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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
毎日が日曜日SecondLife
『一日一膳』 『一日一名画』 日曜名画座
≪資料:
goo映画から≫
波止場  1954年(アメリカ) ★★★★★ ハリケーン  1937年(アメリカ) ★★★  
主演:マーロン・ブランド  アカデミー賞:作品賞など8部門受賞   主演:ドロシー・ラムーア
あらすじ あらすじ

紐育の波止場に働く沖仲士たちは、酒場を経営している悪らつなボス、ジョニイ・フレンドリイ(リー・J・コッブ)の暴力によって支配されていた。ある夜、沖仲士のひとりジョイが謀殺された。直接の犯人はジョニイの子分チャーリイ(ロッド・スティガー)であったが、チャーリイの弟でやはりジョニイの一味であるテリイ(マーロン・ブランド)も片棒をかついでいた。事件は波止場の正義派バリイ神父(カール・モルデン)やジョイの妹イディ(エヴァ・エヴァ・マリー・セイント)の痛憤をよそに闇から闇へ葬り去られようとしていた。神父は犯人の発見に躍起となり、それを快く思わないジョニイ一味は教会を襲った。ちょうどその場に居合わせたイディは、危いところをテリイに救けられた。彼女は、テリイが兄の謀殺に関係があるのではないかと疑ったが、彼の意外な純真さに惹かれ、2人の気持ちは次第に接近しそれとともにテリイの心はジョニイ一味から離れて行った。そこへまたまた、白昼、沖仲士が1人殺される事件が起きた。テリイはバリイ神父の忠告に従って、イディに事件の真実を告白した。チャーリイは、ジョニイに命じられて、テリイに一切の秘密を口外するなと嚇したが、彼は聞き入れなかった。テリイはイディをアパートに訪れ、激しく愛を求めた。しかしジョニイ一味に襲われて2人が危くのがれたとき、屍体となったチャーリイの姿を見つけた。テリイは憤慨して、1人ジョニイの酒場にのりこんだが、そこにジョニイの姿はなかった。間もなくジョニイ一味は、2つの殺人事件について法廷で尋問された。テリイはかれの犯罪事実を証言した。翌朝波止場にあらわれたテリイは、沖仲士仲間から卑怯者としてボイコットされた。テリイはジョニイの本拠にのりこみ、彼を打ちのめしたが、自らも子分たちの暴行をうけて半殺しにされた。しかしテリイは渾身の力をふりしぼって立ち上がり、沖仲士たちの中へ歩いていった。沖仲士たちはテリイの真の勇気を知った。労働者たちの先頭に立って仕事場へと歩を進めるテリイを、バリイ神父とイディは明るい顔で見送った。

東太平洋の熱帯の海面に、珊瑚礁に沿って小さな島が点々として波の間に見えかくれしている。その島の1つマヌクラ島に、ネーグル船長の帆船がタヒチから到着したので、島では今日はお祭り騒ぎだ。酋長のメヒヴィの娘マラマは、この帆船の一等運転手テランギと結婚することになっている。フランス本国から派遣された行政官デ・ラージュと妻のジェメールは、この島に住む欧州人を集めて宴会を開いた。牧師のポール、ケルサン医師、ネーグル船長、文化から離れたこの土地では、彼らは血縁以上に深く結ばれていた。宴会がすむと、彼らはテラギンとマラマの結婚式に出席した。牧師ポールの手によって式を終えると新婚の夫婦は人々に祝福されて、無人島へ漕ぎ出す。間もなくテランギは次の航海に出たが、タヒチのカフェーで放漫な白人を殴り倒して負傷させ、そのために六ヵ月の刑を宣告された。彼はママラ恋しさに脱獄を企てたが失敗して刑期を増された。かくしてテランギは破獄を企てること8回に及び、そのために刑期を16年に延長されたが、最後の脱獄に成功して逃走する。しかしその際監視人を殴り殺したため今度は殺人犯として追求される。彼はタヒチから600マイルも隔たったマヌクラへ小さな丸木舟で流れよった。ほとんど死んだようになっているところを、舟で通り合わせたポール神父に救われた。神父はテランギを孤島に上陸させ、その島で彼はマラマと獄中にいる間に生れた娘のチタに会った。神父からそのことを聞いた酋長はテランギと妻子を逃がしてやろうとした。医師も船長もジェルメーヌもテランギの不幸な運命に同情したが、行政官デ・ラージュは頑として法の命ずるところに従う決心を固め、彼がこの付近に来たことを知ると、嵐が近まっている中をネーグル船長に命じて舟を出させた。小さな舟に妻子を乗せて海へ乗り出したテランギは、島の群が飛び立つのを見た。それは台風の襲来する前兆である。彼は逮捕されるのを覚悟でマヌクラの人々に警告するため引帰した。妻子を大樹に縛りつけると、彼は激浪に洗われる島を教会堂へ近づき、、デ・ラージュ夫人を救い出して同じ樹に縛った。嵐は益々強く教会堂は波に壊され、ポール神父以下は命を失った。テランギ等の登った木は根こそぎ引抜かれて海上へ漂った。翌日、小島に夫人を残して妻子と共にテランギは海へ逃れた。そこへ到着したデ・ラージュはもはやそれを見ても黙って見逃すのだった。




80日間世界一周  1956年(アメリカ) ★★★★  
ハイジ   2005年版(イギリス) ★★★  
主演: デイヴィッド・ニーヴン  アカデミー賞5部門受賞 主演:エマ・ボルジャー
あらすじ あらすじ

1872年、ヴィクトリア女王治下の英京ロンドン。典型的な英国紳士でリフォーム倶楽部の会員フォッダ氏(デイヴィッド・ニーヴン)は、仲間の会員と80日間で世界一周できるかという賭けをした。掛けの発端は、倶楽部の一員、英蘭銀行の頭取氏が大金を強奪され、そんな大胆な泥棒なら今頃は海外に逃げているとフォッグがいったことにあった。飛行機も汽車もない時代、会員諸公は無謀過ぎだといったが、フォッグ氏はパスパルトー(カンティンフラス)を従者にロンドンを出発、パリからマルセイユへ行った。途中、汽車が止まったため気球に乗って、流されてスペインへ行くという回り道もしたが、主従はやがてスエズに着いた。ところがスエズで英蘭銀行の強盗犯人逮捕で張込み中のスコットランドヤードのフィックス刑事(R・ニュートン)はフォッグ氏を犯人と思い、後をつけてボンベイに着いたところを捕まえようとしたところ逮捕状が未到着、地団駄ふんで口惜しがった。フォッグ氏は大印度鉄道でカルカッタへ。その途中、原住民に殺されようとしていた土侯の妻ウアダ姫(シャーリー・マクレーン)を救い、彼女を加えた3人はシャムから香港へ。魅力的な紳士フォッグ氏にアウダ姫は恋の虜となった。香港に着くと、再びフィックス刑事が待構えていた。香港を離れたらもう英領内では捕まえられぬと考えたフィックスはパスパルトーを誘って協力を頼み、断られるや彼を酒で酔潰した。パスパルトーの謎の失踪のため便船を逃したフォッグ氏はジャンクを傭いアウダ姫とシナ海を渡り横浜に着いた。一方パスパルトーは酔潰れの身を警察の手で汽船に運ばれ1人横浜に上陸したが金はなく腹は空で、ふらりとサーカスへ入るが、そこでサーカス見物のフォッグ氏と涙の再会をした。直ちに3人はサンフランシスコへ。そして汽車でニューヨークへ。途中、壊れかけた鉄橋を辛くも渡りインディアン襲撃で立往生した汽車の代りに上陸ヨットを考案、漸くニューヨークへ着いた。が、港へ行くと定期便はまさに出た後。止むなく外輪船を1隻買い、燃料不足と賭けの期限と戦いながらフォッグ氏一行は英国の港に着いた。ところがロンドンを前に、フォッグ氏は先回りしたフィックス刑事に捕まり、80日目の最後の1秒を豚箱の中で過ごすことになった。翌日真犯人逮捕でフォッグ氏は釈放された。今一歩のところで賭けを失った彼は悄然と家に戻った。が優しく迎えるアウダ姫の求婚に、フォッグ氏は翌日結婚することにした。結婚手続きをするためパスパルトーが出て行ったが間もなく慌ただしく戻ってきた。何と今日が約束の日、途中で日付け変更線を越えたため1日得をしたのを忘れていたというのだ。フォッグ氏は宙を飛んでリフォーム倶楽部へ。時計が約束の8時45分を指そうとした時フォッグ氏は倶楽部に飛込んできた。遂に彼は勝ったのである。

アルプスの山奥の小屋に、たった一人で暮らす老人アルム(マックス・フォン・シドー)。人を殺したという実しやかな噂が流れる彼だが、ある日、赤ん坊の時に両親を亡くした孫のハイジ(エマ・ビルジャー)を、彼女の叔母デーテ(ポーリン・マクリン)に押し付けられる。素直で元気でやさしいハイジに次第に心を開いていくアルム。ペーター(サミュエル・フレンド)のヤギ放牧について行ったハイジ。鳥や花、見るものすべてに驚きながら愉快に歩くハイジ。彼女が、ペーターの退屈な仕事を、楽しいピクニックに変えた。ペーターやペーターの家族、そしておじいさんを笑顔にしていくハイジ。そんな時、デーテ叔母さんが突然やってきて、ハイジを無理やり連れて行ってしまう。デーテは、フランクフルトの富豪の娘で足が不自由な娘クララ(ジェシカ・クラリッジ)の遊び相手を探してきたら、報酬を与えるといわれたのだ。つんと取り澄ました執事のロッテンマイヤー夫人(ジェラルディン・チャップリン)に迎えられるハイジ。彼女はハイジを頭と行儀の悪い子だと決め付ける。クララがハイジを気に入っても、クララの祖母ゼーゼマン夫人(ダイアナ・リグ)に教えられてハイジが読み書きできるようになっても、ロッテンマイヤー夫人の厳しい態度は変わらない。山へ帰りたいという願いがハイジの中でどんどん膨らんでいき、ノイローゼ気味になる。医者は山へ帰さないと危険だと診断。アルプスへハイジは帰ることになる。しばらくして、クララがハイジを訪ねにやってきた。おじいさんやペーターも入れて4人でピクニックに行くが、ハイジが谷に落ちそうになる。それを見て驚いたクララが立ち上がる。クララは歩行訓練をし、アルプスに来た父(ロバート・バサースト)を立って出迎えるのだった。




出典:goo映画
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ハリーの災難 1955年(アメリカ) ★★★★  パリは霧にぬれて  1971年(フランス) ★★★  
監督 :アルフレッド・ヒッチコック 主演:エドモンド・グウェン 主演:フェイ・ダナウェイ
あらすじ あらすじ

もみじの美しいヴァーモント州の森の中で不思議な事件がおこった。4つになった男の子アーニー・ロジャース(ジェリー・マシューズ)が森に遊びに行って、男の死体を見つけた。村の人々のなかにこの男を殺す動機を持っていると疑われるものがいた。死体はハリーという男だった。映画の主役はこのハリーの死体なのである。死体が発見された時、もと船長であったアルバート・ワイルスという中年の男(エドモンド・グエン)は、兎を射っていて、あやまって殺人を犯したものと信じてしまった。ミス・グレヴリーという中年女(ミルドレッド・ナットウィック)は森の中でハリーに襲われ、ハイ・ヒールのかかとで頭をなぐりつけたので、それが死因であると思い込んでしまった。ジェニファー・ロジャー(シャーリー・マクレーン)という若く美しい後家も、疑われるだけの理由を持っていた。ジェニファーは死体を見つけたアーニー少年の母親で、ハリーはジェニファーの2度目の良人だった。アーニーの父親である最初の良人ロバートが死んだ時、ロッバートの兄のハリーが無理にジェニファーと結婚、ジェニファーはハリーに愛情がないことを知って、ヴァージニアの田舎に身を隠したのだが死体を発見した朝、ハリーが突然訪れてきて家に入り込もうとしたので、牛乳のビンでなぐりつけた。ハリーは眼がくらんで、ふらふらと森の中に姿をかくし、その後死体となって発見された。もう1人疑われる理由を持っていたのはサム・マロー(ジョン・フォーサイス)という青年画家だった。サムはジェニファーを愛していて、ジェニファーもサムに想いをよせていたので、名目だけの良人であるとはいえ、ハリーの存在が邪魔であるのは当然のことだった。こうして、4人のものがそれぞれの立場を考えて、夕方から朝にかけてハリーの死体を埋めたり掘り返したりした。ワイルス船長ははじめに兎とまちがえて射殺したと思ったが、しとめた兎をアーニーが拾っていたことがわかって、自分に罪がないことを知ったし、ミス・グレイヴリーは死体を埋めることをたのんでからワイルス船長と親しくなり、かねてからひそかに想い合っていたことがわかると、晴れて夫婦になりたいと思い、それには埋めた死体を掘り出して正統防衛を主張した方がいいと考えた。サムはワイルス船長に話を持ちかけられて、死体を埋める手伝いをしたが、ジェニファーと結婚するとなると、ハリーが死んだことを明らかにしなければならないので、埋めた死体を掘り出さなければ都合が悪かった。そのうちに、ハリーの死体の靴を盗んだ浮浪者がつかまって、シェリフの手伝いをしているカルヴィン(ロイヤル・ダノ)が活躍をはじめた。ハリーの死体に共通の関心を抱いた4人は相談のあげく死体を森の中のもとの所へ置いて、改めてアーニーに見つけさせようと企てた。この企てはどんな結果になるか。

