を見るなり驚き、思わずその場を走り去ってしまう。三島は、緑が高校生の頃から付き合っていた恋人で、つらい初恋の相手だった。三島だけには切られたくない、心の底からそう願った緑だったが、潤と健太のことを考え手術を受けようと決心する。手術は無事成功し、順調に回復し退院した緑は今まで通りの生活を始め、早々に仕事に復帰するが、胸にかすかな痛みを感じる。術後の検診の後、緑をランチに誘った三島は、「今、幸せなんだね」との問いにうなずく緑を見てパリへ戻る決心がつく。家族に心配をかけまいと痛みを我慢する緑だったが、再発の恐怖が頭をよぎる。仕事中、高熱と痛みに耐えられなくなった緑は思わず三島に電話で助けを求めてしまう。パリへ向かう飛行機に搭乗直前だった三島は急遽病院へ戻り緑に処置を施すが、ベッドに空きがなく三島が居室を提供する。同じ頃、緑と三島が高校の同級生だったことを義父との会話で知った潤は、緑がなぜそのことを隠しているのかと2人の仲を勘繰ってしまう。三島が自分のためにパリでのキャリアを棒に振ろうとしていることを知った緑は、三島に別れを告げパリへ戻るよう話すが、押しとどめていた思いが湧きあがり、抱き合いキスを交わしてしまう。逃げるように帰宅した緑は潤へ後ろめたさを感じながらも、三島からの電話を待っていた。数日後、緑は三島と沼津のオーベルジュで会い、16年前、三島が妊娠の相談に訪れた緑の話を聞くことなくひどい言葉で一方的に別れを告げた理由を聞く。真実を知った緑は三島への思いをより一層強くするが、家族を思い必死にこらえる。そんな緑の幸せを壊したくないと、三島はパリへ戻る決心がつく。その日の夜、三島からの別れのメールを受け取った緑は、再び家族との穏やかな生活に戻る。緑の手術から1年後、パリで恩師の蛯名と電話中だった三島は脳出血で突然倒れる。後遺症で失語症を患った三島は、元妻の幸絵に連れられて日本に帰国し、患者として緑と再会する。命を救ってくれた三島を次は自分が救いたい、潤にも事情を話し、言語聴覚士として接することを自分に誓い、三島のリハビリを開始する。利便性を考えて、緑の実家からリハビリに通うことになるが、思うように言葉が出てこないもどかしさと、後輩の医師たちの屈辱的な言葉に悲観した三島は、街をさまよい歩き、緑との思い出の場所である公民館へ行く。幸せだった高校時代の淡い思い出がよみがえり、迎えに来た緑を指差し、昔のように「ドリ」と呼ぶ。その日の夜、緑の父・勝と酒を酌み交わしていた三島は、酔った勝の口から16年前に緑が自分の子を流産していたことを知り、緑への申し訳なさから姿を消してしまう。三島の行方を探してあのオーベルジュへ行った緑は、つたない言葉で必死に詫びる三島に16年前の気持ちを伝え、「あの時に戻れたら…」とつぶやき、一夜を共にしてしまう。寝ずに緑の帰りを待っていた潤は、高校時代にみんなで行った場所で三島を見つけたと緑から聞くが、同級生に確認しそれが嘘だと分かってしまう。三島から絵文字だけのメールを受け取った緑は公民館へ向かい、家族のためにももう会えないと告げ、互いに別れを惜しんでいると、そこへ潤が現れる。2人が隠れて逢っていた事実に激昂し、緑を家へ連れ帰った潤は冷静さを失わないようにしながら「自分と健太を選んでくれたならそれでいい」と告げるが、緑は嘘をつけなかった。「潤ちゃんのこと大好きだよ」と泣いてすがるが、健太にはもう二度と会わせないと宣告され家を追い出されてしまう。その後、離婚し1人で生活していた緑を、幸絵から居場所を聞いた三島が迎えに来る。拒否する緑だったが、「もう離さない」と抱きしめられ、一緒に暮らすようになる。それから3年後、緑は言語聴覚士に復帰し、三島は小学校の校医などをして幸せに暮らしていた。しかし、手術から5年目の検診で緑に癌が再発していることが判明する。投薬治療を薦める三島の態度から、緑は自分の病状が重く余命が短いことを悟り、三島は緑が最期の時を家族と過ごせるよう潤に取り計らってもらうのだった。