最近になって、時として記憶を失ったり、自失するジル(F・ダナウェイ)は今日も、ふと気がついたときには、セーヌを行き来する貨物船に乗っていた。はっとしたジルは、カフェに向い、夫に電話をかけた。いきなり夫のいら立った声がはね返ってきた。家に戻ると、夫のフィリップ(F・ランジェラ)とのいつもの耐え難い会話が待っていた。とげとげしい言葉のやりとりのあとの夫の異常ないたわりにジルは、ますます混乱を深めざるを得なかった。フィリップとジルはパリに住むアメリカ人夫婦で、二人の間には八才になるキャシーと四才のパトリックがいた。フィリップはいまは著述家として生計を立てているが、アメリカでは電子工学の会社でその明晰な能力を発揮し、現代科学の最先端に立っていた。ところが、何年かのち突然会社をやめ、逃れるようにフランスにやってきたのだ。ジルの精神異常はますます激しく、最近はすっかり親しくなった階下のアメリカ人シンシア(B・パーキンス)に何かと頼ってしまうことが多くなった。しかしシンシアはよくジルの小さな思いちがいをこまかく指摘し、そのたびジルは新たなショックを受けた。そんな状態のジルが、小型車を運転していて、事故を起してしまった。ところが自宅に帰ったジルに花束が届き、一通の手紙が添えてあった。急いで戻ってきたフィリップはそれを見て戦慄した。彼はまさに手紙の主から脅迫を受けていたのだ。数年前、電子工学に携さわっていたフィリップはいつしか産業スパイの役割まで担っていたのだ。フィリップはそんな息づまるような生活から逃れて、パリにやってきたのだ。ところが、組織は彼をまだ解き放していてはくれなかったのだ。クリスマスも近いある黄昏、恐れていた事件が起った。サーカスの帰り、セーヌにかかる橋の上で二人の子供が忽然と姿を消したのだ。捜査はまずノイローゼのジルに向けられた。必死に証言するフィリップだが、フィリップにはわかっているのだ。相手は“彼ら"なのだ。しかし必死の捜査を続ける警察は、遂にジルから事件の鍵となるべき証言を得たのだ。子供たちが姿を消す直前デパートでかつてベビー・シッターとして家へ出入りしていたハンセンなる女性(K・ブランゲルノン)の姿を見たというのだ。子供たちは隠れ家で発見された。ハンセンを手先に使ったのは何とシンシアであった。そしてシンシアこそ組織が送りこんだ人物であったのだ。

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バス停留所  1956年(アメリカ) ★★★★ パリのアメリカ人  1951年(アメリカ) ★★★★
主演:マリリン・モンロー 主演:  アカデミー賞(1951年) 作品賞他7部門受賞
あらすじ あらすじ

ボウ(ドン・マレイ)はモンタナ州の片田舎に育った21歳のカウボーイ。アリゾナのフィニクスで行なわれるロデオ選手県体会に先輩ヴァージル(アーサー・オコンネル)に連れられていくことになる。ボウは初めての旅に張り切るがヴァージルに、もう大人なんだから女を作れといわれてクサる。ボウはいやいやながら承知するが、女を探すなら“天使"を探す、カウボーイたちが探すような変な女には眼もくれないと豪語する。2人はフィニクスの安ホテルに泊まる。ボウが入浴している間にヴァージルは“ブルウ・ドラゴン"というカフェに遊びにいく。そこの女給チェリイ(マリリン・モンロー)は自分では歌手の積りだが、客に酒を買わせる女給として雇われているのが頗る不満。その日も、この問題で支配人と口喧嘩をしたが、それでも人のよさそうなヴァージルをカモにする。チェリイが客の前で歌っているとボウが現われる。彼は一目でチェリイに惚れ、これこそ理想の天使と思い込む。彼女を外に連れだしてキスしても拒まない。ボウは婚約ができたと独り決めしてヴァージルにチェリイとの結婚を打ち明ける。ヴァージルが驚いて反対しても聞き入れない。翌日ボウはロデオに出場、各種目に優勝してゆく。チェリイも見にきていたがそのうち競技の間に彼女と結婚式を挙げるために牧師を雇ったことを知ってびっくり。結婚式は危うく逃れたがチェリイはヴァージルから金を貰って町へ逃げ出すことにする。彼女がバス停留所でロサンゼルス行きを待っていると、ロデオに優勝したボウが現われる。ボウは彼女をつかまえ無理やりモンタナ行きに乗せる。バスは出発したが、やがて行手が雪に埋もれ、グレース・ダイナーというカフェの前で立往生。乗客は居眠りするボウを残して皆カフェに入る。暫らくして眠りから覚めたボウはカフェに現われチェリイをバスに連れ戻そうとする。それを見兼ねた運転手カールは2人の間に入りボウに彼女に謝れという。ボウは聞入れない。するとヴァージルがボウを懲しめるため、カールと2人で散々殴りつける。ボウはやっとおとなしくなり、2度とチェリイの自由を束縛しないと謝る。雪にとざされた道路が開き、バスが出発することになる。チェリイを諦めたボウは、彼女にせめて別れのキスを許してくれという。ところが意外、彼女はボウについて行くと言い出し彼を驚喜させる。

パリに住むアメリカ人ジェリー・ミュリガン(ジーン・ケリー)は、気ままな感じ易い青年だ。パリに留まって一1人前の絵描きになることが宿望だが、絵の勉強は一向に進まない。だが友達はたくさんできた。米国人のピアニスト、アダム・クック(オスカー・レヴァント)やフランス人の歌手アンリ・ボウレル(ジョルジュ・ゲタリ)たちである。ジェリーの絵はさっぱりパリジャンにうけなかったが、モンマルトルで開いた個展を訪れた金持ちの米国婦人ミロ・ロバーツ(ニナ・フォック)は、彼の才能を認め保証人になってくれた。どうやらミロは絵よりもジェリーに思し召しがあるようだ。ミロと一緒にキャバレーにいったジェリーは、愛くるしい清楚なパリ娘リズ(レスリー・キャロン)を見染めて一目惚れ、強引に彼女の電話番号を聞き出した。あくる日から、ジェリーとリズは逢いびきを重ね、お互いに愛し合う仲となった。だがリズはアンリと内々に婚約していることをジェリーにかくしていた。リズは戦争中両親を亡くしてからというもの、アンリの献身的な世話を受けてきたので、彼を愛してはいなかったが深く恩義を感じて婚約したのだった。やがてアンリはアメリカへ演奏旅行に出発することになり、彼はリズに結婚して一緒に行こうと申し出た。リズはこれを承諾し、ジェリーにすべてを打ち明けた。ジェリーが落胆したことはもちろんである。だがミロは却って喜んだ。そのミロを連れて美術学生の舞踏会に出かけたジェリーは、そこでリズとアンリに会った。人影ないバルコニーで、ジェリーとリズは最後の別れを惜しむのだった。アンリは偶然、2人の話を立聞きし、、2人が愛し合っていることを知った。彼は自ら身を引き、ジェリーとリズは晴れて結ばれたのだった。

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パピヨン  1973年(フランス) ★★★
バウンティフルへの旅   1985(アメリカ) ★★★★ 
主演:スティーヴ・マックイーン  ダスティン・ホフマン 主演: ジェラルディン・ペイジ
あらすじ あらすじ
胸に彫られた蝶の刺青があるところから、パピヨン(S・マックイーン)と呼ばれた男が、大勢の囚人と共にフランスの刑務所から、南米仏領ギアナの監獄に送られたのは肌寒い夜明けのことだった。罪名は殺人だが、本当にやったのは金庫破りにすぎない。国籍剥奪の上、二度と生きては帰れぬ“生き腐れの道”へ追放されるのは納得できなかった。灼熱の海を渡る船中で、パピヨンはルイ・ドガ(D・ホフマン)を知った。フランス中を混乱させた彼の罪状は国防債券偽造。パピヨンは、脱走に必要な金を工面するために、ドガの金を狙う囚人から彼の生命を守ることを約束する。夜蔭に乗じてドガを襲った二人の男をナイフで仕末して、二人の仲は深まった。ギアナに到着して、サン・ローランの監獄に放り込まれた二人は、獄吏の買収に失敗し、ジャングルの奥の強制労働キャンプに送られる。ワニが棲む沼地での材木切り出し、粗悪なねぐら。囚人たちは次々に死んでいった。数日後、ヘマをして看守に殴られるドガをかばったパピヨンは、銃弾を浴びせられ、川へ飛び込んで逃亡を計る。だが、無計画だったために捕まり、二年間の島送りとなった。サン・ローラン西方の沖合いにあるサン・ジョセフ島の重禁固監獄は“人喰い牢”と呼ばれる恐ろしい独房だ。吸血コウモリとムカデの住みかで天井は鉄格子。陽はまったくあたらず、ひとかけらのパンとスープしかあたえられず、囚人たちは次々に死んでいく、暗黒の墓場だ。ムカデ、ゴキブリをスープに入れて、餓死寸前のところでパピヨンは二年の刑を終えることができた。サン・ローランに戻ったパピヨンは、ドガの助けを借りて、クルジオ(W・パーフリー)、ホモのマチュレット(R・デマン)と共に脱獄を試みた。クルジオは捕えられたものの、三人は遂に自由の世界に降りたった。ジャルグルでは、奇怪な刺青の男に救われ、さらに、ハンセン病患者の首領トゥーサン(A・ザーブ)にヨットを与えてもらい、コロンビアとおぼしき海岸にヨットをつけることができた。しかし、運悪くパトロール隊と遭遇し、パピヨンはジャングルに舞い込んだ。ドガは捕えられ、マチュレットは銃弾に倒れ、パピヨンもパトロール隊が放った原住民の執拗な追跡に逃げおおせず、毒矢を射られて断崖から激流に落下していった。意識を取り戻したパピヨンは、インディオ集落で手厚い看護を受けた。ゾライマ(R・アッサン)という美しい娘とのロマンスも芽ばえる平和なひとときだったが、酋長の胸に自分と同じ蝶の刺青を彫ってやった翌朝、インディオたちはパピヨンに大粒の真珠を残し、忽然と姿を消した。一たんは修道院に身をひそめたものの、院長の通告で捕えられ、パピヨンの苦難の逃走は失敗に終った。五年後、サン・ジョセフ島での狐独な独房生活から解放されたパピヨンの髪は真白になっていた。そして、悪魔島へ。この島では手錠も足枷もなかったが、周囲は断崖で激流とサメが押し寄せ、脱出はとうてい不可能だった。かつてフランス中を騒然とさせたドレフェスも、そしてドガもこの島に流されていた。ドガは、もはや祖国に帰る夢をなくし、孤独だが平和な日々に満足していた。だがパピヨンは違う。脱出のチャンスをうかがう彼は、試みにココナッツの実を海に投下し波の動きを調べる。そして、断崖の下の入江に押し寄せる波は七つあり、その七つ目の波に乗れば沖へ出られることを発見した。このパピヨンの脱出案にドガも心を動かされたが、ドタン場で決意が崩れた。抱きあって無言の別れを告げる二人。ココナッツの実をつめた包みを七つ目の波に落下させ、パピヨンは絶崖から身をひるがえした。見送るドガの眼には熱い涙がとめどもなく流れていた……。
キャリー・ワッツ(ジェラルディン・ペイジ)は、ヒューストンで息子のルーディ(ジョン・ハード)と嫁のジェシー・メイ(カーリン・グリン)と共に暮らしている。優柔不断な息子と気むずかしい嫁のもとで口論が絶えない毎日を送っているキャリーは、ある日ロッキング・チェアで休んでいる時、故郷バウンティフルの町を思い出した。彼女は家から逃げ出そうとこっそりと小切手をためていたのだが、その日、ルーディたちが「あの小切手はどこ?」と尋ねたのをきっかけに、翌日、キャリーは、ジェシー・メイが外出したすきに逃げ出した。小切手を現金に換えることもできず、小銭を集めて何とかチケットを購入したキャリーは、母の不在を知って追いかけてきた息子夫婦からたくみに隠れ逃げ、汽車に乗った。席の隣あわせになったテルマ(レベッカ・デ・モーネイ)のやさしさに心がなごむキャリー。夫の軍隊遠征中にひとり親戚の家に行く途中だとテルマは語った。テルマと別れてテキサスの田舎の停留所の待合室にいたキャリーのもとにシェリフ(リチャード・ブラッドフォード)がやってきた。行方不明の届けが息子夫婦から出ていて、キャリーを保護しに来たのだ。しかし、バウンティフルの家が見たいというキャリーの強い想いにうたれて、シェリフは少しぐらいなら、とバウンティフル行きを承諾した。キャリーの胸は高まる。しかし、20年前のその地はもはやなく、今は住む人もいない荒地と化していた。しばらくすると、ルーディとジェシー・メイが迎えに来た。息子の肩に抱かれて車に乗り込むキャシー……。