 ハンサムスーツ 2008年(平成20年)★★★      半沢直樹 TBSドラマ 2013年(平成25年) ★★★ 
出演:谷原章介 塚地武雅 北川景子
出演:堺 雅人 上戸 彩 及川光博 片岡愛之助
あらすじ あらすじ
33歳の大木琢郎(塚地武雅)は、死んだ母親が残した定食屋「こころ屋」を営んでいる。イタリア留学経験があり、料理の腕前も人柄も完璧な琢郎だが、ブサイクなため女性とは縁がない。ある日こころ屋に、美人の新人アルバイト寛子(北川景子)が入ってくる。寛子に恋をした琢郎は彼女に告白するが、あっさり振られ、寛子は店から出ていってしまう。琢郎は友人の結婚式に着ていくスーツを買いに、紳士服屋を訪れる。そこで、着るだけでハンサムになれる「ハンサム・スーツ」を手に入れる。その着ぐるみのようなスーツに袖を通し、顔も体型もハンサムになった琢郎は、光山杏仁(谷原章介)として瞬く間に人気カリスマモデルとなる。琢郎は杏仁に変身して寛子に会いに行くが、再び振られてしまう。しかし琢郎は杏仁として、トップモデルの來香(佐田真由美)から好意を抱かれるなど、モテモテの生活を送る。一方、琢郎としてこころ屋に戻ると、寛子の代わりに入った、ブサイクだが仕事は完璧なアルバイトの本江(大島美幸)の存在が気になり出す。ある日琢郎は、ハンサム・スーツはお湯がかかるとシワシワになることに気づく。そこで再び紳士服屋を訪ねると、お湯がかかっても平気な「パーフェクト・スーツ」を勧められる。しかしパーフェクト・スーツは1度着ると2度と脱げないため、琢郎は人生の選択を迫られる。そしてモデルとしての大舞台、東京ガールズコレクションのステージも数日後に迫っていた。 (最終回)
近藤(滝藤賢一)は、大和田常務(香川照之)から提案された取引に応じ、手に入れた田宮社長(前川泰之)の証言を表に出さないという決断をした。
その結果、半沢(堺雅人)が大和田を追い詰めるために取締役会に提出する予定であった資料は、不正の事実を決定的にする重要な証拠がない不完全なものとなってしまう。そんな中、渡真利(及川光博)は人事部の後輩からの極秘情報によって、近藤が銀行に戻って来るとの情報を掴む。 .
何が起きたかを察した半沢は、なかなか行方が分からない近藤の携帯電話にメッセージを吹き込む形で、いつもの剣道場でずっと待ち続けると伝える。
大和田常務の不正を明らかにする取締役会が開かれようとしていた矢先、今度は内藤(吉田鋼太郎)から、金融庁から頭取宛に「金融庁検査における半沢次長の検査受け入れ態度に問題あり」との書面が送られてきたことを聞かされる。取締役会では、半沢が訴える不正問題と同時に、半沢の処分案も議題に上がることが分かった。 半沢にとって不利な状況が積み重なる中、ついに運命の取締役会が開かれる──。



 ハッピーフライト 2008年(平成20年) ★★★   半落ち 2003年(平成15年)★★★ 
出演:田辺誠一 時任三郎 綾瀬はるか 出演:寺尾聰 原田美枝子 柴田恭兵 
アカデミー賞最優秀作品賞/最優秀主演男優賞 
あらすじ あらすじ
ホノルル行きのチャーター便NH1980。大勢の観客が搭乗し、乗組員や空港の関係者たちは誰もが忙しそうに働いている。副操縦士の鈴木和博(田辺誠一)にとって、今回は機長昇格の合否が決まる最終フライトだ。しかし、予定されていた温厚な試験教官から頑固そうな原田(時任三郎)へと変更され、フライト前から鈴木は緊張する。キャビンアテンダントのチーフ・パーサーは山崎麗子(寺島しのぶ)。厳しさでは定評ある彼女に、フライト経験10ヶ月の新人CAの斉藤悦子(綾瀬はるか)や田中真理(吹石一恵)は怯えていた。空港内で観客のクレームに対応するのは、グランドスタッフの木村菜採(田畑智子)たち。案の定、1980便もオーバーブッキングで、一波乱が起こる。整備士の中村(森岡龍)は、先輩整備士の小泉(田中哲司)からせかされながらも、必死で作業していた。そして、フライトが始まった。安全な空の旅を支えるのは、OCC(オペレーション・コントロール・センター)の人々だ。オペレーション・ディレクターの高橋昌治(岸部一徳)は、パソコンが苦手で最新システムに馴染めない。そんな高橋をサポートするのはディスパッチャー(肘井美佳)の役目だった。1980便では問題が続出する。半人前の悦子は乗客からのオーダーを把握できず、失敗ばかり。食後のデザートが切れていることに気がついた真理たちは、必死で手作りのデザートを作り始める……。しかし、もっと深刻な事態も起こっていた。機体に異常が発見されたのだ。しかも、前方には暴風雨の雲が広がっている。慌てる和博を抑えて、原田は冷静に判断を下す。1980便の異変は、直ちにOCCにも伝達された。高橋らは一丸となって、回避の手段を模索する。その結果は、ホノルル行きを断念して、東京の空港に戻ることだった。ひとつの旅が終わる。そして、明日もまた新たな旅へと航空職員は向かう。 3日前、アルツハイマー病を患う妻・啓子を自宅で殺害したとして、現役の警部である梶聡一郎が川城中央警察署に自首して来た。“落としの志木”の異名を持つ捜査一課強行犯指導官・志木和正の取り調べに対し、素直に犯行を認める梶。しかし、彼は自首するまでの2日間に関しては決して口を割ろうとしなかった。“空白の2日間”に何があったのか? 何故、梶は最愛の妻を殺しておきながら、後追い自殺をしなかったのか? 事件を表沙汰にしたくない県警幹部たちは、誘導尋問によって捏造した事実で穴埋めし嘱託殺人として処理しようとするが、志木は納得がいかない。そんな中、事件はマスコミにリークされ、空白の2日間に関する梶の目撃情報が寄せられて来る。梶は、東京・歌舞伎町に行っていた! その目的を探るべく、個人的に捜査を続ける志木やスクープ記事を狙う東洋新聞の女性記者・中尾。彼らの調査によって、次第に真相が明らかになっていく――。実は、梶はその2日の間に、ひとりの少年に会いに行っていた。7年前、急性骨髄性白血病で13歳のひとり息子・俊哉を亡くしたのをきっかけに、ドナー登録していた梶からの骨髄移植によって命を救われた少年。彼に夫との命の繋がり=俊哉を感じていた啓子は、自分が壊れてしまう前に彼と一目会うことを秘かに切望していた。彼女に乞われ殺害した後、偶然見つけた彼女の日記の中にそのことを発見した梶は自殺を諦め、啓子に代わって彼に会いに行くことを決意。そして、少年が活き活きと働く姿を目の当たりにした彼は、ドナー登録の有効期限である51歳の誕生日まで生きる決心をし、少年がマスコミに曝されることを恐れ2日間のことは口を閉ざしたのだった。結局、梶は裁判の中でも最後までそれを自供しなかった。梶に4年の実刑判決が下った。護送される梶に、志木は車窓から少年・池上に会わせる。池上は梶へ言葉を送る……「生きて下さい」。



拝啓 色川先生 2014年(平成26年) ★★★★   花笠道中 1962年(昭和37年) ★★★ 
出演:國村隼,村上淳,モロ師岡 出演:美空ひばり 里見浩太朗 
あらすじ あらすじ