出典:goo映画
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バック・トゥ・ザ・フューチャー   1985年(アメリカ) ★★★★ バック・トゥ・ザ・フューチャーU ★★★  
主演:マイケル・J・フォックス  クリストファー・ロイド 主演:マイケル・J・フォックス  クリストファー・ロイド
あらすじ あらすじ
1985年10月25日、音楽好きの高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)は、知り合いの一風変った科学者ブラウン博士(クリストファー・ロイド)より、夜中の1時すぎに研究室前の広場にくるようにいわれた。ガールフレンドのジェニファー(クローディア・ウェルズ)とデートの約束もすませたマーティが夜中に広場にいくと、そこには改造車デロリアンがある。実はこれはタイムマシンで、その実験をしようとする時、燃料に使うため博士が盗んだプルトニウムを狙うリビアの過激派が襲ってきた。銃弾をあび倒れる博士を後に、マーティはデロリアンで逃げ、時速140キロをこえたため、タイムスリップしてしまった。ついた所は1955年。彼のパパのジョージ(クリスピン・グローヴァー)とママのロレーン(リー・トンプソン)が、まだ知り合う前。マーティは未来にかえろうとしたが、デロリアンの燃料がない。彼は若き博士をたずね、次の土曜の夜に街の大広場にある時計台に落雷があったことを思い出し、それを博士はデロリアンのエネルギーにしようと準備を始めた。一方、マーティはその間に昔のママとパパと出会う。ところが、そのママがマーティに一目ぼれしてしまった。ママがパパを好きにならないと、マーティはこの世に存在しなくなってしまう。過去を変えてはならない。一方、パパをいつもいじめているビフ(トーマス・F・ウィルソン)はママにモーションをかけるばかり。マーティはママとパパが結ばれるきっかけとなったダンス・パーティで、パパがビフをやっつけたのを契機にやっと2人のきっかけをつくり上げた。夜、暗雲がたちこめ、雷が鳴る。マーティはデロリアンに乗り込む。博士に、30年後の死のことを手紙にたくして、彼は間一髪でタイムスリップに成功。彼が戻ってきた1985年は、タイムパラドックスのため、強いパパのいる世界になっていた。そして博士も防弾チョッキを着ていたため、リビア過激派から身を守ることが出来た。
85年の世界に戻ってきたマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、未来の世界からドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)の訪問をうけ、未来の自分の子供の身が危ないと知らされ、恋人のジェニファー(エリザベス・シュー)と共に、2015年の世界にやって来る。年老いたビフ・タンネン(トーマス・F・ウィルソン)の孫グリフ(トーマス・F・ウィルソン)にいじめられる息子のジュニア(マイケル・J・フォックス)を助け、悪の道に足を踏み入れることをとどまらせたマーティは、安心して85年の世界に戻ろうとするが、その間に、マーティがちょっとした悪戯心で手にしたスポーツ年鑑を、ビフが盗み過去の世界へ旅したことを誰も知らない。果たして戻ったマーティは、閑静な住宅地だったヒル・バレーがすっかり荒廃の地と化してしまっているのに愕然とする。おまけに父のジョージ(クリスピン・グローヴアー)は12年前に何者かによって殺され、未亡人となったロレイン(リー・トンプソン)は、何と今や全米一の大金持ちとなっているビフと再婚していた。どうやらビフは、55年のダンスパーティの日に、未来からやって来たビフからスポーツ年鑑を手渡され、これを基にスポーツ賭博で大もうけをしたらしい。時の流れをもとに戻そうと、マーティはドクと共に55年のあのダンス・パーティの日に戻る。そして大騒動の末にマーティはスポーツ年鑑を取り戻し、それを焼き捨てるが、85年の世界に戻ろうとしたその時あの稲妻が発生し、ドクを乗せたデロリアンはマーティを残し、どこかへと消えてしまう。そしてマーティは、あの時85年に帰る自分を見送ったドクを探し出し、助けを求めるのだった。




バック・トゥ・ザ・フューチャーV  ★★★  
バード 1988年(アメリカ)  ★★★ 
主演:マイケル・J・フォックス  クリストファー・ロイド 主演:フォレスト・ウィテカー
あらすじ あらすじ
1955年11月12日に取り残されたマーティ・マクフライ(マイケル・J・フオックス)は、1885年からのドクの手紙を片手に、この時代のドク(クリストファー・ロイド)を訪ね、1885年にドクが鉱山の廃鉱に隠したデロリアンを壊すためそこに向かうが、デロリアンを探し出した彼が見たものは、1885年に殺されたドクの墓だった。犯人は、ビフ・タネンの曽々祖父ビュフォード・タンネン(トーマス・F・ウィルソン)。マーティはドクの危機を助けるべく、1885年の開拓時代へと向かう。マーティは、アイルランドから移住してきたばかりの先祖、マクフライ夫妻(マイケル・J・フォックス)(リー・トンプソン)の世話になるが、酒場でマーティはタンネン一味にからまれ、縛り首にされかかる。そんな危機一髪の彼を助けたのは、ドクであった。ドクはマーティから生命の危機を聞き、一刻も早く1985年に戻ろうとするが、あいにくデロリアンのガソリン・タンクは空っぽだった。そんなさ中、ドクは当地の新任女教師クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン)の命を助け、彼女と恋におちてしまう。そして9月5日のお祭りの日、ドクはクララをめぐって、タンネンと衝突してしまう。一方のマーティは、タンネンにののしられ、彼と決闘をすることになるのだった。翌日はふたりが未来へと戻る日、クララに別れを告げたドクは傷心のあまり酒場で一夜をすごす。夜が明け、そこにタンネンが姿を現わす。ドクを人質にとられたマーティは、タンネンとの決闘を余儀なくされるが、銃ではなく、拳と頭とで彼を倒すのだった。そしていよいよ出発の日、機関車にデロリアンを後押しさせ、その反動で崖からデロリアンを突き落とし、タイム・トリップしようとする。そんなふたりの前にクララが姿を現わした。失恋のショックで町を去ろうとした彼女が偶然ドクの真実の愛を聞きつけ、引き返してきたのだ。そして間一髪のところで、マーティは1985年に、ドクとクララは共にこの時代に残るのだった。やがて1985年に戻り、ジェニファー(エリザベス・シュー)の無事を確認したマーティの前に、機関車をタイムマシーンにしたドクとクララの一家が姿を現わすのだった。

54年9月1日、自殺を図り精神病院に収容されたバード(出演 Edward_Garlick: Forest_Whitaker)の脳裏に、18年前、16歳の時の故郷カンサス・シティでの記憶、ヘロイン中毒死した父の遺体、そしてレノ・クラブでのコンテストでシンバルを投げられた屈辱が蘇る。それから8年後の43年、ニューヨークの52番街のクラブで<ビ・バップ>を創始して成功を収めつつあるバードの演奏に、観客は熱狂している。その頃彼はダンサーのチャン(ダイアン・ヴェノーラ)と出会い、バードの音楽にはひかれてもプロボーズには応じない彼女に、サックスを質に入れ白馬を借りて、仲間の演奏をバックに颯爽とチャンを迎え、これによって彼女のハートを射止めた。やがて彼らは西部に進出するが、そこではビ・バップは侵略者扱いされ、バードは酒浸りとなり入院、そんな彼が再びニューヨークで仕事に戻れたのはチャンの奔走のおかげだった。49年はバードにとって飛躍の年となった。パリでのコンサート、「バードランド」の開店、白人トランペッター、レッド・ロドニー(マイケル・ゼルニカー)を仲間に引き入れた南部の演奏旅行で成功を収めるが、レッドが麻薬捜査官に逮捕され、ニューヨークで仕事がしにくくなりロスに旅立った頃から、バードに影が差し始める。娘ブリーの死、そして半年後の自殺未遂。ショック療法の勧めを断ったバードは、一家でウエストチェスターに移り静かに暮らそうとするが、彼は仕事に出ねばならなかった。52番街の変貌に驚くバードは、パラマウント劇場でのロックンロール・コンサートで、バスター・フランクリン(キース・デイヴィッド)演ずるところの“新しい音楽"のあまりの幼稚さを目にし、深いショックをうける。街をさまよい打ち合わせに遅れたバードに、エージェントはチャンに電話するよう勧める。彼女はいつになく優しく気遣わしげだ、まるでこれが最後の電話と予感しているかのように……。55年3月12日、チャーリー・“バード"・パーカーは死んだ。死因は心臓麻痺、34歳であった。



パリ警視J  1984年(フランス)  ★★★ 
ハート・オブ・ウーマン 2000年(アメリカ)★★★
主演:ジャン・ポール・ベルモンド    主演: メル・ギブソン   
あらすじ あらすじ
パリ警視庁のジョルダン警視(ジャン・ポール・ベルモンド)は、“マルジナル"と呼ばれるすご腕警視だ。彼は、今、フランス最大の暗黒シンジケートの首領メカチ(ヘンリー・シルヴァ)を追っている。しかし署内では、メカチが上層部と癒着しているという噂がとんでいた。マルセイユ沖で大量の麻薬が取り引きされるという情報をキャッチしたジョルダンは、敵の高性能モーター・シップを、ヘリコプターで追い、シップに飛び移り、麻薬200キロを押収した。ヤクを全て海に投げ込んだジョルダンに、上司の叱りの声が飛ぶ。そんな声など気にすることなく、ジョルダンは、ジャンキーや売春婦などが入り乱れる危険地帯に一人乗り込んで調査を進める。そんなジョルダンにメカチの罠が迫る。ジョルダンが部屋に戻ると部下の死体があり、そこに所轄の警官たちがやって来て彼を取り押えた。ピストルはジョルダンのものが使われていたのだ。モンマルトル署に左遷された彼を、親友のロジャンスキー警視(ピエール・ヴェルニエ)が勇気づける。そんな時、売春容疑であげられた女をいたぶるシモン警視(ロジェ・デュマ)にジョルダンの日頃の怒りが爆発。女はジョルダンには、リビア・ドロレス(カルロス・ソット・マヨール)と名のり、二人は意気投合する。上部からの締めつけが厳しくなる一方、ジョルダンのメカチ逮捕への意欲も大きくなってゆく。メカチの犯罪を証明できる唯一の男フレディの行方を探り当てたジョルダンは500万フランと引き変えに、フレディから情報を取ろうとするがメカチの放った殺し屋にフレディは殺されてしまう。ジョルダンは、兄弟同然にしているフランシス(チェッキー・カリョ)から防弾ガラス付き150馬力のムスタングを手に入れる。フランシスはボクシング・ジムを経営する傍ら、スロットマシンを引き受けて荒稼ぎしており、それに目をつけたメカチが彼に手下になることを強要し、フランシスは悩んでいた。フランシスの事務所に駆けつけたジョルダンは、フランシスの死体を発見、怒りは爆発し、メカチの住む悪の巨城へと殴り込んだ。火をふくジョルダンのスーパー・ガン。遂にジョルダンはメカチの息の根を止めた。 広告代理店のクリエイティブ・ディレクター、ニックは次期部長とウワサされ、公私共に絶好調。ところが、その椅子を獲得したのはライバル社からヘッドハンティングされたキャリアウーマン、ダーシー。すっかり落ち込んでしまった彼は、ひょんなことから女性の心の声が聞こえる不思議な能力を身に付ける。ニックはダーシーの不安や孤独を知り心惹かれ、ダーシーも気持ちを理解してくれるニックに安らぎを見出す。ライバルの二人はいつしか恋に落ちていくが……。






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ハリー・ポッター賢者の石 2001年(アメリカ)  ★★★★ 
ハリー・ポッター秘密の部屋  2002年(アメリカ) ★★★   
主演:ダニエル・ラドクリフ  ルパート・グリント  エマ・ワトソン    主演: ダニエル・ラドクリフ  ルパート・グリント  エマ・ワトソン  
あらすじ あらすじ
孤児のハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は、亡くなった母親の妹であるペチュニアおばさん(フィオナ・ショー)とその夫のバーノンおじさん(リチャード・グリフィス)、息子ダドリー(ハリー・メリング)の一家に引き取られていたが、彼らに抑圧されたみじめな生活。しかし11歳の誕生日が近づいたある日、ハリーに手紙が届く。それは魔法魔術学校の入学許可証だった。実はハリーの両親は優れた魔法使いで、悪の魔法使いヴォルデモートとの戦いの際に死んでしまったのだ。その遺児であるハリーも魔法界では有名人。真実を知らされたハリーは、9月の最初の日、ロンドンのキングズ・クロス駅からホグワーツ特急に乗って学校へ向かうと、その中で同級生の少女ハーマイオニー(エマ・ワトソン)やロン(ルパート・グリント)とさっそく仲良くなった。ホグワーツに着いた彼らは、立派な魔法使いになるための厳しい勉強と修行の日々を過ごす。その学校生活にひとつ影を落とすのが、意地の悪い先生スネイプ(アラン・リックマン)。そしてある時、悪者の手に渡れば世界を混乱に陥れかねない賢者の石が学校の中に隠される。ハリーと仲間たちは、それを悪の手から守るべく奮闘し、見事優秀な成績をおさめる。そして1学年を終えた彼らは、再び列車に乗り込み家路につくのだった。
意地悪なダーズリー一家のもとで夏休みを過ごすハリー(ダニエル・ラドクリフ)のもとに、妖精ドビーが現われて、ホグワーツ魔法魔術学校に行ってはいけないと警告する。しかしダーズリー一家のもとで暮らす、普通の人間の世界がイヤなハリーは、空飛ぶ車に乗ってやってきた親友のロン(ルパート・グリント)たちと一緒に旅立ってしまった。夏休みが終わり、いよいよホグワーツの新学期。親友の女の子、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)にも再会。2年生になったハリーは、前学期の活躍により、新入生たちの憧れの的となっていた。また、新任教師であるベストセラー作家、ギルデロイ(ケネス・ブラナー)も彼に猫なで声で近づいてくる。そんな中、ホグワーツに不気味な出来事が次々と起こる。そして壁に現われた、秘密の部屋は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけよなる警告の文字。この謎を、ハリーとロンとハーマイオニーは調べようとする。やがて秘密の部屋を探しあてたハリーたちは、それを開いたのがロンの妹であるジニーと分かるが、彼女を操っていたのは、かつてホグワーツの生徒だった亡霊トム・リドル(クリスチャン・コールソン)だった。彼こそ闇の魔法使いヴォルデモート。ハリーは襲いかかってくる大きな毒蛇とトムを退治して、ロンやジニーと共に秘密の部屋から無事戻ってくるのだった。