作家・伊集院静は、先妻の死をきっかけに強度のアルコール中毒にかかり、心身ともにボロボロの状態に陥っていました。そんな伊集院を救い、作家の道へと誘ったのは≪先生≫=色川武大との出会いだった。色川との初対面で「チャーミングな人」という印象を受けた伊集院は、誘われるがまま、競輪場を巡り夜な夜な麻雀に明け暮れる「旅打ち」に出る。ナルコレプシーという持病でところ構わず眠り込む色川の体調を気遣いながら、伊集院は、色川の抱える「孤独」に次第に目を遣ることになる。 二人が旅した時期と重なって、晩年の色川武大が執筆していたのが氏の最高傑作といわれる小説「狂人日記」。幻視幻聴に悩まされる日々、眠っては夢の重圧に押しつぶされる男が、人との付き合いの中でさらに孤絶していく告白の書である。“自分は誰かを愛せるだろうか、誰かに愛されるだろうか。自分は誰かとつながりたい。人間に対する優しい感情を失いたくない。”「狂人日記」の主人公が吐露するこの一節をドラマをつむぐテーマとし、旅行きで縮まりゆく二人の距離を見つめながら、生きる哀しみとそれに寄り添う生き方を問いかける、実話に基づくドラマである。 江戸は両国の盛り場、矢場の娘お君と天下の素浪人、緋鯉の寛太はイイ仲である。その寛太が突然姿を消した。浜松からやってきた娘が、凶刃を受け死を代償にして携えてきた密書が寛太出奔の原因とは、お君の弟新太、金次も気付く筈がない。だが家探しにきた刺客辰巳典膳たちの話から寛太の行く先を知ったお君は、新太と金次をつれてすぐさま旅に出た。一足先に小田原で寛太と巡り合った新太に、寛太が打ち明けた話が、浜松七万石のお家騒動に捲きこまれたというのだ。藩主が病死して起った後継ぎ問題、長男松千代は出奔して行方知れず、次男梅千代は乱心して幽閉の身、三男竹千代は幼少過ぎる。家老松江伝兵衛は松千代を藩主とするのが常道と主張したが、竹千代の後見として浜松藩乗っとりを策する飯田左京は頑強に竹千代を推した。固苦しい武家生活を嫌い城を飛び出した松千代の行方を知る伝兵衛は娘の浜路を使者に江戸へ送ったのだが……。寛太と新太は浜松城へ急いだが、途中刺客に襲われたところを浪人伊丹隼人に救われた。だがこの隼人は、典膳から金を貰うと浜松へさしかかった寛太達に銃を向けた。……浜松城では、無念の涙にくれる伝兵街をよそに竹千代と並んだ左京を上座に祝宴がたけなわである。仕官の身となった隼人も、控えていた。座が進み、お京太夫一座の踊りが最高潮に達した時、颯爽と現われたのは新太と若様姿の寛太。「松千代君!」と驚きのあまりに左京は絶句したが、すぐに「構わぬ、斬れ」と叫んだ。すると隼人が“御公儀大目付”と名のりを上げ、寛太をかばって剣を構えた。たちまち広間は大乱闘の場と化したが、悪の栄えようはずがない。逆臣共を斬って捨てた寛太は、再会を喜ぶ梅千代、伝兵衛が「城に残って下さい」と頼むのに、「俺らは両国無宿の寛太だぜ」と振り切って、お君の肩を抱いて江戸へ戻るのだった。



阪急電車片道15分の奇跡 2011年(平成23年) ★★★★   春との旅 2009年(平成21年) ★★★★ 
出演:中谷美紀 宮本信子 戸田恵梨香  南果歩 出演:仲代達矢 徳永えり 大滝秀治 
あらすじ あらすじ