ハリー・ポッターアズカバンの囚人  2004年(アメリカ) ★★★    ハリー・ポッター炎のゴブレット  2005年(アメリカ) ★★★   
主演: ダニエル・ラドクリフ  ルパート・グリント  エマ・ワトソン   主演:ダニエル・ラドクリフ  ルパート・グリント  エマ・ワトソン   
あらすじ あらすじ
 13歳になったハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は今年の夏休みも、あの陰険なダーズリー一家と過ごすはめになった。「おとなしく」するよう命じられ、魔法も使わせてもらえない。そんなある日、バーノンおじさんの意地悪な妹マージがダーズリー家を訪ねてくる。伯母のマージはハリーにことさら辛く当たってきたが、今度ばかりは度が過ぎたようだ。あまりの仕打ちに耐えかねたハリーは、ほんの“はずみで”マージを風船のように膨らませ、空のかなたへ追いやってしまう。おじとおばからのお仕置き(そして、魔法界以外で魔法を使うことを学生に厳しく禁じているホグワーツと魔法省からのお咎め)を恐れたハリーは、闇に乗じてダーズリー家から脱走、<夜の騎士バス>に首尾よく拾ってもらう。ハリーは、この派手な紫色の3階建てバスに乗り、居酒屋<漏れ鍋>に到着。すると、そこには魔法省の大臣コーネリアス・ファッジがいた。ファッジは規則を破ったハリーをなぜかとがめることもせず、ホグワーツに戻るまで、この居酒屋で一夜を明かすよう説得する。ファッジがハリーを引き止めた背景には、魔法界の要注意人物シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)の存在があった。謎の魔法使いブラックはアズカバン監獄から脱走し、ハリーの居所を探しているという。噂によるとブラックは、ヴォルデモート卿をハリーの両親に引き合わせ、ひいては両親を死に追いやった張本人。今度はハリーを殺そうとしているらしい。もはやハリーにとって安住の地は、ホグワーツしかない。ところが運悪く、ホグワーツにはアズカバンの看守<吸魂鬼>が駐在していた。彼らはハリーをはじめとする全校生徒をブラックから守るためにやってきたのだが、狙った相手の魂を吸い取るという恐ろしい集団。その吸魂鬼たちは、ハリーに興味津々の様子。不気味な看守に恐れおののくハリーだったが、なすすべは何もない。そこへ、闇の魔術の防衛術の新任教師リーマス・ルーピン(デイヴィッド・シューリス)が“守護霊の呪文”を教えてくれる。この呪文を使えば、生きる屍にされずにすむのだ。一方で3年目に入ったホグワーツでの生活は、新しい仲間と冒険に満ち溢れていた。ハリーは鳥と馬が合わさった“ヒッポグリフ”の”バックビークと出会い、死を予告する“死神犬(グリム)”と不吉な対面を果たし、魔法の村ホグズミードをこっそり探検し、“忍びの地図”の謎を読み解き、イギリスで最も呪われた建造物と言われる“叫びの屋敷”で恐怖を体験する。それにしても気がかりなのは、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)の姿が消えたり現れたりするようになったことだ。ハリーはこの謎を解くため、ロン(ルパート・グリント)とハグリッド(ロビー・コルトレーン)の協力を仰ぐ。大男のハグリッドは、今は魔法生物飼育学の教師となっていた。ハリーと危険な脱獄囚シリウス・ブラックとの対決は避けられそうもない。だが、ルーピン先生とブラックはどんな間柄なのか。スネイプ先生(アラン・リックマン)が明かしたくてウズウズしている恐ろしい秘密とは何か。ロンが飼っているネズミのスキャバーズは、なぜロンから逃げようとするのだろうか。ハリーはその真相を解明すべく、勇気と魔術と仲間の応援を総動員する。そして、シリウス・ブラックにまつわる数々の謎と、シリウスと自分との接点を突き止めようとするが……。
新学期初日、伝説の三大魔法学校対抗試合がホグワーツで再開されることになったと、ダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)が発表。選手は、立候補した生徒の中から、炎のゴブレットが各校の代表選手1名ずつを選び出す。ボーバトン校からは美少女フラー(クレマンス・ポエジー)。ダームストラング校からはスター的人気を誇るクラム(スタニスラフ・アイエネフスキー)。ホグワーツからは誰もが認める人気者のセドリック(ロバート・パティンソン)。ところが続いて、参加資格がないはずのハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)も選手に選ばれてしまった。4人となった選手たちは、ドラゴンの卵をめぐる争奪戦、タイムリミットが設けられた水中戦、生きている巨大迷路を突破する最難関の頭脳戦という3つの課題に挑むことに。特別に選手となったハリーは皆から卑怯者扱いされ、親友ロン(ルパート・グリント)との仲もこじれる。だが試合で大活躍して皆の支持を一気に回復し、セドリックと同点一位の成績で最後の試合に臨むことに。ところがその巨大迷路の中で、ハリーはセドリックと共に墓場へ飛ばされる。そこで闇の帝王ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)が甦り、セドリックが殺されてしまった。ハリーがこの大会にエントリーさせられたのは、この墓場に誘い込むためだったのだ。ヴォルデモート卿と対決するハリーだが、なんとか墓場を脱出。そしてすべての下工作は、教師マッド・アイ・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)に化けていたヴォルデモート卿の手下、バーティ・クラウチ・ジュニア(デイヴィッド・テナント)が行なったのだと判明。セドリックを失うという大きな損失を抱えつつ、閉幕式が行なわれる。そして学校はまた休みの時期に入り、ハリーとロンとハーマイオニー(エマ・ワトソン)は、新学期での再会を誓うのだった。






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ハリー・ポッター不死鳥の騎士団 2007年(アメリカ)  ★★★    ハリー・ポッターと謎のプリンス 2008年(アメリカ)  ★★★
主演:ダニエル・ラドクリフ  ルパート・グリント  エマ・ワトソン    主演:ダニエル・ラドクリフ エマ・ワトソン  ルパート・グリント    
あらすじ あらすじ
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)はホグワーツ魔法魔術学校の5年生になる日を待ちながら、長く孤独な夏を耐えていた。親友のロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)やハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)からも便りがない。ようやく一通の手紙が届いたが、それはホグワーツから除籍されるという通知だった。除籍の理由は、ホグワーツ以外の場所で、魔法の使えない“マグル”の前で魔法を行使したことだ。だがそれは、ハリーといじめっ子の従兄弟ダドリーが2人組のディメンター(吸血鬼)から奇襲を受け、やむなく応戦したためだった。ハリーが自己弁護できる唯一の機会は魔法省で開かれる尋問会だが、それも魔法省の大臣コーネリウス・ファッジがおしるし程度に開いたものだ。ファッジは密かにハリーの永久追放をもくろんでいたが、ホグワーツの校長アルバス・ダンブルドアのおかげで無罪放免になる。魔法界の住人たちは、ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)復活の一件をハリーの作り話と信じ込んでおり、ハリーの人格を疑っているらしい。ハリーはロンとハーマイオニーに説得されて、校内の有志を集めて“ダンブルドア軍団”を結成し、闇の魔術から身を守る方法をメンバーに指導する。一方、ダンブルドアもヴォルデモートに対抗すべく、秘密同盟“不死鳥の騎士団”を結成する。しかしヴォルデモート卿もまた、べラトリックス・レストレンジ(ヘレナ・ボナム=カーター)ら自分を慕う者を集め、ハリー抹殺を図る。絶対絶命かに見えたその瞬間、不死鳥の騎士団が駆けつけて激しい闘いを繰り広げ、シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)が命を落としてしまう。生徒たちのボイコットに遭ったアンブリッジ先生はホグワーツを去り、魔法界の人々は、ヴォルデモート卿が本当に復活したことを知るのだった。

ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)はマグル、魔法使い両方の世界における支配力を強め、ホグワーツはもはやかつてのような安全な場所ではなくなっていた。ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は学校の中にも危険が潜んでいるのではないかと疑うが、最終決戦が迫っていることを知るダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)はハリーに戦いの準備をさせることに力を注ぐ。そんな中、ダンブルドアは旧友であり、元同僚でもあるホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)を学校に迎え入れる。有力なコネを持ち、疑うことを知らないこの美食家の教授は、ヴォルデモート卿に関する極めて重要な情報を握っていたのだ。一方、ホグワーツの生徒たちは全く種類の違う敵、学校中に蔓延する思春期の恋の病と闘っていた。ハリーはジニー(ボニー・ライト)に惹かれていき、ラベンダー・ブラウン(ジェシー・ケイヴ)はロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)こそ自分が求める男の子だと決めつけている。そして、ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)はジェラシーで爆発しそうになりながらも、断固として自らの感情を外に出さないでいた。しかし、学校中がロマンスで浮き立つ中、ある一人の生徒だけが超然としており、その彼は目標を達成することだけに集中していた。全てが終わったとき、ホグワーツは永久に変わってしまうかもしれないと考えながら……。




ハスラー  1961年(アメリカ)  ★★★ 
ハスラーU  1986年(アメリカ) ★★★
主演: ポール・ニューマン  
アカデミー賞8部門にノミネート撮影賞と美術賞を受賞
    
主演:ポール・ニューマン トム・クルーズ
アカデミー主演男優賞受賞   
あらすじ あらすじ
15歳でハスラーとして身を立てることを思い立ったエディ・フェルソン(ポール・ニューマン)は、次第に腕を磨きやがてシカゴで名うてのハスラー、ミネソタのデブ(ジャッキー・グリーソン)に挑戦した。勝負は36時間にわたるポケット式玉突きで行われた。勝負の前半はほとんどエディが奪った。だが図に乗って酒を飲みながら勝負を続けたエディは24時間後あたりから逆転され、ついに場数を踏む老巧なデブに敗れ文無しになってしまった。エディはやけ酒にふけったが、そんなある日、明け方のバス・ステーションで、エディは作家志望の女子大生に会った。彼女はサラ(パイパー・ローリー)といい小児麻痺を患ったため足が不自由だった。エディは酒飲みのサラと親しくなり、彼女のアパートで暮らすようになった。こんな生活を続けるうちにエディは金に詰まり、再び稼ぎに出ることにした。ある日、彼はサウス・サイドの小さな撞球場でバート(ジョージ・C・スコット)という賭博師に会った。かつてエディとデブの勝負を観戦したことがあるバートは、エディにケンタッキー州のフィンレーという金持ちに挑戦するようすすめた。彼は75パーセントの分け前を条件にマネジャーを引き受けるという。エディは断ったが、それから間もなくある撞球場で小金を稼いだエディは、ハスラーであると因縁をつけられ袋だたきにされた。その上、両手の親指を折られていよいよ文無しになったエディは、バートに泣きつきフィンレーと勝負できるように頼んだ。勝負はフィンレーの屋敷で行われた。エディは前半負け続け、ついにエディに見切をつけたバートに泣いて助けを乞うのだった。こんなエディのあさましい姿を見たサラは、自分たち2人に絶望せざるを得なかった。結局、エディは勝負に勝ったが、その夜、サラは絶望の末、言いよるバートに身をまかせて自殺してしまった。一方、バートと手を切ったエディは、デブに2度目の挑戦をした。勝負は一方的にエディの勝ちとなり、彼は大金を稼いだが、そこへバートがマネジャーとして名乗り、分け前を要求した。だがエディはバートの脅かしに耳も貸さずに立ち去るのだった。
かつてのハスラー、エディ(ポール・ニューマン)は50代になり、頭には白いものがまじっていた。あのミネソタ・ファッツと死闘を演じてから、25年が経っていた。今は酒のセールスで生計をたて、恋人のジャネル(ヘレン・シェイヴァー)との老後の生活のことなども考えていた。ある日、エディは若いハスラー、ヴィンセント(トム・クルーズ)と出会った。天性の閃きを感じさせる腕の冴えにエディは若い頃の自分の姿を重ね合わせた。数カ月後にアトランティックシティで、ナインボールの大会がある。エディとヴィンセントはチームを組んでその大会に参加することにした。ヴィンセントの恋人カルメン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)も加わって、3人の旅が始まった。この旅で、エディはどうしてもヴィンセントを一流のハスラーに仕立てあげようと思った。ゲームの勝ち方、負け方、そして負けて金をかせぐ方法etc……。トラブルも起こった。カルメンとエディの仲を疑って、分かれ分かれになった時期もあった。アトランティックの大会に参加して勝ち上がっていった2人は、準決勝で顔を合わせた。凄まじい激戦ののちエディはヴィンセントを破った。打ちひしがれて床に崩れ落ちるヴィンセント。翌日、エディはヴィンセントがわざと負けたのを知った。そして、それを見破れなかった自分の老いを知った。たしかにヴィンセントは全盛期の自分を超えていた。ヴィンセントは次のヒューストン大会に向かって旅立って行った。巣を離れて飛立つ若鷲のように。

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バットマン 1989年(アメリカ)  ★★★
バットマンリターンズ 1992年(アメリカ) ★★★
主演:マイケル・キートン  ジャック・ニコルソン   主演:マイケル・キートン  ダニー・デヴィート
あらすじ あらすじ