ある日、結婚式に出席したOLの翔子(中谷美紀)は、花嫁と見間違えるような純白のドレスで現れ、新郎新婦を唖然とさせる。それは、彼女の復讐だった。会社の同僚でもある婚約者を後輩に寝取られた翔子。別れ話を切り出してきた婚約者に出した条件が、結婚式への出席だった。新郎新婦を尻目に、颯爽と披露宴会場を後にした翔子。帰宅途中の電車で、好奇の視線を集める彼女に老婦人が声をかけてくる。その老婦人とは、曲がったことの嫌いな時江(宮本信子)。孫の亜美(芦田愛菜)と電車に乗っていたところ、純白のドレスに引き出物というチグハグないでたちの翔子が気になって、声をかけたのだった。女子大生ミサ(戸田恵梨香)の悩みは、恋人カツヤ(小柳友)のDV。2人で同棲するための物件を見に行く途中、電車に乗り合わせたドレス姿の翔子のことを話しているうちに口論となり、カツヤが降りてしまう。それを見ていた時江が吐き捨てた“くだらない男ね”という言葉で、ミサは別れを決意するが……。セレブ気取りの奥様グループに嫌々付き合っている庶民派主婦の康江(南果歩)。今日も高級レストランでのランチに誘われ、胃痛を我慢して出かける。電車内で傍若無人に振舞う奥様グループに肩身の狭い思いをしていた康江は、“おばちゃんってサイテー”という、ミサからの厳しい言葉を耳にして、急激に体調が悪化してしまう。地方出身で都会の雰囲気に馴染めない大学生の権田原美帆(谷村美月)と圭一(勝地涼)。ある日、電車の中で出会った2人だったが、その距離は近づくのだろうか……。大学受験を控えた女子高生の悦子(有村架純)は、人はいいがアホな社会人の竜太(玉山鉄二)と付き合っている。下校時の電車内で友人たちから進展状況を問い詰められるが、プラトニックな関係は保ち続けていた。だがある日、高校の担任から第一志望の大学は難しいと言われ、自暴自棄になって竜太とラブホテルに向かうが……。 北海道、4月。まだ風が土を愛でることのない厳しい寒さの中、元漁師の忠男(仲代達矢)は、18歳の孫・春(徳永えり)と共に気の乗らない東北への旅に出ることになる。二人が訪れたのは、忠男の兄・重男(大滝秀治)の家だった。決して折り合いのよくなかった兄に、忠男は突然、自分を養ってくれと切り出す。足を痛めている忠男は、ひとり娘が死んでからは春に面倒を見てもらいながら暮らしてきた。だが、春が仕事を失い、これを機に東京に出ることを考えていると知り、忠男は最後の住まいを求めて重男に会いに来たのだった。しかし、忠男は重男に同居を断られてしまう。と同時に、重男と妻の恵子(菅井きん)が抱える事情を忠男は知ることになる。そして忠男は、次に弟・道男(柄本明)のもとを訪ねようとする。忠男の面倒を兄弟に見てもらうことを提案したのは春であった。だが、過去から逃れることができず、避けてきた感情や事実と向き合わざるを得なくなった祖父の姿を見て、春は自分の言葉を後悔していた。そんな祖父の葛藤やもがきを一緒に体験しながら春は、やがてある感情が芽生え出してくるのだった……。



 バッテリー 2006年(平成18年)★★★   はなちゃんの味噌汁 2014年(平成26年)★★★ 
出演: 林遣都  山田健太 鎗田晟裕   出演:大倉忠義 尾野真千子 芦田愛菜   
あらすじ あらすじ
長男の巧(林遺都)が中学へ入学するタイミングで岡山県に引っ越してきた原田一家を迎えたのは、祖父の洋三(菅原文太)だった。甲子園出場校の監督と知られた洋三の血を受け継ぐ巧は少年野球大会でも活躍する剛腕のピッチャーだが、弟の青波(鎗田晟裕)は持病を抱えている。そんな巧の投球に惚れ込んだのは、医者の息子の永倉豪(山田健太)だった。野球は小学校の卒業で辞めるという親との約束も反故にして、豪は巧とバッテリーを組むことを決意する。母の真紀子(天海祐希)から野球を止められている青波も、兄に女房役ができたことが嬉しくて堪らない。中学校の野球部には、鬼監督の戸村(萩原聖人)がいた。それでも巧は、マイペースの姿勢を崩そうとしなかった。その態度が反発を買い、他の野球部員からリンチを受ける巧。事態は明るみに出て、校長は野球部の活動停止を言い渡した。