警察が腐敗しきっている無法都市ゴッサム・シティ。今夜も悪人が“バットマンらしき人物”によって退治される。報道キャメラマン、ヴィッキー・ベイル(キム・ベイシンガー)は、そのバットマンの正体をつきとめようと新聞記者ノックス(ロバート・ウール)と共に、警察長官ゴートン(パット・ヒングル)を取材するため大富豪の邸宅パーティを訪ね、そこの当主ブルース・ウェイン(マイケル・キートン)に魅かれるものを感じる。実は彼こそがバットマンで、その夜も彼はアクシス化学工場を襲った暗黒街のボス、グリソム(ジャック・パランス)の部下ネピア(ジャック・ニコルソン)を退治するのだった。廃液の毒によって容貌が一変したネピアは、名前をジョーカーと名乗り、裏切者のグリソムを殺し、バットマンへの復讐に燃えるのだった。彼の野望はやがて世間を恐怖のどん底に突き落とし、ウェインは昔幼い頃両親を殺したのが、ジョーカーであることを思い出すのだった。そしてジョーカーとウェイン=バットマンの戦いはヴィッキーをめぐって“ゴッサム・シティ200 年記念祭”の夜、頂点を迎える。激闘の果てにジョーカーを倒すことで両親の仇をうったウェインは、同時にヴィッキーの愛をも手にするのだった。

30年ほど前、ひとりの赤ん坊が川に捨てられた。その子は奇形児だった。やがてその子は、ペンギンたちが生棲する地下の下水道へと流されていった。そして現代、ゴッサム・シティはクリスマスを迎えようとしている。その頃、ペンギンと名乗る男(ダニー・デヴィート)が部下をひきつれて街を恐怖へ陥れようとしていた。彼は、30年前に捨てられた赤ん坊の現在の姿だ。一方、街の実力者マックス・シュレック(クリストファー・ウォーケン)は、シティの電力を全て我がものにしようと画策していたが、そのことが秘書のセリーナ(ミシェル・ファイファー)に知られてしまい、彼女をビルの窓から突き落としてしまう。しかし、彼女は降りつもる雪のクッションと、野良猫たちの介抱により、死から免れた。生来内気だった彼女は、その事件を機にキャットウーマンとして社会に、そしてマックスに復讐を誓うようになる。ペンギンはマックスと結託し、自分の両親探しを市民にアピールしつつ、シティに君臨しようと企む。その野望に気づいたバットマンことブルース・ウェイン(マイケル・キートン)は、ペンギンたちに戦いを挑むが、ペンギンはキャットウーマンと組んで逆にバットマンを街の悪者に仕立ててしまった。バットマンも負けじと、ハイテクを駆使してペンギンの本性を市民に露わにする。怒り心頭のペンギンは、ペンギン・ミサイルにより街に報復しようとするが、間一髪バットマンがそれを阻止。傷ついたペンギンは、自分が育った地下の下水道の中へと沈んでいく。キャットウーマンはいつしかバットマンを愛するようになっていたが、2人が結ばれることは叶わず、マックスへの復讐を遂げると、闇の中へ消えてしまうのだった。




ハロードゥーリー  1969年(アメリカ) ★★★
HACHI約束の犬  2008年(アメリカ) ★★★
主演: バーブラ・ストライサンド 第42回アカデミー賞3部門受賞作品    出演: リチャード・ギア, ジョアン・アレン, サラ・ローマー
あらすじ あらすじ
美しくまだ若いドーリー(バーブラ・ストライサンド)は、道行く人たちにカードを配る。「あなたとあの人の心を結びつけてさしあげます……」飼料工場製造主ホレス(ウォルター・マッソー)は、口やかましい中年男で、金を大切にするだけが生活のような人間。ホレスの姪のアーメンガード(ジョイス・エームス)と画家アンブロース(トミー・テューン)の恋にも大反対。しかし自分は帽子屋の美しいアイリーン(マリアン・マクアンドリュー)と結婚するつもりなのだった。アイリーンとホレスを紹介したのは、ドーリーだが、彼女には2人の仲がいいのが面白くない。一方、ホレスの雇人コーネリアス(マイケル・クロフォード)とバーナビー(ダニー・ロッキン)は、恋人もなく寂しい毎日だった。これを見たドーリーは2人にアイリーンと彼女の店の助手エミー(E・J・ピーカー)が、恋の相手にピッタリと勧めた。がアイリーンの店で、コーネリアスたちは、こともあろうに、ホレスとぶつかり大騒動となってしまった。が、その場は何とかドーリーの機転できりぬけ、皆、後で食事をしようと約して別れた。高級料理店で、食事したものの皆、金がなく、アイリーンたちは逃げ出してしまった。そんな騒ぎの後で、ホレスはドーリーを見直し、結婚を申し込んだ。ドーリーは、青空を渡るような風のように幸福だった。

アメリカ東海岸の郊外。寒い冬の夜、ベッドリッジ駅に降り立った大学教授のパーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)は、道に迷っていた秋田犬の子犬を偶然保護する。日本から送られてきたと思われるその子犬の受取人は、いつまでたっても現れない。パーカーは、妻のケイト(ジョーン・アレン)の反対を押し切って、その子犬を飼うことにする。首輪のタグに刻まれていた漢字から“ハチ”と名づけられた子犬は、パーカーの溢れるような愛情を受けて、すくすくと成長していく。いつ頃からか、夕方5時になると、ベッドリッジ駅で帰宅するパーカーを出迎えるのがハチの日課となっていた。その仲睦まじい姿は、駅で働く人々の心も和ませていく。娘のアンディ(サラ・ローマー)の結婚式から孫の誕生まで、幸せな時を過ごすパーカーの横にはいつもハチがいた。1人と一匹の間に育まれた深い愛情と信頼が、ずっと続いていくと思われたある日。パーカーは大学の講義中に倒れ、そのまま息を引き取ってしまう。飼い主を失ったハチは、アンディの家に引き取られるが、やがて姿を消す。そして数日後。夕方5時を迎えたベッドリッジ駅にハチの姿があった。出入りする人々の姿をじっと見つめ、笑顔のパーカーを待ちわびるハチ。翌日も、その翌日も……。季節が変わっても毎日夕方5時になるとハチは姿を現した。町の人々が見守る中、ハチは待ち続けるが……。




パリの空の下セーヌは流れる  1951年(フランス)  
ハーヴェイ  1950(アメリカ) ★
主演:ブリジット・オーベエル , ジャン・ブロシャール 出演: ジェームズ・スチュアート ジョセフィン・ハル
あらすじ あらすじ

夜明けのパリに、友人のマリー=テレーズ(クリスチアーヌ・レニエ)をたよって南仏からドニーズ(ブリジット・オペール)が上京して来た。モンマルトルの屋根裏部屋では彫刻家のマチアス(レイモン・エルマンティエ)がモデルを使って奇怪な女の顔を作っていた。彼は変質者で、すでに3人の女を殺していた。マリー=テレーズの家に落ち着いたドニーズは上京のいきさつを物語った。彼女は故郷で知りあったマキシミリアンがパリからよこす熱心な手紙にさそわれたのであった。街に出たドニーズは占女のパルタザール夫人(マルセル・プランス)に運勢を見てもらい、そのすすめに従って宝くじを買った。マキシミリアンとコンコルド広場であったドニーズは彼が飛行機事故で脚を折り障害者になっているのを知ってがっかりした。マリー=テレーズはファッションモデルであるが、恋人の医学生ジョルジュ(ダニエル・イヴェルネル)がまたもや国家試験に落ちそうなので気が気でなかった。マチアスはナイフをふところに4人貝の犠牲者を求めて街に出た。パリに夜が来た。工場にひそんでいたマチアスは通りかかったド二ーズを殺したが警官に追われて逃げ出した。警官の撃った弾丸は折りからストライキが終って家に帰る途中のエルムノー(ジャン・ブロシャール)に命中した。彼を手術したのは落第医学生ジョルジュであった。

米国中西部の小さな町グレンドーラ。当地の名門ダウド家の主人エルウッド(ジェームズ・スチュアート)は、ハーヴェイと称する6フィートの白兎と大の親友である--と自ら信じ込み、会う人毎にこの親友を紹介したがるので、彼と同居している姉のヴィタ(ジョセフィン・ハル)や彼女の娘マートル・メエ(ヴィクトリア・ホーン)は大いに閉口している。ヴィタは、マートル・メエの婿探しに名流婦人の茶会を催したが、エルウッドはチャーリーの酒場でいい御機嫌になって御帰館、兎を紹介しはじめ、会を滅茶滅茶にした。ヴィタは遂に彼を精神病院に入れることにしたが、病院の若い医師サンダースン博士(チャールズ・ドレイク)はヴィタを患者と間違えた上、エルウッドにすっかり共鳴してしまった。院長チャムリー博士(セシル・ケラウェイ)はエルウッドが帰ってからやっと彼が狂人であることに気づき、ヴィタを釈放する一方、、チャーリーの酒場に彼を追って行くが、これまたすっかりハーヴェイ党になって馴れぬアヴァンチュールにまで発展した末、兎の幻想に追われながら帰院した。一方エルウッドは酒場でサンダースン博士と看護婦ケリー(ペギー・ドウ)を結び付けてやったところを看護人ウィルスンに病院へ連れ戻され、ヴィタの願いで幻想の消える注射を打たれることになった。しかしこの時乗ってきたタクシーの運転手(ウォーレス・フォード)から幻想の消えた患者が如何に平凡な人間になるかを聞いて、彼女も初めてエルウッドの良さを悟った。入院はおろか注射も中止して、彼女とエルウッドは、見えざるハーヴェイともども心楽しく帰宅した。



パリの恋人1957年(アメリカ) ★
パリで一緒に 1963年(アメリカ)★
主演:オードリー・ヘップバーン フレッド・アステア 出演:ウィリアム・ホールデン オードリー・ヘップバーン
あらすじ あらすじ
ニュー・ヨークのファッション雑誌クォリティ・マガジンは新しいモデルを探し出してミス・クォリティと名づけ、パリの世界的デザイナー、ポール・デュヴァル(ロバート・フレミング)に衣裳を作らせてファッション・ショーを開き、その写真を独占して大いに雑誌を売ろうと計画した。ミス・クォリティのモデルを探す役は、有名なファッション・カメラマンのディック・エヴリー(フレッド・アステア)。苦労の末、ジョー・ストックトン(オードリー・ヘップバーン)という娘を見出した。彼女はある古本屋の店番で、パリのフロストル教授が主宰する「共感主義」の哲学を信奉するインテリ娘だった。ジョーはもちろん、ファッション・モデルなどに興味はなかったが、パリに行けば崇拝するフロストル教授に会えるので、ミス・クォリティになるのを承諾した。クォリティ誌の主筆マギー・プレスコット女史(ケイ・トムスン)とエヴリー・ジョーの一行がパリにつくと、ジョーは早速、画家や詩人や共感主義者が集まる裏街のカフェーに行った。翌日、デュヴァルのサロンでは、見ちがえるほど美しくなったジョーの姿があった。ミス・クォリティを紹介するパーティの夜、ジョーはフロストル教授が裏街のカフェーで講演することを知ると、パーティのはじまる前の寸暇をぬすんで出かけて行った。ジョーははじめてフロストル教授(ミシェル・オークレール)に会って、教授がまだ30代の青年であるのに驚いた。ジョーの後を追って来たエヴリーはジョーをうながし、デュヴァルのサロンへタクシーを走らせた。途中、2人の間に口論がはじまった。エヴリーは若い青年の教授が彼女に興味を抱いている様子が気に入らないのだ。ジョーは教授の前でエヴリーが無礼なことを云ったと腹を立てていたのだ。2人の口論はサロンに着いてからもつづいていた。そのお陰でパーティは滅茶々々になった。翌日、エヴリーはジョーがフロストル教授の部屋にいるのをみつけると、ジョーを連れ帰ろうとした。昨夜見せられなかったデュヴァルのデザインしたドレスを今夜発表することになっているからだが、一つには教授の野心を見抜いたからだった。しかし、ジョーはエヴリーのそんな態度が気に入らず、絶対帰らぬといい張って喧嘩別れしてしまった。エヴリーが帰ると教授は、エヴリーが見抜いたとおり、ジョーに愛を求めようとした。彼女ははじめて教授の本心を悟り、部屋をとび出すと、デュヴァルのサロンへ急いだ。難産だった、ミス・クォリティはやっと誕生し、エヴリーとジョーは結ばれた。 脚本家ベンスン(ウィリアム・ホールデン)はパリのホテルで新作映画のシナリオを執筆していた。彼の友人マイヤハム(ノエル・カワード)が金を出している。期限はあと2日というのに書いたのは少しだけ。彼はガブリエル(オードリー・ヘップバーン)というタイピストを雇ったが、それは彼のシナリオにも良い結果を生んだ。シナリオはーリック(ウィリアム・ホールデン)という大盗賊が、俳優フィリップ(トニー・カーティス)がギャビー(オードリー・ヘップバーン)とのデイトをすっぽかしたため、ギャビーを誘惑し、おとりにして警察の目をくらませ、大仕事をしようと企んだ。ところが、ギャビーは実はパリの売春婦で、警察の手先になってリックの行動を探っていたのだ。それを知らないリックは彼女を伴って撮影所に行き、大作フィルムを盗み出した。そして、リックは彼女を警察のスパイと見抜き殺そうとしたがーシナリオの口述をここまで聞いたガブリエルはベンスンの人柄にひかれ、恋心を抱くようになった。リックは盗んだプリントで大金をゆするが失敗した。そしてギャビーは警官をだまして1室にとじこめ、2人は空港に逃げた。リックが待たせてあった飛行機に乗ろうとしたとき、監禁された部屋から脱出、追って来た警官に撃たれ、ギャビーの腕の中で死んだ。ー脚本は完成した。でもガブリエルは気に入らなかった。脚本の中のリックがベンスンに思えるからだ。締め切りの日、ベンスンが目を覚ますとガブリエルの姿がない。街でガブリエルを見つけると、彼女の心を察したベンスンがハッピーエンドで終ることを約束した。彼女の笑顔があった。