巧の同級生である矢島繭(蓮佛美沙子)には、ライバル校の野球部の従兄弟がいた。その縁から非公式な試合が行われる。しかし、その試合中、巧と豪の力量の違いが明らかになった。二人の信頼関係は崩れ、バッテリーも崩壊してしまう。仲違いした巧と豪の間を取り持ったのは、青波だった。三角ベースで、ひさびさに野球のプレイを楽しむ巧と豪。だが、その疲労から青波は急性肺炎を起してしまう。小児ICU観察室に収容される青波。巧を叱責する真紀子だが、夫の広(岸谷五朗)から諌められる。そして、巧と豪のように、青波と巧や豪の間にもバッテリーが存在することを思い知らされた。 「勝ってな、お兄ちゃん」の声に励まされ、巧は再試合の球場へと向かった。ピッチャーマウンドに立った巧は、キャッチャーの豪に向かって剛球を投げ続ける。二人の黄金のバッテリーが復活した。

新聞記者の安武信吾(大倉忠義)は、音楽大学に通う松永千恵(尾野真千子)と出会い、交際をスタート。笑うこと、歌うこと、食べることが大好きで陽気な千恵によって、真面目だけが取り柄だった信吾の毎日も明るく楽しいものとなっていく。それから1年半が経ち、千恵は音楽教師として働くようになる。そんなある日、信吾は千恵から、病院で乳がんの告知を受けたことを打ち明けられる。信吾は考えた末に千恵と生涯をともにすると決意し、彼女にプロポーズ。信吾からのプロポーズは手術を受けるか迷っていた千恵を勇気付ける。千恵は手術で左の乳房を切除し、がんを取り除く。しかし、千恵のがんは悪性度が高く、再発の可能性があった。医師によれば、抗がん剤治療の後、5年間再発の兆候がなければ完治したことになるという。千恵は8ヵ月に及ぶ抗がん剤治療を受け、副作用に苦しみながらも乗り切る。その後、信吾と千恵は結婚し、二人の生活が始まった。そして千恵は妊娠。信吾は喜ぶが、千恵の心境は複雑だった。出産して女性ホルモンが増えると、がん再発の危険性が上がってしまうのだ。千恵は、悩んだ末に出産を決意。女の子を産み、はなと名付ける。はなの存在は、信吾と千恵に大きな変化をもたらした。千恵は明るさを取り戻し、以前のようにピアノを弾いて歌うようになる。はなが9ヵ月になった頃、千恵の肺にがんが転移していると判明。再び抗がん剤治療を受けることになった千恵は副作用に苦しみ、精神的にも不安定になる。そんな千恵を支えようとする信吾だったが、重い現実に疲弊していく。信吾と千恵は、体に良い食べ物を摂ることでがんを克服したという女性の話を聞き、そのアドバイスをもとに食事療法を始める。良い食材と調理法で食事を摂り、規則正しく寝起きする生活に切り替える。なにより明るく前向きに生活することを心掛けた。そして、千恵の体は目に見えて良くなっていった。そんなある日、5歳の誕生日を迎えたはなに、千恵は生きて行くために大切なこと“を教え始める。洗濯や掃除などの家事、そして料理を教え始める。もし自分がいなくなってしまっても、娘と夫が生きていけるように、そんな思いが千恵にはあったのだ。千恵のがん細胞が消えてから4年が経ち、はな(芦田愛菜)は8歳になっていた。そんな中、千恵は、体に異変を覚える。医師の診断の結果、千恵の全身には、がんが転移していた…。




 春を背負って 2014年(平成26年)★★★★   バクマン 2015年(平成27年)★★★ 
出演:松山ケンイチ 蒼井優 檀ふみ   出演: 佐藤健   神木隆之介   小松菜奈   桐谷健太   
あらすじ あらすじ
長嶺亨(松山ケンイチ)のもとに、雄大な自然が広がる富山県立山連峰で山小屋『菫小屋』を営む父(小林薫)が亡くなったとの知らせが入る。亨は厳しい父から遠ざかるかのように東京で金融会社に勤めていた。帰郷すると、気丈に振る舞う母や沈痛な面持ちの山の仲間たちに交じって、一人見慣れない女性がいた。その女性は高澤愛(蒼井優)といって、遭難しかかっていたところを父に助けられたことがあった。父の思いを知り、亨は『菫小屋』を継ぐことを決心する。山での営業は想像以上に難しく四苦八苦していたところ、父の友人というゴロさん(豊川悦司)が現れる。世界を旅してきたゴロさんの自然に向かうスタンスや愛の屈託のない笑顔に触れながら、亨は自分の新たな道と向き合う……。 俺たち2人で漫画家になって、ジャンプで一番目指そうぜ!”2人の高校生が抱いた壮大な夢。優れた絵の才能を持つ“サイコー”こと真城最高(佐藤健)と、巧みな物語を書く“シュージン”こと高木秋人(神木隆之介)。クラスメイトの亜豆美保(小松菜奈)への恋心をきっかけにコンビを組んだ2人は、人気漫画雑誌、週刊少年ジャンプの頂を目指す。編集者・服部(山田孝之)に見出され、次々に漫画を生み出してゆくた最高と秋人。だがその前に、ジャンプ編集部と新進気鋭のライバルたちが立ちはだかる。そして、突如現れ、遥か先を走り始めた若き天才漫画家・新妻エイジ(染谷将太)。果たして2人は、ジャンプの頂点に立つことができるのか?!



 花とアリス 2004年(平成16年) ★★★  初恋芸人 2016年NHKドラマ ★★★ 
出演:鈴木杏   蒼井優   郭智博   坂本真      出演: 柄本時生   市川理沙  内田朝陽  桜田通 
あらすじ あらすじ
一目惚れした先輩・宮本と同じ落語研究会に入部した高校生のハナ。ある日、宮本がガレージのシャッターに頭をぶつけて意識朦朧としているどさくさに紛れて、自分が今カノだと信じ込ませることに成功した彼女は、その嘘の為に幼なじみの親友で、モデルを目指すアリスを宮本の元カノ役=共犯者として巻き込んだ。ところが、このことがきっかけで宮本はアリスに好意を寄せるようになり、アリスもまた宮本に心惹かれるようになっていく。ハナに隠れてデートを重ねるアリスと宮本。しかし、そんな関係がいつまでも続く筈がなく、アリスはハナの為に身を引くが、ハナもアリスの為に宮本に真実を告げて身を引こうとする。その後、オーディションでバレエを披露し合格したアリスがファッション誌の表紙を飾り、それを機にハナとアリスは仲直りする。
1〜3話
佐藤賢治(柄本時生)は若手のお笑い芸人。根っからの怪獣好きで「怪獣芸人」を名乗りオタク知識を芸にしてお笑いネタを作る毎日だ。実際はバイトで食いつなぐ日々で、全く売れておらず、時々、先輩の芸人・ツチノコ(小堺一機)から紹介されてありつくライブで芸を披露するのが精いっぱい。いつか売れたいという願望は強いものの、子どものころから女の子にモテたことがないという負い目がある。そんな彼のライブに謎の美女・市川理沙(松井玲奈)が現れる。理沙に食事に誘われた賢治は、生まれて初めてのデートの約束にすっかり舞い上がるが、それには3万円必要と親友の橋本に教えられる。貧乏な賢治は慌てて日雇いのバイトでお金を工面する。賢治は、先輩のツチノコから仕事を案内されるがデートの日だったため断ってしまう。同じ怪獣芸人ガラバンがツチノコを訪ね、売り込む。デート当日、賢治はお金をなくしてしまう。
初デートを成功させた賢治は芸がすっかりおろそかになり、ツチノコに見込まれたライバル・ガラバンに水をあけられる。しかし、賢治の頭の中は理沙のことでいっぱい。今は、理沙が賢治の家を訪れるというメールにますます心を踊らせる。初めての自宅デート。楽しい時間を過ごすが、賢治が理沙と写真を撮ろうとすると、理沙はそれを拒否。二人の間に初めて気まずい空気が流れる...