バロン  1989年(イギリス) ★
判決前夜  1995年(アメリカ)★
主演:ジョン・ネヴィル エリック・アイドル サラ・ポーリー
主演:メリル・ストリープ リーアム・ニーソン エドワード・ファーロング
あらすじ あらすじ
18世紀、トルコ軍占領下にあるドイツの海岸沿いの町。貧困と飢えに苦しむ人々であふれた崩れかけた城壁の中の廃墟と化した小さな町のロイヤル劇場の舞台に、バロン・ミュンヒハウゼン(ジョン・ネヴィル)は突然姿を現わした。彼は、トルコ軍は自分を探していると語り、なぜトルコ軍に追われるはめになったかを話し始めるが、あまりにも荒唐無稽で、誰にも相手にされない。落胆するバロンであったが、空想好きの10才の少女サリー(サラ・ポリー)に励まされ、トルコ軍をやっつける約束をする。そこで彼はまず最初に、かつて一緒に戦った不思議な力を持つ四人の仲間達を集めるために、絹の下着で作った巨大気球に乗ってサリーと共に旅を始めるのだった。頭と胴体が別の意志を持つ月の王のもとで世界一の足の速いバート・ホールド(エリック・アイドル)を、地底の神ヴァルカン(オリヴァー・リード)が支配する火山の国で怪力の持ち主アルブレヒト(ウィンストン・デニス)を、巨大魚の中で鉄砲の名手アドルファス(チャールズ・マッケオン)と、どんな遠くのどんな小さな音も聞こえ、すごい肺活量の持ち主グスタヴァス(ジャック・パーヴィス)をそれぞれ助け出すが、四人ともすっかり老け込んで昔の力を失っていた。またバロンの背後にも死神の影が常につきまとうようになっていた。六人は何とか町の海岸にたどりつくが、トルコ軍の攻撃は一層激しくなってきており、バロンは意を決し、トルコ国王に会見を求め、事の決着をつけようと試みるが、実は……。



ニューハンプシャー州の静かな町、ハイランド。小児科医のキャロライン・ライアン(メリル・ストリープ)は、自分の勤務する病院に運びこまれた少女の死体をみて驚く。彼女は17歳の息子ジェイコブ(エドワード・ファーロング)のクラスメートのマーサだったのだ。彫刻家である夫ベン(リーアム・ニーソン)とジェイコブの妹ジュディス(ジュリア・ウェルドン)が待つ家に帰宅したが、車があるのにジェイコブの姿がみえない。そこへ地元の警察署長が来訪し、なんとジェイコブがマーサ殺しの容疑者だというショッキングな事実を伝える。実はその日の朝、ジェイコブと口論して気がとがめているベンは動揺し、署長を追い返してから、車のトランクを開けると、中には血のついたジャッキが……動転した彼はジャッキを洗い、トランクの血痕を消し去る。ベンからこれを聞いたキャロラインは証拠湮滅がかえってジェイコブの不利になることを恐れる。ジェイコブが姿を現さないまま、警察の捜査が開始。事件から5週間。ジェイコブは発見され逮捕。保釈が認められ、ジェイコブは家に戻るが彼は家族にも口を閉ざしたまま。ライアン家は町の人々から冷たい仕打ちを受け、キャロラインも休職させられた。そんな中、夕食の席上ジェイコブはようやく口を開き、真相を語る……。彼はマーサと深い関係にあったが、彼女はジェイコブ以外の少年の子供を妊娠。事件当日の雪の日、二人は車で言い争った。車が雪で埋まり、ジェイコブはジャッキで処置しようとしたがうまくいかず、マーサはジェイコブを罵り、怒った彼が彼女を叩いた。これでマーサはヒステリーを起こし、鉄の棒でジェイコブに殴りかかり、彼がよけたはずみにジャッキの上に倒れこんで、命を落としたのだ。裁判にあたり、友人の弁護士ウェルドン(ジョン・ハード)の紹介で、ジェイコブの弁護を引き受けたのは敏腕弁護士のデメリス(アルフレッド・モリーナ)。ところがベンは息子を無罪にしたいあまり、キャロラインに相談せず、一計を案じてジェイコブが事件前にマーサと別れたとデメリスに告げる。“真実"を伝えることだけが唯一息子を救う道だと信じるキャロラインは怒り、ここで家族に亀裂が入る。ジェイコブはキャロラインに、自分は真実を告げると語り、ひとり警察へ。留置所へ駆けつけたベンとキャロラインに、ジェイコブは真相をすべて話したと告げる。キャロラインは証言に署名したが、ベンは息子を罪人にする書類にはサインできないと涙して拒否。かくして裁判がはじまり、デメリスも尽力するが、公正な判事が下した判決は、「殺人罪は問わないが、証拠湮滅の罪は有罪とする」という厳しいものだった。ジェイコブとベンは数年の刑期をつとめ、ライアン家は町を去った。



花嫁の父  1950年(アメリカ)  ★
馬上の二人 1961年(アメリカ)★
主演:スペンサー・トレイシー ジョーン・ベネット エリザベス・テイラー
監督:ジョン・フォード主演: ジェームズ・スチュアート リチャード・ウィドマーク
あらすじ あらすじ
娘のケイ(エリザベス・テイラー)を新婚旅行に送り出して、弁護士のスタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)は披露宴の残骸の中へがっくり身を落とした。--ケイが、バクリー・ダンスタン(ドン・テイラー)という青年と結婚したいと両親を驚かしたのは、何ヵ月前のことだったか。妻(ジョーン・ベネット)は落ち着き払っていたが、スタンリーはダンスタン家が立派な名門であり、バクリーがなかなかしっかりした青年であることを知るまでは、オチオチ眠れもしないのだった。晴れて2人の婚約がすむと、スタンリーの頭痛の種は結婚費用だった。なるべく式も内輪にすませたい彼の意志に反して、妻や娘は一生の願いとして教会で盛大な式を挙げたがった。いっそ、娘が男と駈け落ちしてくれた方が、まだ安くつくではないか。ようやく教会の式も決まり、披露宴招待の人数も折り合って、知人から続々と贈物が届くようになった頃、ケイは突然破談にしてくれと言い出した。新婚旅行の行き先について、バクリーと他愛ない喧嘩を始めたのである。所が親父が仲裁に乗り出す間もなく、若い2人はケロリと仲直りしてスタンリーに背負い投げを食わせる始末である。式の予行練習も済み、スタンリーは眠られぬ結婚式前夜を過ごした。晴れの式では、ケイは堂々たる花嫁ぶりで、逆上した親父を圧倒し去った。知人たちがただのシャンパンを飲みに集まる披露宴の混雑で、スタンリーは遂に去り行く娘に言葉をかけてやる暇さえなかった。--もの想いに沈むそのスタンリーに、その時電話がかかってきた。駅からケイが父親に送る最後の「おやすみ」であった。スタンリーは、晴れ晴れと妻を抱いて古い恋歌のレコードをかけながら踊り始めた。

1880年、テキサスのタスコサ町の保安官ガスリー・マケーブ(ジェームズ・スチュアート)は、町から40哩離れたグランド砦の司令官フレーザー少佐の招きで砦へ行った。少佐はコマンチ族に拉致された白人の救出を依頼した。マケーブは酒場のマダム・ベルの執拗な求愛から逃れるために砦へ行ったのだが、この仕事に気が進まない。が、1ヵ月80ドル、白人1人につき500ドルという報酬に承諾した。少佐はとくに17歳くらいの少年を探すようにつけ加えた。マケーブは旧友のジム・ゲイリイ中尉(リチャード・ウィドマーク)を護衛に捜索隊を連れてコマンチ領へ。だが、気の乗らないマケーブは酒を飲み、一行の中のブロンド娘マーティ(シャーリー・ジョーンズ)をよくからかった。彼女の弟も拉致されていた。一行のキャンプがコマンチ族に襲われ、集落に連行された。そこでマケーブは、ウルフという17歳くらいの少年に目を止めた。からだは褐色に塗っているが、まぎれもない白人だ。マケーブとゲイリイは酋長クワナと取り引き、ウルフと陸軍仕官の婚約者で、その任地に向かう途中捕まったエレナ(リンダ・クリスタル)とを連れて砦に帰った。砦でウルフは好奇心の的になった。暴れ回る彼を誰も白人とは思わない。が、頭の異常なマッケンドレス夫人だけは我が子と信じ興奮していた。実際ウルフは真実の子ではなく、マッケンドレス夫人の夫リングルが、マケーブに1000ドル渡して連れてこさせたものだった。エレナも砦の人々に軽蔑の目で見られた。一方、マーティは、弟を探す見込みがなくなったので砦を発とうとしていた。ゲイリイは彼女を慰め、その夜のダンス・パーティに誘った。マケーブもエレナとともに出席した。パーティの最中ウルフが「我が息子、我が息子」と傍を離れぬマッケンドレス夫人を殺した。私刑の場所へ連行される途中、ウルフはマーティの部屋から流れるオルゴールの音楽を聞いて愕然とした表情をみせ「俺の音楽だ」と叫んだ。マーティは驚いた。オルゴールは弟の愛用していたものであり、ウルフこそ弟だったのだ。が、ウルフは救われなかった。マーケーブはエレナを連れタコサに帰った。が、ここでもエレナは冷たく扱われた。絶望と悲しみで1人カリフォルニアへ帰ろうとする彼女をマケーブが追った。



  灰とダイアモンド 1958年(ポーランド)★
 バルカン超特急  1938年(イギリス) ★
主演:ズビグニエフ・チブルスキー エヴァ・クジイジェフスカ
監督:ヒッチコック 主演:マーガレット・ロックウッド マイケル・レッドグレーヴ
あらすじ あらすじ
一九四五年五月八日、ポーランドのワルシャワ。町のはずれの教会のそばに、二人の男が待ち伏せていた。党地区委員長シュツーカを殺すためだ。見張りが車の接近を叫んだ。銃撃。車の男達は惨殺された。シュツーカの車は遅れて着いた。《こんな殺人がいつまで続くのか》通りがかりの労働者達は彼に詰問した。−−夕方、街の放送塔がドイツの降伏を告げた。殺人者達は落ち合う。見張りの男は町長秘書だった。町長主催の戦勝祝賀会がホテルである。二人の男、アンドルゼイ(アダム・パウリコフスキー)と若いマチェック(ズビグニエフ・チブルスキー)はそのホテルへ行く。彼等はロンドン派の抵抗組織へ入り、独軍と戦った。解放後は町長やワーガ少佐の指令で反党地下運動に従う。シュツーカが部下とホテルに現れ、マチェックは始めて誤殺に気づく。隣りに部屋をとった。誤殺した男の許婚が男と寝るのを見た。バーに美しい給仕クリスチナ(エヴァ・クジイジェフスカ)がいた。アンドルゼイは少佐に呼ばれ、暗殺の強行を命ぜられる。ソヴェトから帰国早々のシュツーカは息子が心配だった。死んだ妻の姉を訪ねる。少佐の住む家の大佐夫人だ。引取られた息子はワルシャワ蜂起以後、生死不明だった。ホールで歌が始り、誰もいないバーでマチェックとアンドルゼイは酒に火をつけ、死んだ仲間をいたんだ。アンドルゼイは朝四時に任務でワルシャワへ発つ。《それまでに殺す。連れてってくれ》マチェックは頼んだ。彼はクリスチナにいう、《今晩十時、部屋で待つ》相手にされぬ。町長秘書は酒飲みの老新聞人にささやかれた、《町長が新政府の大臣になる》出世の機会だ。盃を重ねた。宴会場には町長も到着した。マチェックの部屋の戸が叩かれた。クリスチナだ。《貴方なら後腐れがないから来たの》女は話す、両親は戦争中死んだと。町長秘書は泥酔し、老記者を連れ宴会場へ押入った。マチェックは女と時を過す。愛し合っていた。男はいつも離さぬ黒眼鏡のことを話す。ワルシャワの地下水道にいたのだ。二人は外へ出る。雨が降りだし、教会の廃墟に雨宿りした。女は墓銘を読む。《……君は知らぬ、燃え尽きた灰の底に、ダイヤモンドがひそむことを……》ノルウィドの詩だ。普通の生活がしたい!死体置場には今日殺した二人の死体があった−−。保安隊が反党派の残党を捕えた。その中の不敵な少年はシュツーカの息子だった。マチェックはホテルの裏で女と別れるが、同志を見かけ、思わず便所へ隠れた。《裏切って女と逃げるのか》アンドルゼイはいう《そんなら俺がやる》−−マチェックは引受けてしまう。宴会場では町長秘書が消火器の液をまき散らし町長から見放された。マチェックは息子に会いに行くシュツーカの後をつける。ふりむきざま、乱射した。相手が抱きついてきた時、祝賀花火が一斉に揚った。−−マチェックは荷物をまとめ、クリスチナに別れを告げた。《行ってしまうの?》夜明けだった。宴会の流れはまだ続いている。マチェックは同志の出発を物陰で見た。アンドルゼイからも見放された町長秘書が、彼にすがろうとする。逃げるマチェックは保安隊にぶつかった。追われ、撃たれた。ホテルでは町長や伯爵や大佐夫人達が亡霊のようにポロネーズを踊っていた。クリスチナは立ちつくしている、涙を流して。マチェックはいつか町はずれのゴミ捨場を獣のようにうめき、笑いながら、よろめきはっていた。ボロ屑の中で、最後のケイレンがくる。汽車の響きが遠ざかった。 バルカンの避暑地バンドリカ(仮想国)からロンドンへ帰る列車に乗ったアイリス(M・リックウッド)は、豪雪で立往生した列車から他の客と共にホテルへ避難した。客の顔ぶれはクリケット狂のカルディコット(ノーントン・ウェイン)にチャータース(B・ラドフォード)、弁護士と女、貴婦人フロイ(メイ・ウィッティ)等。アイリスがホテルで寝ようとすると客の一人のギルバート(マイケル・レッドグレーヴ)が大騒ぎを始め、二人はいがみ合う。と、聞えてくるギターの調べ。その歌声はミス・フロイの部屋の窓の下でやんだ。ギター弾きの背後に忍ぶ大きな影。翌朝、ダイヤは回復し、出発の準備をしているアイリスの頭に植木の箱が。軽い打撲傷ですんだものの、彼女の前を横切ったのはミス・フロイだった。列車で二人は偶然にも同室となる。一眠りしたアイリスが起きた時、ミス・フロイは消えていた。探し回るがみつからない。車掌や乗客達もとりあわず、ミス・フロイがいたといい張る彼女は、同乗の医師(ポール・ルーカス)に頭の怪我の後遺症と決めつけられる。ミス・フロイの消失は事故か失踪か……。アイリスは数々の妨害の中、追求を始めた。味方はギルバート唯一人。途中、列車が停止し、怪看護婦を伴い、全身包帯の病人が運びこまれる。その頃、アリスとギルバートは、荷物列車の奇術師一座の道具からミス・フロイのメガネを発見。確かに彼女はいる。二人は病人のからくりを見破り、ようやくミス・フロイを救出した。事件の全貌は明らかになる。何んと、乗務員から、医師、奇術師一座までがバンドリカのスパイ団であり、謎の暗号(メロディ)を知るミス・フロイも英国のスパイだったのだ。ロンドンへ走る列車は突然切り離され、逆方向へ暴走を始めた。バンドリカのスパイ達は、ミス・フロイの英国入国を必死ではばみ、車で追う。やがて匂配のゆるやかになった所に列軍は止り、包囲するスパイ達。激しい銃撃。ミス・フロイはギルバートに暗号を教え、一人列車より逃げるが、撃たれてしまった。その機をついたギルバートは列軍を走らせる事に成功し、二人はやがてロンドンに着く。謀報部へ急ぐ二人だが、困った事にギルバートは、ミス・フロイより教わった暗号を忘れてしまった。こうして謀報部に着いた二人は、そこで意外な光景を目撃したのだった