  花咲く港 1943年(昭和18年) ★★★   花子とアン 2014年(平成26年 )連続テレビ小説★★★★ 
出演:小澤栄太郎 上原謙 水戸光子 笠智衆 東野英治郎     出演:吉高由里子 伊原剛志 黒木華 土屋太鳳 鈴木亮平 仲間由紀恵   
あらすじ あらすじ
かつて造船で栄えた瀬戸内の小さな島も、造船所の閉鎖とともに今はすっかりすたれてしまっていた。そんな小さな村の村長(坂本武)のもとに、造船所をつくり島の英雄と称えられた野長瀬技師の御曹司修三(小沢栄太郎)から島を訪問したいという電報が入った。きっと何か良いことがあるに違いないと村の唯一の工場の社長(笠智衆)、網元(東野英治郎)、野長瀬技師の恋人だった岡野(東山千栄子)らは修三を歓待するのだった。ところが、もう一人修三を名のる男があわられた。のどかな島で詐欺師が引き起こす人情喜劇。木下恵介の監督デビュー作。
太平洋戦争下、50歳の花子(吉高由里子)は、いつ来るか分からない空襲におびえつつ、カナダの女性作家・モンゴメリの小説「アン・オブ・グリン・ゲイブルズ」の翻訳に打ち込んでいた。必死で翻訳を続けるうち、花子はいつしか主人公のアンに、自分の歩んできた人生を重ね合わせる――。山梨・甲府の貧しい農家に生まれたはな(子ども時代は山田望叶)は、父・吉平(伊原剛志)の強い希望で、10歳で親許を離れ東京のミッション系女学校に編入。華族や富豪の娘たちが学ぶ学校の華やかな雰囲気に戸惑うはなだったが、やがて英語に魅了されていく。そんな中、8歳年上の葉山蓮子(仲間由紀恵)が編入してくる。わがままで気位の高い蓮子とたびたび衝突するはなだったが、大文学会をきっかけにはなと蓮子は親友に。しかし、蓮子が九州の石炭王・嘉納伝助(吉田鋼太郎)に嫁いだことで、2人は決別する。卒業後、はなは臨時教師として故郷・甲府に赴任する。新米教師として奮闘する日々の中、ある生徒を励ますために、はなは初めて「みみずの女王」という物語を創作。それが文学賞を受賞する。「わくわくするような物語を創りたい」という自分の夢を自覚したはなは、幼なじみの朝市(窪田正孝)に背中を押され再び上京する。東京の出版社で働き始めたはなは、本づくりの楽しさに触れる一方で、印刷会社の二代目・村岡英治(鈴木亮平)に恋をする。だが、彼が妻帯者だと知ったはなは、その思いを封印しようとする。ちょうどそのころ、はなと9年ぶりに再会した蓮子は、帝大生・龍一(中島歩)と急接近していた――。朝市や妹のかよ(黒木華)の後押しもあり、はなと英治はめでたく結婚。はなは"花子"と名を改める。かたや蓮子は、嘉納家を飛び出し龍一と駆け落ち。世間をにぎわす大スクープとなる。1923(大正12)年、関東大震災発生。花子ら村岡家は、英治の弟・郁弥(町田啓太)を亡くし、深い悲しみの淵に。悲劇はさらに続き、花子の最愛の息子・歩(横山歩)が、疫痢で急逝する。もはや生きる気力を失った花子。だがそんな彼女を、蓮子や英治は優しく励ます。息子の死から6年後の1932(昭和7)年、花子は童話作家、翻訳家として活躍していた。子ども向けのラジオ番組にも出演し、"ラジオのおばさん"として人気を博す。だが太平洋戦争が始まり戦局が変化すると、花子はラジオ出演を辞退する。日増しに激しくなる空襲……。そんな中花子は、「『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』を翻訳して、日本の子どもたちに伝えるべきだ」と信じ、危険を顧みず翻訳を続ける。これが「赤毛のアン」として出版されるのは、終戦から7年後のことだった。





 
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