  ハムレット 1947年(イギリス) ★
 バッファロー大隊  1960年(アメリカ) ★★
主演:ローレンス・オリヴィエ ベイジル・シドニー アイリーン・ハーリー  
主演:ジェフリー・ハンター コンスタンス・タワーズ  ビリー・バーク  
あらすじ あらすじ
十三世紀のころとか、デンマークの王ハムレットは、庭園に眠っていて毒へびにかまれて亡くなったとか、王位は弟クローディアスが継ぎ、幾ばくもなくして前王妃ガートルードが新王と結婚した。前王の一子ハムレットはすでに成人しており、本来ならば王位に即くべきであろうが、新王にはばかってかと角の取さたも余り聞えない。王子ハムレットは一人憂愁に閉ざされ、あれほども父に愛されていた、が母が義弟と再婚してからは、彼は狂気じみた言行がある程である。重臣ポローニヤスの娘オフィリアに、王子が言寄っても彼女はその愛の言葉が本心やら戯れ言やら分らない。時しもハムレットの親友ホレーショがウイテンベルグから帰って来たが、彼の言葉でハムレットは父王の亡霊が、エルシノーア城の前の高台に現れると知り一夜亡霊と会って父は弟の為に毒殺されたこと必ず復しゅうをとげろと告げられる。かねての疑がいよいよ真実と知ったハムレットは復しゅうを決意するが証拠がない。そこで訪れた旅役者に「ゴンザゴ殺し」を演じさせると、王は見るに堪えず中止を命ずる。そしてポローニヤスにハムレットの本心を探らせると、ハムレットは間謀と思ってカーテン越しに刺殺す。父を殺されたオフィリアは悲しみの余り発狂した。ハムレットは王の命令でイギリスへ使者に赴いたが、王の奸計を知って引返すと、恋人オリフィアは川におぼれて死んでいた。父と妹を殺したのはハムレットと告げられて、ポローニヤスの一子レヤーチーズは王に願ってハムレットと御前試合を許される。クローディアスはレヤーチーズの剣尖に毒を塗り、さらに毒盃を用意する。レヤーチーズはハムレットと会って真実を知ると、試合をやめたいと思ったが、それもならず剣を交える。毒剣がカスリ創をハムレットに与えると、レヤーチーズは剣を取替え深傷を負いクローディアス王の奸計を告白して絶命する。ガートルード王妃は息子を死なせる罪を恐れて自ら毒盃を仰ぐ。ハムレットは一剣クローディアスを刺して復しゅうを遂げ、王位はノルウエイ王子フォーチンブラスに譲るとホレーショに後事を託して空しく息絶える。 合衆国第9騎兵隊のカントレル中尉(ジェフリー・ハンター)は、南北戦争終了後、軍法会議に付された黒人兵ラトレッジ軍曹(ウッディ・ストロード)の弁護を志願した。優秀な軍歴を誇っていたラトレッジは16歳になるルーシイを強姦、絞殺した上、彼女の父であるダブニイ少佐を射殺した嫌疑によって告訴されていた。最初の証人としてカントレルの恋人メアリー(コンスタンス・タワーズ)が脱走したラトレッジに命を救われたと証言した。砦の軍医エックナーの報告によるとルーシイの死体から黄金の十字架がなくなっており、推定によればダブニイ少佐が娘の襲われている現場を見て、助けようとした途端に犯人に射たれたということだった。カントレルが証言台に立った。彼はインディアンを阻止するために偵察隊を率いて出動しその途中でラトレッジを捕らえたのだ。彼は被害者が死んでしまった以上、黒人兵が何を言っても信じないだろうとだけ打ち明けた。やがて偵察隊はインディアンの手にかかったクリス・ハブルの惨殺体を見つけた。彼は雑貨店の主人チャンドラ・ハブルの息子だった。偵察隊はアパッチに奇襲され、手錠をはずしてもらったラトレッジは大活躍し何度も中尉の命を救った。だが銃を手にしたラトレッジは突然逃げ出した。逃げのびたラトレッジはインディアンのわなを発見し偵察隊までひき返した。インディアンの死体から十字架が発見された。明らかにルーシイの首飾りだった。そのインディアンはまたCHと刻まれているバックスキンをつけていた。これは前に惨殺されたハルブの頭文字だった。アパッチはクリスの死体から十字架を奪ったのに違いなかった。皆の疑いはクリス・ハブルに向けられ、新犯人だということになった。調査の結果、ラトレッジのアリバイも正当防衛も証明された。しかし発見されたバックスキンの上衣はクリス・ハブルの物としては、あまりにも大きく、また十字架も本当にルーシイがつけていた物かという点に疑問をもったカントレルの激しい尋問にチャンドラ・ハブルは自分の犯行を自供した。



  バグジー 1991年(アメリカ)★   ハートロッカー 2008年(アメリカ)★★★
主演:ウォーレン・ベイティ アネット・ベニング ハーヴェイ・カイテル    
主演:ジェレミー・レナー アンソニー・マッキー ブライアン・ゲラティー
第82回アカデミー賞/作品賞、監督賞/オリジナル脚本賞/編集賞/音響効果賞/録音賞6部門受賞 
あらすじ あらすじ
30年代、ニューヨーク。ベンジャミン・バグジー・シーゲル(ウォーレン・ベイティ)はその甘いマスクとダンディな身のこなしからは想像もつかない冷酷なギャングだった。兄貴分のマイヤー・ランスキー(ベン・キングスレイ)から縄張り拡張の命令を受けてハリウッドに乗り込み、幼馴染みの映画スター、ジョージ・ラフト(ジョー・マンティーニャ)を通じてハリウッドの社交界に出入りするようになったバグジーは、そこで新人女優バージニア・ヒル(アネット・ベニング)と出会う。互いに気性の激しい2人は反発もし合うが、次第に激しい恋に落ちていった。ある日仕事でラスベガスを訪れたバグジーは、ここにアメリカ最大のカジノつきホテルを建設しようと思いつく。早速ランスキーらの承認を得て、百万ドルの予算でこの壮大な計画はスタートした。途中、組織を裏切った友人ハリー(エリオット・グールド)殺害の罪で逮捕されるなど障害もあったが、一匹狼のヤクザ、ミッキー・コーエン(ハーヴェイ・カイテル)の協力もあってホテルは着々と完成に近づいてくる。バージニアのニックネームにちなんで、バグジーはホテルに_フラミンゴ_と名づけるが、費用が600万ドルにも達するに及んでランスキーからクレームがつく。組織の幹部会も秘かに開かれ、バージニアが金を横領していることも報告されていた_。やがてホテルが完成する。オープン初日の人気はさんざんだったが、一旦は金を奪ったバージニアも彼のもとへ戻ってくる。幹部会に呼ばれてひとり、LAの自宅に戻ったバグジーは、背後からの銃弾で頭を貫かれるのだった。

2004年夏、イラクのバグダッド郊外に駐留するアメリカ軍。そこに所属する爆発物処理班は、死と隣り合わせの前線の中でも、最も死を身近に感じながら爆弾処理を行うスペシャリストたちだった。ある日も、ブラボー中隊はいつものように爆弾処理を行っていたが、退避しようとしたその瞬間に爆弾が爆発。1人が殉職してしまう。その後、新しく中隊のリーダーに就任したのはウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)。だが彼は、基本的な安全対策も行わず、まるで死を恐れないかのように振る舞い、周囲を驚かせる。一瞬の判断ミスが死に直結する爆発物処理班の任務の中、補佐するJ・T・サンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とオーウェン・エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラディ)は、徐々にジェームズへの不安を募らせていく。彼は、虚勢を張るただの命知らずなのか、それとも勇敢なプロフェッショナルなのか。そんな男たちの思いとは関係なく、激しい戦闘が繰り返される日常は続き、爆弾処理の日々が過ぎていく。ブラボー中隊の任務明けまで、あと38日……。




 花嫁と角砂糖  2011年(イラン) ★  灰とダイアモンド 1958年(ポーランド) ★★
主演:レザ・キヤニアン サイド・プールサミミ ナガール・ジャワヘリアン    主演:ズビグニエフ・チブルスキー エヴァ・クジイジェフスカ Waclaw Zastrzynski
あらすじ あらすじ
砂漠近くのイランの古都。静かで平和に暮らす家庭がにわかに騒々しくなる。末娘パサンドの結婚準備が始まったのだ。外国に住む新郎は不在のままだが、姉たちと家族は祝いの宴をしつらえるのに大忙し。親戚が大勢集まってくるが、皆さまざまな事情を抱えている。そんな中、予想もしなかったある事態がおこり状況は一変。イランの人々の日常と非日常が展開していく。多くの登場人物の会話と心理を丁寧に描写していくストーリーとカメラワークが見どころ。
2006年の第7回NHKアジア・フィルム・フェスティバルで上映され評判を呼んだ「こんなに近く、こんなに遠く」のレザ・ミルキャリミ監督最新作。イランでの劇場公開初日は2011年10月12日。

一九四五年五月八日、ポーランドのワルシャワ。町のはずれの教会のそばに、二人の男が待ち伏せていた。党地区委員長シュツーカを殺すためだ。見張りが車の接近を叫んだ。銃撃。車の男達は惨殺された。シュツーカの車は遅れて着いた。《こんな殺人がいつまで続くのか》通りがかりの労働者達は彼に詰問した。−−夕方、街の放送塔がドイツの降伏を告げた。殺人者達は落ち合う。見張りの男は町長秘書だった。町長主催の戦勝祝賀会がホテルである。二人の男、アンドルゼイ(アダム・パウリコフスキー)と若いマチェック(ズビグニエフ・チブルスキー)はそのホテルへ行く。彼等はロンドン派の抵抗組織へ入り、独軍と戦った。解放後は町長やワーガ少佐の指令で反党地下運動に従う。シュツーカが部下とホテルに現れ、マチェックは始めて誤殺に気づく。隣りに部屋をとった。誤殺した男の許婚が男と寝るのを見た。バーに美しい給仕クリスチナ(エヴァ・クジイジェフスカ)がいた。アンドルゼイは少佐に呼ばれ、暗殺の強行を命ぜられる。ソヴェトから帰国早々のシュツーカは息子が心配だった。死んだ妻の姉を訪ねる。少佐の住む家の大佐夫人だ。引取られた息子はワルシャワ蜂起以後、生死不明だった。ホールで歌が始り、誰もいないバーでマチェックとアンドルゼイは酒に火をつけ、死んだ仲間をいたんだ。アンドルゼイは朝四時に任務でワルシャワへ発つ。《それまでに殺す。連れてってくれ》マチェックは頼んだ。彼はクリスチナにいう、《今晩十時、部屋で待つ》相手にされぬ。町長秘書は酒飲みの老新聞人にささやかれた、《町長が新政府の大臣になる》出世の機会だ。盃を重ねた。宴会場には町長も到着した。マチェックの部屋の戸が叩かれた。クリスチナだ。《貴方なら後腐れがないから来たの》女は話す、両親は戦争中死んだと。町長秘書は泥酔し、老記者を連れ宴会場へ押入った。マチェックは女と時を過す。愛し合っていた。男はいつも離さぬ黒眼鏡のことを話す。ワルシャワの地下水道にいたのだ。二人は外へ出る。雨が降りだし、教会の廃墟に雨宿りした。女は墓銘を読む。《……君は知らぬ、燃え尽きた灰の底に、ダイヤモンドがひそむことを……》ノルウィドの詩だ。普通の生活がしたい!死体置場には今日殺した二人の死体があった−−。保安隊が反党派の残党を捕えた。その中の不敵な少年はシュツーカの息子だった。マチェックはホテルの裏で女と別れるが、同志を見かけ、思わず便所へ隠れた。《裏切って女と逃げるのか》アンドルゼイはいう《そんなら俺がやる》−−マチェックは引受けてしまう。宴会場では町長秘書が消火器の液をまき散らし町長から見放された。マチェックは息子に会いに行くシュツーカの後をつける。ふりむきざま、乱射した。相手が抱きついてきた時、祝賀花火が一斉に揚った。−−マチェックは荷物をまとめ、クリスチナに別れを告げた。《行ってしまうの?》夜明けだった。宴会の流れはまだ続いている。マチェックは同志の出発を物陰で見た。アンドルゼイからも見放された町長秘書が、彼にすがろうとする。逃げるマチェックは保安隊にぶつかった。追われ、撃たれた。ホテルでは町長や伯爵や大佐夫人達が亡霊のようにポロネーズを踊っていた。クリスチナは立ちつくしている、涙を流して。マチェックはいつか町はずれのゴミ捨場を獣のようにうめき、笑いながら、よろめきはっていた。ボロ屑の中で、最後のケイレンがくる。汽車の響きが遠ざかった。



裸足の1500マイル 2002年(オーストラリア)★★   バラ色の選択 1993年(アメリカ)★★
主演: エヴァーリン・サンピ ローラ・モナガン ティアナ・サンズベリー     主演:マイケル・J・フォックス ガブリエル・アンウォー アンソニー・ヒギンズ
あらすじ あらすじ
1931年、オーストラリア。先住民アボリジニのハーフを家族から隔離し、白人社会に適応させようとする隔離・同化政策により、14歳のモリー(エヴァーリン・サンピ)と妹で8歳のデイジー(ティアナ・サンズベリー)、モリーの従妹である10歳のグレイシー(ローラ・モナガン)という3人の少女が、強制的に寄宿舎に収容された。気丈なモリーは施設から逃げ出し、母のもとへ帰ることを計画。脱走した3人は、2400キロの厳しい家路を歩き始めた。あてどなく荒野をさまよっていた3人だったが、ある白人女性に、オーストラリアを縦断するうさぎよけ用のフェンスを教えてもらう。それを頼りに歩いていく彼女たちを、アボリジニ保護局の局長ネヴィル(ケネス・ブラナー)、そしてアボリジニ追跡人のムードゥ(デイヴィッド・ガルピリル)は追い掛ける。やがてグレイシーが彼らに捕まってしまう。最後の気力を奮い起こし逃げ続けるモリーとデイジーだったが、フェンスは途中で途絶えていた。絶望する彼女たちだったが、やがて助けを得て、見事2人は故郷にたどり着くのだった。



マンハッタンの一流ホテルに勤めるダグ・アイルランド(マイケル・J・フォックス)は、やり手のコンシェルジュ(接客係)。仕事一筋の彼には、自分のホテルを持つという大きな夢があった。すでに物件を見つけ、大枚をはたいて2年間の権利を購入。あとは出資者を見つけるだけだ。ある日、クリスチャン・ハノーヴァー(アンソニー・ヒギンズ)という大富豪が現れ、愛人との浮気用の部屋を提供すれば、企画書に目を通してやるという。ダグはさっそくスイートルームを用意するが、そこへ現れたのは彼が秘かに思いを寄せる香水店の店員アンディ(ガブリエル・アンウォー)だった。ダグはいつになく落ちつかない。ここでクリスチャンの不興を買っては元も子もないし、例の不動産購入資金に関して、国税庁からドリンクウォーター(ボブ・バラバン)という男が派遣されているのも気がかりだった。クリスチャンが出資を快諾した。ダグは彼の命令で、多忙で行けない彼の代わりに、アンディに会いに行く。働きながらミュージカル・スターを夢見る彼女のひたむきさに、ダグはますます好感を覚えた。出資者への義理とアンディをいとおしむ思いとの間で、ダグは激しく揺れ動く。ついにクリスチャンから契約書を受け取ったダグ。しかしその時、クリスチャンから、アンディとはただの遊びだとはっきり言われる。当の彼女は、クリスチャンは自分と結婚してくれるものだと信じて、イタリア旅行に出掛けようとしている。抑えていたアンディへの愛が一挙に吹き上げてくるダグ。そのころ、イタリア旅行へ向かう車の中でアンディは、クリスチャンが例のホテルの権利をだまし取ろうとしているのを知る。彼女の心の中にもダグへの愛がはっきりと形になって現れた。夢を捨ててでも彼女を救おうと必死で2人の乗った車を追いかけるダグ。結婚をあきらめてでも、ダグを救おうと車から飛び下りるアンディ。マンハッタンの真ん中で2人はようやくめぐり合えた。



ハノーバー・ストリート 1979年(アメリカ) ★  遥か群衆を離れて 1967年(イギリス)★★
主演:ハリソン・フォード レスリー・アン・ダウン クリストファー・プラマー 主演:ジュリー・クリスティ   テレンス・スタンプ   ピーター・フィンチ 
あらすじ あらすじ
1943年のロンドン。戦況は緊迫し、街は灰色一色に包まれていた。その中の唯一の色どりをみせる赤い2階だてのバスに、行列を押しのけて乗ろうとする女がいた。バロラン中尉(ハリソン・フォード)はそんな彼女を押しやると、バスの後部にしがみついた。女はしゃがみ込み、「赤ちゃんが…」と言って顔をゆがめた。ところが、あわてて飛び降りたハロラン中尉に向かって女は笑ってみせた。彼は悲しげな笑いを残すと、片足を引きずりながら歩み去った。女は、ハッとし、自責の念で青ざめた顔であやまるが、そんな彼女の前で、今度はハロランが元気よく飛び上がる。これが、ハロランとマーガレット・セリンジャー(レスリー・アン・ダウン)の宿命的な出会いだった。コーヒーを誘ったハロランに「紅茶なら」といたずらっぽく答えたマーガレットを見て、彼はその美しさに息を呑む。木曜日に会ってくれと願うハロランに、悲しげな表情で名前も告げずに去ろうとしたが、彼女の左手の薬指に光る指輪を見て、全てがわかった。彼女は「もう遅いわ」と叫ぶと、雑踏の中に消えた。ルノアンの北々東にある敵軍貯蔵庫攻撃の旅から帰ったハロランは次の木曜日、ハノーバー・ストリートの約束の場所に向かった。数時間が過ぎ、あきらめて立ち去ろうとするハロランの前にマーガレットが現われた。2人は言葉なしに郊外の静かなホテルに落ち着くと、激しく抱擁し合った。マーガレットの脳裏を、やさしい夫とかわいい娘の姿がよぎったが、ハロランとの逢い引きをやめることは出来なかった。寛容な夫ポール(クリストファー・ブラマー)は、そんな妻の変化をすぐに感じとるが、何も言わず、ひたすらやさしく振舞っていた。そんなある日、ポールは、危険にもドイツ軍の本部に乗り込み、金庫から重要書類を盗むという特殊任務を遂行するため、妻に内緒で旅立った。そして、彼をドイツ軍領内に飛行機で送りこむことになったのは、皮肉にも、ハロランであった。もちろん、2人はお互いを知らなかったが、ドイツ軍に攻撃されて飛行機が炎上した後は思ってもみない助け合いでドイツ軍本部に乗り込むことになってしまった。秘密金庫から重要書類を盗み出すことに成功したが、執拗なドイツ軍の追跡をうけ、2人は死に直面していた。そんな時、この女のために自分は生きたいといってポールがロケットの写真をハロランに見せた。妻だというその女の写真が、自分の最も愛するマーガレットであることを知ったハロランは、その時、悲しみと同時に、1つの決意をする。ドイツ軍の追跡は続き、容赦なく2人に砲火を浴びせた。その集中砲火がポールを射ち抜き、つり橋が2つに引き裂かれた時、落ちる寸前のポールをハロランが必死で助けた。その頃、ハノーバーでは、マーガレットが何も言わずに旅立った夫の安否を気遣いながら、恋人ハロランを待ち暮らしていた。夫が収容された病院でハロランとすれ違ったマーガレットは、夫を助けてくれたことを感謝し、彼に愛していることを告げた。短い会話の後、マーガレットは夫のいる病室に行き、ハロランは、そのまま外に向かい、思い出のハノーバー・ストリートを横ぎろうとしていた。 イングランドの南部ウェセックス地方は、豊かな牧羊地だった。牧羊農民のゲイブリエル(A・ベイツ)は、隣人のバスシーバ(J・クリスティ)に結婚を申し込んだが、きっぱりと断わられた。その後ゲイブリエルは、すべての羊を失い、一介の羊飼いとして、ある農場に雇われた。ところがこの農場の主人はバスシーバだった。伯父の死で農場を受けついだというのだ。この農場にはファニーという女中がいて、彼女は評判のよくないプレイボーイの軍曹トロイ(T・スタンプ)と結婚することになっていた。結婚式当日。彼女は教会に来るのが遅れ、トロイの怒りをかって、この話は立ち消えになった。バスシーバの隣人にボールドウッド(P・フィンチ)という豪農の独身男がいた。バスシーバが、からかい半分に恋文を送ると、彼の方は本気になってしまい、結婚を申し込んできた。しかしバスシーバの心を深くとらえていたのはトロイだった。やがて二人は結婚した。しばらく後、ファニーが死に、彼女の死はトロイの心に深い悲しみと悔いを残した。そしてトロイは、どこへともなく去っていった。消息のない彼を、人々は死んだものと思うようになった。そして再びボールドウッドがバスシーバに求婚してきた。男の熱意に負けて彼女もこれを受けいれ、盛大なパーティが開かれた。その夜、トロイは帰ってきた。ボールドウッドの銃が火をふきトロイは倒れた。夫に取りすがり、気違いのように彼の名を呼びつづけるバスシーバ。ボールドウッドは獄舎につながれる身となった。それから八ヵ月。夫の墓の前で、バスシーバはゲイブリエルに会った。彼はカリフォルニアに発つため、別れを告げに来たのだ。長い間、一緒に働いていた人、というより、彼女にとってゲイブリエルは、もはやなくてはならない人だった。ずっと昔、求婚を断って以来、何年になるだろう。しかし、彼の変らない誠実な愛が、彼女の胸の中で大きく広がっていくのだった。



 パニック・ルーム 2002年(アメリカ)★  バラバ 1961年(イタリア)★★
主演:ジョディ・フォスター   フォレスト・ウィテカー  ドワイト・ヨーカム    主演:アンソニー・クイン シルヴァーナ・マンガーノ アーサー・ケネディ    
あらすじ あらすじ
ニューヨーク。夫と離婚したメグ(ジョディ・フォスター)は、11歳の娘サラ(クリステン・スチュワート)を連れ、ある富豪が遺した豪邸に入居。その夜、遺族の一人であるジュニア(ジャレッド・レト)、正体不明のラウール(ドワイト・ヨーカム)、屋敷に設置された緊急避難用の鋼鉄製の密室パニック・ルームの設計者バーナム(フォレスト・ウィテカー)という3人の男が邸内に侵入してきた。パニック・ルームに隠されたと目される遺産を盗みにきたのだ。メグとサラはパニック・ルームに逃げ込むが、男たちは邸内を破壊しはじめ、パニック・ルームへと魔の手を伸ばしてくる。そんな中、糖尿病を患っているサラが、発作を起こしてしまう。一方、3人組は仲間割れを起こし、ラウールがジュニアを射殺。メグは電話線を自らつなぎ、別れた夫スティーヴン(パトリック・ボーショー)に連絡するが、彼は1人でのこのこやってきて男たちに捕らわれてしまう。メグはサラにインシュリンの注射をしようとパニック・ルームの外に出るが、それが災いして、ラウールとバーナムにパニック・ルームに入られてしまう。サラへの注射はバーナムがしてくれたが、そのサラを人質に2人は脱出しようとする。やがてラウールの余りの残虐ぶりを見かねたバーナムは、彼を射殺。そして邸内に警察が乗り込んできて、バーナムは逮捕されるのだった。

2000年前のエルサレム。盗賊の親玉バラバは獄中の身にあったが、罪人を1人裁く代わりに別の1人の罪人を釈放するという、年に一度のユダヤ民衆の慣習によって、イエス・キリストと引き換えに釈放されることになった。自由になったバラバはかつての愛人ラケルと再会するが、彼女は既にキリスト教の信仰に目覚めており、バラバにも改心するよう諭すが、彼はそれを拒否し、キリストを口汚く罵る。やがてラケルが他のキリスト教徒たちと共に捕えられて処刑されると、バラバは荒れて再び捕えられ、シチリア硫黄鉱で強制労働に従事させられる。有毒ガスの渦巻く地獄のような労役を生き抜いたバラバとキリスト教徒のサハクは州総督のはからいによって、剣闘士養成所へ入れられる。しかし、サハクは闘技場で相手を殺すことを拒んだため、反逆罪に問われ、隊長のトルヴァドに処刑された。怒ったバラバはトルヴァドと対決、彼を倒した。皇帝の命によって自由人になったバラバがサハクを葬った直後、ローマの炎上が始まった。バラバはこのとき「今こそ古きものを焼き払うのだ」という神の声を聞いたように思い、狂ったように火をつけて回り、三度捕えられた。多くのキリスト教徒と共に十字架にかけられたバラバは、静かに神に祈り、処刑されるのだった。





 
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